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ミリオタ的グアム旅行

大つき(19)先輩が忘年会(ちょっとだけ私の結婚式)記事を「お酒とか」カテに放り込んだのにカッとなって、新婚旅行ネタを「ミリタリ」カテに放り込んでしまった。
むしゃくしゃしてやった。反省はしていない(しなさいよ)
といっても、かな~りぬるぼですが。

今回の記事は、ぐぐるさんとかでグアムの地図を開きながら見てみるとよいよいよいやさっと。

成田からボーイング737ー800(哨戒機P-3Cオライオンの後継機P-8Aの母体)に乗ること3時間半で、島中央のグアム国際空港に到着。
空港に向かう道には、一部旧日本軍時代の飛行場滑走路が転用されているそうな。
基本的に、観光エリアは島北西部のアサン・ビーチ(米軍がグアム再占領時に上陸した浜。近所に国立歴史公園あり)からタモン湾岸に集中している。
一方米軍基地は、北東端のアンダーセン空軍基地と西端のアブラ海軍基地の2つ。一部観光地化されているハワイのパール・ハーバーとは異なり、一般の観光エリアからは隔離されている。もし行くとすればレンタカーで行くしかないが、ハワイのようにはいかないでしょーね。
というか、仮にも新婚旅行で行くところではないわ(爆)
観光エリア内でミリオタ的にそそられるポイントとすればやはり史跡。
場所としては先ほど挙げたアサン・ビーチの国立歴史公園のほかには、市内観光で行けるアプガン砦(スペイン軍が砲台として使用。旧日本軍も砲台兼弾薬庫として使用)とか、わたしらが泊まっていたニッコーホテルそばの旧日本軍トーチカ跡かな。トーチカ跡の方はやっぱりレンタカーで行くしかないのだけど。

そういえば、旅行中は2度ほど北澤防衛大臣の車を見かけた気が。
ちょうど視察の時期に重なっていたので。
そういやこの人、長野市出身でしたね。
でも、最も近い同郷出身に出会ったのは、スーパーマーケットでした。
売り場にひっそりと生息していたタケヤみそ500g。
間違いなく同郷です。本当にあり(ry
諏訪湖畔にあるタケヤみそ本社工場脇に飲食スペース兼ショップがあるんで、諏訪湖にやってきたら足を運んでみるとよいよいよい。

視察で思い出しましたが、沖縄からの海兵隊完全撤退ができない理由は以下の記事の通り。
なぜ普天間基地移設先は沖縄県内でなければならないのか(週刊オブイェクト)
これを読んで、つい「それじゃあ、台湾に米軍基地作ればいいじゃん!オレって頭イイ!」と妄想してしまいましたが、
それは攻守所を変えた「キューバ危機」ふたたびということでよろしいか
と頭にナベかぶった方々からスゴまれそうなんでやめときます(危)
日本だけの問題じゃないのねっと。

そういや、泊まっていたニッコーホテルの上空は米軍機の飛行コースと重なっているみたいで、B-52やC-17、UH-60系を視認できました。飛んでる姿を生で見る機会はなかなかないだけに、貴重な経験を積むことができました。ケータイしかなかったんで写真は撮らなかったけど。

最後に。
12~2月ころのグアム、いいですなあ。
日本に近いし、時差ないし(+1時間、台湾と逆ね)、朝から晩まで26~30℃とあったかいし(直射日光はきついんで注意)
なにより台風が来ないのがありがたい(6年前に最大風速93㎞/hのが上陸してまつ)
わざわざ両替しなくてもクレジットカードで十分だし、主要エリアなら日本円でOKだし。
交通機関も主要エリアならバスが出るし、日本の免許とクレジットカードがあればレンタカーも使える(右側通行に慣れてないと危険だけど!)
海の透明度はハワイよりきれい。日本とは比較になりませぬ。
また行きたいなあ。
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by mitsuboshi03 | 2009-12-27 19:39 | ミリタリー | Comments(2)
平日ゆえ縮小更新でやんす。
職場が隣の工場に引っ越すんでいそがしー。

レゴ戦艦大和  ProjectYAMATO~6年4ヶ月制作の軌跡~

といきなりニコ動画を貼ってみました。
すでに皆様ご覧になられた方も多かろうと思いますが、さすがにこれはリスペクトせざるを得ない。
レゴブロックで作った1/40の戦艦大和。
全長6.6m、全幅1m…ってあほかーっ!(爆)
内部の水密区画から作り込んでいるとか、砲塔がモーターで可動するとか小技も充実。
コメントにもありましたが、呉の大和ミュージアムで展示すべきでしょう。
これは生で見たいぞ。
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by mitsuboshi03 | 2009-04-13 21:31 | ミリタリー | Comments(0)
3連休だというのに大雪。
いつものように引きこもってアキバBlogなんぞをつらつらと眺めていますと。
今やいろんな意味でホビージャパン社の「キラー」コンテンツと化しつつある『魔法の海兵隊員ぴくせる☆まりたん』おまけに関する記事が。
そっかー、コ○ケでの「持ち歩くだけで恥ずかしさで死ねる袋」に飽きたらず食品にまで手を出しやがったかホビージャパンめ、と思っていたら、中をよく読んでみて涙することに。

