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三連休の直前に雪、直後にもまた雪予報。
雪国に比べれば大分楽とはいえ、それでも雪かきは辛いし、車の運転には気を使うわで、中々大変です。

先ほど王将戦第4局が終わり、藤井竜王が勝って最年少五冠を達成しましたが、詳しくは次回の記事に回します。
まずはこちらから。

■棋王戦開幕。緒戦は渡辺棋王が制す

まずは2月6日に行われた棋王戦の第1局から。
今期の棋王戦は、渡辺棋王に永瀬王座が挑む形となります。

将棋の方ですが、振り駒で永瀬王座の先手番に。
永瀬王座が角換わりを打診しますが、渡辺棋王は△4四歩でそれを拒否。
ということで、先手が矢倉、後手が雁木模様に組む、力戦模様となりました。
変則的な形ということもあり、形勢が何度も入れ替わる将棋となりましたが、最後は終盤を上手くまとめた渡辺棋王が勝利を収めました。

棋王戦は五番勝負ということで、ちょっとしたことで流れが一気に変わりかねないところが面白いところでもあり、怖さでもあります。
最後に勢いを持ってこれるのは、どちらの棋士でしょうか。
楽しみです。

■順位戦 B級2組~C級2組 ラス前

続いて、こちらも佳境を迎えつつある順位戦。
A級とB級1組は前回お伝えしましたが、この週でB級2組からC級2組もラス前の対局を迎えました。

まずB級2組ですが、すでに昇級を決めていた中村太地七段に加え、若手実力派の澤田七段が昇級を確定。
一方降級点争いは、中田宏樹八段の降級点と窪田七段の降級が確定。
残る枠4つを、最終局で争うこととなります。
あと、今期はすっかりベテラン格の丸山九段と鈴木九段が7勝2敗と好調で、昇級争いを盛り上げました。
やはりこのクラスなら、まだまだ格が違いそうです。

続いてC級1組。
まずは、地道に好成績を上げている及川七段の昇級が決定。
そして残る昇級枠2つを、奇抜なファッションが特徴の大橋六段と、自虐解説で有名な飯島八段、そして大ベテランの元タイトルホルダーである高橋九段の三人で争うという展開に。
手に汗握る最終局となりそうです。
一方降級点争いは、本局で7人の枠がすべて埋まることに。
そして、森下九段・豊川七段・佐藤秀司八段・田村七段の4人がC級2組へ降級と、今期は数多くの棋士がC級1組を去ることとなりました。

最後にC級2組。
まずは西田五段が9戦全勝で昇級を決定。
残る2つの昇級枠は、服部四段・渡辺和史四段・伊藤匠四段のマッチレースが継続、ということに。
そして降級点枠11名のうち、5名が確定。
そのうち中田功八段がフリークラス降格、田中寅彦九段がフリークラスの年齢規定により引退、ということに。
降級点争いの棋士の中では、佐藤慎一五段がフリークラス降格の危機を迎えておりますが、最終局で乗り切れるか。

# by mitsuboshi03 | 2022-02-12 19:29 | Comments(0)
娘の学校でも悪の秘密結社オミクロン(違)が猛威を振るっており、先週は一家総出でPCR検査を受ける羽目に。
結果は全員陰性で、ウチとしては一安心だったのですが、娘の学校をはじめ近所の学校でも軒並み学級・学年閉鎖や休校に追い込まれております。

…かくなる上はRXに何とかしてもらうしかないか(特撮界の禁じ手)

さて今回も将棋ネタ。
今が冬シーズンのオイシイ時期だというのに、今回も隔週更新でございます。
申し訳ない。

■きょうの藤井聡太(王将戦を3-0、順位戦も昇級争いトップを堅持)

まずはここから。
この2週間でタイトル戦2局に順位戦と、つゆだく濃厚なスケジュールとなりましたが、すべて勝っております。
しゅごい(絶句)

まずは1月22、23日に行われた王将戦第2局。
先手番の渡辺王将が、角換わりから早繰り銀を採用。
これに藤井竜王も早繰り銀で対抗し、のっけから激しい戦いとなりました。

以前は角換わりといえば、判で押したように腰掛銀だったのですが、後手の対策が進歩したため、先手の得が活かしにくいのでは、と考える棋士が増えてきており、この早繰り銀も見直されている戦法の一つといえます。
とはいえ、これはこれで激しい変化が数多く待ち受けているので、本局のように一手バッタリ、といったケースもまま見られるので、これも中々先手としては大変な戦法ではあるのですが。
…学生の頃、それなりに勉強したはずの戦法なのですが、あらかた忘れましたなw

