やっと春らしい暖かさになってきました。
昨日雪だったことは忘れました(笑)

さて今回も将棋ネタ。
年度をまたぎましたが、結構色々と話題はあるもので。

■渡辺棋王、5連覇達成により永世棋王に(棋王戦五番勝負)

まずはタイトル戦。
先週行われた棋王戦第5局を渡辺棋王が制し、5連覇達成に成功。
第4局と同じ矢倉模様の将棋になりましたが、中終盤の正確さが勝敗を分けた気がします。
渡辺棋王はこれで規定により永世棋王を獲得し、竜王を合わせて永世二冠に輝くことに。
完全に世代を代表する棋士になったと言っていいんじゃないかと。
なおこの永世棋王、大山vs米長の確執から5連覇でないと獲得できないという酷い仕様となっております(通算5期獲得の米長永世棋聖に永世棋王をあげたくなかったのよ)
もう当事者の二人とも亡くなって久しいだけに、他と同じ通算5期でええんじゃないかと思うんですがねえ。

■佐藤名人、ponanzaに敗れる(第2期電王戦第1局)

昨日やってたのですが、リアルタイムで見るのをうっかりしていた電王戦第1局(おい)
棋譜を見ましたが、ponanzaの初手▲3八金をとがめきれずに完敗、という印象。
こういう変則的な将棋は、すっかりコンピュータの独壇場になってしまいましたなあ。
全くいいところなく敗れた佐藤名人ですが、5月20日の第2局では前回の山崎八段のように吹っ切れた指し回しを見せてくれることに期待。
負けるのは仕方ないけど、持ち味は見せて欲しいのです。
それにしても、ponanzaはどこまで強くなるんでしょう。
ゴールデンウィークのコンピュータ将棋選手権が楽しみです。

■えっ、あのお方がフリークラス行き!?(引退・フリークラス転出)

先日、引退およびフリークラス転出者の発表がありました。
まず引退の方は加藤一二三九段・森けい二九段・宮田利男八段・堀口弘治八段・森信雄七段の5名。
先日も述べましたが、特にひふみんと森九段の引退は一時代の終わりを感じさせます。
あと、森信雄七段は弟子の棋士をどこまで増やすのかが楽しみ。

それからフリークラス転出者は、土佐八段と浦野七段に…森内九段!?
B1に落ちたとはいえ、順位戦を大の得意としていただけに驚きの決断と言えます。
もしかすると、今後は理事など運営面に関わることを考えての決断なのかも。

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# by mitsuboshi03 | 2017-04-02 15:28 | 将棋 | Comments(0)
完璧な花粉症シーズンに突入。
こんなに辛かったかな、と思いながらの一日は長い。
今度こそ根治治療を試すんだ、というのを冬まで覚えていられるといいんですが(苦笑)

さて今回も将棋ネタ。
ちょっと変化球も混ぜながらお送りします。

■棋王戦は最終局へ

まずは棋王戦。
先週行われた第4局は矢倉模様の将棋を渡辺棋王が制し、5番勝負は最終局へもつれこむこととなりました。
後手番の千田六段が角換わりの最新型のような62金~81飛型を採用したのですが、渡辺棋王に的確に咎められた模様。
やはり矢倉だと渡辺棋王の経験が生きたのかな、という一局でした。

さて運命の第5局は、明日将棋会館で行われます。
この棋王戦、前にも書きましたが共同通信系の中小新聞が支持母体のため、ぶっちゃけお金が足りな(ry
地元のお悔やみ情報が売りな某新聞社に一肌脱いでもらおうかしらん(おい)
諏訪でのタイトル戦を定番にする一つのチャンスなのでは、と個人的には思っているんですけどね。

■鹿野圭生二段、女流公式戦引退

今度は女流棋士の引退のお話。
鹿野圭生二段が規定の成績を満たせなくなったことにより、女流公式戦を引退することとなりました。
公式戦での活躍こそそれほど無かったのですが、姉御肌でアクの強い、いかにも関西棋士という感じの方で、雑誌やテレビでも結構お見かけする機会の多かったように思います。
あの森内九段が関西での対局のときに、麻雀を教わりに行く人、というのが有名なエピソードですね。
LPSA所属ということで、今後はLPSAの棋戦に参加されるとのこと。

それにしても女流棋士の引退って、規定がよくわからないこともあってこうして突然プレスリリースが出ておしまい、ってことによくなるんですよね。
一将棋ファンとしてはちとモヤモヤしないこともない、といった感じが。

■『盤上のシンデレラ』、再び視聴可能に

今度はちょっと将棋界から離れて。
私もさんざん記事を書かせてもらいました『盤上のシンデレラ』。
長らく視聴ができない状態になっておりましたが、このたび初回から第18局まで再び視聴可能となりました。
将棋界の二次創作の一つの頂点、と個人的に思っているこの作品。
再び見ることができて嬉しいです。
見どころはたくさんあるのですが、個人的にはやっぱり第7局の相矢倉戦を強力にオススメ。


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# by mitsuboshi03 | 2017-03-26 13:06 | 将棋 | Comments(3)
仕事で野村證券のビルの中へ行ってきたのですが、あまりにピカピカすぎて気後れしましたなあ。
ちょっと煤けてるくらいが落ち着くのです。

さて今回も将棋ネタ。
年度末ということで、冬のタイトル戦や順位戦のお話を。

■久保九段、王将に復位(王将戦、棋王戦)

まずは冬のタイトル戦の動向から。
王将戦は4勝2敗で久保九段が王将位の奪取に成功。
成績でも将棋の内容でも久保九段が終始先攻する流れでした。

一方棋王戦は千田六段が2勝1敗で奪取に王手。
本日第4局を宇都宮市で対局中であります。
矢倉風味の落ち着いた流れの対局になりましたので、長くなりそう。
なお渡辺棋王が勝った場合、第5局は将棋会館で行われます。
旅館やホテルでやる金が無くてね…(涙)

■順位戦のおさらい

A級順位戦はこないだやったので、それ以外の組の結果をさらっと。

まずB級1組。
昇級争いはまず久保九段がラス前に決定。
残る1枠は、勝てば決定だった山崎八段が阿久津八段に敗れて沈没。
そのため、キャンセル待ちだった豊島七段が糸谷八段に勝っていたため昇級決定となりました。
この辺は持ってる運の差かなー、とつい感じてしまうところ。
山崎八段は頑張れ、超がんばれ。
そういえば、昇級は二人とも関西棋士ですね。
近年の充実ぶりの一つの証明になりますでしょうか。
なお降級争いは、3勝だった畠山()七段と飯島七段が星を伸ばせずにこの二人で決定。

