将棋つめちゃいました(衣替え)

そういやもうすぐ、サッカーのW杯ですか。
以前は当blogでも毎日更新とか熱心に追いかけていたものですが、今回はまあ静かなもんです。

…ぶっちゃけ、日本はもうサッカーにリソース割かない方がいいのかも(ぼそ)

さて今回も将棋ネタ。
そろそろ、名人戦から棋聖戦へとタイトル戦の主役が交代する時期ですな。

■王様の位置の違いが…(名人戦七番勝負 第5局)

まずは名人戦から。
第5局が5月29・30日に名古屋の大須にある万松寺で行われ、佐藤名人が勝って名人防衛に王手をかけております。

今回の対局場所である万松寺といえば、織田家の菩提寺として有名。
なんでも、将棋好きのお坊さんが会場として名乗りを上げたことにより、今回の対局が実現したそうな。
個人的に大須は何度か行ったので、そういや一回りくらいはしたことがあるようなないような。
大須特有の活気のある雑踏の中に、どどーんとそびえ立っているお寺です。

さて将棋の方ですが、後手番の佐藤名人が、得意戦法である横歩取りを採用。
第5局と大詰めに来たこともあり、ここでエースを投入してきました。
これに対し、羽生二冠は流行りの青野流といった速攻策ではなく、昔ながらの中住まいを採用。
現地に訪れていた、青野流創始者の青野九段はガックリしたとかしなかったとかw

序盤戦を終えたところでは、割とよくある形で落ち着くことに。
ただし、いつものと違うのは、先手の羽生二冠の王様の位置。
王様が6八に居るなら先手が良いとされているのですが、本局の王様の位置は5八。

もちろん先手の王様が6八に居るのであれば、佐藤名人は別の対策をしてきたはずなので、当然こうはならないのですが、さて王様の位置が5八でも、この形は先手が良いのか悪いのか。
「わからないときは、強い相手にぶつけてみよう」というのが羽生二冠のセオリー。
タイトル100期がかかるこの大一番でも、羽生二冠の旺盛な探究心は衰えを知りません。

結論から言いますと、今のところはこの局面は後手が良かったようで、43手目の▲3五歩以降は羽生二冠に勝つチャンスは無かったようです。
とはいえ、常に様々な局面に問題意識を持ち、大一番なのに、いや、大一番だからこそ、疑問があったら相手にぶつけてみる、という羽生二冠のこの積極的な姿勢が、通算1400勝やタイトル99期といった大記録の源ではないかと思います。

30年以上、ずーっとこうですからね。
頭が下がりますよ、ほんと。

これで名人防衛に王手をかけた佐藤名人。
しかし、ここからのあと1勝が遠いのは、重々承知のはず。
一方、タイトル100期を名人復位で飾りたい羽生二冠としても、まだまだ諦めるには早すぎる。

名人戦第6局は、少し日程が空いて、6月19・20日に、将棋駒の産地である、山形県天童市にある「天童ホテル」で行われます。

■きょうの藤井聡太(棋王戦予選決勝で中村亮介六段を下す)

最近不定期連載のきょうの藤井聡太。
七段に昇段し、新人向けの棋戦に出られなくなったりとか、予選を少~し免除されるようになったこともあり、以前のように毎週毎週対局がある、という状態が少し緩和されつつあります。
若いからまだ無理は効くとはいえ、高校生活もありますからね。
あまり無理はしすぎないように。

先週は棋王戦予選決勝の対局があり、中村亮介六段を下して本戦出場を決めています。

中村亮介六段というと、史上2組目の兄妹棋士ということで有名な方(妹は中村桃子女流)
あとは…。
棋士にとっては命より大事な順位戦で、制限時間ギリギリの大遅刻をやらかし、本来6時間の持ち時間を9分に減らされて対局をしたことでも有名だったりします。
将棋界では、対局に遅刻すると、遅刻時間の3倍を持ち時間から減らされるという厳しい掟があり、そのため大抵の棋士は待ち合わせの時間にも正確だったりする、の、です、が。

さて将棋の方ですが、後手番の中村亮介六段が得意のノーマル四間飛車へ誘導。
これに対し、藤井七段が序盤早々に居飛車穴熊へ組もうと香車を上げたことから、華々しく角を交換する、やや乱戦模様の将棋に。

そんな中でも、藤井七段は粛々と居飛車穴熊の堅陣を完成。
対する中村亮介六段も銀冠へ組んだものの、囲いの硬さで言えばどうしても居飛車穴熊には劣り、なおかつ中村亮介六段側の左銀が僻地で遊び駒と化したのが痛く、以下は藤井七段が順当に勝利を上げました。

さてもう一々驚かなくなりましたが、これで棋王戦でも本戦進出を決定。
一回戦ではいきなり菅井王位と戦いますが、本戦ともなればこのクラスの対戦相手はゴロゴロ居ます。
もう予選突破はノルマで、本戦をどれだけ戦えるかという領域へ入ってきましたね。

あと最後ですが、上で紹介した名人戦第5局の現地にも顔を出してたみたい。
近所でやってるタイトル戦なんてめったにないですからね、いいことです。

■渡部女流二段、里見女流王位を追い詰める(女流王位戦五番勝負 第3局)

最後に女流の話題を。
渡部女流二段が里見女流王位に挑戦する、女流王位戦の第3局が先週福岡県飯塚市で行われ、渡部女流二段が勝利し、対戦成績を2勝1敗として、女流王位奪取へ王手を掛けることとなりました。

将棋の方ですが、先手の里見女流王位が中飛車から石田流三間飛車へ組み替える戦法を採用。
これに対し、渡部女流二段はじっくりと銀冠穴熊へ構えます。
里見女流王位側の両方の桂馬が中央に跳ね出したところまではまずまずの展開と思われたのですが、その後有効手を逃してからは、やはり銀冠穴熊の硬さが勝り、渡部女流二段が勝利を上げました。

近年の女流棋界では、里見女流・西山奨励会三段・加藤奨励会初段・伊藤女流といった、奨励会で腕を磨いた面々がタイトル戦を戦っていますが、奨励会を経験していない渡部女流がタイトルを取れば一つの事件といえます。
また所属する女流棋士団体のLPSAにとっても、久しぶりのタイトルとなります。

新星が花開くのか、里見女流が踏みとどまるのか。
注目の第4局は、6月13日に徳島市の「JRホテルクレメント徳島」で行われます。

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by mitsuboshi03 | 2018-06-02 16:10 | 将棋 | Comments(0)

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