<   2012年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

【急募】東京遠征先

取り急ぎ告知だけでも。

仕事の関係で、急にしばらくの間土日がヒマになりました。
つきましてはそろそろ東京遠征でもしようかと思っております。

とりあえず、来週とか再来週とか、どんなもんでしょ?
某ワークスの方々、連絡をお待ちしております。

(追記1)
5/25(金)に細川氏がウチに来ることになったので、今週末は見送り。
大つき(19)センセがダメなら、6/9(土)にしましょうかね。
enziセンセ、いつも通り宿をお願いしてもよろしいでしょうか?
[PR]
by mitsuboshi03 | 2012-05-19 13:10 | ゲームワークス | Comments(3)
さてGW後半。
何を書こうかネタが無くて困るなあ、と呑気に構えていたところ、

「お兄さん、私のこと忘れてるの。」

お、おまえは、なの…

「おしおきなの。
少し…、頭冷やそうか。


ちょ、話せばわかる、スターライトブレイカーぶっぱはやめ…

(ちゅどーん)

…と、というわけで、今回は年に1度のコンピュータ将棋ネタ。
第22回世界コンピュータ将棋選手権についてお話します。
昨年のほほんと記事を書いていたら、コンピュータ将棋界一番人気のなのはさんの中の方から厳しくも暖かいコメントをいただきましたので、たまにはマジメに書きます(えー)
長文になりますが、どうかお付き合いのほどを。

少々のルールを除けば、基本的に無制限25分切れ負け一本勝負で一番強い将棋ソフトを決めるこの大会。
今年は5位までに入った将棋ソフトが第2回電王戦でプロと対戦する、ということもあってさらに注目を集める大会となりました。
一次予選からネット中継とニコニコ生放送で観戦可、というステキ環境。
ありがたい。
では、調布にある電機通信大学で行われた大会の模様を。
興味のある方は、下のリンクからライブ中継のHPをたどってみてください。
(リンクはこちら→

■5/3 一次予選
 ※完全スイス式(基本的に同星対戦)で7戦を戦い、ノーシード26組→上位8組が二次予選進出。
  同星の場合の順位は基本的に対戦相手の勝ち星が多い順で決定


去年は油断して生放送を見逃してしまった一次予選。
二次予選以降のレベルがとてつもなく上がってしまったため、変な特色ある将棋ソフトを見るなら一次予選に限ります。
今年の新顔は、見た目だけならやる夫系キャラで表示を固めた「STR」が目立つくらいで、やっぱり皆のアイドル「なのは」さんが異彩を放つことに。
痛筐体が眩しいぜ!

最近は二次予選以降のレベルがとてつもなく上がってしまったためについ見逃してしまうことですが、流石に一次予選ともなると、特にライブラリ(ざっくりと言えば思考ルーチン)に既存のもの(普通はあのBonanza)を使用しない将棋ソフトを中心に、反則負けを始め、私のようなヘボ将棋指しにとっても希望を抱かせる(おい)手が続出。コンピュータに「まっとうな将棋を指させる」だけでも、多大な労力が必要であることをまざまざと示す結果となりました。
そんな中、個人的に注目したのが「Selene」と「クマ将棋」。
「Selene」は、羽生・中原・大山という伝説級のトッププロ棋士の棋譜を重点的に強化学習させたところ、一番棋譜の多かった大山先生流の手をよく指すようになるという予期せぬ出来事が発生。今回の一次予選では大山流の昭和の香り満点な序盤(おい)友達を無くす終盤術(待て)で唯一の全勝を達成。二次予選での活躍が大いに期待されることに。
一方の「クマ将棋」は、「クマと言ったら当然穴熊だろう」という一般将棋ファンの期待を大きく裏切り、むしろここのところの初夏の陽気に合わせてか、右玉のような薄い囲いで堂々一次予選を突破。
なお「クマ将棋」のクマは、中の人の出身地である熊本を念頭に置いたものとのこと。
穴熊は考えていたけど断念したとか。残念(笑)
次回はぜひ四間飛車穴熊一本でお願いします!(えー)

個人的に目を引いた対局として、以下の2局を上げておきます。
 ▲無名3-△クマ将棋(4回戦)
  ※右玉の「クマ将棋」が、最終盤の△9二玉一発で逆転に成功。
 ▲Selene-△なのは(7回戦)
  ※「Selene」が角筋を止める中飛車という戦後将棋な序盤戦を展開。
  終盤戦で「なのは」さんが細い攻めで食い下がるものの、
  「Selene」が▲6七金と角を責める一手で受け潰しに成功。

