カテゴリ:将棋( 255 )

いよいよ40代後半に突入です。
色々と失うものの多さを痛感しておりますが、まあ、なんとか、ぼちぼちと、ね。

さて今回も将棋ネタ。
今回は小ネタ中心かな。

■女流王位戦は1勝1敗(里見王位)

当blogでは珍しく、女流棋戦をトップに。
里見女流王位に挑戦するのは、二度目のタイトル挑戦となる伊藤沙恵女流二段。
wikiで経歴をさらったところ、2004年に小学生将棋名人戦で3位入賞の実績をひっさげて、当時女子歴代最年少での10歳で奨励会入りしたという逸材。
その後1級で奨励会を退会し、女流棋士となって現在に至る、と。
里見女流五冠や加藤桃子女王もそうですが、近年の女流棋士界でタイトル争いをしそうな方の経歴かと。
ベスト4での敗戦が多く足踏みを続けてきましたが、この女流王位戦でビッグチャンスを掴みました。

五番勝負の戦績は今のところ第2局で伊藤女流二段が勝って1勝1敗。
今後もチェックしていきたいと思います。
里見女流五冠は三段リーグとの両立が大変。
少なくとも体調はきっちり整えて欲しいところですが。

それにしても、2004年の小学生将棋名人戦。
優勝が佐々木勇気「青いの」五段、準優勝が菅井七段ですって。
羽生三冠もそうですが、小学生将棋名人戦とは恐ろしいところです。

■今日の藤井四段

さて今日の藤井四段。
デビューからの公式戦連勝記録を17に伸ばし、竜王戦では近藤誠也五段と6組優勝を賭けた戦いをすることに。

マスコミへの露出もかなり増えてきました。
ここまでやるとは、の思いはありますが、まだまだこれから、でもあります。
今のところ公式戦では比較的当たりが楽(とはいえ千田六段を破っている)なので、そこに慣れてしまうと少々危険。
炎の七番勝負もそうですが、トップレベル相手の公式戦をドンドン指すのが大事。
まずは竜王戦ですかねえ。
あと公式戦ではないですが、夏の将棋まつりでは若手の伸び盛りとかトップレベルの棋士の相手をしてもらいたいところ。
まあでも、最近はコンピュータがありますからねえ。
それだけでもありがたい時代になったのかも。

さてこれからNHK杯の対千田六段戦を見ます。
超楽しみ。

■森九段、正式に引退

C級2組から陥落したことにより、年齢の規定で引退が決まっていた森九段。
先日残っていたすべての対局が終了したため、正式に引退となりました。

20代以下の世代だとほとんど印象の無い方だと思いますが、私以上の年代の方なら強烈な印象を残す棋士の一人であります。
将棋を覚えたのが16歳という(棋士としては)超晩学でありながら、王位1期、棋聖1期、名人挑戦1回という好成績を上げた一流棋士。
なんといっても特筆すべきは、その晩学のハンデを跳ね返す強靭な精神力。
対局中におもむろに控室に現れると、モニターに映る自分の対局の盤面に向けて、
「間違えろ!」
と相手に念力を送り、相手が悪手を指すと、
「よしよし、最後は俺が勝つんだ」
と言って対局室に戻って行く、という独特のスタイルの持ち主でありました。
序盤で悪くなるのを中終盤でひっくり返す、というのが持ち味。
将棋マガジンでも長きにわたり中終盤の将棋講座を続けていて、子供のころ勉強させていただいた思い出があります。

あとは名人挑戦時に剃髪して現れた、とか、無類のギャンブル好き、ということでも有名。
今やこういう無頼派の棋士はすっかり居なくなりましたねえ。
昭和を代表する棋士が、また一人去っていきます。

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by mitsuboshi03 | 2017-05-14 10:16 | 将棋 | Comments(0)
ゴールデンウィークも終わり、あとは普通の土日を残すのみ。
それなりにやることはできて休めたんで、まあいいんじゃないかなと。
あとは普通に働けるといいのですが。

さて今回も将棋ネタ。
まず先に名人戦第3局の結果だけ書きますと、角換わり模様から後手の稲葉挑戦者が上手くまとめて勝利。
これで2勝1敗と挑戦者の勝ち星先行となりました。
第4局は5/16、17に岐阜市で行われます。

この後は、すっかりゴールデンウィークの定番となりました、コンピュータ将棋選手権の話題を。
興味を引いたネタをいくつか書いてみます。

■やねうらお、動く

コンピュータ将棋選手権での(数の上での)最大勢力となったのが、やねうらおこと磯崎さんのやねうら王ライブラリ。
コンピュータ将棋でのライブラリって理解するのが難しいのですが、個人的にはカーレースで言うところのシャーシに相当するのかなと思ってます。
自前でシャーシから用意するのが完全自作で、市販のシャーシにサスペンションやエンジンを組み合わせるのがライブラリ使用者、というイメージ。

