将棋つめちゃいました(9月になりました)

今日で9月になりました。
今年もあと3分の1ですか。過ぎてしまうと早いものですね。
しかし、今月は地区の秋祭りを何とか乗り切らないといけないという正念場が。
とほほ。

さて今回も将棋ネタ。
夏も終わりかけということで、話題満載でお送りします。

■菅井王位、先手番での勝利を死守(王位戦七番勝負 第5局)

まずはタイトル戦の動向から。
王位戦七番勝負の第5局が8月28・29日に徳島市の「渭水苑」で行われ、菅井王位が勝ち、対戦成績を3勝2敗としております。

改めて三番勝負となって迎えたこの第5局。
注目された菅井王位の戦法選択ですが、第1・3局で勝っていた中飛車ではなく、まさかの向かい飛車。
中飛車は予想でも大本命とされていただけに、豊島棋聖も網を張って待ちかまえていたはず。
ヤマが当たってしまうと破壊力抜群な豊島棋聖の研究にあっさり嵌ってしまうことを恐れたんでしょうね、きっと。

思い切った戦法選択は、菅井王位にとって吉と出ます。
1日目の駒組みで豊島棋聖に圧力をかけたところ、2日目の封じ手から豊島棋聖が玉頭に手をつけてからの猛攻に出ます。
しかし、微差ながら中盤戦を制したのは菅井王位。
対抗型の豊富な経験を活かし、じわじわとポイントを重ねていきます。
大きく形勢が傾いたのは96手目の△4五馬で、代えて△2四桂ならまだまだ難しい形勢との見解が出されていますが、個人的にはそれでも豊島棋聖が苦しむ展開になったのでは、と思います。

本局では賭けに勝った菅井王位ですが、苦難の道はまだまだ続きます。
第6局は、対応に苦慮している後手番。
これに勝っても、最終第7局での振り駒を乗り越えなければなりません。
個人的には、やはり序盤の戦法選択が勝利の鍵を握りそうな気がしてます。
一方、王位挑戦失敗に王手をかけられた豊島棋聖ですが、第6局の先手番を落とさなければ、最終第7局を五分の条件で迎えることができます。

それにしても、なかなか相手の先手番をブレークできないこの七番勝負。
個人的には、第7局の振り駒で勝負が決まる展開は避けて欲しいのですが(苦笑)

■広瀬八段、大熱戦を制す!決着は最終第3局へ(竜王戦挑戦者決定戦 第2局)

お次は竜王戦の挑戦者決定戦。
第1局を深浦九段が制して迎えた第2局が8月27日に行われ、広瀬八段が大熱戦を制し、最終第3局に決着を持ち越すこととなりました。

力戦調の将棋から、先手の広瀬八段が雁木模様、後手の深浦九段が矢倉に構えるという、最近たまーに見かける将棋となった本局。
100手あたりで深浦九段が優勢となり、あとはどうやって決めるか、という雰囲気になりかけましたが、広瀬八段がとにかく自陣に手駒を貼りつけまくって粘りに出ます。
自分が普段やっていることを逆にやられて気が変になったのか、ここから深浦九段の手が乱れ、局面は混沌の渦に。
最後は広瀬八段が深浦九段を美しい即詰みに仕留め、ギリギリ日付が変わっての決着となりました。

とにかく広瀬八段の執念の粘りが見事。
相手のお株を奪う勝ち方だけに、この挑戦者決定戦だけでなく、今後においても大きな一勝となったのではないでしょうか。
とはいえ、こんなことでへこたれるわけがないのが深浦九段。
9月6日に行われる最終第3局が、今から楽しみでなりません。

■きょうの藤井聡太(順位戦・新人王戦 ともに勝利)

今度はきょうの藤井聡太を。
今週は久々に週2局のハードスケジュール。
8月28日にC級1組順位戦で青野九段と、昨日の8月31日に新人王戦で近藤誠也五段との対局があり、いずれも勝利しております。

まずは順位戦の対青野九段戦ですが、のっけから青野九段戦が遅刻。
しかも青野九段が、プロ間では対策が進んでいる歩越し棒銀に打って出た上に、藤井七段に冷静に受けられてそのまま失速、という展開に。
タイトル挑戦経験もあり、A級を長く保った一流棋士の青野九段にしては、なんとも不出来な一局になってしまいました。

そして新人王戦での対近藤誠也五段戦。
こちらは最新型の角換わり腰掛け銀から、均衡状態が続く難解な将棋に。
しかし、勝負どころで近藤誠也五段がまさかの暴走。
64手目の△8五飛に▲8八歩と受けるべきところを、▲1五香と香車を走らせてしまったばっかりに、先手陣ド急所の8七にと金が爆誕。
こうなってしまっては余命いくばくもなく、最後は藤井七段が念入りに逆転の芽を摘んでいく「友達をなくす一手」を重ねて勝利を収めました。

これで順位戦は4連勝スタート。
とはいえ全勝や3勝1敗勢はまだまだ多く、昇級に向けては苦難の道が続きます。
なんとなんと師匠の杉本七段が同じく4連勝スタートを切っておりますが、1988年に大内九段と塚田泰明九段が共にB級1組へ昇級して以来の師弟同組同時昇級、なんてことは果たしてあるんでしょうか。

そして新人王戦。
今回の勝利でベスト4への進出を決めております。
16歳にして最後の新人王戦となる今回。
ラストチャンスで新人王を獲得することはできるでしょうか。
準決勝戦では難敵の青嶋五段を迎えることとなります。

あと、9月3日には棋王戦本戦で菅井王位との大一番がありますね。
トッププロ相手に一泡吹かせることができるか。
こちらも楽しみです。

■女流王座戦 挑戦者決定戦 プレビュー

最後に女流棋戦の動向を。
里見女流王座への挑戦を賭けたトーナメントが準決勝戦まで進行し、挑戦者決定戦は清水女流六段と伊藤沙絵女流二段との間で争われることとなりました。

企業や団体による団体戦で争われる職員団体対抗戦、通称「職団戦」で猛威を振るう強豪将棋部を抱えるリコーがスポンサーとなって、最近創設されたのがこの女流王座戦。
長年女流棋戦の拡充が求められながらも、(先立つものがないため)なかなか実現できなかっただけに、この件は嬉しいニュースとなりました。
アマチュア枠に加え、海外選手や女性の奨励会員にも門戸を開く、意欲的な棋戦としても知られております。

さて、そんな戦いを勝ち抜いてきたのが、清水女流六段と伊藤沙絵女流二段。
清水女流六段は、長年女流棋界を牽引してきた実力者。
とはいえ最近は中々タイトル挑戦の機会がなかっただけに、このチャンスには期するものがあるでしょう。
一方、伊藤沙絵女流二段は最近売出し中の元奨励会員(1級で退会)
最近はタイトル挑戦経験も徐々に増やしてきており、ここでタイトル挑戦→タイトル奪取となればまた違う世界が見えてきそうな女流棋士であります。

挑戦者決定戦の日程はまだ決まっていないようですが、今から対局が楽しみです。

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by mitsuboshi03 | 2018-09-01 15:01 | 将棋 | Comments(0)

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