■5/4 二次予選
 ※一次予選上位8組+シード16組で9戦を戦い、上位8組が決勝進出。
  同星の場合の順位と対戦相手決めは一次予選と同様


二次予選になりますと、昨日のような和やかムードは一変。
特に今年は決勝シードが撤廃されたため、この日からシード組を中心に激戦が展開されることに。
めでたく一次予選を突破した「なのは」さんが唯一の癒やしです(待て)

この日猛威を振るったのは、シード上位8組に昨年新人賞を獲得した「ツツカナ」を加えた9組。
この「9強」が、決勝進出を賭けて8つのイスを争うことに。
個人的にはやや力が劣ると思われた「Blunder」がババを引くと思っていたのですが(すみませんいつも中の人のblog楽しみにしてます)、最終戦で強豪の「YSS」を破り、6勝3敗で堂々の予選通過。
8つ目のイスは、結果的には最終戦のBonanza - 激指戦の勝者ということに。
将棋ソフトに革命をもたらしたBonanzaに、商用将棋ソフトの雄である激指。
まさかこの2強のうち、どちらかが予選落ちなんてことになろうとは。
結局、この勝負将棋を落としたBonanzaが予選敗退ということになりました。
コンピュータ将棋界の虎の穴道場である「floodgate」でも常に上位を占めていたBonanzaでしたが、今回の二次予選では対「9強」で4戦全敗と絶不調。復活を期待します。

健闘が期待された「Selene」ですが、残念ながらシード勢の壁は厚く決勝進出ならず。
とはいえ15位キープで、制度が変わらなければ来年は二次予選からの参加という最低限の結果は残しました。
また皆のアイドル「なのは」さんは、残念ながら「9強」には歯が立たなかったものの、他の対局をそつなくまとめて10位フィニッシュとこちらも二次予選シードをゲット。お疲れ様でした。
一方、この大会に初回から参加している唯一の将棋ソフトである老舗の「柿木将棋」が、ひっそりとシード落ちという結果に。
来年も、待ってます。

この日の注目の対局ですが…絞れないな。
印象に残った一局ということで、最終戦のBonanza - 激指戦を。

■5/5 決勝
 ※決勝進出8組による総当たり。
 同星の場合の順位は一次予選と同様。


いよいよ決勝戦。
問答無用のガチ勝負。

この日一番の注目を集めていたのが、なんと言っても「GPS将棋」。
東大の施設にあるPCを597台繋げたネットワーク環境の下、複数のプログラムを並行して走らせて手を読むというマルチクラスタを駆使して、1秒間に2億8千万手を読むという怪物ソフト。
「やりすぎ」という批判も耳にしましたが、単純にこれだけの環境下で複雑なソフトにより瞬時に結果を出す、ということは立派な研究テーマだと思います。後にも書きますが、マルチクラスタはまだ技術的にこなれていない部分も多く、上手く調整しないと普通のソフトより結果が悪い、なんてことも多々あるようで、それをこれだけの完成度にまとめるだけでも大変だったと思います。
また上位争いで注目されていたのが「ponanza」、「ツツカナ」という期待の若手。
どちらもマシンパワーはGPS将棋に比べれば大きく劣りますが、「Bonanza」から広まった全幅探索ではなく、「枝刈り」というテクニックを有効利用して効率で勝負する、というコンセプトで優勝を狙います。
強気なコメントで人気の「ponanza」、小動物系で可愛い「ツツカナ」という対照的な中の人にも注目(おい)
それから、「激指」や「YSS」といった老舗ソフトもまだまだ健在。
ボンクラーズから改名した「Puella α」(少女A。魔法少女まどか?)がどこまでやるかも見逃せないところ。
優勝だけでなく、電王戦進出がかかる5位争いにも地味に注目が集まりました。

さて優勝争いですが、前日の二次予選で出た不具合を必死に調整した「GPS将棋」が強豪を次々と打ちのめし、誰が「GPS将棋」を止めるのか、という視点で戦いが進行していきます。
このまま全勝で終わるのかな、やっぱ戦いは数なのかな、と思った矢先に驚きの結果が。
なんとラス前の対「Puella α」戦で、「GPS将棋」がまさかの時間切れ負け。
相入玉模様の中、淡々と入玉していれば勝っていた「GPS将棋」でしたが、入玉が上手くないという将棋ソフト特有の課題が解決しきれなかったことと、ネットワーク環境下ではどうしても1手1秒では指しにくく時間がかかってしまうという根本的な弱点がここにきて響く結果になりました。

