夢の中で某ワークスのIn先輩にお会いしました。
結婚式に行けなかったのが今でも心残りなのですが、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

さて今回も将棋ネタ。
将棋界もいよいよ春シーズンが終了し、夏に向けた戦いが始まっております。

■名人戦終了。4勝2敗で佐藤名人が防衛に成功。

将棋界の春シーズンといえば、何と言っても名人戦。
6月6~7日に甲府の常磐ホテルで行われた名人戦第6局に勝利した佐藤名人が、4勝2敗で名人戦を防衛することとなりました。
第6局は相掛かり模様の力将棋となりましたが、序中盤での構想力で一歩勝った佐藤名人が、保ったリードを最後まで維持して勝利を掴んでおります。
第6局もそうですが、結果的に3連勝した第4局からの3局は、最序盤は意欲的に、中盤にかけては堅固な囲いから桂馬や歩を使った細い攻めを最後までつなげていくという、この世代の勝ちパターンに佐藤名人が上手く乗っていけたかなという印象でした。
第3局まで1勝2敗とリードを許していたときには、並行していた電王戦の負担がかなり大きかったのかなという印象でしたが、だいたい決着した第4局以降は枷が取れて本来の実力を発揮できたのかな、という感じがします。
佐藤名人の最近の充実ぶりは目を見張るものがあるだけに、あとは他のタイトル戦でも存在感を見せてほしいですね。
佐藤名人、おめでとうございます。

一方敗れた稲葉八段ですが、最後まで心が折れることなく指し続ける姿には好感が持てました。
分の悪い将棋を丹念に拾って名人挑戦権を獲得した流れを、そのまま維持していた印象があります。
佐藤名人と差があるとすれば、やはり力将棋になったときの構想力でしょうか。
そういう勝負に持ち込むために実力をつけるのか、あるいは持ち込ませないための研究をするのか。
これから30代にかけての指し盛りに入っていきますので、今後も目が離せない存在になりそうです。

■菅井(すがい)七段、はじめてのタイトル挑戦へ(王位戦挑戦者決定戦)

将棋界の夏シーズンと言えば王位戦と王座戦なのですが、王位を賭けた挑戦者決定戦が6月9日に行われ、菅井七段が澤田六段を下し、初のタイトル挑戦権を獲得しました。
王位戦と言えば五段時代に王位を獲得した高橋九段のように、若手が比較的活躍しやすいというのが大きな特徴なのですが、今回もフレッシュな対決となりました。
最近は居飛車も指す菅井七段ですが、大一番ではやはり得意の振り飛車ということでダイレクト向かい飛車を選択。
この戦法にありがちな手作りの難しい膠着状態が長く続きましたが、見た目以上に意外と固い片銀冠を生かした叩き合いに上手いこと持ち込んだ菅井七段がそのまま押し切る展開となりました。
澤田六段もここのところ色々と取り上げていただけに一歩及ばなかったのは残念ですが、まだまだ若いのでチャンスはまだあるはず。
これからも頑張ってください。

さて今度は絶対王者の羽生王位に挑む菅井七段ですが、やはり得意の振り飛車を採用した方が分がいいんじゃないかと思っております。
ゴキゲン中飛車の菅井流など、近年の振り飛車戦法の最先端を切り拓いてきた実績を生かして欲しいですね。
あと相居飛車戦だと、どう見ても羽生王位の方に一日の長があるということもありますし。

■今日の藤井四段(今週5勝を荒稼ぎ。連勝記録を25に伸ばす)

さて今日の藤井四段。
今週は上州YAMADAチャレンジ杯で1日最大3局、叡王戦で1日最大2局を戦うというハードスケジュールの下で戦うことに。
結果だけ先に言いますと、最大5局をフルに戦いいずれも勝利。連勝記録を25に伸ばしております。

まず上州YAMADAチャレンジ杯は昨年ヤマダ電機がスポンサーになって新設された一般棋戦で、持ち時間が20分(切れたら一手30秒)という、プロ棋士としてはかなり持ち時間が短い棋戦。
また参加資格が「五段以下でプロ入り15年以下の棋士」ということで、新人王戦とは違い、そこそこ年の行った低段棋士にもチャンスがあるというのが大きな特徴。
昨年優勝した船江五段なんかはその典型例と言えますね。
さて藤井四段ですが、都成四段・阪口(悟)五段・宮本(広)五段を下しまずは23連勝を達成。
とはいえ内容としては決して楽勝だったわけではなく、特に対阪口(悟)五段戦では短い持ち時間ゆえの事故に苦しみ、終盤きわどいところを逆転勝ちで凌いでおります。
阪口(悟)五段は著書も出している「ワンパク中飛車」の使い手で、一発のある伏兵的存在。
ここで勝っていれば大いに名を上げたでしょうが、何とも惜しい将棋となりました。

一方の叡王戦は四段予選。
梶浦四段と都成四段を下してベスト4に進出しております。
こちらの方は6月10日に行われた対局をニコ生でがっつり観戦していたのですが、対梶浦四段戦は角換わり腰掛銀の最新定跡型から中盤優位に立った藤井四段がそのまま押し切り、対都成四段戦は都成四段がアツくなって暴走したところを的確に咎めて勝利したという印象。
前にも書きましたが、藤井四段が終盤に絶対的なアドバンテージを持っているだけに、序盤中盤でリードしてからがスタートライン、という戦いを強いられる対戦相手はそれだけで最初からかなりの重圧がかかります。
これも前にも書きましたが、タイトル挑戦権争いに絡むような棋士に当たらない限り、今回の上州YAMADAチャレンジ杯のような持ち時間の短い棋戦でもないと連勝記録は止まらなそうな気がします。
次回の対局はいよいよ始まる順位戦で、あの瀬川五段と6月15日(木)に対戦します。
これも楽しみ。

なお新四段としては極めて異例なことながら、早くも公式扇子が発売されております。
私も一瞬買おうかどうか迷っていたのですが、ネット・店頭販売ともあっという間に完売とのこと。
また間の悪いことに、折から慢性的な竹細工不足に悩まされていることから、次回の販売は3ヶ月以上先になるとのこと。
ま、扇子なんて開いたり閉じたりして音が出なくなったらまた買い直すような消耗品ですし、慌てて転売屋から買うようなもんじゃないですので、気長に再販を待つこととします。