んで、やねうら王自体は例年通り賞金の出ないコンピュータ将棋選手権には不参加だったものの、やねうら王ライブラリユーザーのために、なんと大会前日に最後のアップデートを敢行。
他勢力からすると、「よ、余計なことを~(断末魔)」なこの動き。
実は今大会の行方を微妙に左右することに、なったかも。

■強豪ソフト、次々と敗れる

さて予選当日。
5/3の一次予選こそ波乱は少なかったものの(それでもメカ女子将棋・SilverBullet・臥龍といった常連組が揃って敗退)、翌日の5/4に行われた二次予選で衝撃が走ります。
優勝経験豊富なGPS将棋に加え、ここ数年のコンピュータ将棋界をリードしてきたあのAperyがなすすべなく12位で敗退。
また近年安定して好成績を上げてきた大将軍も僅差で「蒼天幻想ナイツ・オブ・タヌキ」(いつものたぬきさんですw)にかわされ9位で本戦入りならず。

走り続けないと、強豪といえども容赦なく振り落とされる。
ネットゲームなんかでよく見られる現象を、コンピュータ将棋界でもまざまざと見せつけられました。

■コンピュータ将棋はponanzaを中心に回る?

さて今やコンピュータ将棋の代名詞として君臨するponanza。
今年はついにディープラーニングを実装した「Ponanza Chainer」として登場。
今年も昨年同様、相手の隙を見逃さない鋭い攻めと渋い指し回しが同居する抜群の強さを発揮していたのです、が…。

■新人elmo、ponanzaを破り驚きの頂点へ!

ponanzaの独走に待ったをかけたのが、なんとなんと初出場のelmo。
一応やねうら王ライブラリを使用しているものの、評価関数などの基本的な部分に独自の工夫を重ね、直前のfloodgate(コンピュータ将棋界のとらのあな)ではレーティング4000点台という驚愕の強さを発揮。
そんなことから業界筋ではダークホースとしてマークされていましたが、実戦ではponanzaに2勝するなど、その予想すら上回るハイパフォーマンスを発揮。
予選・本戦を通じて敗れたのは、二次予選での技巧による1敗のみ。
一次予選・二次予選・本戦すべてを1位で駆け抜けるという快挙で優勝を勝ち取りました。
おめでとうございます。

なおこのソフト、すでに公開されているとのこと。
さっそく実装している人も多いんでしょうねえ。

■その他気になったソフト2つ(大合神クジラちゃんとHoneyWaffle)

あと、今大会で特に気になったソフト2つを紹介しておきます。

すっかり常連となりました「大合神クジラちゃん」ですが、今年は例年見られがちだったプログラム回りの問題が少なく(通信エラーで1敗)、計算資源を一般ユーザーに依存するいわゆる「元気玉システム」がほぼ完璧に機能したことにより、マシンスペック的には今回トップレベルの数値を発揮。評価関数など基本的な部分が少々荒くてもマシンパワーでねじ伏せるというスタイルで本戦4位に入りました。
独自の戦い方は完成の域に入ってきただけに、評価関数など基本的な部分で進歩が見られれば、優勝争いも不可能ではなくなってきました。
あと、独自の生中継も楽しみ。

もう一つの注目ソフトは「わっふるわっふる」ことHoneyWaffle。
参加はここ2、3年からという新規参入組。
今年は基本のやねうら王ライブラリをほとんど変えずに振飛車定跡を乗っける形で登場。
先手なら中飛車、後手なら角交換振り飛車と、「勝ちたいなら居飛車」というここ数年のコンピュータ将棋界の常識に真っ向勝負を挑み、見事堂々の本戦入りを果たしました。
上手く粘って競り勝つスタイルは、観戦していたプロ棋士も一目置く戦いぶりでした。
これに勇気づけられたプロ棋士やアマチュアの方も多かったのではないかと。

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by mitsuboshi03 | 2017-05-06 14:41 | 将棋 | Comments(0)
人によっては9連休、な今年のゴールデンウィーク。
こちらは暦通りに5/1、2を働く日程。
名人戦第3局が直撃しているのですが、さすがにそれで休むのは、ねえ。

というわけで今回も将棋ネタ。
以前だとホントにニュースのない時期でしたが、最近は色々とネタが入ってきますねえ。

■羽生棋聖に挑むのは、棋界屈指のイケメン!?(棋聖戦挑戦者決定戦)