最後に波乱があるのか、と会場がどよめく中、最終戦が始まります。
自力ながら勝たないと優勝が危うい「GPS将棋」でしたが、「ponanza」を相手に豪腕炸裂。
序盤早々、19手目の▲4四角という驚きの角捨てから攻めまくって快勝。見事自力で優勝を決めました。
これで勝ったら強すぎる、と思っていたのですが、見事に手になっていた模様。脱帽。
密かな注目を集めていた5位争いでしたが、ダークホースの「習甦」が老舗の「激指」を振り切って5位をゲット。「Puella α」、「ponanza」、「ツツカナ」、そして優勝した「GPS将棋」と共に、電王戦でプロ棋士に挑むことになりました。

■よもやま話あれこれ

以下、箇条書きに。

・新人賞(参加2年目までで成績上位のソフト)は、二次予選で14位に入った「Sunfish」が獲得。
・独創賞(いわゆる、ネタソフト(爆))は、解説記事を自動生成するという意味がわからない なぜこれをやろうと思ったまさに独創的な企画が光った「人生送りバント失敗」が獲得。
中の人によると、名前は後悔しているそうです(笑)
・「GPS将棋」のようなマシンパワーによるゴリ押しがこれから先も続くのか注目。
カーレースのルマン式にクラス別優勝(無制限、1マシンクラス)を導入するのも手か?
・電王戦は「Bonanza」も「激指」も居ないが、プロ棋士にとっても脅威的なメンバーが揃った。
欲を言えば、みんなのアイドル「なのは」さんを前座で見たい(おい)
せっかくニコ動でやるんだし。
見せ駒として、コンピュータ将棋界でこれ以上の存在はないわけだし。
相手は誰がいいかな。毎日オープンで挑戦者になった長谷川女流二段がタイトルを取らなかったらいいんじゃないかな。「なのは」さんが上手く斬られてくれるいい勝負が出来るんじゃないかな。
本家や野生の絵師や動画作成者とかが支援してくれたら嬉しいな(待て)
妄想乙(爆)
・ニコ動の生中継は最高だった。
1、2日目解説の勝又六段はコンピュータ将棋のスペシャリスト。
コンピュータ将棋を愛しながらも、ダメ出しも忘れないという熱いスタンスが良かった。
3日目の西尾六段は将棋ソフトがどんな手を指しても誠実に対応するスタンスでまた良かった。
欲を言えば、25分切れ負けで相入玉模様の将棋ばかりを1日中一人で解説していると解説者が死ぬので複数担当制がよろしかと。
・これからコンピュータ将棋がもっと強くなるための課題?をいくつか
①マルチクラスタの進化
本編でも書いたが、マルチクラスタは下手に導入するとかえって弱くなるという諸刃の剣。
マルチクラスタの使い方にはまだまだ向上の余地があると思われる。
ただしリソースが限られている中で、「GPS将棋」のような環境が簡単に用意できないという事情もあり、一筋縄では行かない課題かと。
②枝刈りの進化
「ponanza」や「ツツカナ」のように、上手く使えば手を読む効率を大幅に上げられる「枝刈り」だが、こちらも当てが外れるととたんに弱くなるという諸刃の剣。
「ponanza」にしろ「ツツカナ」にしろ、決勝では少々「いいときと悪いときの差がある」結果となっているだけに、この技術もどれだけ進化できるかは大きな課題の一つかと。
③入玉への対応
特に力が拮抗した対戦で目立ったのが入玉戦。
入玉の場合は駒取り合戦になるだけに、今までと違った評価が求められるだけでなく、お手本となるプロの実例が極めて少ないということもあり、課題となっている。
こちらに関しては別ルーチンを構築して精度を上げる…しかないのかな?
また、そもそも入玉されるのは、相手の王様を下から上へ逃がす寄せ方をしているのが原因でもあり、将棋の鉄則である「王は下段に誘え」という寄せ方を優先させることも重要かと。
④飛車先交換への対応
将棋ソフトは全般的に、飛車先交換に対するガードが甘い。
これに関しては飛車先交換が本当に得かどうか、という問題もあるが、あんまりルーズだと先に述べた決勝最終戦の「GPS将棋」-「ponanza」戦で「GPS将棋」が見せた角歩交換のような強襲を浴びることになる。
アマプロ問わず人間の実戦例では、ほぼ例外なく飛車先交換を許さないようにしていると思うんだが、機械学習がなぜ上手くいかないのか不思議である。
[PR]
by mitsuboshi03 | 2012-05-06 18:00 | 将棋 | Comments(1)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03