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朝晩の気温の差が激しくなってきました。
昼間は冷房が必要になってきましたよ。どうなってんだ(苦笑)
今回もまた将棋ネタ。
名人戦七番勝負を中心にお送りします。

★あくまで自分の持ち味で勝負(名人戦七番勝負 第2局)

今回もあっさり風味で。
4/24、25(火、水)に行われた名人戦七番勝負の第2局。
注目していた森内九段の後手番対策はやはり本命の2手目△8四歩。
となれば羽生名人が相矢倉か角換わり腰掛銀のどちらを選ぶか、という話になります。
本線は相矢倉と思っていたのですが、本局で羽生名人が選んだのは角換わり腰掛銀。
私としては、本命の相矢倉は大事な後半戦に取っておいたと解釈します。

角換わり腰掛銀も後手番の研究が進み、いろいろな手が試されてきましたが、今回は後手の△3三銀に対して、▲4八飛~▲2五桂~▲2八角と攻撃形を組んで仕掛けるという、比較的古典的な序盤となりました。
この攻撃形は、私の記憶が正しければ谷川九段や丸山九段らが苦心して編み出したもので、後手の鉄壁と思われた陣形を破る最適解となりました。
ある意味、この戦法を後手番が選択しなくなった原因の一つともいえますね。
そんな中、森内九段が希望を託したのが62手目の△2七金。
飛車金交換して得た金を僻地に打ち込むのはどうか、という手なのですが、これで先手の飛車角をいじめつつあわよくば入玉を狙う、という発想で、これまで公式戦では指されていなかった手でした。
結果的にはこの新手は功を奏さなかったのですが、この手自体は現在猛烈な勢いで水面下の研究が進んでいるものと思われます。
今のところの結論としては、最善を尽くして難解、今回は森内名人に1ミスがあった、ということのようです。

今現在トップレベル同士の対局で角換わり腰掛銀の後手番を指す、ということは、最善を尽くしてやっと難解、1ミスで即死という理不尽さに耐えるということ。
「やってられん」と何度も言いながら、今日も角換わり腰掛銀の後手番の研究は続けられています。
居飛車正統派の端っこの片隅に身を置く私としても、角換わり腰掛銀が指されなくなるというのは、寂しい。
だってぶっちゃけ角換わり腰掛銀の後手番がダメということになると、
「初手▲7六歩に△8四歩は悪手。△3四歩と指すのが無難。」
という、居飛車正統派にとっては立つ瀬が無くなる結論が出てしまいます。

それは、断じて、認められん。
というか、認めたくない。


★中村太地五段、ついに無敵の羽生棋聖に挑む(棋聖戦 挑戦者決定戦)

さっきの名人戦第2局の翌日、4月26日に行われた棋聖戦の挑戦者決定戦。
すっかり常連の深浦九段に挑むのは、新進気鋭の中村太地五段。
ここでは取り上げてこなかった棋士ですが、この1年で最もブレイクした注目の若手棋士で、そろそろ何か成果を挙げてもおかしくないと思われてはきましたが、遂にここまで上り詰めてきました。

棋譜については棋聖戦専用サイトがございますのでそちらをご覧ください(→サイトはこちら

注目の戦型は後手番の深浦九段が横歩取りから早めに△5二玉と上がり、なおかつ自陣左側の銀を2三~3四とグイグイ前に押し出して先手の飛車をいじめに行くという力勝負に出ます。
中村太地五段が素直に追随したのに対し、深浦九段が38手目に△3七桂成と素直に指さずに、△3六歩と凝った手口で前のめりに決めに出たのが問題で、以後は中村太地五段が普通に指して無難に深浦九段を土俵下まで追いやった、という展開になりました。
深浦九段ほどの使い手をこうも焦らせてしまうというのが、今の中村太地五段の勢いの恐ろしさと言えます。

この対局の勝利で規定により昇段した中村太地六段の師匠は、あの米長会長。
ということは、兄弟子姉弟子が先崎八段・林葉直子ということでうわぁ・・・と思わず声が漏れることになりますが(笑)、タイプとしては別の兄弟子である中川八段の方が近いですね。
基本的には今どきの若手らしく、研究熱心で隙がない。
変わった点はというと、数年前に振り飛車党から居飛車党に転向したこと。
このモデルチェンジにやや時間をかけましたが、これで序盤が五分以上に戦えるようになったことにより、持ち味を存分に発揮できるようになって去年からの大爆発、ということになったようです。

とはいえ、こと将棋に関して、そつのなさという点については右に出る者がいないという羽生棋聖に対して、果たしてそつの無さだけで戦えるかと言われれば、極めて疑問と言わざるを得ません。
しかも羽生棋聖は、一日制五番勝負というこの棋聖戦のフォーマットを最も得意としていて経験も豊富。
中村太地六段にとっては、まずは最初の先手番で一発入れることがとりあえずの目標でしょう。
勢いのある今が最大のチャンスなので、タイトルを取って飛躍を遂げた広瀬元王位のような活躍を目指して欲しいのですが。