まずは初夏の風物詩な棋聖戦。
挑戦者決定戦が先日行われ、実績のある糸谷八段を破り斎藤七段が初のタイトル挑戦権を獲得しました。
最近俊英揃いの関西若手の中では少々扱いの小さい存在ではありますが、それでもC級2組を1期抜けしたり、電王戦FINALでAperyに勝利するなどの戦績を誇る実力者。
あと詰将棋選手権を連覇するなど、詰将棋を解くのが大好き。
それでもここまで上がってきたのは少々意外でした。
順位戦など長い持ち時間での対局で持ち味が出るだけに、タイトル戦にしてはちょーっと持ち時間が短い棋聖戦で実力を発揮できるでしょうか。
なお相手は絶対王者の羽生棋聖。

頭にちょっと書きましたが、「西のイケメン王子」の異名を持つイケメン棋士。
おしゃれ、というよりは、面構えが良い、という感じ。
しばらく前の将棋世界誌で見た、将棋まつりでの浴衣姿は実に絵になりました。
和服もきっと似合うでしょう。楽しみです。

■将棋連盟の理事改選

今度は政治のお話。
七転八倒ありました将棋連盟の理事ですが、先日改選のための予備選挙が行われ、佐藤(康)九段・森内九段・森下九段・鈴木九段・清水女流六段・井上九段・脇九段が新しい理事に内定したとのこと。
関西勢の井上九段と脇九段は固い決着となりましたが、関東勢は変革、という感じがします。
なんといっても、女流棋士初となる清水女流六段の入閣が大きい。
あと、森内九段は確固たるナンバー2という立ち位置になりそう。
こういう布陣って後々割りと揉めそうなのでそれはちょっと心配。
瀬川五段は残念でしたが、次回はチャンスがあるでしょう。

課題山積みではありますが、とにかく頑張って欲しい、の一言。
あと、佐藤(康)九段は紫綬褒章を受賞。
けっこう大きく取り上げられてましたね。

■今日の藤井四段(羽生三冠に勝っちゃったよ…)

さてまだまだ話題の尽きない藤井四段。
例の炎の七番勝負で羽生三冠に勝利し、あの錚々たるメンバーを6勝1敗で乗り切ることに。
デビューからの公式戦連勝記録も継続中(14連勝)
まあ、あれだけ終盤強いと勝ちますよねそりゃ。
どこまでも強くなってほしいな、という印象。

なお羽生三冠ですが、ニコ動の非公式戦な獅子王戦で藤井四段にリベンジを果たした模様。
往復ビンタは許さない。やられたらやりかえす。
うん、いつもの鬼畜眼鏡羽生三冠だ(震え声)
こういうところがホント恐ろしいと思いますです、はい。
なお期待の新人に勝ったのは嬉しかったようで、獅子王優勝の賞状を部屋に飾ったとか。
こういうところはなんか微笑ましいですなあ。

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by mitsuboshi03 | 2017-04-29 09:48 | 将棋 | Comments(0)
東京ではとっくに散った桜ですが、こちらは今が盛り。
山沿いだともうちょい先になりますかね。
それなりに暖かくなってきたんで、明日は地域の清掃活動。
今から憂鬱です(おい)

さて今回も将棋ネタ。
二本立てでお届けします。

■佐藤名人、初勝利で成績をタイに(名人戦第2局)

まずは昨日終わった名人戦第2局。
青森県弘前市での開催ということで、副立会人には地元のヒーローである行方八段(と千葉出身の木村八段)が、また立会人には札幌出身の屋敷九段が務めることに。
さすが名人戦。豪華なラインナップですなあ。
対局者として来てくれ、という話しはしない方向で(おい)

さて将棋の方ですが、先手の稲葉八段が5手目▲7七銀と「相矢倉にしませんか?」と持ちかけたところ、佐藤名人が「だが断る」と力戦調の将棋へ誘導。1日目の午前中から神経をすり減らす将棋となりました。
局後の検討では25手目の▲4八銀に代えて▲3八銀でどうか、という見解でしたが、私の(へぼな)見立てでは、稲葉八段が無造作に横歩を取りに行ったところなどを見るに、こういう力戦調の将棋をうまくまとめきれなかったのかな、という印象が。
本譜は佐藤名人の猛攻にあっさり屈する格好となり、夕食休憩手前に72手で稲葉八段が投了、ということになりました。

本譜の佐藤名人の指し方、というか思想は最近コンピュータ将棋で割りとよく見かける気がします。
プロ将棋の定跡から早めに逸れて、玉もろくに囲わずにバンバン攻めて勝とうと。
こないだの電王戦第1局でponanzaに痛い目に遭ったのを活かしたのかもしれませんね。
あと、私もついつい「あっさり」という表現をつかってしまいましたが、こういう将棋は定跡形で120手くらい指すよりよっぽど疲れます。
高速道路をバンバン飛ばすのでなく、カーナビ抜きで一方通行アリアリのけもの道みたいなところを通っていかなきゃいけないんで、精神的な負担は半端じゃありません。

さてこれで改めて五番勝負となりました。
第3局はゴールデンウィークの狭間な5月1・2日に長崎県西海市で行われます。

藤井聡太四段って本当に強いんですか?