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# by mitsuboshi03 | 2017-06-11 14:28 | 将棋 | Comments(0)
今日の記事にくっつけようかと思ってましたが、あまりにも長くなりそうなんで別出しに。

■今日の藤井聡太四段(千日手指し直しに。絶体絶命の局面から連勝記録を20に伸ばす)

さて今日の藤井聡太四段。
6/2に棋王戦予選の対澤田六段戦が行われました。
一旦千日手となり指し直しに。
指し直し局は終盤最後の最後まで澤田六段が終始リードを保ち、誰もがサジを投げた局面から、藤井聡太四段が起死回生の手順を駆使し、大逆転で連勝記録を20に伸ばすこととなりました。
なお終盤の一番おいしいところは将棋ペンクラブさんがよくまとめられていらっしゃいましたので、詳しくはそちらをご覧ください。
(元記事はこちら→

※この後は将棋ペンクラブさんの記事を見ながらお読みください。

第2図での△7六同金に代えて△7五金なら澤田六段が勝っていた、ということなのですが、そもそも第1図から第2図まで持っていくということ自体がすでにありえない。
普通なら第1図で「どう形(投了図)を作ろうかな」と考えるもんなのですが、そこでひと波乱起きそうな局面まで持っていくのが凄すぎます。
特に最終盤の時間のない所ですし、よっぽどの超一流棋士でなければパニックに陥って当然。
澤田六段を責める気は全くありません。
相手が悪すぎました。

こういう終盤に絶対の自信を持っている棋士相手に戦うということは、クトゥルフ神話の旧神のような狂気の神様を目の前にしているようなもんで、常に自分の精神力をガリガリと削られていくのを感じながら戦わざるを得ない状況。
最後まで正気を保って戦うというのは、並大抵のことではありません。
そもそも、序盤中盤でちょっとでもリードを取らないといけないというのが既にプレッシャー。
終盤までリードを保ってそこからが本当の勝負、というのは本当に辛い。
今の藤井聡太四段の状況から見て、タイトル争いに絡む上位20人くらいの棋士相手でないと連勝記録は止まらないでしょうねえ。
まあそれでも、勢いが急に止まるのはよくことではありますが。

それにしても。
今の藤井聡太四段を素直に「すっごーい!」と言えるフレンズにはなれず、「コワイ!」とか「どうせーっつーんじゃー!」という言葉が先に出てしまうところが、いつまで現役時代を引きずってるんだ、という自分なのですが(苦笑)

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# by mitsuboshi03 | 2017-06-04 11:23 | 将棋 | Comments(0)
えー遅くなりましたが、佐藤琢磨さん、インディ500制覇おめでとうございます!
40歳だと正直参加するだけでも大変なのに、優勝とは!
それにしても、今回の最高齢ドライバーは49歳ですか…まだまだやれますね!(白目)

さてさて今回も将棋ネタ。
今回は多少毛色を変えまして、自由研究っぽくいってみようかと。

天才棋士が現れたから、それに対応してプロの将棋が変わるのか。
はたまた、プロ将棋の変化にいち早く対応したのが天才棋士なのか。
ニワトリが先か卵が先かみたいな議論ですが、私は両方だと思ってます。
その辺の流れを、近年の世代を代表する天才棋士4名を中心に語ってみようかなと。
天才棋士に上げるのは、谷川浩司・羽生善治・渡辺明・藤井聡太。
あまり異論はないんじゃないかと思いますが。

■谷川浩司九段(55歳)
■著名な戦績:最年少名人記録(21歳)、永世名人、四冠王
■同世代のライバル:花の55年組(高橋九段・中村修九段・南九段・塚田泰明九段など)
■ポイント:①寄せを見据えた序中盤②後回しにできる手は徹底的に後回しに

まずは「光速の寄せ」こと谷川九段。
詰将棋を解くのも作るのも得意で、終盤に絶対の自信を持つところは藤井聡太四段にも通じるところかと。
まだ何でもなさそうなところから、あっという間に敵玉を寄せきってしまう「光速の寄せ」は、当時のプロ棋士達を恐怖のどん底に陥れました。
このころ生まれたプロ将棋の潮流として、以下の2点を上げておきます。
①寄せを見据えた序中盤
序中盤のうちから終盤の寄せを見越した工夫をしておこうという考え。
これは対谷川九段研究で他のプロ棋士が徐々に取り入れていったのかなと。
分かりやすい例で言うと穴熊ですかね(谷川九段はあまりやりませんが)
終盤自陣を見なくて済むように固めておこうという発想です。
②後回しにできる手は徹底的に後回しに
この考えが普及するのはもう少し先のことになりますが、出始めということで取り上げておきます。
最初にこの考えが出てきたのは、飛車先不突矢倉や角換わり腰掛銀での▲2五歩保留から。
これまでは序盤で漫然と飛車先の歩を伸ばしていましたが、それに代えてプラスになる手がどんどん発見され、むしろ飛車先の歩を突くのをどこまで先延ばしにできるかで競争になるという時代に突入しました。
また、漫然と王様を囲う前に速攻、という潮流も出てきまして、塚田スペシャルとか中原流相掛かり、また米長流急戦矢倉や、矢倉模様で後手から急戦を仕掛ける順も流行しました。

■羽生善治三冠(46歳)
■著名な戦績:七冠王、永世六冠、タイトル在位97期、「人生の半分が王座」
■同世代のライバル:チャイルドブランド(森内九段・佐藤康光九段など)その他いっぱい
■ポイント:①常識を疑え②中終盤のパターン化③研究会