本局は、渡辺王将の51手目▲3四角が一手バッタリ。
以降は藤井竜王の猛攻をひたすら浴びるばかりとなり、渡辺王将も「いいところがありませんでした」とブログで語る一局となってしまいました。
一度しくじると、中々粘りが効きにくい戦法なので仕方がないのですが、稀代の作戦家である渡辺王将にとっては悔いの残る一局だったのではと。

続いて1月28、29日に行われた王将位第3局。
こちらは打って変わって相掛かりからの持久戦となり、互いに争点を探しながら細かくポイントを取りに行く将棋となりました。
本局は終盤まで難解な展開が続いたのですが、渡辺王将側の王様の囲いが薄く、常に自陣を気にしながらの戦いとなったのが祟ったのか、藤井竜王の的確な攻めに渡辺王将が対応を誤り、終盤で抜け出した藤井竜王の勝利となりました。

今度は2月4日にB級1組順位戦で、阿久津八段との一戦。
前回の記事でも述べた通り、もし敗れると昇級が危うくなるところでしたが、阿久津八段が例によって相掛かりからの力戦模様に持ち込もうとしたスキを逃さず、的確な攻めで一気に押し切って勝利を収めました。

王将戦は、これで王将位奪取に王手。
渡辺王将は、第1・3局では力のこもった互角の戦いには持ち込めているのですが、そこから突き抜けることが中々できていない模様。
将棋自体は0勝3敗ほどの差はないはずなのですが、勝負所を逃さない藤井竜王がスゴすぎる、ということなのでしょうか。
また順位戦でも昇級争いトップを堅持。
最終局に勝てば自力昇級。負けても稲葉八段か千田七段のどちらかが敗れれば昇級、と昇級の可能性はかなり広がってはいるのですが、他力本願は身体に悪すぎますので、自力でA級昇級を勝ち取りたいところ。
最終局の相手は、デビュー以来の連勝を止められた因縁の相手である佐々木勇気七段。
なおここまで昇級争いを演じてきた佐々木勇気七段ですが、開幕7連勝からまさかの4連敗で昇級争いから脱落。

そういうとこやぞ勇気(真顔)

■A級順位戦 ラス前

本来はここだけで記事を作りたいところですが、諸々の事情によりダイジェストで。
2月3日にA級順位戦の一斉対局が行われました。
例年2月に行われる、いわゆる「ラス前」の戦い。
ここで名人挑戦&降級争いに決着がつくことも多く、見る側としては「将棋界の一番長い日」な最終局より気合が入ります。

まず名人挑戦争いですが、斎藤慎太郎八段が難敵の豊島九段を下し、全勝をキープ。
残るA級棋士が軒並み3敗以上になったこともあり、盤石の体制でリターンマッチを迎えられることとなりました。

そして降級争いもひっそりと決着。
山崎九段に加え、あの羽生九段がA級を去ることとなりました。
今期は、いままで散々戦った佐藤康光九段と山崎八段には勝ったものの、それ以外の指し盛りな棋士相手には1勝もできなかったのが大きく響きました。
ここまで若手や中堅のトップ棋士たちを軒並み倒してきましたが、いよいよその時が来た、という感じでしょうか。
とはいえ、51歳までA級を守ったのは称賛されるべき偉業。
まだA級復帰のチャンスも無いわけでは無いと思いますが、さてどうなりますか。

# by mitsuboshi03 | 2022-02-06 15:29 | 将棋 | Comments(2)
昨日は、某ワークスのネット新年会に参加してきました。
例年より少々少なめな出席でございましたが、ネットだと10人ちょいで話をするのが限界ですね。
2部屋作っておいて、行き来するのがベストとは思いますが。
2窓できると具合が良さそうなんですけどね。
それにしても、延長戦での「ムラカム様の帰宅を暖かく見守る会」は秀逸でございました。
「千の伝説を持つ男(比喩表現にあらず)」の面目躍如でありましょうかw
悪の秘密組織オミクロン(違)を退けた暁には、早々にオフ会をやりましょう。

さて、記事の方は相変わらずの隔週更新。
流石に重要対局が目白押しの時期にこれはあきませんなあ。
何とか、あの棋士の記事だけでも上げておきます。

■きょうの藤井聡太(2週間で4局! 残念ながら2勝2敗でフィニッシュ)