「えっ、あのたくあん漬、無くなっちゃうの!?」

自衛隊初の戦闘糧食(ミリメシ)として開発され、現在も食べ続けられている「戦闘糧食Ⅰ型」の中で最も愛されるメニューであり、戦闘時だけでなく絶好の酒の肴としても知られるたくあん漬。味だけでなく、戦闘環境や3年間の保管にも耐えられる優れもの。
なんでも、これを製作していた食品加工会社が2007年に倒産してしまったとのこと。
当然のことながら自衛隊では他の会社に製作を依頼しているのだが、品質の保証ができないという理由で断られっぱなし、とのこと。たぶんリスクの割に儲からない、ってのもあるんでしょう。きっと。
だからセカンドソースやサードソースを確保しておけとついつい会社のクセが出てしまうのですが(笑)

というわけで今日のネタはミリメシです。
ネタ元は、このジャンルの草分けと言ってよいであろう『戦闘糧食の三つ星をさがせ!』(大久保義信著、光人社刊)より。
つーか、この手の本ってホント増えましたな。

兵隊さんも、できれば1日3食は食べないと元気が出ません。
演習場や基地内でなら、食堂あるいは炊事車により普段我々が食べているものとあんまり変わらないおいしい食事が食べられますが、戦場ではそうはいきません。
そのため、最低限の調理(暖めたり、水を加えたり)で、最低限の栄養が取れ、かつ長期間の保存に耐えられる軽量コンパクトな食事セットとして開発されたのが戦闘糧食(ミリメシ)であります。野砲の射程が伸びておちおち炊事車を前線に派遣できなくなり、かつ缶詰の量産が容易になってきた第1次世界大戦のころから本格的に開発されるようになったようですね。

そんなミリメシの代表格が、アメリカ産のMRE。
正式名称は"Meal Ready-to-Eat individual"(調理済み個人食糧)と言うのですが、実用本位でいかにもアングロサクソンな味付けや見た目から、"Meal Rejected by Ethiopians"(エチオピア人もごめんなさいする食べ物)という異名で世界的に有名になっております。
というか、エチオピア人に謝れ(爆)
が、最近アメリカも多民族化したこともあり、「これでは士気に差し障る」ことにようやく気づいたのか(爆)最近はアジア系メニューや化学ヒーター(有毒な水素ガスが発生するため、閉鎖空間では使用を禁じられている)の導入により、「タバスコやコショウの残量に常に気を配ること(笑)」な状況からは少しばかり解消されたようです。
それにしても、最近は照り焼きまでメニューに入ってますよ。
横田や横須賀時代に覚えた味が忘れられないんでしょうか(笑)

味の面で定評があるのが、やはりフランスやイタリアといったラテン系。
イタリア軍には、紙パックに入ったワインまで別途付いてくるそうな。
それに日本が追随しつつあるというのがまあ、国民性かなと(笑)
現に、東ティモールの停戦監視団で最も好評だったのが日本の戦闘糧食だったそうな。
非戦闘地域しか行かないことになっている(えー)自衛隊も、ことこの分野に関しては豊富な実戦経験(苦笑)を元に、日夜改良が繰り返されているようです。
その日本の戦闘糧食で現在正式採用されているのが、「カンメシ」の名で知られる戦闘糧食Ⅰ型と、真空パック式の戦闘糧食Ⅱ型。軽さやメニューの多さ、化学ヒーター(アメリカ製と違ってお酒のお燗なんかに使われる酸化還元式のため、有毒ガスが出ない)が使えるなど大幅に改良された戦闘糧食Ⅱ型の方が総合的には優れているのですが、戦闘糧食Ⅱ型の2倍の3年間保管できる戦闘糧食Ⅰ型も、改良を施されながらなお現役で活躍しております。数十分加熱しないと食べられないという米食の大きなペナルティは今だに解消されたとは言い難いのですが、それでも十分健闘しているのではないでしょうか。

最近ミリメシ世界で流行しているのが、民生品の導入。
”お口で溶けて、手に溶けない、だけど袋のなかで溶けている(爆)”なM&Mのチョコなどの甘味類(疲労回復や気分転換のための必須アイテム)やお茶類なんかが典型例ですが、予算が厳しい中小国では大半が民生品、なんてことも珍しくないようです。
東南アジアの某国では、軍の食料庫に大量の「出前○丁」が保管されているとか(爆)
まあ、要求さえ満たしていれば、わざわざ特注品を作るよか、大量生産されているものをそのまま使った方が安上がりだし、兵隊さんも「いつもの味と、いつでもいっしょ」というのは心強いのではないかと。

最後に。
パンと豚肉のパテだけで戦い続けるウクライナの人は凄いと思った。
いや、少しなら酒の肴に絶品ですが、こればっかり食って戦えと言われたら、日本人なら栄養どうこうというより先に心が折れそうです(爆)
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by mitsuboshi03 | 2009-01-12 11:29 | ミリタリー | Comments(3)
竜王戦第6局は渡辺竜王が制して決着は最終局へ持ち越し、とか、
CLではアーセナルは2位通過、とか、の話題が出ておりますが、
その話は次回以降にゆっくりと、ということで今回は「意外と身近な軍事技術」の続きを。

戦闘機の性能が飛躍的に向上した現代では、パイロットはただ機体を飛ばして機銃を撃っていればよい、というわけにはいかず、レーダーモードの切り替えをしたり、AWACSからリンクされたデータをチェックしたりといったさまざまなお仕事も同時にこなさなければなりません。
そんなパイロットを助けるために開発されたのが前回お話したHOTASですが、他にもこんなものがあります。
ネタ元は相変わらず頼りになります航空軍事用用語辞典++さまから。