さて「鬼畜眼鏡」こと羽生三冠。
戦績に関しては今更言うまでもないでしょうね。
将棋界全体の歴史の中でも特筆すべき棋士でしょう。
森内九段に佐藤康光九段に丸山九段に郷田九段に藤井猛九段にと数多くの超一流のプロ棋士がひしめく中、これだけ卓越した戦績を上げるというのは恐るべきことです。
このころ生まれたプロ将棋の潮流として、以下の3点を上げておきます。
①常識を疑え
これまでプロ将棋で常識とされてきたことを、一つ一つ検証していったのがこの時代の大きな特徴だと思います。
羽生三冠にしても、谷川九段相手に2手目△6二銀のような手をよく試していました。
「強い人相手に試さないと、本当にダメかどうかわからないじゃないですか。」(羽生三冠談)
いやそうかもしれませんけど、本当にやらかすこたあないじゃないですか(苦笑)
またこれまで「また升田は妙な序盤を」という評価をされていた升田実力制第四代名人を、「升田先生の序盤は現代でも十分通用する」と再評価したのは羽生世代の大きな成果だと思ってます。
②中終盤のパターン化
序盤の研究はこの時代の前からも進められてきたのですが、中終盤もパターン化しようとしたのはこの時代からだと思います。
分かりやすい例で言えば、「Z」や「ゼ」(絶対詰まない)とかですね。
ちなみに、「将棋の終盤は800パターンに集約できる!」と断言したのは奨励会時代の羽生三冠でした。
③研究会
この時代のプロ将棋を語る上で外せない話題は、何と言っても研究会でしょう。
伝説の島研を始め数多くの研究会が組まれ、若手棋士は3つ4つの研究会をハシゴするのが当たり前、という時代でした。
また関西に対して関東の研究が進んでいたこともあり、村山聖九段など関西の一流棋士が関東へ多数移籍した、というのもこの時代の潮流でしたね。

■渡辺明二冠(33歳)
■著名な戦績:初代永世竜王、三冠王
■同世代のライバル:佐藤天彦名人、豊島八段など
■ポイント:①徹底的な合理化②固い、攻めてる、切れない

さて「魔太郎」渡辺二冠。
竜王戦だけの棋士、の評はありますが、賞金などの面でも最高の棋戦で誰もが獲得を狙っている中、11期という圧倒的な獲得数を誇っているのは流石としか言いようがありません。
またこの世代のプロ棋士が軒並み羽生世代に苦戦している中、互角以上の成績を上げている数少ない棋士の一人でもあります。
このころ(といってもつい最近のことですが)生まれたプロ将棋の潮流としては、以下の2点を上げておきます。
①徹底的な合理化
渡辺二冠の最大の特徴は、「自分の将棋に必要なことしかやらない」徹底的な合理化。
自分が指さない戦法は一切研究しない。長い詰将棋を考えるのは時間の無駄。大昔の将棋なんか意味がない。
徹底的に無駄を切り捨て、勝利への最短距離のルートを追求する。
とはいえ、これに特化していった同世代のプロ棋士が軒並み羽生世代相手に敗れていく中、多少は長い詰将棋や大昔の将棋などを取り入れていった渡辺二冠がタイトルを獲得していったのは皮肉なことですが。
②固い、攻めてる、切れない
自陣の囲いが固い。ずっと攻めてる。自分の攻めは切れない。
この時代の必勝パターンがこれでした。
金銀を徹底的に自陣へ引きつけ、飛車角桂歩で相手の弱点を軽快に破っていく。
攻めは細いながらも途切れることなく、要所では巧みに自陣のリフォームを。
安定して勝ち星を上げるには有効な手段ではあるのですが、研究が加熱したこともあり指す戦法が極めて限定されてしまい(事実上横歩取りか角換わり腰掛銀の二者一択、たまにゴキゲン中飛車)、特に後手番で指す戦法に苦労する棋士が増大したのもこの時代の特徴と言えます。
この閉塞感がいつまで続くかと思っていたのです、が。

■藤井聡太四段(14歳)
■著名な戦績:最年少四段記録、デビュー以来の連勝記録(20連勝、継続中)
■同世代のライバル:千田六段、佐々木勇気五段など
■ポイント:①コンピュータ将棋②居玉って意外と固いんですよ

さて最後になります藤井聡太四段。
前に上げた3人の系譜に連なるかどうかは今後の活躍次第ではありますが、今のところどう考えても外れていくビジョンが見えない、ということで取り上げました。
前人未踏のデビュー以来の連勝記録を未だ継続中ではありますが、その記録よりも内容がまた素晴らしいというのが恐ろしいところ。
序盤中盤ソツがなく、そこをかいくぐってからが本番という絶望。
詰将棋で鍛え上げた無敵の終盤力は、詰将棋選手権や炎の七番勝負などでも遺憾なく発揮されております。
この時代、というか近未来の話しになりますが、ポイントになりそうなことを2点上げておきます。
①コンピュータ将棋
やはり飛躍的な進歩を遂げたコンピュータ将棋を避けては通れないでしょう。
これまで人間が見通せなかった将棋の新しい領域をどんどん広げつつあります。
プロ棋士が最強でなくなったのは残念ではありますが、これまでの常識がどんどん塗り替えられていくのを見ていくのはとてもワクワクします。
またこれまでの研究会に代わり、コンピュータを上手に使いこなした一人研究が主流になりつつあります。
こうなると、今までとかく大都市に集中しがちだったプロ棋士が地方からも出現する可能性が広がりつつあるのかなと。
一地方在住者としては楽しくなりますね。
②居玉って意外と固いんですよ
固めてドカン、という将棋は、とかく先手有利になりがちでしたが、特に後手番から囲いを居玉、または中住まい程度にとどめて先攻する将棋が増えたように思います。
コンピュータによる研究が進んだことにより、薄い囲いでも恐れず戦えるようになったのが大きいのかと。
急戦好きな私としてはありがたい時代になったものです。
将棋は勝てませんが(涙)
あと、今まで感じていたプロ将棋から感じる閉塞感が無くなったのは大きいですね。
序盤から目が離せない、見ていてワクワクする将棋が増えて楽しいです。

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# by mitsuboshi03 | 2017-06-04 10:58 | 将棋 | Comments(0)
タイトルにも書きましたが、5月だというのに暑すぎますね最近。
こんな中でも花粉症がまだ治らないので死にそうです(涙)
マスクは熱いし息苦しいけど、付けないとセキや鼻水がねえ。

