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東日本大震災のニュースに胸が痛みますが、それでも普段通りの生活をすることが大事だと思うの。
というわけで、いつも通り更新です。
今回は、王将戦・棋王戦、および順位戦のまとめを。

★久保二冠、王将・棋王位を死守!

前々回の記事では棋王戦の第3局が終わるかどうかという所で更新したのですが、その第3局に続き、本日行われた第4局でも、形勢が二転三転揺れ動く難局を久保棋王が制し、めでたく久保棋王が防衛を果たしました。
というか、この第4局、これを書き始める1時間ほど前に終わったんですが。
なんというウチらしくない時事ネタ!(爆)

また、その前に行われた王将戦第6局でも久保王将が豊島六段を下し、久保王将が防衛を決めてます。
渡辺・豊島という次世代を担う若手を相手にどう戦うかが注目されていた久保二冠ですが、見事二冠を死守することに成功しました。おめでとうございます。

渡辺竜王はまたちょくちょく出番があることでしょうからおいといて(ひでえ)、豊島六段は流石に緒戦は固さが見られたものの、その後は自分らしく戦えたと思います。タイトル戦初挑戦で2勝4敗は次に繋がる敗戦ではないかと。こちらもまた近いうちにチャンスがあるかもしれません。

さて、今度は順位戦のまとめを。
今回は、最終戦が行われた時系列順にやってみます。

★C級2組 (3月8日)

すでに昇級3人のうち2人が決定。
また、フリークラスへの降格もないことが既に決定。
それでも、残る1枠となった昇級枠を賭けて、また来期の順位や降級点を賭けての戦いが繰り広げられた3月8日でありました。

まず昇級争いですが、自力だった横山五段が最終戦でも終盤までリードを保っていたものの、そこからまさかの失速で昇級を逃し、キャンセル待ち1番手の稲葉四段が昇級をゲットしました。
というわけで、今期は佐藤(天)五段・糸谷五段・稲葉四段といつタイトル挑戦権をゲットしても不思議じゃない若手有望株が順当に昇級、ということになりました。
とにかく大所帯で、かつ有望な若手が年に4人も上がってくるという狭き門なこのC級2組。
若いうちに、何が何でも昇級しないと、後が辛くなってきます。

一方降級点争いは、私の予想がなぜか珍しく当たり(笑)、順位下位の3勝7敗組までが降級点ということに。
降級点の分かれ目は、順位29位の岡崎六段と、順位24位の川上六段の間。
特に川上六段は、ここで降級点を取るとフリークラスへリーチとなっていただけに、首の皮一枚で生き残った格好となりました。
一方、今回で新たにフリークラスへリーチがかかることになった4人のうちの1人は、久保二冠の師匠である淡路九段。
かつてはどんなに不利な状況でも、耐えに耐えて逆転する「不倒流」でA級八段にまで上り詰めた一流棋士。時の流れは残酷とはいえ、まだまだ頑張って欲しいのですが。

あと、みんな大好き瀬川四段ですが、4勝6敗でなんとか降級点は免れてます。

★B級1組 (3月11日)

こちらも既に佐藤(康)九段が「予定通り」(笑)昇級を決めてますが、残り1枠が屋敷九段-松尾七段の直接対決で決まるという燃える展開。
ところがこれが、「大勝負に名勝負無し」という格言がぴったり当てはまる凡戦に。
中盤の入り口で、屋敷九段が代償なしの桂得を実現。
一流プロレベルで、この段階でこの差がついてしまってはまず逃しません。
A級に上がる前にタイトル三期で九段の資格を既に得ているという、実力がありながら順位戦では本当に苦しんだ屋敷九段が、ついに実力通りにA級までたどりつきました。