続いてB級2組。
中堅やベテラン棋士にとっては、この組にとどまれるかどうかが生き残りのバロメータとなるため、降級争いが熱い組であります。
まず昇級争いは、自力だった斎藤六段と菅井七段が二人ともラス前で敗れたためいきなり混戦となりましたが、最終戦で両者とも勝利したことにより最後は順当に決定。
二人とも若手の俊英なだけに、B級1組でも大暴れを期待。
降級争いは、森下九段・青野九段・中川八段・田村七段が降級点。
降級点が2点溜まると降級となりますが、4人とも持っていなかったため今期は降級なしという結果に。
なおこの降級点、勝ち越すか勝率5割2回で消すことができます。
今期は中田(宏)八段がその対象者となりました。
8勝2敗だったんで、斎藤六段と菅井七段のどちらかが敗れていれば昇級してたんですがそこは残念な結果に。

今度はC級1組。
下から毎年3人上がってくるのに、上に上がれるのは毎年2人。
というわけで、すぐに抜け出さないとなかなか抜けられずに落ちていく、という組。
今期は横山六段と大石六段という中々マニアックな勝ち上がりに。
永瀬六段が9勝1敗ながら次点止まり、というところがこの組の恐ろしさ。
2敗組ともなると、千田六段・小林(裕)七段・青嶋五段という実力者揃い。
一方降級点は7名。今回は南九段が2回目ということで降級ということに。
かつての実力者でも落ちてしまうのが将棋界の厳しいところ。
なお堀口七段が6勝4敗で降級点消しに成功。
こういうのが棋士寿命を延ばすんですよ。

最後にC級2組。
50名ほどの大所帯な上に、ここも落ちるとフリークラス行きとか強制引退が待っているという辛い組であります。
まず昇級争いは、西尾六段が10戦全勝、門倉五段と近藤(誠)四段が9勝1敗で決定。
2敗するとまず脱落、というのが昇級争いの辛いところ。
とはいえ、開幕2連敗という絶望的な所から次点まで持っていった梶浦四段の執念は評価したいですね。
来季頑張りましょう。
さて降級の方ですが、既報通り加藤一二三九段が引退。
また名人戦での剃髪事件で有名な森九段も引退。
それから藤原七段がフリークラス行きに。
なお村田六段が6勝4敗で降級点消しに成功。
そういや、村田六段の妹な村田女流二段が今日の棋王戦の聞き手でしたね。

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# by mitsuboshi03 | 2017-03-20 14:39 | 将棋 | Comments(0)
今日は暖かい、というか暑いくらい。
昨日は風邪ぎみで死にそうだったのにまったくもーw

さて今回はちょっと変化球。
こないだ買ってきた『衛宮さんちの今日のごはん』が面白かったのでちょっと紹介。
角川系の「ヤングエースUP」でweb配信されているようなのですが、オッサンゆえ紙で読む方が落ち着きますなあ(しみじみ)
簡単に言うとFate+ごはんものというスピンオフ企画なのですが、「可愛い女の子が美味しそうにご飯食べてる!」程度でも十分楽しめるんではないかと思っております。
Fate本編も知っているとなお楽しめると。
お得ですね(ダイレクトマーケティング)

■第1話(寄せ鍋)

寄せ鍋+〆の雑炊というフルコンボ。
し・あ・わ・せ

それにしても、セイバーさんはホント美味しそうに食べますなあ。
セイバーもスピンオフ作品含めてもう何十種類あるんや、という世界のようですが、本作は一番最初のノーマルなやつでございます。

そういや、某ゲームワークスでは秋に闇鍋で鍋開き、というのが定番でございました。
その様子の一部は後輩がラノベ化してくれましたが、その実態は。

「あれほど溶けるものとか液体とか入れるのやめろって言ってんだろーがー!(キレッキレ)」
あと甘いの。

■第2話(鮭のホイル焼き)

魚を売るケルトの大英雄。
ゲーム(ファンディスクのアタラクシアだったかしらん)では花屋でバイトしてた気がしますが、これはこれでよか。

鮭に塩を振ってしばらく置き、出てきた水気を丁寧に取る。
この一手間で味がだいぶ変わるのですが、一人メシだと中々ねえ。
衛宮君マメですなあ。
あとわさびマヨネーズは簡単でおいしそう。

■第3話(春のちらし寿司)

和服イリヤ!素晴らしい!
イリヤといえばもはや本編よりスピンオフ企画のプリズマ☆イリヤの方がすっかり有名になっちゃいましたが、本編もこれはこれで。
かわいいは正義、を余裕でぶっちぎる恐怖とはいったい(以下略)

■第4話(菜の花のサンドイッチ)

お寺に納品しに行く酒屋。
ん…?
まあこまけえこたあええんやで、の精神で(苦笑)
ちなみに、酒屋のネコさんとお寺の住職と藤ねえ先生は同い年。
また、ネコさんは名前を呼ばれるのをとても嫌がる。
いい名前なんだけどなあ、音子(おとこ)

菜の花は普通にスーパーで売ってたりするので、結構簡単に試せそう。

■第5話(竹の子グラタン)

生の竹の子を高校に持っていく生徒会長男子。
…うん、いいと思うよ?(投げやり)
下準備がとーっても大変ですが、やはり生の竹の子は一味違う。
私だと、刺し身とか、炭火で炙って、などと考えてしまいますが、グラタンとはねえ。驚きました。

血の繋がってないお兄ちゃんに美味しいご飯を食べさせようとする妹。
なんでこんな萌えるシチュエーションなのに、そのお兄ちゃんがワカメ、という一点だけでこんなにも萎えてしまうのか(おい)

■第6話(ハンバーグ)

中学生(と思われる)藤ねえ!
ぐぬぬ、さすが古強者。
やりますなあ。

今回ちょっとだけ登場の切嗣さん。
こう見えても、目的のために手段を選ばないろくでなし人。

■第7話(冷やし茶漬け)