さて今回も将棋ネタ。
名人戦と藤井四段のお話を中心に。

■佐藤名人、序盤から圧倒。稲葉挑戦者の粘りも光る(名人戦第5局)

第4局までの結果により、改めて三番勝負となった名人戦。
第5局は5/25、26に岡山県倉敷市で行われ、佐藤名人が勝利しました。
師匠筋(中田功師匠の師匠)の大山十五世名人の地元な倉敷での開催ということもあり、期するものがあったと思われる佐藤名人は、ここで横歩取りの佐々木流を採用。最近佐々木勇気五段が採用して注目を浴びている戦法なのですが、序盤から激しい展開になるのが特徴で、本譜も名人戦だというのに1日目から激しい攻防が繰り広げられました。
どうも1日目の夕方あたりのところで佐藤名人が優位に立ち、それ以降はずーっと佐藤名人ペースで推移。佐藤名人が無理せず安全運転に徹したせいか、形勢の割に時間はかなりかかって20時ころに稲葉八段が投了して終了、ということになりました。

個人的には、佐藤名人がわざと優勢な局面で長引かせて、苦しむ稲葉八段の心を折ろうという大山十五世名人お得意の技を見せたのかな、と思って見ていたのですが、一向に崩れない稲葉八段の指し回しには感動すら覚えました。
佐藤名人がここで1勝を上げたのは大きいですが、稲葉八段の心を折るのには失敗した模様で、むしろ第6局を落とすと佐藤名人の方が苦境に立ってしまうのでは、と思わせるような戦いぶりでした。
将棋だけ見れば大差の将棋ですが、こういう目線で見てみるとすごく見どころの多い一戦だったかな、と思います。

あとニコ動で見てたのですが、1日目解説の中村太地六段が、聞き手の鈴木環那女流二段を描いた似顔絵が中々の怪作でした(おい)
禍々しいというか、魔除けというか、それでいて特徴を捉えているというか(待て)
これ、本人の目の前で描いたんだぜ…(戦慄)
あ、2日目解説の阿久津八段は、ほぼ競馬三昧でした(おい)
昨日のダービー当たったのかなあ。
奇跡的にも軸馬は当たっていたようですが、ツイッターで何も語られていないということは…(以下略)

■今日の藤井四段(竜王戦6組優勝、デビューからの連勝記録を19に伸ばす)

さて今日の藤井四段。
5/25(木)に竜王戦本戦出場を賭けた大一番が行われ、既報通り近藤誠也五段を下して見事竜王戦本戦出場を果たし、デビューからの連勝記録を19に伸ばしました。

極めて異例ながらニコ動の中継があったので、夕食休憩明けから観戦。
近藤誠也五段の飛車と銀がほぼ封じ込められているという優勢な状況ではありましたが、さてどう寄せるのかと思っておりますと、「夕飯のチャーシューメンと一緒に将棋も片付けました」とばかりにノータイムでビシビシと敵玉を追い詰め、近藤誠也五段に形も作らせない圧勝劇をただ呆然と眺める、という有様に。
その優勢を築いた局面にしたって昼食休憩明けの一見なんでもなさそうな局面だったのですが、そこからあっという間に近藤誠也五段の飛車と銀の封じ込めに成功。
近藤誠也五段だって、弱冠20歳でありながら難関のC級2組を既に突破しているという売り出し中の若手有望株なのですが、それをしてこの結果。
「どないせえっつーんじゃ」という心境です。
公式戦でもう少し勝ち進まないと太刀打ちできなそうな相手に当たらなそうなので、連勝はまだまだ伸びるかもしれません。

とはいえ次の対局の相手である澤田六段も、森門下が続々と生み出す若手有望株の一角で中々の難敵。
名人戦第5局では副立会人を務め、「エアコンの時計を見てたら退席するのが5分遅れちゃいました」という天然ぶりを発揮したおちゃめさんでもありますが、20連勝を阻止して名を上げられるでしょうか。

あと、19連勝を中日スポーツが1面で取り上げていたのにはビックリ。
中日もダービーもあるのに、それを差し置いてですからねえ。
藤井四段の勝ち星が中日の勝ち星を越えていた、という事実には触れない方向で(おい)

■三浦九段、将棋連盟と和解

最後にさらっと。
三浦九段の不正疑惑の件ですが、以下の通り将棋連盟と和解が成立したようです。

 ・三浦九段は潔白ですよ。
 ・休場処分はやむを得なかったですよ。
 ・三浦九段には補償をしますよ(金額などは非公開)
 ・これで円満解決ですよ。もうお互い争いませんよ。

色々とこじれた事件でしたが、これで決着ということで。

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# by mitsuboshi03 | 2017-05-29 20:19 | 将棋 | Comments(0)
急に暑くなりましたねえ。
ビールは美味しくなったのですが、外での草刈りなんかはまさに耐久テスト状態。
きつくて。

さて今回も将棋ネタ。
今週はえっらい大ネタが飛び込んできました。

■電王戦終了。ponanza、順当に佐藤名人を破る(電王戦第2局)

まずは昨日行われた電王戦第2局。
最序盤の分かれは佐藤名人持ちぐらいな印象でしたが、そこから棒銀→穴熊とするにつれて形勢がみるみるうちに急降下、という将棋だったようです。
佐藤名人が強引に攻める変化もあったようですが、踏み込めなかったのは残念。
まあそれにしても、指す手に困る局面でのponanzaの指し回しは見事でした。

以下、ニコ動の中継で気のついたところを箇条書きに。

・中澤女流、渾身の姫路城紹介企画。
・中澤女流の痛々しい奮闘する姿に涙。

・声優の岡本さん(3月のライオンの二階堂役)、ガチの将棋コメントにビビル。
・こないだ企画でアマ四段の方に勝ったとのこと。すげえ。

・ニコファーレの観客席から鋭い指摘が。
・「出身は?」「群馬です」「段はどのくらい?」「…九段です」
・声でバレバレでしたが、サプライズゲストのみうみうこと三浦九段でした(笑)

