将棋つめちゃいました(増刊号:将棋会館建て替え問題)

本格的に梅雨っぽい天気になってきましたね。
頭痛持ちなんで、天気が悪いと気圧が低くなってちと辛いんですよ。

さて今回はbleem!さんからの宿題ネタ。
将棋会館建て替え問題をお送りします。

久々の将棋界政治ネタになりますね。
ネタがネタだけに、憶測や噂で書く要素が大きくなりますんで、いつもにも増して某細川氏のblogのように、「うそとかほんととかを適当に」のノリで書くことになりますのでご了承をば。

現在の東京・大阪の将棋会館が建ってほぼ40年ほど。
当然のことながら「そろそろ建て替えを」という話は出るものの、先立つもの(お金)を始めとして様々な問題に対応する必要があり、速攻で片付けられる話ではございません。

以前この問題に鋭く切り込んだのが、あの羽生二冠。
各棋士がそれぞれの収入の一定額の割合で建築資金を負担する、という案を棋士総会まで持ち込んだのですが、どうも根回しがそれほど十分でなく、かつ「将棋に負けて頭を下げるのは仕方ないが、それ以外の話であいつに頭を下げるのは御免こうむる」という反対派の棋士による票の切り崩しがあったようで、棋士総会ではあえなく否決。
これにショックを受けた羽生二冠は、これ以後、瀬川さんプロ入り問題のときに早々と瀬川さん支持を表明するなど、いくつかの例外を除き、基本的に将棋界の政治の話から遠ざかることになります。

こうした事情と、「物事はすべて亀の歩みのごとく進む」将棋界の常識にどっぷり嵌っていた身としては、bleem!さんからネタフリをされたときも、
「ちょっと前に耐震工事をしたこともあるんで、しばらくはこのままじゃないですかねえ。」
などど、気の乗らない返事を返していたのです、

それでもまあ、一応記事にはまとめてみますか、と調べ物を始めたところ、いきなり大ネタが。

6月8日に行われた今年の棋士総会で、会館建設準備委員会の発足を可決。
建て替えの方法について、現状にこだわらず、ゼロベースでの検討を行うとのこと。
委員長には羽生二冠。委員には森内九段・久保王将・中村王座などが加わるとのこと。

いや、本当に驚きました。
まだ委員会が発足したばかりとはいえ、まさか羽生二冠が陣頭指揮を取るとは。
まだまだ予断を許さないところではありますが、とりあえず良い方向に進んだのではないでしょうか。

さて状況が変わった理由について、自分なりに仮設を述べてみますと。

1)そうは言っても、そろそろヤバイでしょ

耐震工事でお茶を濁したばかりはいえ、何しろ築40年。
また、デジタル化が進む将棋界への対応にも限界があります。
それから、「できれば24時間営業のコンビニが中に欲しい」という要望も根強くありますしね。

2)盤石の執行部

なんといっても、佐藤康光会長を始めとする執行部なくして、この案は通らなかったでしょう。

世間的には、竜王戦事件で早期退陣を迫られた谷川前会長の後を急遽リリーフ登板した、という印象が強いと思いますが、以前から棋士会長を長く務めているなど、次世代の切り札として大切に育てられてきたのがこの佐藤康光会長。
将棋界での人望が極めて厚いだけでなく、竜王戦事件の幕引きを早々にやってのけた後も、叡王戦のタイトル昇格など、すでに赫々たる戦果を上げている手腕も特筆すべき。
盟友であり、長年のライバルでもある森内九段が右腕として辣腕を振るっているのも大きい。
また関西には、これも今や名実ともに関西棋士の代表格である久保王将が居る。
さらに次世代への備えとして、早大政経学部卒・元ニュースキャスターと将棋界では極めて異質な経歴を持ち、厚い人望と将棋の実力を兼ね備える中村王座が控えているという盤石の体制。
彼らが会館建設準備委員会に名を連ねているというのも、まあ当然といえば当然ですね。

個人的に長年、「羽生二冠がアイディアを出して、佐藤九段が根回しすれば将棋界ももっとよくなるのになあ。」と思っていたのですが、いよいよそれが現実のものとなりつつあります。

3)空前の藤井聡太ブーム

そして空前の藤井聡太ブームが。
実力もさることながら、お茶の間の話題となることに関しては、将棋界空前絶後かも。

会館建設のためには何しろお金がかかるため、彼のような広告塔は必須。
今を逃したら、これだけお金がかかるプロジェクトの成功は困難を極める、という危機感が将棋界にはあったものと思われます。

それにしても、こんな日が来るとは思ってもみませんでしたよ。
また、羽生二冠がここまで各棋戦で好調を維持しているのにも説明がつきます。
何しろこれから忙しくなりますからね。
今が将棋に専念できる最後のチャンス、と思いながら指していることでしょう。

将棋会館建設にどれだけの情熱が必要だったか。
今の東京・大阪の将棋会館建設に全力で取り組んだ、大山十五世名人のエピソードを一つ紹介して、この記事の締めといたしましょう。

企業からの献金を求めて、各地を分刻みのスケジュールで飛び回っていた大山十五世名人。
厳寒期でもコートを着ず、背広一枚で居た理由を聞かれて、こう答えたそうな。

時間が惜しい。
脱いでまた着る時間を合わせたら、1人余分に会えるよ。

会館建設に加えて、将棋連盟会長でもあり、また普段の対局もある。
まーよくやってたもんですわ。

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Commented by bleem! at 2018-06-17 18:01 x
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイすいませんね。催促しちゃって。

自分の地元塚本から大阪にJRで行く時にいつも将棋会館が見えてました。大阪会館はJR大阪駅のすぐ近くで立地的にすごく良いところなので建て替えで不便な場所に移転となるとアレかもしれませんね。

羽生先生の奥様がこのニュースに「Deja vu…」とだけコメントされてたのが印象的でした。普段、ウサギの話しかしないのにやっぱ思うところがおありになるんやろなって。

Commented by mitsuboshi03 at 2018-06-17 20:10
コメントどもです~♪

>自分の地元塚本から大阪にJRで行く時にいつも将棋会館が見えてました。

残念ながら仕事で梅田までは行ったのに見たことないんですが、そんな好立地だったんですね。

代替地…難しそうですね。
棋士もだいたい今の将棋会館に近いところへ家買ったりしてますから。

>羽生先生の奥様がこのニュースに「Deja vu…」とだけコメントされてたのが印象的でした。

アヒルやウサギツイートの解読勢だったんですか!
私はそこまで手がまわらないので、もっぱらまとめニュースを当てにしておりますが(汗)
by mitsuboshi03 | 2018-06-17 16:07 | 将棋 | Comments(2)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03