さて一般紙面でも取り上げられることの多くなった藤井聡太四段。
本当に強いんですか?と聞きたくなる方も居るのではないかと思います。

一言で言うと、ホントに強いです。マジで。
で終わらすのもなんなので、もう少し。

四段プロデビューからの連勝をこないだ13に伸ばしましたが、その相手がなんと千田六段。
NHK杯戦ということで持ち時間の短い棋戦ではありますが、タイトル挑戦経験者を公式戦で吹っ飛ばす、というのは尋常ではありません。
また、前回お話したAmebaTV炎の七番勝負でも5勝1敗という好成績。
前回から深浦九段、佐藤(康)九段という実力者を下しています。
明日は最後の羽生三冠戦。
震えながら見ることになるんでしょうなあ。怖い怖い。

その深浦九段戦を見たのですが、序盤中盤を離されずについていき、終盤で一気に抜き去るというスタイルのようですね。
まさしく10代の羽生三冠のような勝ち方です。強いわけですわ。
奨励会員時代から詰将棋選手権で鳴らした終盤力は、トッププロ相手にも十分通用しています。
というわけで、勝ち方がコンピュータ将棋に似ているんですよねえ。
炎の七番勝負で唯一勝っているのが、コンピュータ将棋に公式戦で勝っている永瀬”軍曹”六段というのもなんだか頷けます。

タイトルとかA級八段はいずれ取ることになるんでしょうが、いつ、どうやって取るか、というのが見どころになるでしょうね。
久々にこういう言い方のできる新鋭が現れたと思います。
願わくば、このまますくすくと成長して欲しいのですが。

あと補足ですが、13連勝目の対千田六段戦、5月14日にNHK教育で放送されます。
今から楽しみです。


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by mitsuboshi03 | 2017-04-22 09:07 | 将棋 | Comments(2)
ようやく春らしい陽気に。
とはいえ、こちらで桜が咲くのは来週くらいになるでしょうねえ。
なお、花粉症は症状が重い年な模様(号泣)

さて今回も将棋ネタ。
最近の話題を中心にお送りします。

■稲葉挑戦者、佐藤名人相手に先勝(名人戦七番勝負 第1局)

春といえば名人戦。
ついうっかりしがちなんですが、4月になるとすぐ開幕なんですよねえ。
近年すっかり定番となった椿山荘で行われた第1局。
後手番の稲葉挑戦者が佐藤名人得意の横歩取りを採用。
といっても最近主流の▲8四飛ではなく、一世を風靡したものの最近下火な▲8五飛としたのが稲葉挑戦者の工夫。
佐藤名人は▲5九金と囲って先攻を狙う構えを見せたものの、封じ手近くの局面で既に構想に狂いが生じていたようで、封じ手ではてっきり▲9五歩や▲7五歩から攻めかかるものと思い込んでいたら、大長考の末に封じた一手は▲2五歩。
以下、△2五同歩▲3六飛△3五歩▲同飛△2六歩に△2七歩成を受けて▲2五飛としたものの、普通は6五に跳ねたい桂馬を△8五桂と狭い方に使ったのがこの局面では好手だったようで、この後は佐藤名人にいいところなく夕食休憩前に稲葉挑戦者が勝利しました。

佐藤名人はやっぱり電王戦がだいぶ負担になってるんじゃないかと。
日程調整もさることながら、人間相手と全く違うこと考えなきゃいけないコンピュータ相手を並行してやらなきゃいけないのは辛すぎます。
今日もニコニコ生放送で第1局の反省会をしてますが、人気者の宿命とはいえこれはキツい。
早く立ち直ってくれるといいのですが。
なお、第2局から第5局までは最近恒例の地方巡り。
今年は第2局から、青森・長崎・岐阜・岡山と全国各地を回ります。

■藤井聡太四段、デビュー後11連勝の新記録達成!