「1日に将棋を勉強する時間は」という質問に、
「(スポーツ新聞の詰め将棋を解く)1分」
と言い放った天才の活躍に期待します。
もっともこの発言は、1日10時間は勉強しないと「勉強している」とは言えない将棋界の風潮に対して、
「プロはいくら努力したかなんて関係ねえ。見られるのは結果だけだろ。」
という思いがあるんですけどね。
この発言、私は大好きです。

一方降級争いは、既に降級が決まっていた豊川七段に加えて、杉本七段が鈴木八段との最終戦に完敗して降級決定。
元A級でタイトル挑戦経験もある鈴木八段が相手とはいえ、もし勝っていれば、中村九段と畠山(鎮)七段が負けていたんで降級を免れていただけに、悔やんでも悔やみきれない一敗となってしまいました。

★C級1組 (3月15日)

最後に残ったのは、例年熾烈な昇級争いが繰り広げられるC級1組。
今回も期待に違わぬ大熱戦に。
最終戦を残して8勝1敗だった広瀬王位・田村六段・村山五段が最終戦にも揃って勝ち、順位の差で広瀬王位と田村六段が昇級し、村山五段は9勝1敗の好成績にもかかわらず、「1敗での頭ハネ」を喰らう羽目になりました。それでも村山五段は来年の順位が大分良くなりますし、2年でC級1組を卒業なら大分早い部類かと。腐らず精進して欲しいです。
それにしても、今回昇級したタイトルホルダーの広瀬王位はもちろんのこと、早見え「マッハ」の田村六段が、B級2組でどれだけ暴れられるか、とっても楽しみです。
まさかいつぞやのように、朝10時に始まる順位戦が、朝の10時半で終わるようなことはないでしょうけど(笑)

一方降級点争いですが、「データマン」勝又六段「教授」と、「親子鷹」西川(慶)七段が無念の降級。西川(慶)七段は、来期は息子の居るC級2組で凌ぎを削ることになります。抽選次第ですが、順位戦での親子対決は…ないだろうなあ。

また降級点1点目組には実力者がズラリということに。
タイトル経験者で「攻めっ気120%」「塚田スペシャル」で一世を風靡した塚田九段。
こちらもタイトル経験者で、持ち前の「妖刀」で「感覚が破壊された」と谷川九段を嘆かせた福崎九段。
みんな大好きゴキゲン中飛車の創始者でおなじみの近藤六段。
控え室のテレビ画面に映る対戦相手を睨みつけ、「間違えろ!」と吠える闘志むき出しの対局姿が印象深い森(けい)九段。そうそう、中原名人に挑戦したときの剃髪でも有名です。
個性派揃いのメンバーなだけに、来期はぜひ、奮起を。

それから、関西の重鎮である内藤九段ですが、森(けい)九段と順位1枚の差で、2勝8敗ながら辛くも降級点を免れました。前期は驚きの昇級争いを演じたこともあり、闘志と「盤上で舞い踊る」卓越した技術はまだまだ衰えを知りません。
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by mitsuboshi03 | 2011-03-18 21:17 | 将棋 | Comments(0)
いつものように日曜に書き込みしようと思ったが、茶之介に生存確認されたこともあり、一応更新します。

今回の地震ですが、長野で被害があったのは今のところ栄村とか野沢温泉村といった長野県のかなり北、新潟県境近くのところだけです。

うちの辺あたりは、幸いほぼ被害なしです。

被災者の皆様にはお見舞い申し上げます。

あ、あと忘れてた、節電でしたね。

福島第一原発、頑張れ、超頑張れ。
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by mitsuboshi03 | 2011-03-12 22:19 | 日常 | Comments(0)
ある日のこと。
私は東京タワーのそばに居た。
これが遊びで行ってたんなら、「ああ和泉屋、オレオレ」攻撃をかます所だったが、あいにく仕事だったので断念。
さて、明日からこの仕事の整理をしなきゃならんのだが、悩み中。