☆ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD、Head Up Display)
コックピット前面の風防に計器や兵装情報などを映し出すことで、パイロットがわざわざ計器類に目を落とすことなく必要な情報を得られるようにする優れもの、といっても、今や民間機にも装備されるほどの標準装備となりつつあるものですが。
ただし、あまりにこいつに目がいったあげく目視を怠って着陸失敗、なんて航空事故もままあるようですので過信は禁物。

☆ヘルメット・マウンテット・サイト(HMD)
普通の戦闘機に付いている照準器は機体の正面に付いているため、当然のことながら正面にある敵機しか狙うことが出来ません。そのため、高機動でのドッグファイト中に敵機を狙い撃つ、なんてことは至難の業。
そんな空戦の常識を塗り替えるべく開発されたのがこのヘルメット・マウンテット・サイト。ヘルメットに映像を投影できる装置を組み込んで(そこ、バーチャルボーイみたいとか言わない!)ヘルメット越しに照準や兵装情報を映し出すだけでなく、パイロットの目線で照準を合わせてミサイル発射!なんてことができる装置です。
ただし、昔の軍事マンガにあるような「無茶な機動についていけずにすぐ折れちゃう」普通のミサイルだと、目標までたどりつく前にミサイルが折れてしまいますので、50~60Gの機動に耐える最新型のミサイルがないと役に立ちません。
ちなみに日本では、最新鋭の短射程空対空ミサイルAAM-5と島津製作所製のHMDの組み合わせが実戦配備されつつあるようです。

☆音声入力

さあやってきました本日のメインイベント。
そのものずばり、ボタンのかわりに声を使っちゃおうという発想です。
思うだけなら誰でもできますが、ものにするのは大変。
ようやく最新鋭機のラファールやタイフーンで実用化されました。
あらかじめ登録しておいた合い言葉で、レーダーやコンピュータシステムを自由自在に操ることができます。
兵装の発射や機体の操縦も理論的には可能ですが、さすがに危なすぎるだろうということで、残念ながら「ブレストファイアー!」とか言っても弾は飛んでくれません。
これだから毛唐は(爆)
なお、使用言語は英語やフランス語に限らず、パッチさえ当てれば日本語や大阪弁やアーヴ語の使用も可能…ってなんか違う物が混ざってますけど!
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by mitsuboshi03 | 2008-12-12 22:40 | ミリタリー | Comments(2)
今日は竜王戦第6戦を見るぞぉ~と思っていたら、そんな日に限って残業なあげく、今日が1日目ということをすっかり忘れておりましたorz
矢倉模様から、後手番の渡辺竜王が急戦に出ている模様。明日の昼間あたりの攻防が勝敗を左右しそうに見えます。
こちらについては土曜日くらいに解説が一通り出そろってから記事にすることにします。明日はネットもBS中継もありますんで、機会のあるかたは、ぜひぜひ。

今日は久々にミリタリネタで。
最新の軍事技術も、意外なところでひんぱんにお目にかかってる、といったネタを不定期に取り上げていこうと思います。
といっても、あいかわらず「かんたん」で「てきとー」がモットーですので、肩の力を抜いてお楽しみ下され。

HOTASというのは、こちらの記事の通り、戦闘機を操縦するのに最も重要な操縦桿やスロットルから手を離さずに、レーダーや兵器などの操作ができるようにした操縦装置のこと。
例えばF-4Eだと、バルカン砲を撃とうとした場合、身をかがめて座席の下にある切り替えスイッチに手を伸ばす必要があったそうです(このへんうろ覚え)
もともと’5~60年代に作られた「ミサイルは正義!」な機体に、ベトナム戦争でのミグ対策でバルカン砲を後付けしている分やむを得ない面はありますが、マッハ2で飛び回る戦闘機で、悠長に身をかがめている暇はありません。
という反省を活かして考案されたのがHOTASです。
HOTASを導入したさきがけの戦闘機であるF-15やF-16は、操縦桿(F-16だと固定式のスティックね)やスロットルにいくつもボタンが取り付けられていて、しかもそれぞれ形や手触りが微妙に異なっているため、慣れればボタンを見なくてもたいていのことができるようになります。
もちろん操縦桿やスロットルからは手を離す必要なし。
当然のことながら操作性は大幅に向上し、もともと高性能の機体を存分に使いこなすのに一役買っております。
私の身の回りにある電化製品に例えると、F-4が東芝のHDDレコーダーのリモコンで、F-15やF-16がソニーのウォークマンのリモコンってとこでしょうか。
東芝のHDDレコーダーは多機能なのはありがたいのですが、リモコンのボタンが多い上に、モードによって決定/キャンセルボタンが変わったりするので慣れるのに本当に苦労させられます。
一方ウォークマンのリモコンは、ダイヤルが付いていたり、ボタンの形状が少しずつ変えてあったりしていて、ちょっと操作に慣れれば、リモコンを見なくてもたいていの操作ができちゃいます。まあやれることが比較的少ないのを差し引いても、操作でイライラさせられることが少ないのはありがたいですね。
ソニーの製品は、性能やソニータイマー(爆)はともかく、こと操作面に関しては、HOTASというか人間工学をずいぶん取り入れている感じで気に入ってます。