ここでも何度かとりあげた藤井聡太四段。
久々の大器、という前評判通りの活躍を続けており、デビュー緒戦でひふみんを破って以降も連勝を続け、ついにデビュー後11連勝の新記録を達成することに。
まだこの記録は継続中であり、どこまで記録を伸ばすかが楽しみです。
なおこの連勝にはNHK杯予選が含まれており、今期のNHK杯にも登場が決まっております。
若手棋士には有利な早指しとはいえ、デビュー早々に予選突破するってのも中々難しいんですけどねえ。

あと、ネット放送のAmebaTVがやってる将棋チャンネルの非公式戦として、炎の七番勝負が企画されております。
こちらはここまで3勝(増田四段・斎藤六段・中村六段)1敗(永瀬六段)。
たった今第5局の深浦九段が放送中で、残る2戦は佐藤(康)九段と羽生三冠。
この7人を相手に5勝2敗くらいで乗り切りそうで怖いですわー。
やはり終盤が恐ろしく正確というのは正義。
いきなり棋戦優勝とかタイトル挑戦してもおかしくない感じ。
これは本当に久々の怪物登場と言ってもいいのかもしれませんなあ。

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by mitsuboshi03 | 2017-04-09 19:22 | 将棋 | Comments(0)
やっと春らしい暖かさになってきました。
昨日雪だったことは忘れました(笑)

さて今回も将棋ネタ。
年度をまたぎましたが、結構色々と話題はあるもので。

■渡辺棋王、5連覇達成により永世棋王に(棋王戦五番勝負)

まずはタイトル戦。
先週行われた棋王戦第5局を渡辺棋王が制し、5連覇達成に成功。
第4局と同じ矢倉模様の将棋になりましたが、中終盤の正確さが勝敗を分けた気がします。
渡辺棋王はこれで規定により永世棋王を獲得し、竜王を合わせて永世二冠に輝くことに。
完全に世代を代表する棋士になったと言っていいんじゃないかと。
なおこの永世棋王、大山vs米長の確執から5連覇でないと獲得できないという酷い仕様となっております(通算5期獲得の米長永世棋聖に永世棋王をあげたくなかったのよ)
もう当事者の二人とも亡くなって久しいだけに、他と同じ通算5期でええんじゃないかと思うんですがねえ。

■佐藤名人、ponanzaに敗れる(第2期電王戦第1局)

昨日やってたのですが、リアルタイムで見るのをうっかりしていた電王戦第1局(おい)
棋譜を見ましたが、ponanzaの初手▲3八金をとがめきれずに完敗、という印象。
こういう変則的な将棋は、すっかりコンピュータの独壇場になってしまいましたなあ。
全くいいところなく敗れた佐藤名人ですが、5月20日の第2局では前回の山崎八段のように吹っ切れた指し回しを見せてくれることに期待。
負けるのは仕方ないけど、持ち味は見せて欲しいのです。
それにしても、ponanzaはどこまで強くなるんでしょう。
ゴールデンウィークのコンピュータ将棋選手権が楽しみです。

■えっ、あのお方がフリークラス行き!?(引退・フリークラス転出)

先日、引退およびフリークラス転出者の発表がありました。
まず引退の方は加藤一二三九段・森けい二九段・宮田利男八段・堀口弘治八段・森信雄七段の5名。
先日も述べましたが、特にひふみんと森九段の引退は一時代の終わりを感じさせます。
あと、森信雄七段は弟子の棋士をどこまで増やすのかが楽しみ。

それからフリークラス転出者は、土佐八段と浦野七段に…森内九段!?
B1に落ちたとはいえ、順位戦を大の得意としていただけに驚きの決断と言えます。
もしかすると、今後は理事など運営面に関わることを考えての決断なのかも。

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by mitsuboshi03 | 2017-04-02 15:28 | 将棋 | Comments(0)
完璧な花粉症シーズンに突入。
こんなに辛かったかな、と思いながらの一日は長い。
今度こそ根治治療を試すんだ、というのを冬まで覚えていられるといいんですが(苦笑)

さて今回も将棋ネタ。
ちょっと変化球も混ぜながらお送りします。

■棋王戦は最終局へ

まずは棋王戦。
先週行われた第4局は矢倉模様の将棋を渡辺棋王が制し、5番勝負は最終局へもつれこむこととなりました。
後手番の千田六段が角換わりの最新型のような62金~81飛型を採用したのですが、渡辺棋王に的確に咎められた模様。
やはり矢倉だと渡辺棋王の経験が生きたのかな、という一局でした。

さて運命の第5局は、明日将棋会館で行われます。
この棋王戦、前にも書きましたが共同通信系の中小新聞が支持母体のため、ぶっちゃけお金が足りな(ry
地元のお悔やみ情報が売りな某新聞社に一肌脱いでもらおうかしらん(おい)
諏訪でのタイトル戦を定番にする一つのチャンスなのでは、と個人的には思っているんですけどね。