というわけで、きょうの藤井聡太を。
単なる一コーナーだったこの記事ですが、すっかり「ここだけ押さえとけば、将棋界の動向は大体掴める」記事に。
10代で五冠王を目指す男とはこういうことなんだと、痛切に感じます。

まずは開幕しました王将戦の第1局。
稀代の作戦家であり、リアリストな渡辺王将を相手にどう戦うかが注目されましたが、運命の振り駒は藤井竜王の先手番に。

戦型は角換わり型の相掛かりへ。
それなりに実践例もありそうな局面から、藤井竜王が放った41手目の▲8六歩で、名うての将棋通たちがどよめくことに。
個人的に、この手がそれほど驚かれた理由は以下の2つ。

1)部分的には相当の悪形
▲8六歩と突いた先手陣は、後手から△8五歩からの継ぎ歩や、△8七歩の垂らし、また△8八歩とさらに形を乱す手と、歩だけでかなり痛い攻めが続く形。
後手はローリスクで結構な配当が得られるため、先手としては、部分的には避けたい形。
普通は後手からの△8六歩に▲同歩と仕方なく取ってこの形になるのがほとんどで、先手から▲8六歩と指して幸せになるケースは皆無に等しいです。
たとえ△8六歩とされても、基本的には▲同銀と指すのが角換わりの鉄則。
ということで、ある程度の実力の持ち主であれば、▲8六歩は「1秒も考えない」と言ってもよい手。
2)後手からの強襲
▲8六歩と指す前の局面は、実は結構のっぴきならない局面で、お互いにいつ仕掛けるか、を探っている勝負所の一つ。
何しろお互い角を持ってますので、詰みまで読み切る必要がある変化も結構あり、そんな中で先手が悠々と▲8六歩~▲6六歩として、後手の桂馬の動きを封じてから悠々と攻めてよし、と読み切るには、相当入念な準備と、その場での読みが必須。
ちょっとでも読み抜ければ、そのまま最後まで殴り続けられて終局、ということも結構あるのが角換わりの楽しさでもあり、恐ろしさであります。

とはいえ、渡辺王将もこの▲8六歩一発でマットに沈んだわけではなく、終盤まで内容の濃い激闘に持ち込んだのは立派。
なので、渡辺王将としても是が非でも勝ちたかったでしょうが、最後に勝ちを拾ったのは藤井竜王。
こういう所を逃さないのが、第一人者というか、時代を作る男、というところなんでしょうか。
いずれにせよ、手に汗握る、価値ある名局だったと思います。

今度はB級1組順位戦の対千田七段戦。
ここまで8勝1敗と、昇級争いトップを快走する藤井竜王ですが、残る相手もなかなかの手練れ揃いであり、順位も悪いので油断のできないところ。
本局の対戦相手である千田七段も、近年ではコンピュータ将棋通として知られますが、棋王戦の挑戦者や、朝日杯制覇の経験もある実力者。
また本局に勝てば、3敗を維持して昇級争いに殴り込めるだけに、千田七段としても期するものがあったでしょう。

将棋の方は、藤井竜王の先手番で相掛かりに進んだのですが、千田七段が両方の桂馬をいち早く跳ねての強襲に打って出て、藤井竜王に粘る余裕を与えずそのまま押し切っての快勝、となりました。
藤井竜王も、最近は序盤でも卓越した実力を発揮していただけに、こうもあっさり土俵を割るとは思いませんでした。
千田七段にとっては、昇級争いを優位に進める願ってもない勝利をゲット。
一方、念願のA級昇級へ向けて視界良好だった藤井竜王は、順位の悪いこともあり、未だ昇級争いトップとはいえ、負けられない戦いが続く展開になってきました。

そして、10代にして3度の制覇を果たすというゲンの良い棋戦な朝日杯。
4度目の制覇に向けて、本戦ベスト16からの登場となります。

1日2局指すのが特徴の朝日杯。
緒戦はクセ者船江六段が、最近のプロの将棋では珍しい横歩取りに打って出ましたが、この戦法の特効薬である青野流の威力は未だ健在で、船江六段の奇襲も実らず、順当に藤井竜王が勝利。
続くベスト8の戦いの相手は、「努力の天才」永瀬王座。
先手番の永瀬王座が右四間飛車とひねった序盤に対し、藤井竜王が雁木で迎え撃つ展開に。
終盤まで形勢不明の熱のこもった好局となりましたが、藤井竜王の攻めを永瀬王座が持ち前の粘りで受け止められたのが大きく、最後は藤井竜王の薄い囲いを突破した永瀬王座が勝ちを収めました。