次回はさらに進んだ軍用の入力デバイスについてのお話を。
必殺技を大声で叫ぶのには意味があるんだぜ!
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by mitsuboshi03 | 2008-12-10 21:29 | ミリタリー | Comments(0)
「冷却液が漏れちゃうよぉ…んあっ…もっ…もう…出ちゃう…」
と冷却液をお漏らししちゃうP-51ムスタング娘。
(P-51は被弾に弱く、特に液冷エンジンに一発喰らうと冷却液漏れ→エンジンブローに陥ることが多かった故事に基づくw)
『MC☆あくしず』の特集記事はあいかわらずイカレ凄いなおい!
なまじ女の子がちゃんと可愛いだけに破壊力抜群という(笑)
中の人たちにこれからも末永く良記事を作ってもらうために、地元で予約が殺到している大人気イベントを紹介しときましょう。

脳ドック(核爆)

ところで。
メカ娘は描き手を選ぶんで難しいんですが、Asellusセンセ、描きませんか?(無茶振り)
個人的には、つるぺた精悍なフォルムのBf109娘(ウェディングドレス仕様)がお気に入り♪
「さっさとFw190を主力にしとけよ常考」派なので、実機はあんまし好きじゃないのですがw

と、オマエこそ病院逝けな前振りからスタートするミリタリネタ。
今回は、米軍久々の大ネタに発展し続ける新空中給油機の選定について。
雑誌『軍事研究』の2007年12月号と2008年6月号の特集記事を中心に、NIKKEI NETの7月10日のニュースも参考にしております。

毎度毎度黙々と燃料を補給し続ける縁の下の力持ち、空中給油機。
大戦略やエースコンバットなどで、ゲーマーにとってもすっかりおなじみですね。
空中給油自体は第二次世界大戦前から実験的に行われていましたが、実用化されたのは戦後になってから。当初は核攻撃用の爆撃機の航続力を伸ばすために、米軍戦略空軍が開発しましたが、次第に他の戦術機用としても普及が進みました。最近では、特殊部隊用に改造されたC-130輸送機がヘリコプターへの空中給油を行ったり、バディポッドと呼ばれる大型タンクを外装したF-18が空中給油を行う、なんて例もありますが、一般的には旅客機を改造した専用の空中給油機が任務に就く場合がほとんど。ま、その他基本的なことに関しては空中給油のwikiをご覧下さいな。
んで問題の米軍の空中給油機は、ジェット機時代到来に伴いあっという間に旧式化したB-29改造型空中給油機にとって代わったC-135(ベースはボーイングB-707)を軸に、少数の高性能なKC-10が脇を固める、という状態がずーっと続いておりました。途中エンジンの改装・自機も空中給油を受けられるようにする受油口の追加・現代的なグラスコクピットの導入など近代化が進められたものの、なにせ民間ではとっくに引退している機体がベースになっているだけに、刻々と近づく機体寿命や維持費の高さが問題となり、ようやく新型機の導入が決まった、というのが事の発端。
とりあえず、一番旧式のKC-135Eの代替用として、ボーイングB-767を100機リースすることが一旦決まったのですが、リース価格が高額だった上に、空軍高官がボーイングに新空中給油機選定についての機密情報を不正に漏らしたというスキャンダルが発覚。

スキャンダルならノーサンキュー
イメージがガタ落ちよ
清く 正しく 美しく

というわけで、リース案は白紙撤回され、ボーイングB-767とエアバスA330-200との間で改めて機種選定作業が行われることとなりました。
とはいえ、なにしろ「バイ・アメリカン」なお国柄なこともあり、たとえ選定作業をやり直したとしてもエアバス勝利の可能性は限りなくゼロに近い、と思われてましたが、エアバス側には以下の通りのメリットがありました。
 1)エンジンパワーに余裕があり、燃料の搭載量が大きい。また、離陸距離が短く、より多くの滑走路を利用可能。
 2)機体が大きいため、燃料を積んでしまうと重すぎて飛べない胴体部分を貨物スペースとして活用できる部分が大きい。
 3)給油システムの性能が良いので、給油スピードが早い。
さらに、エアバス側は奥の手として、アラバマ州に機体最終組み立て用の新工場を建設し、民間用の機体も含めアメリカでもかなりの部分の製造を行うことを表明。また、機体選定に当たっての登録社名もエアバスの名をはずし、ノースロップ・グラマンが主契約社になるという念の入れようで、ついにボーイングから契約を奪うというまさかまさかの大逆転劇を完遂したのでした。

ところが。
つい先日、ボーイングが米会計検査院(GAO)に申し立てていた異議が認められることとなり、エアバス案も凍結。選定作業の責任者を米空軍から国防次官に移管した上での再入札という異例の事態となりました。
米軍用大型機市場という牙城を死守せんとするボーイング、そこに食い込んであわよくば盟主交代をもくろむエアバス、工場がある地域の地元議員たち、「バイ・アメリカン」、そしてもちろんユーザーの米空軍の思惑が複雑に絡み合うソープオペラ。
ちなみに、リース案を廃案に追い込んだ急先鋒に立っていたのが、実は共和党のマケイン現大統領候補だったりするわけでw