■鹿野圭生二段、女流公式戦引退

今度は女流棋士の引退のお話。
鹿野圭生二段が規定の成績を満たせなくなったことにより、女流公式戦を引退することとなりました。
公式戦での活躍こそそれほど無かったのですが、姉御肌でアクの強い、いかにも関西棋士という感じの方で、雑誌やテレビでも結構お見かけする機会の多かったように思います。
あの森内九段が関西での対局のときに、麻雀を教わりに行く人、というのが有名なエピソードですね。
LPSA所属ということで、今後はLPSAの棋戦に参加されるとのこと。

それにしても女流棋士の引退って、規定がよくわからないこともあってこうして突然プレスリリースが出ておしまい、ってことによくなるんですよね。
一将棋ファンとしてはちとモヤモヤしないこともない、といった感じが。

■『盤上のシンデレラ』、再び視聴可能に

今度はちょっと将棋界から離れて。
私もさんざん記事を書かせてもらいました『盤上のシンデレラ』。
長らく視聴ができない状態になっておりましたが、このたび初回から第18局まで再び視聴可能となりました。
将棋界の二次創作の一つの頂点、と個人的に思っているこの作品。
再び見ることができて嬉しいです。
見どころはたくさんあるのですが、個人的にはやっぱり第7局の相矢倉戦を強力にオススメ。


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by mitsuboshi03 | 2017-03-26 13:06 | 将棋 | Comments(3)
仕事で野村證券のビルの中へ行ってきたのですが、あまりにピカピカすぎて気後れしましたなあ。
ちょっと煤けてるくらいが落ち着くのです。

さて今回も将棋ネタ。
年度末ということで、冬のタイトル戦や順位戦のお話を。

■久保九段、王将に復位(王将戦、棋王戦)

まずは冬のタイトル戦の動向から。
王将戦は4勝2敗で久保九段が王将位の奪取に成功。
成績でも将棋の内容でも久保九段が終始先攻する流れでした。

一方棋王戦は千田六段が2勝1敗で奪取に王手。
本日第4局を宇都宮市で対局中であります。
矢倉風味の落ち着いた流れの対局になりましたので、長くなりそう。
なお渡辺棋王が勝った場合、第5局は将棋会館で行われます。
旅館やホテルでやる金が無くてね…(涙)

■順位戦のおさらい

A級順位戦はこないだやったので、それ以外の組の結果をさらっと。

まずB級1組。
昇級争いはまず久保九段がラス前に決定。
残る1枠は、勝てば決定だった山崎八段が阿久津八段に敗れて沈没。
そのため、キャンセル待ちだった豊島七段が糸谷八段に勝っていたため昇級決定となりました。
この辺は持ってる運の差かなー、とつい感じてしまうところ。
山崎八段は頑張れ、超がんばれ。
そういえば、昇級は二人とも関西棋士ですね。
近年の充実ぶりの一つの証明になりますでしょうか。
なお降級争いは、3勝だった畠山()七段と飯島七段が星を伸ばせずにこの二人で決定。

続いてB級2組。
中堅やベテラン棋士にとっては、この組にとどまれるかどうかが生き残りのバロメータとなるため、降級争いが熱い組であります。
まず昇級争いは、自力だった斎藤六段と菅井七段が二人ともラス前で敗れたためいきなり混戦となりましたが、最終戦で両者とも勝利したことにより最後は順当に決定。
二人とも若手の俊英なだけに、B級1組でも大暴れを期待。
降級争いは、森下九段・青野九段・中川八段・田村七段が降級点。
降級点が2点溜まると降級となりますが、4人とも持っていなかったため今期は降級なしという結果に。
なおこの降級点、勝ち越すか勝率5割2回で消すことができます。
今期は中田(宏)八段がその対象者となりました。
8勝2敗だったんで、斎藤六段と菅井七段のどちらかが敗れていれば昇級してたんですがそこは残念な結果に。

今度はC級1組。
下から毎年3人上がってくるのに、上に上がれるのは毎年2人。
というわけで、すぐに抜け出さないとなかなか抜けられずに落ちていく、という組。
今期は横山六段と大石六段という中々マニアックな勝ち上がりに。
永瀬六段が9勝1敗ながら次点止まり、というところがこの組の恐ろしさ。
2敗組ともなると、千田六段・小林(裕)七段・青嶋五段という実力者揃い。
一方降級点は7名。今回は南九段が2回目ということで降級ということに。
かつての実力者でも落ちてしまうのが将棋界の厳しいところ。
なお堀口七段が6勝4敗で降級点消しに成功。
こういうのが棋士寿命を延ばすんですよ。