しかし、中村、中村ねえ。
極めて個人的な意見としては、

苗字が微妙(核爆)

・・・こんなこと言っていると、
「なんでや、中村最強やねえか」
と、「受ける青春」の異名で活躍した中村 修九段(元王将)とかが攻めてきそうで怖いのですが(笑)

★女流棋戦の進行

女流棋戦も番勝負が着々と進行中。
こちらも4月26日に開幕した女流王位戦五番勝負は、第1局を里見女流三冠が制し、夢の女流四冠へ一歩前進となりました。
甲斐女流王位も元奨励会所属の実力派ですが、現役奨励会初段はやはり一味違うようです。

またマイナビ女子オープン五番勝負は、アマチュア参加から勝ち進んで女流棋士二段にまで上り詰めた長谷川優貴女流二段の勢いを、上田女王(しかし、いつ書いても違和感のあるタイトル名であるw)が第1、2局と食い止めている格好。女王防衛まであと1番としています。
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by mitsuboshi03 | 2012-04-29 19:59 | 将棋 | Comments(0)
順調に花粉症に苦しんでおります(えー)
「今年は軽い」って言ってたのは何だったのか(苦笑)
医者によると、”スギ花粉は少ないけど、ヒノキはそこそこかも”だそーです(涙)

サッカーは横浜が”監督とフロント揃って更迭ジーグ(待て)”にでもならない限り取り上げることはなさそう(おぃ)
巨人は”久々に自前外国人が当たるロマン”の大役を担っていたボウカーが、
「ああ、やっぱりね(涙)」
となってスタメン落ちしてから、徐々にチーム全体の調子が上がってきてなにより。
とはいえ、高橋と谷で1年乗り切れるとはとても思えないだけに、中堅若手の台頭は急務。

そんなことより将棋の名人戦です!
切り替えていきましょー!(待て)


昨年とは立場が違いますが、相手は同じ森内vs羽生の対戦カードとなった今年の名人戦七番勝負。
ちなみに、2002年以降の名人戦七番勝負は、この2人のどちらかが必ず登場してます。
どんな棋戦でもまんべんなく強い羽生と、持ち時間が長いほど実力を発揮する森内と、タイプは違いますが、ここまでお馴染みとは思いませんでした(笑)
前期はA級順位戦9戦全勝や棋戦14連勝など活躍を続けた羽生に対し、悪夢の11連敗と絶不調だった森内。
以前にも書きましたが、今の勢いの差は明白ながら、羽生が勢いのあるうちに勝っておかないともつれる展開も予想されます。

第1局はここ数年定番の椿山荘。
某先輩の結婚式で一度行ったきりですが、名人戦を見にもう一回行ってみようかしら。

さて将棋の方ですが、将棋自体が難解で緻密だったのと、中継サイトが有料なこともあり、詳細な解説は避けてポイントだけ少しばかりお話することに。

後手番の羽生二冠が今では珍しくなった2手目△8四歩を選択して、
「相矢倉か角換わりが指したいです」
と言ってきたのに対して、森内名人がこちらも珍しく相矢倉を志向。
先手番の利を活かすなら現状では角換わりがベストと考えますが、後手番も対策が進んでおり、かつ一手間違うと修正が効きにくい直線的な展開になりがちなことから、先後が対局直前の振り駒までわからない第1局ではちょっと指しにくかったのかもしれません。
細かい所ですが、こういう細かい所で案外差がつくものなんです(ほんとか?)

ターニングポイントとなったのが95手目の▲1六歩と96手目の△5六歩。
森内名人が▲6三と金の代わりに▲1六歩と指したことでワンチャンスが生まれましたが、直後に羽生二冠が△5六歩と指したばっかりにチャンスをふいに。これ以降は森内名人が上手く差し回して、逆転のチャンスを与えず勝利しました。
ちなみにこの一局をうちの将棋ソフト(激指)に検討させたところ、この▲1六歩を疑問手として指摘してきて驚きました。将棋ソフトも着実に強くなってきて、特にプロ棋戦を生観戦するには手放せなくなってきました。

さて、問題の第2局。
森内名人が後手番をどう凌ぐつもりなのかが注目です。
本来だと2手目△8四歩から相矢倉か角換わりでワンチャンス狙い、というのが棋風なのですが、最近のこの戦法の傾向から言うと、善戦虚しくノーチャンスでの完封負けになることも珍しくないだけに、これを選ぶのにはそれなりの覚悟が必要。
とはいえ、最近の居飛車党が選択することの多い横歩取りは軽い捌きが信条なだけに、ここ一番での鉄板ブロックに定評のある森内名人の棋風には合わない感じ。
恐らく前期11連敗したのはこの後手番の対策が上手くいかなかったのが大きな原因と思われるだけに、この第2局で森内名人がどの戦法を選ぶかが今から楽しみです。
名人戦第2局は4月24・25日(火・水)に、新潟県長岡市「長岡グランドホテル」で行われます。
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by mitsuboshi03 | 2012-04-14 13:15 | 将棋 | Comments(0)

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