・それにしても、ちらっと見せてもらった現地解説の福崎九段が凄すぎる。
・隙あらば漫談。手の解説がちっとも進まない。でも笑える。くやしいです(苦笑)
・あと、ウィザードリィだのウルティマだの懐かしゲームの話しに驚愕。
・ニコ動でゲーム企画やるんだ、早く!
・なお聞き手は伊藤沙恵女流。わざわざ関東から罰ゲーム招待。
・目が「助けて」と言ってましたが、これも修行だ、諦めてくれ(おい)

■叡王戦、序列3位のタイトル戦へ格上げ。8大タイトル時代に突入。

昨日の電王戦の記者会見のあとに行われた叡王戦の記者会見。
これが本当に驚きでした。
電王戦をやらなくなるんで叡王戦をどうするのかと思ってたのですが、まさかのタイトル戦への格上げ。
しかも序列は竜王・名人の二大タイトルに次ぐ3番目に。
またタイトル戦の日程も名人戦と重なる3~5月に。

色々な意味で将棋界の歴史が変わった1日となりました。いや驚いた。
タイトル戦の創設は、王座戦が格上げになった34年前以来。
これで将棋界は8大タイトル時代に突入となります。
年間7冠をやらかした人が居ましたが、流石に8冠はないでしょう。
いや、あの男がやるのか…?

■今日の藤井四段(連勝記録を18に伸ばす)

今やうちのオカンとの会話にも出てくるようになった藤井四段。
いやもう一体どうしちゃったのといったありさま。

さて藤井四段、5/18(木)に加古川清流戦で竹内四段を下し、デビューからの連勝記録を18に伸ばしました。
竹内四段も実に上手い指し回しで、かなりいいところまでいったのですが、やっぱり最後の最後で藤井四段の終盤力に屈した模様。
竹内四段もこれに懲りずに頑張って欲しい。よくやってました。

あと、先週のNHK杯戦での対千田六段を見たのですが、角換わりの▲4八金型という最新型から、千田六段が強引にこじ開けるような攻めを見せたのですが、藤井四段にすべて受け止められて形も作れず敗戦、という将棋でした。
藤井四段はとかく終盤力に定評があるだけに、どうしても序盤でリードしないと、という気にさせられてしまうのですよね。
致し方ないとはいえ、本気で勝ちに行くなら竹内四段のように、できる限り正気を保ってとにかく自分の力を出し切ることを考える方がよいのかもしれません。
とはいえ、強者相手にそれをやることがどれだけ大変なことかは理解しているつもりですが。

さて次はいよいよ5/25(木)の対近藤誠也五段戦。
竜王戦の本戦入りがかかる重要な一戦となります。
ニコ動の中継もあります。
楽しみ。

■佐藤名人、勝って2勝2敗のタイに持ち込む(名人戦第4局)

さて名人戦。
電王戦の疲れも心配された佐藤名人ですが、神経を使う右玉の将棋を丁寧に指し回して稲葉八段の穴熊を粉砕し、成績を2勝2敗のタイに戻しました。
素人目線ですが、稲葉八段が穴熊に囲ったのが裏目に出たのかなと。
豆腐のように脆い右玉相手にそんなに固く囲う必要はないし、端攻めという確実な攻めのある穴熊は損なイメージ。
ましてや対抗型のように飛車に横から攻められるならともかく、上から飛車に攻められる穴熊って、固いというよりは単に遠いだけなんですよねえ。
何かあっても逃げ出せないというのがとにかく痛すぎる。

■加藤桃子女王、3連勝で防衛に成功(マイナビ女子オープン)

さて女流棋戦。
すっかりスルーしていて申し訳なかったのですが(おい)、マイナビ女子オープンが終わっちゃいました。
若手ながらすっかり上位棋士の風格ただよう加藤桃子女王にベテランの上田女流三段が挑むという図式だったのですが、加藤桃子女王が貫禄を見せてストレートでの女王防衛に成功。
上田女流はとにかく1番は勝っておきたかったのですが、何も出来ずに敗戦という結果に終わってしまいました。
とにかくストレート負けってのは後々まで祟るんで避けたいところだったんですけどねえ。

■今日のNHK杯戦(塚田九段-畠山鎮七段戦)

今日のNHK杯戦、手に汗握る熱戦でした。
「攻めっ気120%」塚田九段と「ファイター」畠山鎮七段がガチンコバトル。
塚田九段の中原流相掛かりを畠山鎮七段が真正面から受けて立つ形に。
テレビ棋戦特有の持ち時間の短い中、両者の勢いを感じる一戦でした。
なお結果は畠山鎮七段の勝利。
塚田九段が寄せを逃したとの話しもありますが、ビール飲んですっかり温泉気分の状態では解説いたしかねます(おい)

ベテラン同士のこういう戦いは、見ているだけでも燃えますね。
高橋九段の解説も的確で楽しめました。

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# by mitsuboshi03 | 2017-05-21 13:27 | 将棋 | Comments(0)
いよいよ40代後半に突入です。
色々と失うものの多さを痛感しておりますが、まあ、なんとか、ぼちぼちと、ね。

さて今回も将棋ネタ。
今回は小ネタ中心かな。

■女流王位戦は1勝1敗(里見王位)

当blogでは珍しく、女流棋戦をトップに。
里見女流王位に挑戦するのは、二度目のタイトル挑戦となる伊藤沙恵女流二段。
wikiで経歴をさらったところ、2004年に小学生将棋名人戦で3位入賞の実績をひっさげて、当時女子歴代最年少での10歳で奨励会入りしたという逸材。
その後1級で奨励会を退会し、女流棋士となって現在に至る、と。
里見女流五冠や加藤桃子女王もそうですが、近年の女流棋士界でタイトル争いをしそうな方の経歴かと。
ベスト4での敗戦が多く足踏みを続けてきましたが、この女流王位戦でビッグチャンスを掴みました。

五番勝負の戦績は今のところ第2局で伊藤女流二段が勝って1勝1敗。
今後もチェックしていきたいと思います。
里見女流五冠は三段リーグとの両立が大変。
少なくとも体調はきっちり整えて欲しいところですが。

