将棋つめちゃいました(GW後半戦)

長かったゴールデンウィークも、残すは今日だけ。
過ぎてしまうと短いもんです。
あまり大したことはしてませんが、久々にのんびりできたのは良かったかなと。

さて今回も将棋ネタ。
例年通り、コンピュータ将棋選手権の話題を中心にお送りします。

■今年のコンピュータ将棋選手権はHefeweizenが制す

さて将棋界のゴールデンウィークといえば、コンピュータ将棋選手権。
なんだかんだで今年が28回目。
人間と競り合った時代は過去のものとなりましたが、今年もコンピュータ将棋の頂点を目指した熱い戦いが繰り広げられました。
何しろ話題が多いので、3日間における戦いぶりを箇条書きにしてみます。

@1日め(5月3日、1次予選)

・例年より多い40チームが参戦。
・スイス式トーナメント8回戦を戦い、上位8チームが2次予選に進みます。
・玉石混交で、ところによっては微笑ましい棋譜もまだ見受けられる癒やしの日。
・とはいえ今年は平均レベルが大分上がり、この日から熱戦が繰り広げられることに。
・しかし、きふわらべは相変わらず癒やし(おい)
・る、ルール通りには指せたから(震え声)

・この日の話題の中心は、フランスからの刺客であるCrazy Shogi。
・囲碁ソフトでの経験を活かし、話題のディープラーニングをひっさげて、今年からコンピュータ将棋へ殴り込み。
・しかし完全自前主義が仇になったか、5勝3敗の12位で惜しくも予選落ち。
・また来年楽しみにしてます。

・ニコ生の中継が無かったので、大合神クジラちゃん2の中の人であるえびふらいさんのニコ生を情報源に。
・主だった開発者やプロ棋士をゲストで呼んでくれることもあり、第二公式としての地位を確立しつつあり。
・きわどいネタもちらほらあるので、人を選ぶ中継ではあるのですが。
・今年はむしろ公式中継より見ていたかも(おい)

・さて1次予選の結果ですが。
・コンピュータ囲碁界からの初参戦であるPALが、唯一の8戦全勝で首位通過。
・以下主だったところで言うと、Hefeweizen(人造人間18号+shotgunのコンビ)、老舗のNovice、初期のネタっぷりから超速の進歩を遂げつつある名人コブラ、あたりが予選を突破。
・惜しくも予選敗退となった中で主だったところは、先ほど上げたCrazy Shogi(12位)に、久々の出場ながら機材搬入のトラブルでの不戦敗が響いたツツカナ(9位)、そして古豪の柿木将棋(13位)や芝浦将棋Softmax(14位)といったところ。

@2日め(5月4日、2次予選)

・1日めの1次予選を突破した8チームに、昨年までの成績によりシードされた16チームを加えた合計24チームが、3日めの決勝進出8チームと、来年の予選シード枠である16チームの座を賭けて争うのが2日めの2次予選。
・この日はスイス式トーナメント9回戦を戦います。

・ニコ生の公式中継と、えびふらいさんのニコ生の二元中継で視聴。
・手の解説中心の公式中継と、開発者の生々しい話(意味深)が聞けるえびふらいさんのニコ生。
・棲み分けができてて良かったんじゃないかと。

・例年ですと、1次予選突破組がシード組の厚い壁に阻まれる、というのが定番の展開。
・だが今年は、1次予選組が非常に強かった。
・Hefeweizen(2位)、PAL(4位)、名人コブラ(6位)が決勝進出。
・そのアオリを受けてか、なのは(20位)、NineDayFever(21位)、GPS将棋(22位)といった強豪ソフトが、なんとシードからも漏れることに。

・その一方で、Aperyが3位と堂々の決勝進出。
・中の人(平岡さん)のリアルが充実してきたのが大きかったのか(おい)
・そして大合神クジラちゃん2も、準優勝経験者のnozomiちゃんを最終戦で辛くも破り、滑り込みセーフで決勝進出。
・Ponanzaなきあとのコンピュータ将棋で、ヒール役を継承できるか(待て)
・なお2次予選首位はタヌキさん(本名は長すぎるので省略)
・この日は実力が少し抜けてるかな、と思っていたのです、が。

@3日め(5月5日、決勝)

・さていよいよ、勝ち残った8チームの総当たりで優勝を決める決勝戦。
・絶対王者のPonanzaが引退して、本命不在の混戦を制するのは、誰か。

・優勝したのはHefeweizen。
・コンピュータ将棋選手権では初参加だが、人造人間18号とshotgunのベテラン開発者が、がっちりタッグを組んだ強力ソフト。
・特にshotgun譲りのponderスナイプ(相手考慮時間中の先読み)がビシバシ決まった模様。
・ちなみにHefeweizenとは、ドイツのビールの一種(ろ過してない白ビール)とのこと
・強かったです。優勝おめでとう。