最後にC級2組。
50名ほどの大所帯な上に、ここも落ちるとフリークラス行きとか強制引退が待っているという辛い組であります。
まず昇級争いは、西尾六段が10戦全勝、門倉五段と近藤(誠)四段が9勝1敗で決定。
2敗するとまず脱落、というのが昇級争いの辛いところ。
とはいえ、開幕2連敗という絶望的な所から次点まで持っていった梶浦四段の執念は評価したいですね。
来季頑張りましょう。
さて降級の方ですが、既報通り加藤一二三九段が引退。
また名人戦での剃髪事件で有名な森九段も引退。
それから藤原七段がフリークラス行きに。
なお村田六段が6勝4敗で降級点消しに成功。
そういや、村田六段の妹な村田女流二段が今日の棋王戦の聞き手でしたね。

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by mitsuboshi03 | 2017-03-20 14:39 | 将棋 | Comments(0)
しばらく続いた寒さもそろそろ一段落。
雪が降っても積もる心配はなくなりそうで一安心。
だがしかし。
暖かくなってくると、恐怖のアレがやってきます。
ああ、花粉が…。

さて今回も将棋ネタ。
年度末が近いんで、色々とネタは多いです。

■名人挑戦者は稲葉八段、森内九段は無念のA級陥落(将棋界の一番長い日)

この時期の一大イベントといえば、将棋界の一番長い日ことA級順位戦最終日。
最近ではむしろここの一つ手前のラス前が面白い、という方も増えてきましたが、こと注目度となるとこちらに軍配が上がります。
さて今回ですが、そのラス前で結構波乱が起きまして、名人挑戦権争いと降級争い共に最終日まで目の離せない展開となっておりました。
名人挑戦権争いの方は、ここまで無傷の7連勝でダントツトップの稲葉八段が渡辺二冠に破れて遂に連勝がストップ。
そのため、なんとか2敗を守ってきた羽生三冠と広瀬八段には、他力ながらもプレーオフ出場の可能性の目があるという頑張りがいのある状況に。
一方、例の三浦九段の休場騒動で1枠となった降級争いの方は、ここまで僅か1勝と降級当確ランプが点灯しかけていた佐藤(康)九段がラス前で深浦九段を下し、ギリギリ残留争いに踏みとどまります。
また、ここまで2勝の森内九段も「一人では死なん。貴様も一緒に(地獄へ)連れていく。」とここまで3勝の屋敷九段に勝ったことにより、降級争いは、佐藤(康)九段が負ければそれまで、もし勝った場合は屋敷九段か森内九段の負けた方が降級(両方負けたら森内九段)、というカオスな状況に。
名人挑戦権争いと降級争い。
立場は全然違いますが、どちらも3人で1つのイスを取り合うという地獄のイス取りゲームが展開されることとなりました。

さて今年はちょいと早めに昨日行われた最終戦。
肝心の結果ですが、終わった順に書いていくことにします。

まず最初に終わったのが羽生三冠vs屋敷九段戦。
とはいえ、今年は日付が変わる寸前に終わったんで、時間的にはまずまずといったところでしょうか。
矢倉模様の展開から、後手番の屋敷九段がいつものようにニョロニョロと右銀を早めに繰り出してから早囲いを目指したのを、羽生三冠が「居玉って意外と固いんですよ」と早めに仕掛けて咎めようとして乱戦に突入。
矢倉早囲いの場合、無難に納めてしまうと早囲い側に1手早く攻められてしまうので、囲いが不安定なところで速攻、というのが最近のセオリーになっているようです。
しっかり囲って攻めたい派な私にとっては冬の時代ですなあ(涙)
どうも羽生三冠が同じく早囲いの含みを残して居玉のまま戦ったのがマズかったようで、屋敷九段が仕掛けの局面からのリードを保ったまま逃げ切りを果たしました。
羽生三冠はこれで挑戦権争いから完全に脱落。
一方の屋敷九段は、あの羽生三冠に勝利してA級残留を自力で勝ち取りました。
屋敷九段の忍者銀、まだまだA級で楽しめそうです。

今度は日付が変わってすぐに終わった広瀬八段vs佐藤(康)九段戦。
後手の佐藤(康)九段が、やや意表を突いて一手損角換わりへ誘導。
広瀬八段はいかにも最近の若手らしく、棒銀模様から王様の守りを固めて不敗の構えで迎え撃ちますが、佐藤(康)九段がこちらも「居玉って意外と固いんですよ」と強気な攻めで応酬。
本局は仕掛けどころの攻防で広瀬八段が形勢を損ねたらしく、この居玉が意外と争点が無くて攻めにくく、逆に固いはずの先手玉があっという間に丸裸、という進行に。
これぞ佐藤(康)九段ワールド全開!な一局となりました。
これで佐藤(康)九段はA級残留の望みをキープ。
一方広瀬八段も敗れたことにより、名人挑戦権争いは当の本人の対局結果を待たずして、稲葉八段が名人挑戦権を獲得することとなりました。