んで、この話をさらにややこしくしているのが、次に耐用年数切れとなる他の空中給油機や、ボーイング-B707を母体にしているRC-135電子偵察機やE-8C戦場指揮機といった機体の後継機選定にも大きく関わってくること。この辺も含めると600機ほどの大商いとなり、この商戦の結果によっては、航空機メーカーのさらなる再編、なんて可能性もありえます。

細川氏をはじめとする傍目から見れば”おら、わくわくしてきたど”とか”み な ぎ っ て き た w”な展開なのですが、現場の声は、特にググってみるまでもなく、恐らくこんな感じでしょう。

”いい加減にしろ”
”さっさと新型をよこせ”
”(Fから始まる4文字言葉w)”


最後に。
今回の『MC☆あくしず』最大の大ネタは編集後記。
”ところで、この編集後記を書いている今現在「ロシア妄想主義概論」の原稿は上がっていません。本当に今回のあくしずに載るのでしょうか?”
…。
えー、ふつー編集後記って、かなーりギリな時期に書いているのが常でして。
…。
大丈夫!ちゃんと載ってました!速水螺旋人先生偉い!ばんじゃーい!(爆)
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by mitsuboshi03 | 2008-07-12 23:59 | ミリタリー | Comments(5)
こんばんわ。
先週は日曜に会議のため出社したのが祟って散々でした。
あーあ。

今回は細川氏がこんな記事を書いたんで、久方ぶりにミリタリネタ。
しかも時事ネタのクラスター爆弾ということで。
いつもにも増してろくに調べもせず書いてますんでそのへんよろしこ。

クラスター爆弾ってなんじゃらほい、ってのは、いいですよね?
たくさんの小さい爆弾をケースに入れて、目標のそばまで来たら
どばーっと子爆弾がバラまかれる、という仕掛けの爆弾です。

クラスター爆弾が作られたのは、ベトナム戦争において、米軍が悪名高い
ナパーム弾をベトナム中に雨あられと降らしまくって、
アツイゼアツイゼアツクテシヌゼーッ!
とやりたい放題だったのを、
いーかげんに、しなさいよっ!
と世界中から糾弾されたことへの対応策だったりします。
本来はナパーム弾の代わりとして、兵隊さんやトラックや補給物資といった
装甲化されていない「柔らかい目標」を狙うものですが、最近は
「金属の破片がマッハ5で飛び回って、なんでも貫通してやるぜ」
な剣呑なものも出てきてます。いくら戦車といえども、正面装甲以外に
あんまり厚い装甲を貼ったら動けなくなっちゃいますんで、こんなのを
蒔かれた日にはたまったもんじゃありません。
対地ミサイルよか比較的安価な割に絶大な効果を期待でき、最近ではGPSや
グライダー翼を装備して、遠距離攻撃と命中精度の向上を狙ったJSOWなんて
改良版も出て、ますます使い勝手の良い兵器として地歩を固めつつありました。

世論に対応するために作られた兵器が、また世論に圧されて廃棄。
皮肉なもんですな(苦笑)

まあ、廃棄理由の「不発弾の撤去が困難」というのはありだと思います。
一応先日の「ダブリン会議」では新型の「当たらなくても自爆するんで多い
日も安心(待て)」は除外、となってますんで、これへの更新が進むものと
思います。
日本に限って言えば、そもそも日本の領土内に、敵の兵隊さんやらトラック
やら補給物資がわらわら、という状況を作らないようにしよう、というのが
基本線のはずで、無くてもそーんなに痛くないかな、と。
だいたい、元々そんなにたくさん持ってなかったっしょ(爆)
便利だったのに。
あと、「ダブリン会議」では、クラスター爆弾に限らず、対地ミサイルや大砲
の弾に子爆弾を仕込んだものも規制の対象となるようです。こっちの方が
数が多い分切り替えが大変そうですな。

それから。
こういった兵器を星の数ほど持っている米ソは、地雷に引き続き「ダブリン
会議」をシカトしております。
いつも通りですね(苦笑)

最後に、細川氏の記事を引用。
>「有事法制」のときも「対人地雷」のときもそうでしたが、
>これらは 「有事になったらどうしようか」 っていう話なのに、
>「有事を想定するなんて不謹慎だ」
>って根本からズレた意見がいつも出てくるのが不思議です。
昔はこれで話が終わってしまいましたからね(本当)
今はさすがに終わらなくなったんで何よりですけど(苦笑)
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by mitsuboshi03 | 2008-06-01 19:49 | ミリタリー | Comments(0)
最近、ケーブルTVでやってるとついつい見てしまうのがRed Bull Air Race。
軽飛行機を操り、決められたコースをできるだけ早く飛ぶ、というシロモノ。
ルールはこちら(解説は残念ながら英語ですorz)
なにが凄いかって、橋とかビルとか観客席のそばを軽飛行機が猛スピードでぶっ飛んでるので、一つコントロールを誤ったら9.11なわけで(核爆)
そりゃあ昔のF1やル・マンだって車が観客席に突っ込んで大惨事、なんてこともなかったわけじゃないので、ま、いいか(よくない)なわけですが。
日本じゃ今のところ残念ながらゲームでしか楽しめない世界ですが、いつか日本でもレースができるようになるんでしょうか。
あ、ちなみにパイロンは風船で出来てますんで、直撃しなければ大丈夫です。