水着回!水着回!
だというのに、ヒロインはセイバーと凛という残念感(おい)
ち、ちゃんとライダーさんも出てるから、大きいのが大好きな君も安心だ(待て)

夏には良さそうですね、冷やし茶漬け。
それにしても、作り置きの出汁常備ってどんだけ主婦力高いんですかこの子は(驚愕)
あと、凛ちゃんはちょっと女の子捨てすぎだと思うの(おい)
まあ、そこがいいんですけど。

■第8話(チャーハン)

姉に料理を教わる妹。
うむ。
うむ!
あと、猫エプロンかわええ。

■第9話(里芋の煮っころがし)

恋するバカ若奥様、メディア王女ことキャスターさん登場。
一途なのがいいですなあ。
なお本当の年齢(ry

■番外編①-2(流しそうめん)

「士郎 私 流しそうめんがしたい」
これだよ、これでこそ藤ねえだよ(魚の死んだような目)
そういや昔、流れるプール方式の流しそうめん器、ってのがあった気がしますが。

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# by mitsuboshi03 | 2017-03-05 15:47 | マンガ・アニメ | Comments(0)
しばらく続いた寒さもそろそろ一段落。
雪が降っても積もる心配はなくなりそうで一安心。
だがしかし。
暖かくなってくると、恐怖のアレがやってきます。
ああ、花粉が…。

さて今回も将棋ネタ。
年度末が近いんで、色々とネタは多いです。

■名人挑戦者は稲葉八段、森内九段は無念のA級陥落(将棋界の一番長い日)

この時期の一大イベントといえば、将棋界の一番長い日ことA級順位戦最終日。
最近ではむしろここの一つ手前のラス前が面白い、という方も増えてきましたが、こと注目度となるとこちらに軍配が上がります。
さて今回ですが、そのラス前で結構波乱が起きまして、名人挑戦権争いと降級争い共に最終日まで目の離せない展開となっておりました。
名人挑戦権争いの方は、ここまで無傷の7連勝でダントツトップの稲葉八段が渡辺二冠に破れて遂に連勝がストップ。
そのため、なんとか2敗を守ってきた羽生三冠と広瀬八段には、他力ながらもプレーオフ出場の可能性の目があるという頑張りがいのある状況に。
一方、例の三浦九段の休場騒動で1枠となった降級争いの方は、ここまで僅か1勝と降級当確ランプが点灯しかけていた佐藤(康)九段がラス前で深浦九段を下し、ギリギリ残留争いに踏みとどまります。
また、ここまで2勝の森内九段も「一人では死なん。貴様も一緒に(地獄へ)連れていく。」とここまで3勝の屋敷九段に勝ったことにより、降級争いは、佐藤(康)九段が負ければそれまで、もし勝った場合は屋敷九段か森内九段の負けた方が降級(両方負けたら森内九段)、というカオスな状況に。
名人挑戦権争いと降級争い。
立場は全然違いますが、どちらも3人で1つのイスを取り合うという地獄のイス取りゲームが展開されることとなりました。

さて今年はちょいと早めに昨日行われた最終戦。
肝心の結果ですが、終わった順に書いていくことにします。

まず最初に終わったのが羽生三冠vs屋敷九段戦。
とはいえ、今年は日付が変わる寸前に終わったんで、時間的にはまずまずといったところでしょうか。
矢倉模様の展開から、後手番の屋敷九段がいつものようにニョロニョロと右銀を早めに繰り出してから早囲いを目指したのを、羽生三冠が「居玉って意外と固いんですよ」と早めに仕掛けて咎めようとして乱戦に突入。
矢倉早囲いの場合、無難に納めてしまうと早囲い側に1手早く攻められてしまうので、囲いが不安定なところで速攻、というのが最近のセオリーになっているようです。
しっかり囲って攻めたい派な私にとっては冬の時代ですなあ(涙)
どうも羽生三冠が同じく早囲いの含みを残して居玉のまま戦ったのがマズかったようで、屋敷九段が仕掛けの局面からのリードを保ったまま逃げ切りを果たしました。
羽生三冠はこれで挑戦権争いから完全に脱落。
一方の屋敷九段は、あの羽生三冠に勝利してA級残留を自力で勝ち取りました。
屋敷九段の忍者銀、まだまだA級で楽しめそうです。

今度は日付が変わってすぐに終わった広瀬八段vs佐藤(康)九段戦。
後手の佐藤(康)九段が、やや意表を突いて一手損角換わりへ誘導。
広瀬八段はいかにも最近の若手らしく、棒銀模様から王様の守りを固めて不敗の構えで迎え撃ちますが、佐藤(康)九段がこちらも「居玉って意外と固いんですよ」と強気な攻めで応酬。
本局は仕掛けどころの攻防で広瀬八段が形勢を損ねたらしく、この居玉が意外と争点が無くて攻めにくく、逆に固いはずの先手玉があっという間に丸裸、という進行に。
これぞ佐藤(康)九段ワールド全開!な一局となりました。
これで佐藤(康)九段はA級残留の望みをキープ。
一方広瀬八段も敗れたことにより、名人挑戦権争いは当の本人の対局結果を待たずして、稲葉八段が名人挑戦権を獲得することとなりました。

お次も日付が変わった早々に決着の付いた渡辺二冠vs行方八段戦。
最終局で唯一の、名人挑戦権にも降級にも絡まないという純粋な「順位戦」。
こちらは普通の角換わりの最新型から、行方八段が△8一飛と飛車を好形に構える一手を省いて△6五歩から突っかけていったのがどうなのか、という進行に。
やや渡辺二冠の模様が良いか、という局面が多かったように見えますが、行方八段にも十分勝つチャンスのあった一局のようで、この将棋を元にまた研究が進むものと思われます。
勝った渡辺二冠は6勝3敗となんとか格好はつけましたが、何年も何年も言われている通り、名人挑戦権争いに絡まない限りはどうしようもない。
竜王戦の時期と重なる序盤をどう乗り切るかが課題。
行方八段は、残念ながら勝ち越しを果たせず。
順位を上げられなかったのがどう響くか。

