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徒然なるままに電王戦3.0(第1~3戦まで)

手塚治虫が愛用していた机にある鍵の掛かった引き出しに、「見せられないよ!」な直筆画を含むお宝多数が眠っていたことが娘さんのtwitterで明らかになりました。
手塚治虫研究家にとっては貴重な研究資料なのでしょうが、娘を持つ父親としては、

なんということをしてくれやがったんでしょう
死にたい(死んでるけど)


・・・色々整理しなきゃダメですよね、ハイ。

今回は将棋ネタ。
絶賛開催中の電王戦を。
考えがまとまっていないのですが、吐き出したいことが様々あるので箇条書きで。
twitterでやれという声が聞こえてきそうですが。

・第3戦にしてプロ棋士がやっと1勝を上げました。
・個人的には「よく1勝できたな」という印象。
・去年の三浦八段vsGPS戦とか第1戦の菅井五段vs習甦戦を見てると特に。
・将棋界が誇る屈指の研究家であるこの2人ですら序盤にリードできなかった。
・中終盤で互角なら人間に勝ち目はありません。どうしたってミスの出方が違い過ぎる。
・まともに戦って勝つのは、現時点でもおそらく無理ゲーに近い。
・第2戦で勝ったやねうら王が新たに実装した「局後学習」(ハマったら感想戦して反省する)が対人間戦に対するトドメになりそう。
・となると、勝つにはプログラムの穴を突くしかないわけで。
・去年勝った阿部光瑠四段や第3戦で勝った豊島七段はこのパターン。
・とはいえ穴を突くだけで勝てるなら、ニコ動の”CPUに勝ったら100万円”企画でドワンゴは破産しているはず(笑)
・この二人がきちんと準備してきた上に強かった、ということ。
・プロ棋士が本気でCPUを負かそうとするなら、若手の強いのを送り込むのが良さそう。
・彼らは比較的暇なので穴探しの余裕があるし、若いので終盤で間違える確率は低い。
・超一流棋士だと、残念ながら穴探しの暇がない。
・羽生三冠は”1年準備させてくれ”と言ってましたが、事実上無理ってことですな。
・ところで、第2戦で勝ったやねうら王の中の人が穴探しを批判してました。
・第三者の視点としてはアリだとは思いますが、個人的にはナンセンス。
・将棋の研究というものは、すべからく相手の欠陥を突くことでありまして。
・欠陥を突かれて負けるのは、欠陥をそのままにしていた自分が悪い。
・羽生三冠や渡辺二冠でもこの手の負けはありますし。
・私のようなアマ初段レベルなら、その手の失敗は数えきれません(涙)
・がっぷり四つの手に汗握る展開というのは、それを超えたところにある。
・そういう戦いをしたかったら、ちゃんと準備しろと。

・さて電王戦ですが、プロ棋士vsCPUという構図はもう厳しいかも。
・実力差もありますが、「まともに戦って潰れる」か「プログラムの穴を突けるか」といった構図でこれからも興行を続けていくというのは、たぶん厳しい。
・内心、「噛み合わねーな」と思いながら電王戦を見てます。
・可能性としては、ソフト+人間のタッグマッチかなと。
・チェスだと「アドバンスドチェス」として既に定着しとります。
・人間の強み(序盤)とソフトの強み(中終盤)が違うのと、人間/ソフト共に個性があるので、調和して戦えるか、ケンカするかというのが最大のポイント。

・最後に。
・超一流の短距離走選手より、そのへんに置いてある軽トラやカブの方がずっと速い。
・でも、100mを10秒以内に走れる人間にはそれなりの価値がある。
・完全にCPUが人間を凌駕する時代になっても、「人類最強の将棋指し」という称号には、それなりの価値があると信じてます。
by mitsuboshi03 | 2014-03-30 20:02 | 将棋 | Comments(0)

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