そういや、こないだニコニコ動画のことを書いたんで、ミリタリネタで取り上げようと思っていたネタを一つ↓
「最新兵器・テスラドーム」
えーと、タイトルにテスラドームとあったので、どこの「ちょー兵器」かと(笑)と思って見てみたところ、なんだこれ「トロフィーシステム」じゃん、と思った次第。
じゃあ「トロフィーシステム」ってなんぞや、といいますと、一言で言うと「AFV向けのアクティブ防御システム」のこと。
もうちょいやわらかく説明しろい、な方のためにもう少し詳しく説明しますと、戦車や装甲車の天敵とも言えるロケット砲やミサイルを、自動的に撃ち落とす、というなんだやっぱり「ちょー兵器」じゃん(爆)・・・って、ちょっと待った待った。
結果だけ見れば新兵器でも、中身自体はそんなに新しいもんじゃない、というか、身の回りにもあるものの組み合わせ。まず、飛んでくるミサイルとかをミリ波レーダー(トヨタなどの高級車に装備されている車間距離検知装置にはこれが中に入ってます(本当))で感知し、内臓のマイコン(古www)で脅威かどうかを判断し、必要ならば榴弾を打ち出してこれを撃ち落とす、というもの。
ホンモノのテスラドームに比べたら屁みたいな技術レベルですから!(ホンモノってあるのかよw)
ちなみに、これを作ったのはイスラエルのラファエル社。いまさら改めて言うまでもなく、イスラエル軍の戦車や装甲車やトラックのたぐいは、スネークを始めとして世界中の軍人やテロリストどもに愛用されている(ちょwww)RPG-7にたいへん痛い目に遭わされており、ただでさえ人のいないイスラエルにとっては死活問題となっております。したがって、これに対抗する兵器の開発は急務となっており、この「トロフィーシステム」の他にも何種類か同様のシステムが開発されつつあります。ジープクラスの小型AFVにも積めるよう、できるだけ既存の技術を使って安く上げる努力は欠かしておりませんが、なにせ新兵器だけあってまだまだ小型AFVと同じくらい値が張りますが、何か?な状況のようです(涙)
とはいえ、装甲車へRPG-7に耐えられるレベルの装甲をつけようものなら、重くて走れませんorzなことになることは間違いなく、いずれAFVには必須の兵器となることでしょう。
イラクやアフガンでやっぱりRPG-7の洗礼を浴びているアメリカ軍でも、同種の兵器の研究が進んでいるようですが、「先に出来上がっているイスラエルのを使えばいいじゃん」な議会vs「いやいや、やっぱメイド・イン・USAじゃないと」な軍の対立があるようで、現場がなんでもいいから早くそういうのよこせ(血涙)なのにも関わらず、装備化までには長い道のりとなりそうです。

そういや、地球上で最もいのちだいじにな軍隊なはずの某じえいたい(笑)さんなら、当然、こういうの作ってますよね?
(某じえいたいさんは軍隊じゃありません、というツッコミは見逃してあげてくださいw)
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by mitsuboshi03 | 2007-06-10 18:57 | ミリタリー | Comments(2)

諏訪市の野望 おかわり

こないだ記事にしましたヨタ企画の諏訪市の野望に触発されたのか、「塩はうまくてまずいです」の細川氏がこんな記事(長野県人のための「風林火山」)を。

・・・。
いいもん。もう諏訪はやられちゃったし。真田や木曾や小笠原や村上なんてどうでもいいし(待て)
まあその、あれだ。
甲府商人は恐ろしいでFAってことで(えー)

で、改めて長野県の地図を見て思いましたが、
とにかく村めっさ多い!
全都道府県中最多の37。「平成の大合併」を経てこれですから。
おそらく特に長野や松本周辺の村々はこれから併合合併していくことになるのではないかと。
そういや「諏訪市の野望」のコメント欄で
”諏訪連合が誕生すれば人口では松本市とほぼ対等、長野市の半分orz
なんてことを書きましたが、これは現状でのお話。長野市には須坂・飯山・中野といった属国を抱えており、この辺を合わせれば50万都市も夢ではなく、松本市もお隣の塩尻や安曇野を合わせれば35万人くらいにはなりますので、自然国境を越えるのが大変な諏訪連合がまともにぶつかるにはちと分が悪いかとorz
一応、「諏訪・茅野・岡谷・下諏訪連合が塩尻を飲み込めば20万都市w」な妄想ネタを考えたことはありますが、それを実現するにはちょび髭軍曹さんばりの豪腕(ぉでもなければ無理でしょうな。
そもそもあそこもう松本だし(核爆)

ともあれ、細川氏お疲れ様でした。
ついでに、静岡県もやってみてくださいな(無茶言うなー)
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by mitsuboshi03 | 2007-04-22 15:09 | ミリタリー | Comments(2)

なんちゃって自走砲

もう旧正月(日本のね)も終わりましたが、最近お正月の風物詩となったのが、

まついせんしゅはいつけっこんするんですか?