最後に残ったのが稲葉八段vs森内九段戦。
15時に千日手指し直しとなりましたが、こうなるとどうしても体力勝負となるため、若い稲葉八段が断然有利に。
森内九段も無理やり矢倉模様を選択するなど工夫は見せましたが、稲葉八段が終始押し切って勝ちきりました。
千日手があった割りには終局は0時半ころとそれほど遅くならずに終局。
稲葉八段は棋聖戦で挑戦者になって以来の爆発力を発揮し、初のA級で名人挑戦者に。
佐藤名人との名人戦が待ち遠しいです。
一方の森内九段はこれで無念のA級陥落。
名人を含むA級在位記録は連続22年でストップとなりました。
順位戦の成績以外が奮っていないこともあり、A級陥落はかなりの痛手。
基本的には、後手番をどう戦うか、ということになるんでしょうね。

なお色々ありました三浦九段は、来季はA級11位(B級1組からの昇格組の下)で戦うことに。
また来季のA級順位戦は降級枠が3枠となります。

■里見女流名人、2連敗からの3連勝で女流名人位を死守(女流名人戦)

さて今度は女流の名人戦。
里見女流名人に上田女流三段が挑戦した今期の女流名人戦。
上田女流三段の連勝スタートでカド番を迎えた里見女流名人ですが、そこからの3連勝で女流名人位の死守に成功。
やはり女流棋士の中では実力は抜けている印象ですが、三段リーグではここまで8勝8敗と足踏み。
年齢的にもあまり後がないだけに、なんとか三段リーグでの爆発に期待したいのですが。

なおその三段リーグですが、森門下の西田三段が開幕14連勝で四段昇段をすでに確定。
残る1枠は10勝6敗勢の6名が取り合うという大混戦となっております。
運命の三段リーグ最終日は、3/4(土)に行われます。
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# by mitsuboshi03 | 2017-02-26 10:50 | 将棋 | Comments(0)
タイトルにも書きましたが、寒いときはまだまだ寒いですな。
なまじ暖かい日がある分、よけいに寒さが身に染みるという(涙)

さて今回は将棋ネタ。
プロ棋戦の様子をざっくりと。
この時期は棋戦が集中するんで、ちと詰め込みぎみになりますがご了承をば。

■おかえり、みうみう(竜王戦ランキング1組 羽生三冠vs三浦九段)

やっぱりこの話題は外せないだろうなあとトップに持ってきました。
三浦九段の復帰戦。相手は羽生三冠。
復帰戦からかなーり濃厚な対戦相手となりました。
当日はニコ生の中継があり、私も所用を済ませてからがっつり観戦しちゃいました。
感想戦まで見ちゃったんで、日付が変わる寸前まで付き合う羽目に。
こういうのは翌日が辛いからホドホドにしよう、と強く思った次第。

さて羽生三冠の初手▲7六歩に対し、三浦九段は個人的にやや意表を突く△8四歩で応じる。
羽生三冠が角換わりを選んだらどうしたのかは聞いてみたかったですが、羽生三冠は相矢倉を選択。
これに対して三浦九段は、やっぱりというか、らしいというかの居角左美濃を選択。
実際にやってみると案外攻めが細くて大変なのですが、やはり相手の矢倉(もどき)よりも囲いが固くて攻めがわかりやすい、というのは大きい。
実際の勝ちやすさをとことん追求する三浦九段がいかにも好みそうな戦法と言えますね。
一方の羽生三冠。
この戦法の使い手である斎藤六段曰く、「居角左美濃を受ける側は、居玉でどれだけ耐えられるかが鍵」だそうですが、いやそうは言っても居玉で耐えるって大変ですよアマチュアならすぐやられちゃいますよ、と思いながらも、ごくごく普通に耐えてワンチャンスを狙いにいく。
この日の羽生三冠は、とにかく間違えませんでした。
終盤の難解な局面でも、時間のない中で正確に指し続ける。
いつもの、というか、七冠当時の羽生、という印象。
最近は淡々と指す印象が強かったのですが、これほど気合の乗った羽生三冠を見たのは久々ですね。
開始当初、羽生三冠が青白く光って見えたのは何かのサインだったのでしょうか(おい)

結果は羽生三冠勝ちでしたが、それだけで語るにはもったいない一局。
三浦九段も復帰戦で調子の上がらない中、普段通りの将棋はできていたと思います。
ただし、残念ながら相手が悪かった。
あの日の羽生三冠相手に勝てる人類が居たら、ぜひともお目にかかりたいものです。

■伏兵八代五段、朝日杯を制す(朝日オープン)

今度は朝日杯。
持ち時間40分と大変短いスリリングな棋戦。
午前に勝つと午後にもう一局指す、というのも特徴。
というわけで体力と瞬発力が要求されるだけに、若手が比較的勝ちやすい棋戦と言えます。
とはいえこと優勝となるとやはり自力のある実力者が、という年が多かったのですが、今年は村山七段と八代五段というフレッシュな決勝戦に。
それでも村山七段は昨年のNHK杯を制するなど実績のある方ですが、八代五段は今年本戦出場しただけでも価値がある、という立場ながら、戸辺・行方・広瀬という名だたる実力派を下しての決勝進出。
決勝戦もこれまでの勢いそのままに八代五段が勝利し、初の棋戦優勝と共に六段昇段を果たしました。

さすがに八代六段の知識に持ち合わせがないのでWikipedia大先生に頼ってみると、出身は静岡県賀茂郡…南伊豆の方ですかね。
というわけで、師匠は静岡在住の青野九段。
六級で奨励会入りした直後に大幅に負け越し、いわゆるB落ちして七級に落ちる寸前まで追い込まれたという逆ロケットスタートを体験。
本人曰く、このときは辛かったが、周囲の応援に救われたとのこと。

それにしても、こういう伏兵が一発当てるというのが面白いところですなあ。
八代六段の今後の活躍を期待します。

■タイトル戦の動き(王将戦、棋王戦)

冬のタイトル戦と言えば王将戦と棋王戦。
王将戦は久保挑戦者の3連勝スタートでしたが、第4局を郷田王将が制してとりあえず一服。
数年尾を引くこともあるストレート負けを回避できたのは大きい。
一方の久保挑戦者は、このあたりで勝っておかないと4連敗もありうるので、早めに決めておきたいところ。