ここしばらくの藤井竜王は、王将戦に重点を置くことになるでしょうが、順位戦でもお尻に火がついてきただけに、これ以上は落とせないところ。
ハードスケジュールが続く中ではありますが、何とか体調だけでも維持してもらいたいところです。



# by mitsuboshi03 | 2022-01-23 15:26 | Comments(0)
新年のイベントもあらかた終わり、日常が戻りつつあります(戻りたくない)
今年は地域のデカいお祭りがある年なのですが、ここに来てコロナがまた流行。
まだまだコロナに振り回される日々が続きそうです。

新春ということもあり、対局も大きな対局はこの間にはナシ。
今日から王将戦が始まっておりますが、1日目のお昼前から、えらいことになっております…。
詳しくは来週取り上げます。

■順位戦、最後の直線勝負へ

ということもあり、今回は佳境を迎える順位戦の状況について取り上げます。
とはいえ、まだまだ一山二山ある時期なので、今回は昇級や名人挑戦権争いに絞ります。

@A級
斎藤慎太郎八段が、1月7日に羽生九段を下して7戦全勝でトップ。
これを追うのは、4勝2敗の糸谷八段のみ。
糸谷八段は斎藤慎太郎八段との直接対局を残してはいるものの、斎藤慎太郎八段が2月4日に豊島九段を下せば、その段階で挑戦権が決まってしまうという厳しい状況。
その前に、糸谷八段が佐藤康光九段と佐藤天彦九段を下さないとノーチャンスなわけですが。
というわけで、斎藤慎太郎八段の名人位リターンマッチが、かなり濃厚となりつつあります。

@B級1組
ここまで藤井竜王が8勝1敗でトップ。
これを佐々木勇気七段が7勝2敗で追う展開ですが、12月23日に佐々木勇気七段を直接対決で下した千田七段も7勝3敗で必死に食らいついており、順位が一番良い稲葉八段も、6勝3敗でヒタヒタと後を追っております。
昇級争いですが、恐らく藤井竜王で1枠が埋まるため、残りの1枠を、他の昇級候補たちが必死で争うことになると思われます。

@B級2組
元タイトルホルダーの中村太地七段が7戦全勝でトップ。
これを追うのが6勝1敗の澤田七段ですが、彼ら2人が終盤で失速した場合、8人居る5勝2敗勢にチャンスが巡ってきます。
すんなり決まるか、泥沼の混戦になるかは、まだ不透明といったところ。

@C級1組
昨年の戦いを経て、なんとこの時点で全勝者がゼロ、という割と珍しい展開に。
及川七段・出口五段・大橋六段が6勝1敗で並び、このまま行けば全員昇級、ということになるのですが、5勝2敗でキャンセル待ちの棋士が7名おり、ちょっとでも被弾すると、あっという間に抜き去られることになりかねません。
最終局まで、気の抜けない展開が続くと思われます。

@C級2組
西田五段が8戦全勝で、ここまで唯一の全勝者。
これを服部四段と渡辺和史四段が7勝1敗で追うのですが、最年少棋士の伊藤匠四段が一期抜けを果たせるか、というのが大きなポイント。
ここまで7勝1敗なのですが、新四段のため順位が悪く、同じ星で並べば無念の頭ハネ、ということになります。
2勝して、上位勢が落ちてくるのを待つしかない立場ではありますが、強運を引き寄せられるか。

# by mitsuboshi03 | 2022-01-09 18:16 | Comments(0)
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

…12月の投稿が1回だけなんて嘘だろ承太郎!?
…ところがどっこい、これが現実…(おい)

さて、昨年分の残りを片付けますかね。
…といっても、実は案外話題が…

■きょうの藤井聡太(Abemaトーナメントで優勝)

さて、まずはきょうの藤井聡太から。
竜王戦がもつれていれば、この辺に対局が挟まっていたはずなのですが、ストレートで終わってしまったため、この間の公式戦は、なんと、ゼロ!ということに。
年末は割と対局が減るもんですが、それでもゼロ、ってのは調べてみて驚きました。

その間の話題ですが、非公式戦のAbemaトーナメントで優勝しております。
3人1組の団体戦で、伊藤匠四段と高見泰地七段と組んでの「最年少棋士+1」での戦いでしたが、見事優勝して、寿司屋でお祝いしたとのこと。
こういうところは、やはり高見泰地七段がセッティングしたんでしょうな。
微笑ましい話題でございました。
なお年明けからは、いよいよ王将戦七番勝負とB級1組順位戦が控えております。

# by mitsuboshi03 | 2022-01-02 14:15 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03