それにしても、2004年の小学生将棋名人戦。
優勝が佐々木勇気「青いの」五段、準優勝が菅井七段ですって。
羽生三冠もそうですが、小学生将棋名人戦とは恐ろしいところです。

■今日の藤井四段

さて今日の藤井四段。
デビューからの公式戦連勝記録を17に伸ばし、竜王戦では近藤誠也五段と6組優勝を賭けた戦いをすることに。

マスコミへの露出もかなり増えてきました。
ここまでやるとは、の思いはありますが、まだまだこれから、でもあります。
今のところ公式戦では比較的当たりが楽(とはいえ千田六段を破っている)なので、そこに慣れてしまうと少々危険。
炎の七番勝負もそうですが、トップレベル相手の公式戦をドンドン指すのが大事。
まずは竜王戦ですかねえ。
あと公式戦ではないですが、夏の将棋まつりでは若手の伸び盛りとかトップレベルの棋士の相手をしてもらいたいところ。
まあでも、最近はコンピュータがありますからねえ。
それだけでもありがたい時代になったのかも。

さてこれからNHK杯の対千田六段戦を見ます。
超楽しみ。

■森九段、正式に引退

C級2組から陥落したことにより、年齢の規定で引退が決まっていた森九段。
先日残っていたすべての対局が終了したため、正式に引退となりました。

20代以下の世代だとほとんど印象の無い方だと思いますが、私以上の年代の方なら強烈な印象を残す棋士の一人であります。
将棋を覚えたのが16歳という(棋士としては)超晩学でありながら、王位1期、棋聖1期、名人挑戦1回という好成績を上げた一流棋士。
なんといっても特筆すべきは、その晩学のハンデを跳ね返す強靭な精神力。
対局中におもむろに控室に現れると、モニターに映る自分の対局の盤面に向けて、
「間違えろ!」
と相手に念力を送り、相手が悪手を指すと、
「よしよし、最後は俺が勝つんだ」
と言って対局室に戻って行く、という独特のスタイルの持ち主でありました。
序盤で悪くなるのを中終盤でひっくり返す、というのが持ち味。
将棋マガジンでも長きにわたり中終盤の将棋講座を続けていて、子供のころ勉強させていただいた思い出があります。

あとは名人挑戦時に剃髪して現れた、とか、無類のギャンブル好き、ということでも有名。
今やこういう無頼派の棋士はすっかり居なくなりましたねえ。
昭和を代表する棋士が、また一人去っていきます。

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# by mitsuboshi03 | 2017-05-14 10:16 | 将棋 | Comments(0)
ゴールデンウィークも終わり、あとは普通の土日を残すのみ。
それなりにやることはできて休めたんで、まあいいんじゃないかなと。
あとは普通に働けるといいのですが。

さて今回も将棋ネタ。
まず先に名人戦第3局の結果だけ書きますと、角換わり模様から後手の稲葉挑戦者が上手くまとめて勝利。
これで2勝1敗と挑戦者の勝ち星先行となりました。
第4局は5/16、17に岐阜市で行われます。

この後は、すっかりゴールデンウィークの定番となりました、コンピュータ将棋選手権の話題を。
興味を引いたネタをいくつか書いてみます。

■やねうらお、動く

コンピュータ将棋選手権での(数の上での)最大勢力となったのが、やねうらおこと磯崎さんのやねうら王ライブラリ。
コンピュータ将棋でのライブラリって理解するのが難しいのですが、個人的にはカーレースで言うところのシャーシに相当するのかなと思ってます。
自前でシャーシから用意するのが完全自作で、市販のシャーシにサスペンションやエンジンを組み合わせるのがライブラリ使用者、というイメージ。

んで、やねうら王自体は例年通り賞金の出ないコンピュータ将棋選手権には不参加だったものの、やねうら王ライブラリユーザーのために、なんと大会前日に最後のアップデートを敢行。
他勢力からすると、「よ、余計なことを~(断末魔)」なこの動き。
実は今大会の行方を微妙に左右することに、なったかも。

■強豪ソフト、次々と敗れる

さて予選当日。
5/3の一次予選こそ波乱は少なかったものの(それでもメカ女子将棋・SilverBullet・臥龍といった常連組が揃って敗退)、翌日の5/4に行われた二次予選で衝撃が走ります。
優勝経験豊富なGPS将棋に加え、ここ数年のコンピュータ将棋界をリードしてきたあのAperyがなすすべなく12位で敗退。
また近年安定して好成績を上げてきた大将軍も僅差で「蒼天幻想ナイツ・オブ・タヌキ」(いつものたぬきさんですw)にかわされ9位で本戦入りならず。

走り続けないと、強豪といえども容赦なく振り落とされる。
ネットゲームなんかでよく見られる現象を、コンピュータ将棋界でもまざまざと見せつけられました。

■コンピュータ将棋はponanzaを中心に回る?

さて今やコンピュータ将棋の代名詞として君臨するponanza。
今年はついにディープラーニングを実装した「Ponanza Chainer」として登場。
今年も昨年同様、相手の隙を見逃さない鋭い攻めと渋い指し回しが同居する抜群の強さを発揮していたのです、が…。

■新人elmo、ponanzaを破り驚きの頂点へ!

ponanzaの独走に待ったをかけたのが、なんとなんと初出場のelmo。
一応やねうら王ライブラリを使用しているものの、評価関数などの基本的な部分に独自の工夫を重ね、直前のfloodgate(コンピュータ将棋界のとらのあな)ではレーティング4000点台という驚愕の強さを発揮。
そんなことから業界筋ではダークホースとしてマークされていましたが、実戦ではponanzaに2勝するなど、その予想すら上回るハイパフォーマンスを発揮。
予選・本戦を通じて敗れたのは、二次予選での技巧による1敗のみ。
一次予選・二次予選・本戦すべてを1位で駆け抜けるという快挙で優勝を勝ち取りました。
おめでとうございます。

なおこのソフト、すでに公開されているとのこと。
さっそく実装している人も多いんでしょうねえ。

■その他気になったソフト2つ(大合神クジラちゃんとHoneyWaffle)