棋王戦は千田挑戦者が緒戦を制し、昨日行われた第2局も、廃れそうでちょくちょく指される相矢倉脇システムから千田挑戦者優勢な流れになったものの、寄せに失敗して渡辺棋王が勝利。
この一局が尾を引く展開にならなければよいのですが。
千田挑戦者は今やコンピュータ将棋解析の第一人者ですが、本局のようにコンピュータ将棋らしい終盤の斬れ味を追い求めてしまうあまりに失速、というところが今後の課題。
一方の渡辺棋王は、A級順位戦でも稲葉八段の全勝を止めるなど、勝負どころを逃さないしぶとさを発揮。
将棋も以前の実利追求一本槍から、中段玉を躊躇なく使いこなすなど幅を広げております。

それにしても、棋王戦のニコ生中継は面白かった。
千田六段の好敵手となりつつある佐々木勇気五段が解説者だったのですが、読みといいネタといい中々の斬れ味でした。
佐々木勇気五段曰く。
「千田六段は自分のこと仲いいって言ってるんですけど、それほどでもないんですよねえ。
一緒に夜中うどんを食べに新宿に行くくらいですけど。」

千田六段の届かない思い(違います)
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# by mitsuboshi03 | 2017-02-19 10:33 | 将棋 | Comments(0)
いやー寒いのなんの。
昨年末から下手に東京とか暖かい所に行くことが多かったんで、余計に寒さが身に染みますな。

さて今回は久々にJリーグの横浜F・マリノスをピックアップ。
選手の入れ替えも一通り終わりましたんで、今シーズンの展望っぽいものを。
この時期のワクワク感はたまらんですなあ。

何と言っても生え抜きスターな中村俊輔の移籍で話題となった横浜F・マリノス。
相変わらず過程がゴタゴタしたのは問題あるものの、一通り収まってみれば差し引きプラスかなあと。
何と言っても、Jリーグきってのオジサン軍団だった平均年齢の高さを是正できたのが大きい。
U-23代表経験者を大量補強したこともあり、20代前半の伸び盛りな選手が増えてきたんで、今シーズンもそうですが、あと数年がより楽しみになりました。
詳しくはこの後のポジション別展望のところで。
「tricomann.com」さんの記事が秀逸でしたので、そちらを参考にさせていただきます。

監督は3年目のモンバエルツ。
マンチェスター・シティの紹介で来たこともあり、しっかりした理論を持っている印象はある。
選手に運動量を求める傾向にあり、今シーズンの補強で若返りを図った要因の一つでもある。
フォーメーションは基本的に4-2-3-1、場合によっては4-2-2-2も使う。
意向に沿った選手の入れ替えを行ったこともあり、今年は結果を問われるシーズンになる。

ゴールキーパーは昨シーズン後半のレギュラーだった榎本を失うなど、飯倉を除けば総入れ替えを敢行。
実績から言うと、その飯倉が不動のレギュラー格で、控えに鈴木、伸び盛りの杉本とユース卒業したての原田が続くという布陣に。
中の上くらいで安定したパフォーマンスを見せた榎本が居なくなったのは、今シーズンに関してはマイナス。
若返り策の一貫とはいえ、ホントは残してほしかったのだが本人の意向では致し方なし。
飯倉は、川口能活以来の伝統となっている前に出るタイプのちピッコGKなため、良いときと悪いときの差が割りとハッキリ出てしまう傾向にあり、優勝を狙うとなると心もとないところ。
良い時が続けば十分力のある選手なのですが。
また鈴木はJ2とJFLの経験豊富な29歳ということもあり、常にリザーブ枠に入れておくのが妥当。
というわけで、伸び代を期待するのは年代別代表経験豊富な杉本と、ユースの希望の星だった原田。
どちらも180cm後半とそこそこ長身なのも魅力的。
この二人のどちらかが実力でレギュラーを勝ち取るのが理想的なシナリオ。
優勝のためにはとてもとても重要なポジションだけに、場合によってはさらなる補強をせざるを得ないかも。

センターバックは長年中澤・栗原の日本代表コンビがこのチーム全体でも核として機能してきたが、寄る年波には勝てず、ファビオの助けも借りながら水準以上の戦いを続けてはいたものの、そのファビオが残念ながら移籍。
どないすんねんと思っていたら、今年に入ってオーストラリア代表のデゲネクを獲得。
センターバックとしての強さや高さもさることながら、ボランチや右サイドバックも可能な器用さもあり、オーストラリア代表ということでアジア枠での起用ができ、何より22歳と若い。
Jリーグベストイレブン級の活躍を期待してもいいのではないかと思ってます。
彼が不動の先発で、残る1枠は恐らく現状では中澤。
んで、デゲネクが右サイドバックに回ったり、中澤の調子がよろしくない場合に伸び盛りの新井が出てくれば理想的。
栗原は最後にもう一花咲かせて欲しいところ。
パクは外国人枠の絡みもあって出番が厳しい…と思ってたら怪我で離脱とは(涙)
総じて言えば、悪くても水準以上。
中澤が踏ん張り、デゲネクと新井が飛躍すれば、再びJの頂点を目指せるかと。

右サイドバックは、去年の不動の先発だった小林が去り、代わって23歳の松原が加入。
攻撃力と若さでは松原が上回るものの、守備が不安視されており、何よりケガ持ちなのが気にかかる。
ケガさえ無ければ再び日本代表入りも期待される逸材だけに、とにかくケガは厳禁。
控えは金井。最低限の仕事はしてくれますが、彼が不動の先発でした、という事態は避けたいところ。
場合によっては、センターバックのデゲネクをここに回す可能性も。
ここは良くも悪くも松原次第で大きく変わるという印象。

左サイドバックは下平の長期離脱により、昨シーズン後半は金井が穴を埋めざるを得なかった反省を生かし、U-23代表経験豊富な山中と、大卒の高野を補強。
下平が未だに試合に出られないのは痛いが、ドリブル突破やプレースキックなど中盤2列目でも起用可能な攻撃力が魅力の山中と、クロスやスペースへの走り込みなどに定評のある高野という違うタイプの即戦力を補強できたのは大きい。
いざとなればまた金井を戻す手もあるため、現時点でも水準以上の陣容かと。
下平が戻ってくれば、山中を中盤に回すオプションも使える充実の布陣に。