そんな中でも将棋界は順位戦が大詰め。
今回は、先週決着が付いたA級とB級2組の話を。

まずは前回の記事のおわびから。
最終戦前の時点で、久保二冠以外の4勝4敗勢は残留が決定しておりました。
またB級2組では同じく最終戦前の時点で、島九段の昇級と先崎八段の降級点は無しよ、ということになっておりました。訂正致します。
まあ、ノリと勢いで突き進むブログなんで、その辺はごかんべんを。

では仕切り直して、まずはA級から。
いきなり最終戦が終わって、来期の順位が確定したところから話を始めます。

挑 森内九段 7勝2敗
2 渡辺竜王 6勝3敗
3 高橋九段 5勝4敗
4 郷田九段 5勝4敗
5 三浦八段 4勝5敗
6 丸山九段 4勝5敗
7 谷川九段 4勝5敗
8 久保二冠 4勝5敗
降 木村八段 3勝6敗
降 藤井九段 3勝6敗

まず名人挑戦権争いですが、森内九段が俗に「超速」と呼ばれる▲3七銀戦法で久保二冠のゴキゲン中飛車を下したのに対し、渡辺竜王は事前に懸念されていた通りに丸山九段必殺の角換わり腰掛け銀の前に力尽き、プレーオフなしで森内九段が羽生名人への挑戦権を獲得しました。
最近なかなか番勝負に縁のない森内九段ですが、特に持ち時間の長い将棋を得意としているだけに、羽生名人といえども安穏とはしていられないでしょう。
なにせ、同世代でありながら、自分より先に永世名人になった男ですので。

一方降級争いですが、「降級決定戦」となった木村-三浦戦に敗れた木村八段と、高橋九段に敗れた藤井九段が降級、ということになりました。木村八段は今期絶不調だったとはいえ、それでもあっさりとA級から陥落するとは思えなかったのですが、これがA級の怖さか。また藤井九段は、結果的に勝てば残留、というところまで持ち込んだのですが、残念ながら力尽きました。

残る棋士の中で特筆すべきは、3位に入った高橋九段。「50歳でA級」というだけでも凄いのに、このメンツできちんと勝ち越しているのが立派。先手番なら数々のタイトルを獲得した原動力の矢倉を、後手番ならA級に復帰するための新兵器の横歩取り、と手番に関係なく強力な切り札を持っているのは大きいです。この調子を維持すれば、当分A級に居座ることは間違いないでしょう。
一方心配なのが谷川九段。ここ2年続けて、夏場は活躍するものの、秋から冬にかけて失速、というパターンを続けており、もし夏場で負けが込んだ場合はA級陥落の可能性大。来期の順位も7位と危険水域に入ってきました。特に最近は後手番の戦法選びに苦心している節があり、A級死守のためには後手番をどう克服するかが大きなカギとなりそうです。

続いてB級2組。
昇級争いは、勝てば自力で昇級が決まる2人のうち、危ないと思っていた「みんな大好きハッシー」こと橋本七段が勝って昇級を決めたのに対し、固いと見ていた中川八段が畠山(成)七段に敗れて昇級を逃し、キャンセル待ち1番手の阿久津七段が昇級ということになりました。
共に実力はトップクラスの棋士にも引けを取らないのですが、なんとなくチャンスを逃しているうちに後輩に先を越されている格好。この昇級で殻を破れるとよいのですが。
一方降級争いは、共に一世を風靡した森下九段と田中(寅)九段に降級点が付き、土佐七段と佐藤(秀)七段が降級、ということになりました。
関西の重鎮である桐山九段は、最終戦に敗れたものの首の皮一枚で降級を免れました。
中原・米長両巨頭と同世代の大棋士ですが、まだまだ順位戦で頑張ってます。

さて。
これを書いている間に終わるかと思っていた棋王戦第3局、まだ続いてます。
個人的には久保棋王持ちの形勢と見ますが、まだまだ予断を許しません。
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by mitsuboshi03 | 2011-03-06 19:12 | 将棋 | Comments(0)

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