あと、今大会で特に気になったソフト2つを紹介しておきます。

すっかり常連となりました「大合神クジラちゃん」ですが、今年は例年見られがちだったプログラム回りの問題が少なく(通信エラーで1敗)、計算資源を一般ユーザーに依存するいわゆる「元気玉システム」がほぼ完璧に機能したことにより、マシンスペック的には今回トップレベルの数値を発揮。評価関数など基本的な部分が少々荒くてもマシンパワーでねじ伏せるというスタイルで本戦4位に入りました。
独自の戦い方は完成の域に入ってきただけに、評価関数など基本的な部分で進歩が見られれば、優勝争いも不可能ではなくなってきました。
あと、独自の生中継も楽しみ。

もう一つの注目ソフトは「わっふるわっふる」ことHoneyWaffle。
参加はここ2、3年からという新規参入組。
今年は基本のやねうら王ライブラリをほとんど変えずに振飛車定跡を乗っける形で登場。
先手なら中飛車、後手なら角交換振り飛車と、「勝ちたいなら居飛車」というここ数年のコンピュータ将棋界の常識に真っ向勝負を挑み、見事堂々の本戦入りを果たしました。
上手く粘って競り勝つスタイルは、観戦していたプロ棋士も一目置く戦いぶりでした。
これに勇気づけられたプロ棋士やアマチュアの方も多かったのではないかと。

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# by mitsuboshi03 | 2017-05-06 14:41 | 将棋 | Comments(0)
人によっては9連休、な今年のゴールデンウィーク。
こちらは暦通りに5/1、2を働く日程。
名人戦第3局が直撃しているのですが、さすがにそれで休むのは、ねえ。

というわけで今回も将棋ネタ。
以前だとホントにニュースのない時期でしたが、最近は色々とネタが入ってきますねえ。

■羽生棋聖に挑むのは、棋界屈指のイケメン!?(棋聖戦挑戦者決定戦)

まずは初夏の風物詩な棋聖戦。
挑戦者決定戦が先日行われ、実績のある糸谷八段を破り斎藤七段が初のタイトル挑戦権を獲得しました。
最近俊英揃いの関西若手の中では少々扱いの小さい存在ではありますが、それでもC級2組を1期抜けしたり、電王戦FINALでAperyに勝利するなどの戦績を誇る実力者。
あと詰将棋選手権を連覇するなど、詰将棋を解くのが大好き。
それでもここまで上がってきたのは少々意外でした。
順位戦など長い持ち時間での対局で持ち味が出るだけに、タイトル戦にしてはちょーっと持ち時間が短い棋聖戦で実力を発揮できるでしょうか。
なお相手は絶対王者の羽生棋聖。

頭にちょっと書きましたが、「西のイケメン王子」の異名を持つイケメン棋士。
おしゃれ、というよりは、面構えが良い、という感じ。
しばらく前の将棋世界誌で見た、将棋まつりでの浴衣姿は実に絵になりました。
和服もきっと似合うでしょう。楽しみです。

■将棋連盟の理事改選

今度は政治のお話。
七転八倒ありました将棋連盟の理事ですが、先日改選のための予備選挙が行われ、佐藤(康)九段・森内九段・森下九段・鈴木九段・清水女流六段・井上九段・脇九段が新しい理事に内定したとのこと。
関西勢の井上九段と脇九段は固い決着となりましたが、関東勢は変革、という感じがします。
なんといっても、女流棋士初となる清水女流六段の入閣が大きい。
あと、森内九段は確固たるナンバー2という立ち位置になりそう。
こういう布陣って後々割りと揉めそうなのでそれはちょっと心配。
瀬川五段は残念でしたが、次回はチャンスがあるでしょう。

課題山積みではありますが、とにかく頑張って欲しい、の一言。
あと、佐藤(康)九段は紫綬褒章を受賞。
けっこう大きく取り上げられてましたね。

■今日の藤井四段(羽生三冠に勝っちゃったよ…)

さてまだまだ話題の尽きない藤井四段。
例の炎の七番勝負で羽生三冠に勝利し、あの錚々たるメンバーを6勝1敗で乗り切ることに。
デビューからの公式戦連勝記録も継続中(14連勝)
まあ、あれだけ終盤強いと勝ちますよねそりゃ。
どこまでも強くなってほしいな、という印象。

なお羽生三冠ですが、ニコ動の非公式戦な獅子王戦で藤井四段にリベンジを果たした模様。
往復ビンタは許さない。やられたらやりかえす。
うん、いつもの鬼畜眼鏡羽生三冠だ(震え声)
こういうところがホント恐ろしいと思いますです、はい。
なお期待の新人に勝ったのは嬉しかったようで、獅子王優勝の賞状を部屋に飾ったとか。
こういうところはなんか微笑ましいですなあ。

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# by mitsuboshi03 | 2017-04-29 09:48 | 将棋 | Comments(0)
東京ではとっくに散った桜ですが、こちらは今が盛り。
山沿いだともうちょい先になりますかね。
それなりに暖かくなってきたんで、明日は地域の清掃活動。
今から憂鬱です(おい)

さて今回も将棋ネタ。
二本立てでお届けします。

■佐藤名人、初勝利で成績をタイに(名人戦第2局)

まずは昨日終わった名人戦第2局。
青森県弘前市での開催ということで、副立会人には地元のヒーローである行方八段(と千葉出身の木村八段)が、また立会人には札幌出身の屋敷九段が務めることに。
さすが名人戦。豪華なラインナップですなあ。
対局者として来てくれ、という話しはしない方向で(おい)

さて将棋の方ですが、先手の稲葉八段が5手目▲7七銀と「相矢倉にしませんか?」と持ちかけたところ、佐藤名人が「だが断る」と力戦調の将棋へ誘導。1日目の午前中から神経をすり減らす将棋となりました。
局後の検討では25手目の▲4八銀に代えて▲3八銀でどうか、という見解でしたが、私の(へぼな)見立てでは、稲葉八段が無造作に横歩を取りに行ったところなどを見るに、こういう力戦調の将棋をうまくまとめきれなかったのかな、という印象が。
本譜は佐藤名人の猛攻にあっさり屈する格好となり、夕食休憩手前に72手で稲葉八段が投了、ということになりました。