Jリーグを制するのに地味に重要なポジションであるボランチ。
上位クラブはどこも充実しているというか、充実しているからこそ上位に居るわけだが、今年のF・マリノスは上位に引けを取らない陣容になったと言える。
中心となるのは世代別代表経験豊富なユース生え抜きの喜田。
年々パフォーマンスを向上させている頼もしい存在。
チームの核としてだけでなく、日本代表入りも十分狙える存在。
また昨シーズン終盤に前目のボランチで一皮むけた天野に加え、25歳にして代表経験豊富な扇原も加わり層が厚くなった。
これに実績豊富な中町も控えるという充実の布陣。
水準以上であることは間違いないので、ここからどれだけ上積みできるかが今シーズンの鍵を握る、かも。

さて2列目は、長らくトップ下に君臨してきた中村俊輔が移籍したものの、モンバエルツ監督の戦術に合わず、肉体的にもピークを越えており、なにしろ年俸が高かったのもあって移籍はやむを得なかったかなあと。
その代わりとして、バルセロナユース出身のバブンスキーを補強。
記事で見る限りはいわゆる昔ながらのトップ下、という印象で、欧州のトップクラブに行くよりは、そこそこのクラブで王様になってた方が良いのでは、という感じだとか。
練習ではJリーグレベルを遥かに凌駕するボール捌きを見せるものの、実力では王様になっていておかしくないはずのレッドスター・ベオグラードでもフィットせずにここへやってきた、ということから、持ち味の生かし方に課題のある選手なのかなと。
モンバエルツ監督の元で、そこがどれだけ改善できるか。
経歴からすれば、JリーグMVPになっても驚かないレベルの選手。
なお、お父さんはガンバ大阪でのプレー経験あり。
なんかお父さんこないだ見てた気がするんですよねえ、年取ったなあ(涙)
彼を使わない場合は、前田や天野を持ってきたり、FWを入れて2トップにすることも。

2列目の左には、今やチームの顔となった斎藤が残留。
海外移籍を最後まで模索していたため、加入の報告こそ遅かったものの、契約前からキャンプには同行していただけあって、コンディションは問題なさそう。
夏に海外移籍する可能性は十分考えられるが、遂に殻を破った遠藤が控えており、また山中をここに使う手もあるため、恐らく補強の可能性は薄い。

2列目の右は、昨シーズン通りにマルティノスが不動の先発に。
加速力はJリーグでも抜けた存在であり、相手守備陣の裏を常に脅かすことのできるのは大きな強みだが、突破した後のプレーに精度を欠くことがままあるのが悩み。
そこが改善できればJリーグベストイレブンも夢ではない。
控えは一応前田ということになるのだが、どちらかというとトップ下に適正がありそう。
本来のポジションではないが、遠藤をここに持ってくる手も一応ある。
ここは良くも悪くもマルティノス次第。
控えが決して厚くないだけに、彼のパフォーマンスが大きく影響しそう。

さて課題のFW。
言うまでもなく最重要ポジションではあるのだが、2列目を始め他のポジションが厚いこともあり、あまり色々と求めずに、割り切って他のポジションで点を取る、と考えた方が精神的によろしいんじゃないか、と思えてきました(おい)
また、Jリーグで無双できるレベルのFWなら他のリーグが放っておかないし、ということもあるし(苦笑)
とはいえ、今まで通りに点を取ること以外なら及第点、な伊藤が不動の先発という事態はよろしくないと、こちらもレッドスター・ベオグラードからウーゴ・ヴィエイラを補強。
ところが未だにコンディションが上がらず、練習試合でも先発起用が無い、というのが何より不安材料。
開幕までに何とか仕上がってくれないか、というのが切なる願い(涙)
とはいえ、ここに来て富樫が本格化しつつあるのは救い。
こちらは点を取ること以外がイマイチ、というFW。
これまでも途中出場で光るものを見せてきましたが、そういうシーンがもっと増えると嬉しいですね。

さて肝心の展望。
骨格がしっかりしていることもあり、降格はさすがに無いんじゃないかと。
とはいえリーグ優勝となると不確定要素が多すぎる。
肝心かなめのGKとFWが(上がり目はあるものの)弱いというのは激痛。
リーグ優勝を妄想できなくは無いのが救いではありますが、ぎりぎりACLの目があるリーグ4位か、ルヴァン杯か天皇杯優勝、を目指しつつ、結局今年も中位安定、というのが無難な予想かなあと。
とはいうものの、年齢構成がだいぶ若くなりましたし、またマンチェスター・シティとの提携効果で優秀な外国人が加わったというのは大きいかなと。

長期的に見ると、練習場の確保が厳しいなど横浜市の支援を受けにくいとか、三菱自動車の吸収合併により親会社が浦和レッズの方を見るようになってきたんじゃないかと、課題は山積みなのですが、まあとにかくクラブが存在して、サッカーを楽しめるというのはありがたいことです。
横浜フリューゲルスの消滅を間近で見てきた身として言えることは、サッカークラブで一番まずいのは、優勝できないことでも、降格でもなく、クラブが無くなることですから。
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# by mitsuboshi03 | 2017-02-12 16:49 | 横浜F・マリノス選手評 | Comments(0)
雪の中、地区のお仕事で半日外回り。
うう、寒さが身に染みる。

あ、そうそう、先週はワークス新年会楽しゅうございました。
今回の教訓は、「本番が5次会というのは止めとこう」ってとこでしょうか(私&細川氏)
直前で事情によりキャンセルになった方も居たのが残念でしたが、また来年お待ちしております。
これで一年戦える(しみじみ)

さて今回はbleem! さんのネタ振りにより、三浦九段の事件についてもう少し書いてみることに。
今回は長くなるのと、あえて書くのを避けてきたプロ棋界の暗部についても書いていくつもりですので、後味がよろしくない記事にはなるかと思います。ご了承くださいませませ。
あと、そんなに公式記事とかは追っかけていませんので、信憑性とかはまるっきしございません。あしからず。

■日本将棋連盟≠将棋界代表

まず前提としてですが、将棋界の運営は日本サッカー協会みたく業界統一団体があるわけではなく、各分野によって別々に団体があるという野球方式だ、ということについてはご理解いただきたいかと。
日本将棋連盟はあくまでもプロ棋士の団体に過ぎません。
例えばアマチュアは別団体がありますし、コンピュータ将棋もまた別団体。
プロ棋士でも女流棋士の一部はLPSAという別団体を作ってますし、フリーな方もいる(北尾女流とか)
なので、日本将棋連盟は必ずしも将棋界全体のことだけを考えて活動しているわけではないよ、ということは前知識として入れておいていただけるとありがたいです。