・2位にPAL。
・コンピュータ囲碁からの参戦組ながら、今年いきなり2位に食い込む健闘ぶり。
・敵対的学習(既存ソフトの穴を突く教師を作って学習させる)の技術が鍵を握っていた、らしい。
・実際にやろうとすると、とーんでもなく難しいはずなのですが、えびふらいさんのニコ生では、その一端をとーっても分かりやすく説明してくれました。
・り、りろんはしってる。
・頭のいい人って、居るもんですねえ。

・3位はApery。
・決勝でも、やや地味な扱いを受けながらも、凶悪な攻めがヒット。
・ここ数年は不本意な成績でしたが、いよいよ復活でしょうか。
・今やすっかり、やねうら王(なお、中の人が見に来てた模様)ライブラリ全盛時代となりましたが、ライブラリといえば元々Aperyが老舗(その前がbonanza)
・そちらの意味でも、復活を期待してます。

・4位に名人コブラが食い込む。
・優勝したHefeweizenに、決勝で唯一の土をつけました。
・いろんな評価関数のブレンドの仕方に強さの秘密が。
・中の人もまだまだ若いみたいなんで、もっと強くなりそう。

・5位はタヌキさん。
・決勝でまさか3敗するとはねえ。
・しかも、くじらちゃん相手に辛くも256手引き分けで逃げ切る苦しい将棋に。
・えびふらいさんのニコ生では、礼儀正しくも黒ーい発言がチラホラ。
・楽しゅうございました。

・そして6位に大合神クジラちゃん2。
・有能定跡である「まふ定跡」を積んでいたものの、ハズレ定跡を引き見事爆沈。
・Hefeweizen戦では、持ち時間の管理を誤り、まさかの時間切れ負け。
・序盤早々に1兆局面を優雅に読みふける、おちゃめなクジラちゃん爆誕(おい)
・それでも、名人コブラやタヌキさんに引き分けたのは立派。
・えびふらいさん、中継お疲れ様でした。

・7位は妖怪惑星Qhapaq。
・ここまで2次予選敗退くらいが多かった気がしますが、今年は堂々の決勝進出。
・着実に実力をつけている気がします。頑張れ。

・8位は「わっふるわっふる」ことHoneyWaffle。
・振り飛車主体で、こちらも堂々の決勝進出。
・でも結構居飛車での勝ちも多かったみたい(おい)
・振り飛車党期待の星として、健闘を期待します。

・総評ですが。
・ディープラーニングは、まだまだ将棋ソフトにフィットさせるのに時間がかかりそう。
・一方、これまでの3駒関係による探索にも限界が見えてきました。
・ちょーっと手詰まり感かなーっと。
・昨年後半に猛威を奮ったApery+Qhapaqを負かせるソフトが、意外と少ない感じ。

・えびふらいさんのニコ生でPALさんが来た時に話してくれたのですが。
・コンピュータ囲碁界のトップクラスは、年間億単位で金をかけてるそうな。
・そりゃ強くなりますが、もはや個人単位ではどうにもならない世界ですなこりゃ。
・コンピュータ将棋界だと、数十~数百万くらいですかね。
・ガンガン研究したいなら囲碁、個人でちまちまやりたいなら将棋、って棲み分けになりそう。

■羽生棋聖に挑むのは、豊島八段に!(棋聖戦 挑戦者決定戦)

さて祝日にもかかわらず、将棋界で大きな一番がありました。
棋聖戦の挑戦者決定戦が5月3日に行われ、三浦九段を下した豊島八段が羽生棋聖に挑むこととなりました。

将棋の方ですが、角換わり模様から、序盤早々に三浦九段が猛攻を敢行。
一気に終盤戦となる激しい将棋となりました。
三浦九段の踏み込みがもう少し鋭ければ結果は変わっていたかもしれませんが、土俵際スレスレで何とか踏みとどまった豊島八段の指し回しも光りました。

豊島八段が羽生棋聖に挑むのは、2015年に続いて2度目。
通算5度目のタイトル挑戦となる豊島八段ですが、未だ無冠の帝王を脱却できておりません。
本人が一番辛いでしょうが、残された時間はもうそれほど多くありません。
何としても、ここはタイトル奪取を。

一方、名人戦からの連戦となる羽生棋聖。
昨年後半からの好調ぶりをどこまで維持できるかが、勝敗を分けることになるでしょう。

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by mitsuboshi03 | 2018-05-06 09:32 | 将棋 | Comments(0)

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