本譜の佐藤名人の指し方、というか思想は最近コンピュータ将棋で割りとよく見かける気がします。
プロ将棋の定跡から早めに逸れて、玉もろくに囲わずにバンバン攻めて勝とうと。
こないだの電王戦第1局でponanzaに痛い目に遭ったのを活かしたのかもしれませんね。
あと、私もついつい「あっさり」という表現をつかってしまいましたが、こういう将棋は定跡形で120手くらい指すよりよっぽど疲れます。
高速道路をバンバン飛ばすのでなく、カーナビ抜きで一方通行アリアリのけもの道みたいなところを通っていかなきゃいけないんで、精神的な負担は半端じゃありません。

さてこれで改めて五番勝負となりました。
第3局はゴールデンウィークの狭間な5月1・2日に長崎県西海市で行われます。

藤井聡太四段って本当に強いんですか?

さて一般紙面でも取り上げられることの多くなった藤井聡太四段。
本当に強いんですか?と聞きたくなる方も居るのではないかと思います。

一言で言うと、ホントに強いです。マジで。
で終わらすのもなんなので、もう少し。

四段プロデビューからの連勝をこないだ13に伸ばしましたが、その相手がなんと千田六段。
NHK杯戦ということで持ち時間の短い棋戦ではありますが、タイトル挑戦経験者を公式戦で吹っ飛ばす、というのは尋常ではありません。
また、前回お話したAmebaTV炎の七番勝負でも5勝1敗という好成績。
前回から深浦九段、佐藤(康)九段という実力者を下しています。
明日は最後の羽生三冠戦。
震えながら見ることになるんでしょうなあ。怖い怖い。

その深浦九段戦を見たのですが、序盤中盤を離されずについていき、終盤で一気に抜き去るというスタイルのようですね。
まさしく10代の羽生三冠のような勝ち方です。強いわけですわ。
奨励会員時代から詰将棋選手権で鳴らした終盤力は、トッププロ相手にも十分通用しています。
というわけで、勝ち方がコンピュータ将棋に似ているんですよねえ。
炎の七番勝負で唯一勝っているのが、コンピュータ将棋に公式戦で勝っている永瀬”軍曹”六段というのもなんだか頷けます。

タイトルとかA級八段はいずれ取ることになるんでしょうが、いつ、どうやって取るか、というのが見どころになるでしょうね。
久々にこういう言い方のできる新鋭が現れたと思います。
願わくば、このまますくすくと成長して欲しいのですが。

あと補足ですが、13連勝目の対千田六段戦、5月14日にNHK教育で放送されます。
今から楽しみです。


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# by mitsuboshi03 | 2017-04-22 09:07 | 将棋 | Comments(2)
ようやく春らしい陽気に。
とはいえ、こちらで桜が咲くのは来週くらいになるでしょうねえ。
なお、花粉症は症状が重い年な模様(号泣)

さて今回も将棋ネタ。
最近の話題を中心にお送りします。

■稲葉挑戦者、佐藤名人相手に先勝(名人戦七番勝負 第1局)

春といえば名人戦。
ついうっかりしがちなんですが、4月になるとすぐ開幕なんですよねえ。
近年すっかり定番となった椿山荘で行われた第1局。
後手番の稲葉挑戦者が佐藤名人得意の横歩取りを採用。
といっても最近主流の▲8四飛ではなく、一世を風靡したものの最近下火な▲8五飛としたのが稲葉挑戦者の工夫。
佐藤名人は▲5九金と囲って先攻を狙う構えを見せたものの、封じ手近くの局面で既に構想に狂いが生じていたようで、封じ手ではてっきり▲9五歩や▲7五歩から攻めかかるものと思い込んでいたら、大長考の末に封じた一手は▲2五歩。
以下、△2五同歩▲3六飛△3五歩▲同飛△2六歩に△2七歩成を受けて▲2五飛としたものの、普通は6五に跳ねたい桂馬を△8五桂と狭い方に使ったのがこの局面では好手だったようで、この後は佐藤名人にいいところなく夕食休憩前に稲葉挑戦者が勝利しました。

佐藤名人はやっぱり電王戦がだいぶ負担になってるんじゃないかと。
日程調整もさることながら、人間相手と全く違うこと考えなきゃいけないコンピュータ相手を並行してやらなきゃいけないのは辛すぎます。
今日もニコニコ生放送で第1局の反省会をしてますが、人気者の宿命とはいえこれはキツい。
早く立ち直ってくれるといいのですが。
なお、第2局から第5局までは最近恒例の地方巡り。
今年は第2局から、青森・長崎・岐阜・岡山と全国各地を回ります。

■藤井聡太四段、デビュー後11連勝の新記録達成!

ここでも何度かとりあげた藤井聡太四段。
久々の大器、という前評判通りの活躍を続けており、デビュー緒戦でひふみんを破って以降も連勝を続け、ついにデビュー後11連勝の新記録を達成することに。
まだこの記録は継続中であり、どこまで記録を伸ばすかが楽しみです。
なおこの連勝にはNHK杯予選が含まれており、今期のNHK杯にも登場が決まっております。
若手棋士には有利な早指しとはいえ、デビュー早々に予選突破するってのも中々難しいんですけどねえ。

あと、ネット放送のAmebaTVがやってる将棋チャンネルの非公式戦として、炎の七番勝負が企画されております。
こちらはここまで3勝(増田四段・斎藤六段・中村六段)1敗(永瀬六段)。
たった今第5局の深浦九段が放送中で、残る2戦は佐藤(康)九段と羽生三冠。
この7人を相手に5勝2敗くらいで乗り切りそうで怖いですわー。
やはり終盤が恐ろしく正確というのは正義。
いきなり棋戦優勝とかタイトル挑戦してもおかしくない感じ。
これは本当に久々の怪物登場と言ってもいいのかもしれませんなあ。

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# by mitsuboshi03 | 2017-04-09 19:22 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03