■プロ棋士はろくでもない。ましてや将棋連盟は。

また前段の話しですみませんが、そもそも論として、プロ棋士はあくまで将棋が強いことただ一点でその地位を保証されているのであり、人間性とかは正直二の次、という話しがあります。
今ではこれでもだいぶマシになりましたが、昔だと対局中に奨励会員へ馬券や車券を買いに行かせる棋士なんて普通に居ましたし、そういう棋士が引退棋士として総会の1票を持っている、なんていうあまり笑えない話もあります。
あと、基本将棋バカですので、組織の運営とか、一般企業とのお付き合いとかは正直不向き。
今回の一件でこそ話題になりましたが、この手の話しは水面下で以前からずいぶんあった話で、個々のプロ棋士はともかく、将棋連盟とは二度と付き合いたくない、という方も結構いらっしゃいます。

■事件と処分

さて今回の一件についてですが、やっぱりこの手の話は、チェスのカンニング事件のときのように現行犯で押さえない限りは推定無罪でいくしかない、という原則論でいかなければならなかったかな、というのがまず1点。
また何よりまずかったのは、推定無罪だったにもかかわらず対局禁止という厳罰を下してしまったこと。
プロ棋士にとって、将棋が指せないというのは致命傷ですから。

■渡辺竜王

まず今回の一件を主導したと言われている渡辺竜王。
についてですが、表に出ている記事が週刊誌だけであり、将棋連盟も処分はしない方針のようですし、そもそも将棋連盟内では影響力は少々あれど権限は無い人なので、公式的に何か処分をする、ってのは難しかろうと思います。
ただし。
「無実の棋士を対局禁止に追いやった」という烙印は、将棋ファン、少なくとも三浦九段ファンにとっては許しがたいものであり、これは一生ついて回ることになるでしょう。
例えば少々の期間の対局禁止とかより、ある意味よっぽど厳しい裁きなんじゃないかと。
ブログも実質的に止めざるを得なくなりましたし。

■将棋連盟理事の対応

今回の事件により、谷川会長と島連盟理事が職を辞することになりました。
彼らには決定権があったので、これはまあ当然というか、仕方がない。

■今後の将棋連盟

正直なことを言うと、体質は変わらないだろうし、変えようがないという気がします。
実務ができそうで、今回の一件に関わっていなさそうな棋士は居なさそうですし、外部から人を入れるということについてはプロ棋士、特に引退棋士に強烈なアレルギーがあるのと、そもそもこんな火中の栗を拾う奇特な人がどこに居るのかという話もある。
羽生さん、という声はファンから多いです。
確かに実務でも相当アイディアを持っているというエピソードは多いですが、「将棋でもやられ、運営でもしてやられるのは口惜しい」というプロ棋士が多いのと、以前このような事例で大山康晴長期政権というのがあり、それをよく思っていない引退棋士やベテラン棋士がまだ多いことから、実現はまずないと思われます。

■将棋ファンはどうすればいい?(消極的)

個人的な意見ですが、こういう話はあくまで内向きの話しですし、ここまで書いたように改善の見込みがなさそうですし、普通の将棋ファンにとっては、正直気にしないのが一番かと思われます。
今日やってる棋王戦第1局を楽しむもよし、NHK杯戦を見るもよし。
はたまた縁台将棋やネット将棋を楽しむのもよし。
イライラしてても仕方がないですから。

■将棋ファンはどうすればいい?(積極的)

それではどうにもならん。何とかしないと。
うん、その考えも一理あります。
では、どうするか。

今の私みたいに、ネットで匿名記事書いてても何にもなりません。
ぱっと思いつく限りですがいくつか案を。

1)将棋ファンの団体を作る

「戦いは数だよ兄貴!」ではないですが、ある程度まとまった団体というのは、相手も無視できないもの。
どうやって運営するとか、色々難しいところはあるかと思いますが、ありそうなのは、既にファンサイトなどで個別のプロ棋士のコミュニティはできていますので、そこが緩やかにでも連帯するという感じかなと。

2)電話攻勢

何かとネットが幅を効かせる世の中になりましたが、こういうときに効くのはやはり電話とのこと。
連盟にかけても門前払いと思われますので、将棋連盟の大スポンサーでもある大手新聞社あたりにかけてみるというのが効果的でしょうね。

■三浦九段

最後に、三浦九段について。
対局禁止というペナルティは重くのしかかりますが、正直あまり心配はしていません。
既にいい弁護士がついてそうだな、という言論に徹してますし、最終的には法廷で勝負、ということになりそうですから、少なくとも金銭的な補償はされそうかなと。
それと。
そもそも三浦九段は、群馬の期待の星2トップ(もう一人は藤井九段)なだけあって、バックにもの凄い後ろ盾が付いております。

1)福田元総理系列の議員
群馬の政治家と言えば、福田・中曽根という元総理経験者による強力な2トップ。
その一角である福田元総理系列の議員さんが三浦九段の後援会のトップに居るようです。
2)西村九段
三浦九段の師匠である西村九段。
一般的な知名度はほぼ無いと思いますが、将棋の腕もさることながら、長年将棋連盟のナンバー2として連盟会長を影て支えてきた重鎮。
既に引退棋士ではありますが、未だに一定の影響力はあると思われます。
3)ヤマダ電機
最近棋戦や将棋祭りを積極的に群馬に招致するなど、将棋界へのサポートを強めるヤマダ電機。
当然のことながら地元の英雄である三浦九段を強力にバックアップしており、1月の将棋祭りでは早速三浦九段を登場させております。

「何でこんな奴をわざわざ敵に回すの?バカなの?死ぬの?」
というのが私の正直な感想です(おい)
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# by mitsuboshi03 | 2017-02-05 13:00 | 将棋 | Comments(2)
年明けくらいまでは割りと暖かい日が多かったのですが、そうそうヌルいことが続くはずもなく大寒波到来。
大自然は非情である(涙)
まあ、雪がそーんなに降っていないのが救いではありますが。
さて今回は将棋ネタをざっくりと。

■加藤一二三九段、規定により引退が決まる

まずは大きな話題となったこのネタから。
加藤一二三九段が今期の順位戦でC級2組からの陥落が確定し、規定により引退が決定となりました。
先日丸田九段の最年長棋士記録を塗り替えたばかりのひふみんでしたが、やはり寄る年波には勝てないということなのでしょうか、厳しい結果となりました。