な子供の質問(核爆)

日ごと家庭内で理不尽な迫害(爆)を受ける私も、「松井が結婚したらするよ」と切り返そうと思ったのですが、もしうっかり口に出した場合家庭内軍事法廷即決裁判の末銃殺、というパターンが目に浮かびますので泣く泣く断念。
独身貴族も、たまに大変です(苦笑)

てなわけで(ぉ、久々のミリタリネタ。
最近流行の簡易式自走砲、「かんたんに」言うと”なんちゃって自走砲”の話を。

戦場に登場して以来、歩兵の最も身近にある恐怖として君臨し続ける大砲。
なにせはるかかなたから、突然轟音と共に死がやってくるっつーんですから、ふつーの兵隊さんにとっては理不尽としかいいようがありません。
たいへんおおざっぱに言いまして、数々の進歩を見せながらも結局はトラックが引いたりお馬さんが引いたり人力で引いたり(涙)していたいわゆる牽引砲しかなかったのが第1次世界大戦まで。その後ドイツで考案された”電撃戦”を構築する一大要素として、戦車などの車体に直接榴弾砲なんかを載っけた自走砲が出現し、砲兵部隊は戦後長らくこの自走砲と牽引砲の2本柱で構成されておりました。
自走砲の利点は、なんといっても自ら車両と同じスピードで進めること。また、戦場までえっちらおっちら運びーの、陣地構築しーの、弾撃ったらまたしまって運びーの、と手間のかかる牽引砲と違って、モノによっては走りながら撃つ、なんてことも可能なのもイィ!のですが、その分お値段が張るんで数を揃えられないんで戦争は数だよ、兄貴!などと言われてしまうわ、重くなる分船や飛行機で運ぶには大変、というデメリットもありました。冷戦時代に想定されていた大軍同士の激突、をやる分にはそれほど困らなかったのですが、今みたいに内戦があちこちで起こるところを火消しにいく、という時代にはちょっとこの2本立てでは困るなー、ということになってきました。

そんな時代に突如登場したのが、おフランス製の自走砲、カエサルでした。
その辺で走ってるようなトラックに、無造作に155mm榴弾砲を載せたという奇妙ないでたちから、当初はキワモノ扱いされていたのですが、その分価格が安く、スピードも道路の上ならかなり出せ、整備もラクチンだし、軽くて運ぶのもラクラク、などという利点が注目され、次第に支持を集めると共に、多くのパチモソを生み出すこととなったのでした。
この簡易型自走砲、ここでは”なんちゃって自走砲”の利点を牽引砲や自走砲と改めて比較しますとこんな感じになります。

☆牽引砲よりここがスゴイ!☆
  ・必要な人員が少ない(牽引砲だと8~9名のところを4~6名)
  ・トラックで引くのでなく、積んでいるんで全長が短い→隊列も短くて済む
   →大部隊の統制もラクラク
  ・移動→射撃→撤収のサイクルにかかる時間が短い(腐っても自走砲)
  ・防御も固いぞ(小銃や地雷くらいならなんとか)

☆自走砲よりここがいいぞ!☆
  ・安い(なにせ車体がトラックなんで)
  ・整備がラク(やっぱり車体がトラックなんで)
  ・道路ならスピードが出せる(そりゃあトラックですからw)
  ・長距離移動もラクチン(キャタピラ移動の自走砲は単独での長距離移動は不可能。
   ブルドーザーや大型クレーンが高速道路を爆走するところを想像してみてくださいw)
  ・軽いんで、超大型ヘリや中型輸送機でも運べます。

とはいえ、”なんちゃって自走砲”ならなんでもいいかと言えばそうではなくて、欠点もやっぱりあります。

☆”なんちゃって自走砲”、ここはやっぱり”なんちゃって”だ!☆
  ・自走砲に比べりゃ、やっぱり防御力には限界が(トラックですから)
  ・牽引砲に比べたらそりゃ重い
  ・自走砲に比べると砲の向き変えがめんどー(旋回砲塔がないのが多いんで)
  ・自走砲に比べたら早撃ちはムズいぞ(タマの補充が自動化されてないのが多い)

ま、要は使いよう、なわけで、速攻で火消しに向かう即応部隊とかにはちょーどいいですね。また、場合によっては、「自走砲は買ってはみたいが高すぎる」なとことか、「牽引砲はいまさらだよね」なとこが更新用として買う場合もあるでしょう。
んで、こないだ防衛省になったばかりの日本でも、古い牽引砲であるFH-70の後継として導入する動きがあるようです。
候補は3つ。本命穴馬いろいろありますが、あなたなら、どれ!?

■ カエサル ■(フランス、Giat製)

この分野を切り開いた開拓者。キャブ(運転席)を装甲化した地元ルノー製のトラックに、自社製の52口径155mm榴弾砲(射程35km~42km)という近未来の標準的な大砲を積んだ代物。C-130といった戦術輸送機での輸送が可能など、後継候補が多数登場する中でもスタンダードな性能で、価格もそこそここなれていると思われる。また、導入先の懐具合に見合った各種オプションや「おらが国の車体にしたいがや(どこの国や)」な希望にもお答えできるというフランスらしいこざかしい小技もあり。地元フランスだけでなく、タイやサウジアラビア?でも導入の動きありとのこと。
このジャンルとしては標準的でいわゆる「竹」。これといった売りもないが、その分穴もない(旋回砲塔を持ってないことくらいか)。日本で導入するなら、砲と車体を国内開発のものにする可能性もあるだろう。
これと言って不満はないのだが、こと自衛隊ということを考えるのであれば、旧軍以来縁の遠いおフランス製というのがなんとも障害になりそう。私の予想としては、「ボクは貴方のなんだったんですか~!」「ほ・ん・の、お・つ・ま・み♪」「くぅ~~~(さめざめと泣く)」な運命になること請け合いと思われ。

