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将棋つめちゃいました・・・というか、A級順位戦ラス前

将棋ファンの冬の楽しみといえば、なんといっても順位戦の星読み。
・・・えーとウソつきました、すれっからしのひねくれ将棋ファンの冬の楽しみでした(爆)
特に面白いA級順位戦、それも最高においしいと思われるラス前の予想をホントは先にやりたかったんですけど、まあ事後報告ということで(苦笑)

とびっきりの強豪総勢10名が集うA級順位戦。
総当りのリーグ戦の勝者は名人位への挑戦権をゲット。
成績下位2名はB級1組へもれなく自動降格。
ここの成績はお給料に直接連動という将棋界血の掟(爆)がありまして、降格すると給料3割カットという恐るべき事態となります。
挑戦権争いだけでなく、降格争いでもwktkできるようになったらダメ将棋ファン一丁あがりです(核爆)

さて、ラス前時点で挑戦権またはがけっぷちwに絡んでたのは下記の通り。
丸文字の数字の少ない順に有力または危険(ォ
めんどくさいので負け数は書きません。(7-勝ち数)で計算してみてくださいな。

<挑戦権争い>
①羽生善治二冠 6勝 順位: 3位
②三浦弘行八段 6勝 順位: 8位
③郷田真隆九段 5勝 順位: 1位
④木村一基八段 5勝 順位: 9位
⑤丸山忠久九段 4勝 順位: 5位

<がけっぷちランキング>
①行方尚史八段 1勝 順位:10位
②佐藤康光二冠 1勝 順位: 4位
③久保利明八段 2勝 順位: 7位
④谷川浩司九段 2勝 順位; 2位
⑤藤井 猛九段  3勝 順位; 6位

ちなみに、ここにある「順位」は、前年度の順位戦の成績でつけられたもの。
昇級・降級争いで成績が並んだ場合、この順位がよい方が有利になります。
順位1つの差が生死を分けることもよくあります。
というわけで、「順位戦に消化試合なし」
これ、試験に出ますよ?(えー)
なお例外として、挑戦権争いでは成績が並んだらプレーオフを実施します。

今回の成績でパッと目に付くのは、この期に及んで挑戦権にもがけっぷちにもあっしにゃ関わりのねえことでござんすという通行人Aがいないこと。まさに大混戦ですな。

なんといっても問題なのは、がけっぷちランキングに佐藤二冠と谷川九段という実力者がいること。
開幕前に佐藤二冠開幕6連敗、谷川九段開幕4連敗なんつー予想を立てた奴は間違いなく天才と紙一重扱いを受けたでしょうが、これが現実なのだから仕方が無い。
佐藤二冠はこの前の第7戦で行方八段との零下140度の決戦に勝利してよーやく最下位を免れたものの、確実にA級に生き残るためには残り2戦の勝利が絶対条件。
「あんたに来られると皆が迷惑するのでヤメレ」というB級1組連中の悲鳴を背に受け、今度は久保八段との絶対零度の決戦に挑む。
谷川九段もその後2勝したとはいえ、ラスト2連敗では命取り。ここまで1敗と挑戦権争いの有力ランナーである三浦八段がラス前の相手だが、早く勝って楽になりたい。

んで、2月1日(金)に行われたラス前の結果はこうなりました。
左側が勝った棋士でございます。

丸山忠久九段 vs 郷田真隆九段
一歩抜け出そうとする郷田九段の足をつかんで離さなかった丸山九段。

谷川浩司九段 vs 三浦弘行八段
三浦八段、挑戦権争いには痛すぎる1敗を喫する。
一方谷川九段には関西将棋ファンも待ち望んでいた1勝が。

羽生善治二冠 vs 木村一基八段
挑戦権争い、というか表舞台の大一番は、やっぱり予定調和で終わる。
木村八段は、開幕5連勝から痛恨の3連敗。ガッデム。

佐藤康光二冠 vs 久保利明八段
裏の大一番を制したのは佐藤二冠。
とはいえ、2人の戦いは、まだ終わらない。

そして。
藤井 猛九段 vs 行方尚史八段
行方八段・・・ううっ(涙)

この結果を踏まえての挑戦権争いとがけっぷちランキングはこうなります。
だいぶすっきりしました。

<挑戦権争い>
①羽生善治二冠 7勝 順位: 3位 最終戦の相手 谷川浩司九段
②三浦弘行八段 6勝 順位: 8位 最終戦の相手 久保利明八段

三浦弘行八段は一応ここに名前が残っているものの、挑戦権を獲得するには、

1、久保八段に勝つ
2、羽生二冠が負ける
3、プレーオフで羽生二冠に勝つ

の条件をすべて満たさなければならない。
条件の厳しさもさることながら、競争相手はよりにもよってあの羽生二冠。
①と②の間にはかなーり高いカベがあると考えてもらった方がよいかも。

<がけっぷちランキング>
①行方尚史八段 1勝 順位:10位 最終戦の相手 郷田真隆九段
----------------※ここから上は崖下(なんのこっちゃ)----------------
②久保利明八段 2勝 順位: 7位 最終戦の相手 三浦弘行八段
③佐藤康光二冠 2勝 順位: 4位 最終戦の相手 木村一基八段

行方(と書いて、なめかた、と読む。関西ではよくある苗字なんでしょうかね?)八段がお星様になってしまった(死んでません)ため、残り1つの残留枠を賭け、久保八段と佐藤二冠が死のイス取りゲームに挑むことに。とはいえ順位の差がものを言って、久保八段が生き残るには自分が勝つのはもちろん、佐藤二冠の負けをただひたすら祈るほかありません。
ただ、こういうときは得てして久保八段の方が開き直って戦えるのに対し、有利なはずの佐藤二冠が薄氷を踏む思いをするのが将棋界の常。さて、どうなりますやら。
ちなみに一番どっちらけなのは、「二人とも負けて佐藤二冠の残留」なのですが。

さてその他タイトル戦の動向をさらっと。
・王将戦七番勝負 羽生王将 2勝 vs 久保八段 0勝(せめて1勝を!)
・棋王戦五番勝負 佐藤棋王 vs 羽生二冠 ※第1戦は2月13日に行われます

最後にもう一つ・・・と思ったが、長くなったんで別枠設けます。
ラス前書いたからにはラストもやり・・・たいな(苦笑)
最終戦「将棋界の一番長い日」は、例年通り3月3日のひな祭りの日に行われます。
当日はネットおよびBS2での中継がありますんで、興味のある方はぜひ。
Commented by hosokawa18272 at 2008-02-11 00:11
なるほど。「順位戦に消化試合なし」覚えました。
それにしても将棋界は熱いなー。
今回の順位が来年モロに響いてくるワケですね。必至なはずだ・・・。

Commented by mitsuboshi03 at 2008-02-12 21:30
コメントどもです~♪
将棋ネタは結構気合入ってるので、コメントもらえると大変ありがたいです。

ラス前より熱気は多少下がりましたが、それでも「将棋界の一番長い日」は、面白いですよ?
by mitsuboshi03 | 2008-02-03 21:44 | 将棋 | Comments(2)

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