とはいえ、将棋の場合は引退が決定しても、現在参加中の棋戦は勝ち続けている限りは指し続けることができます。
少なくとも先日飯島七段に勝利した棋聖戦では、まだまだ雄姿を見せてもらいたいものです。

■王将戦七番勝負、女流名人戦開幕

それからタイトル戦の話題を。
郷田王将に久保九段が挑戦する王将戦は、先日第1局が指されて久保九段の勝利。
ゴキゲン中飛車の急戦調の将棋でしたが、久保九段の豪腕がうなっての勝利という印象が。
また里見女流名人に上田女流三段が挑む女流名人戦は、上田女流三段の先勝で幕開け。
第2局は今終盤真っ只中な状況ですが、まだ形勢微妙といったところでしょうか。
いずれにせよ、まだまだ楽しめそうです。

■谷川連盟会長・島理事辞任

これも大きな話題となった将棋連盟の人事ですが、ノンポリが信条な当blogとしては華麗にスルー(おい)
この辺の事情は例の三浦九段案件で書いたところからあんまり変わっておりませんので、落ち着いたところで記事を書くかもしんなーい、ってところですかね。
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# by mitsuboshi03 | 2017-01-22 15:51 | 将棋 | Comments(2)
昨日今日は雪でえらい目に遭いました。
東京は雨だというのにホントニモー。
まあ、寒いからちかたないね(涙)

さて今回は以前ちらっと取り上げた『村山聖名局譜』の話題を。
期待にたがわぬ良い本でした。

『村山聖名局譜』は、その名の通り村山聖九段の棋譜からよりすぐった10局を、同年代のライバルであった先崎九段と羽生三冠とが解説するという、ある意味異色な棋譜集であります。
初版が2000年ということもあり、近年は入手が難しい状態が続いておりましたが、『聖の青春』の映画が上演されるにあたり、昨年めでたく再販となった次第。
先ほど「ある意味異色な棋譜集」と書いたのは、普通ならこの手の棋譜集はほぼ間違いなく本人が解説するのが定跡だから。
なぜこのような形での出版になったかを、主に先崎九段の著作から妄想を膨らませて(下手な)劇画調に書いてみますと(以下、敬称略)

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- 村山九段と先崎九段が出会ったある日のこと -

村山:「先崎くん、ちょっと一つ頼みがあるんやけど。」
先崎:「なんや村山、改まって。」
村山:「今度、僕の棋譜集を出そうと思ってんねん。」
先崎:「おーそりゃ結構なことですなあ村山大先生。」
(※先崎九段は東日本の人ですが、関西の人と話しをすると関西弁が出るという奇妙な癖がある)
村山:「んでな、ついては先崎くん、君に解説をして欲しいんやけど。」
先崎:「えー、村山何考えとんねん。そんなの自分で楽しく解説すりゃええやんけ。」
村山:「・・・僕にはもう時間が無いんや。」
先崎:「・・・!」

- 先崎九段と中田功(コーヤン)七段、居酒屋でひどく酔っ払いながら -

中田:「せんざきぃ、オメー何でむらーま(村山九段)の棋譜解説の仕事受けたんや。おかしーやろそんなん。」
先崎:「そんなこと言ったってしょうがないだろう。アイツには本当に時間が無いんやから。」
中田:「・・・村山君、そんなに身体の調子悪いんか?」
先崎:「あいつは、たぶん、死ぬ気や。」
中田:「(男泣きしながら)なんでやー!なんであんな将棋強い奴が病気で死ななきゃならないんやー!おかしいやろそんなんー!」

- 村山九段の死後、棋譜集の制作に取り組む先崎九段と羽生三冠 -

先崎:「というわけで、俺だけじゃどうにもならんから、よろしく頼むよ。」
羽生:「まあいいでしょ。面白そうだし。・・・それにしても40局分の棋譜って凄いなあ。」
先崎:「選ぶのは師匠の森(信雄七段)先生にお願いしたんだけど、これ以上はどうしても絞れないから、あとはよろしくって言われてなあ。まあ気持ちは分からなくもないけど。」
羽生:「といってもこれ全部はさすがに載せられないよ。10局くらいにしないと。」
先崎:「そんなこと気楽に言われてもなあ。何しろ本人に聞くわけにもいかないし。」
羽生:「大丈夫大丈夫、なんとかなるよ。ウチらで出来なきゃ、それこそ誰にもできないよ。」
先崎:「まあそうかもな。・・・じゃあ、始めるか。」

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村山九段絡みの話しとなると、どうにも湿っぽい話しになっていかんのですが、こういう事情を知りつつ読んでみるとなおさら面白さが増すという次第。
棋譜自体はかなり難解なものもありますし、お値段も2800円と結構な金額はするのですが、それでも個人的には強力にオススメしたい一冊。
解説が先崎九段と羽生三冠の対話形式で書かれており、棋譜解説だけでなく対局当時の状況にも触れてくれているので、読み物としても十分楽しめます。
個人的に大変驚いたのが、羽生三冠の会話量の多さ。
これほど饒舌な羽生三冠は、私の知る限り見たことないというレベル。
先崎九段はこの棋譜集を解説する際、羽生三冠の楽天的なところに救われた、と著作に書いていて思わず「うっそだー」と頭の中で言いかけたのですが、この棋譜集を見る限りそれも頷けるなあと思った次第。
というわけで、恐らく既に買っていると思われる村山九段ファンのみならず、羽生三冠ファンにもお薦め致します。
気になるところをちょっとだけピックアップしてみますと。

■第10期竜王戦1組 平成9年2月28日 対羽生名人戦

先崎:「分かりやすいね。勝負所は?」
羽生:「ないです。」

羽生三冠が負けた将棋の解説での一コマ。
若い頃は「羽生の投了図にはペンペン草も生えない」と言われていた羽生三冠(おい)
最近はそこまではいきませんが、それでもどんな局面であっても何かしら手を探そうとする性格なので、こうもあっさり悪いと認めるというのは大変珍しい。
ちなみに、初顔合わせで羽生五段が勝った将棋も解説している。
それにしても、そういう時代もあったんだろうけど、羽生五段って凄い言霊ですなあ。
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# by mitsuboshi03 | 2017-01-09 17:00 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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