■ アーチャー ■(スウェーデン、ボフォース製)

永世中立を保つため、国産の兵器にこだわり続ける国、スウェーデン。
第二次大戦中のベストセラーとなった40mm機関砲以来、ユニークかつ強力な兵器を作り続ける老舗ボフォースが生んだ”なんちゃって自走砲”が、このアーチャーである。車体はこれも国産のボルボ製。搭載砲はこれも自社製のFH77B牽引砲の改造型。先ほどのカエサルと同じ52口径155mm榴弾砲ではあるが、薬室が大きい分射程もやや長く、開発中(今年配備予定)のエクスキャリバー弾を使用すれば60km先にピンポイントな一撃を加えることが可能。
限定的ながら砲の旋回が可能で、地雷の直撃にも耐えられ、弾の装填も全自動。おまけに自衛用の小火器も装備という日本人好みゴージャスな装備満載の文句なく「松」。やっぱり日本からの引き合いもあるようだ(汗)。その分重量も30tと重く、空輸をするならC-5かC-17、あるいは開発中のA400Mといった大型輸送機の力を借りる必要あり。お値段もかなり張りそうだ。日本以外では、北欧3ヶ国にオーストラリア、マレーシアといったあたりが興味を示しているとのこと。
もともと古い自走砲を退役させていたスウェーデンとしては、「高い簡易型自走砲」というよりは「安い自走砲」という位置づけだろう。99式155mm自走榴弾砲という後継機種があるとはいえ、重くて高くて北海道以外では使いようがないという日本での「安い自走砲」と考えれば、決して悪い買い物ではない。もちろん車体は日本製、砲も99式のものを流用できれば最高だ。

■ ポーティシステム ■(イギリス、BAE製)

フランス、スウェーデンと来て今度はイギリス。「竹」「松」とくれば今度は「梅」だろうという期待を裏切らない廉価版の”なんちゃって自走砲”がこのポーティシステム。英米で導入予定のこれからの牽引砲、M777超軽量砲を旧スパキャット(今はロッキード・マーチンの傘下とのこと。最近は兵器会社の分野でも買収ばっかでどんどん老舗の名が消えてさみしい)製のトラックに載せたもの。
射撃時には車体からアームで砲を下ろす必要があり、厳密に言うと自走砲ではない。砲の回転もできず、搭載砲も39口径155mm榴弾砲な分、先の2つに比べると24~40kmと射程も短い。弾の装填も人力なため、要員も6名と多く、射撃頻度も遅い。
と書くと「なんだいいとこなしじゃないか」となるところだが、それを補って余りあるのがその柔軟な運用性。こいつは砲と車体を分離して運用することができ、砲だけならたったの4.2tと輸送機のみならず、UH-60など中型ヘリでの吊り下げ輸送も可能。こう書くと、AパーツBパーツとか、マゼラトップを思い出しますなwなおこのポーティシステム、イギリスに加えカナダでも採用され、すでにアフガンで実戦投入されているとのこと。
ともすると「安かろう悪かろう」になりがちではあるが、南の島の防衛を重視するのであればこの柔軟な運用性は買い。南の孤島に、この砲をアウトレンジする大砲を持ってこられたときには、どのみち自衛隊に勝ち目はない。

■ その他 ■(アメリカ or 国産)

アメリカでは、西側標準の自走砲となったM109の後継としてクルセイダー自走砲を開発していたのだが、50tという重量と、ゴージャス過ぎる装備でいかなアメリカでも買えない値段になったことから計画をキャンセル。そのかわりとして、次期戦闘車両として開発中のFCSのキャタピラ式車体(タイヤ車体もあるのだが)に先ほどポーティシステムで名前を挙げたM777の砲身を切り詰めたもの(39口径→38口径に)を搭載したNLOS-Cを来年から実戦配備予定とのこと。C-130に搭載可能な軽さと、ディーゼル電気駆動のハイブリッドなエンジンが売りではあるが、なにせ新機軸の開発中物件ということでリスクも高い。
さらに大穴として、全くの自家製、という選択肢もあるにはあるが、もともとノドン対策で大金を積んでいるだけでなく、ゲリラ対策で特科(砲兵を自衛隊ではこう呼ぶ)向けの資金が削られている中、いまさら一から開発するというのは時間も金も足りないだろう。

総合的に見て一応の本命はやっぱりゴージャスなアーチャー。日本人好みの豪華装備に自衛隊もそそられることであろう。また、実質「北海道装備」な99式を補完するために、自走砲のかわりとして導入するのであれば、昔のように部隊を地域に貼り付ける陸自であり続けるのであれば悪い考え方ではない。
ただし、最近中国や韓国が竹島日本領である孤島にちょっかいを出すのに対応するとか、有事に際して、機動力を発揮した柔軟な部隊運用を重視する、ということであればポーティシステムはすごく魅力的に思える。射程の短さは現用の99式やMLRSで十分補えるし、機動力を重視するのであれば、ロケット砲MLRSのランチャーをトラックの車体に載っけた”なんちゃってMLRS”HIMARSを導入する手もあるだろう。

以上、久々のミリタリネタからか長々と書かせてもらいました。
ネタがあったら、またかきますよっ。
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by mitsuboshi03 | 2007-01-17 21:58 | ミリタリー | Comments(6)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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