お次も日付が変わった早々に決着の付いた渡辺二冠vs行方八段戦。
最終局で唯一の、名人挑戦権にも降級にも絡まないという純粋な「順位戦」。
こちらは普通の角換わりの最新型から、行方八段が△8一飛と飛車を好形に構える一手を省いて△6五歩から突っかけていったのがどうなのか、という進行に。
やや渡辺二冠の模様が良いか、という局面が多かったように見えますが、行方八段にも十分勝つチャンスのあった一局のようで、この将棋を元にまた研究が進むものと思われます。
勝った渡辺二冠は6勝3敗となんとか格好はつけましたが、何年も何年も言われている通り、名人挑戦権争いに絡まない限りはどうしようもない。
竜王戦の時期と重なる序盤をどう乗り切るかが課題。
行方八段は、残念ながら勝ち越しを果たせず。
順位を上げられなかったのがどう響くか。

最後に残ったのが稲葉八段vs森内九段戦。
15時に千日手指し直しとなりましたが、こうなるとどうしても体力勝負となるため、若い稲葉八段が断然有利に。
森内九段も無理やり矢倉模様を選択するなど工夫は見せましたが、稲葉八段が終始押し切って勝ちきりました。
千日手があった割りには終局は0時半ころとそれほど遅くならずに終局。
稲葉八段は棋聖戦で挑戦者になって以来の爆発力を発揮し、初のA級で名人挑戦者に。
佐藤名人との名人戦が待ち遠しいです。
一方の森内九段はこれで無念のA級陥落。
名人を含むA級在位記録は連続22年でストップとなりました。
順位戦の成績以外が奮っていないこともあり、A級陥落はかなりの痛手。
基本的には、後手番をどう戦うか、ということになるんでしょうね。

なお色々ありました三浦九段は、来季はA級11位(B級1組からの昇格組の下)で戦うことに。
また来季のA級順位戦は降級枠が3枠となります。

■里見女流名人、2連敗からの3連勝で女流名人位を死守(女流名人戦)

さて今度は女流の名人戦。
里見女流名人に上田女流三段が挑戦した今期の女流名人戦。
上田女流三段の連勝スタートでカド番を迎えた里見女流名人ですが、そこからの3連勝で女流名人位の死守に成功。
やはり女流棋士の中では実力は抜けている印象ですが、三段リーグではここまで8勝8敗と足踏み。
年齢的にもあまり後がないだけに、なんとか三段リーグでの爆発に期待したいのですが。

なおその三段リーグですが、森門下の西田三段が開幕14連勝で四段昇段をすでに確定。
残る1枠は10勝6敗勢の6名が取り合うという大混戦となっております。
運命の三段リーグ最終日は、3/4(土)に行われます。
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by mitsuboshi03 | 2017-02-26 10:50 | 将棋 | Comments(0)
タイトルにも書きましたが、寒いときはまだまだ寒いですな。
なまじ暖かい日がある分、よけいに寒さが身に染みるという(涙)

さて今回は将棋ネタ。
プロ棋戦の様子をざっくりと。
この時期は棋戦が集中するんで、ちと詰め込みぎみになりますがご了承をば。

■おかえり、みうみう(竜王戦ランキング1組 羽生三冠vs三浦九段)

やっぱりこの話題は外せないだろうなあとトップに持ってきました。
三浦九段の復帰戦。相手は羽生三冠。
復帰戦からかなーり濃厚な対戦相手となりました。
当日はニコ生の中継があり、私も所用を済ませてからがっつり観戦しちゃいました。
感想戦まで見ちゃったんで、日付が変わる寸前まで付き合う羽目に。
こういうのは翌日が辛いからホドホドにしよう、と強く思った次第。

さて羽生三冠の初手▲7六歩に対し、三浦九段は個人的にやや意表を突く△8四歩で応じる。
羽生三冠が角換わりを選んだらどうしたのかは聞いてみたかったですが、羽生三冠は相矢倉を選択。
これに対して三浦九段は、やっぱりというか、らしいというかの居角左美濃を選択。
実際にやってみると案外攻めが細くて大変なのですが、やはり相手の矢倉(もどき)よりも囲いが固くて攻めがわかりやすい、というのは大きい。
実際の勝ちやすさをとことん追求する三浦九段がいかにも好みそうな戦法と言えますね。
一方の羽生三冠。
この戦法の使い手である斎藤六段曰く、「居角左美濃を受ける側は、居玉でどれだけ耐えられるかが鍵」だそうですが、いやそうは言っても居玉で耐えるって大変ですよアマチュアならすぐやられちゃいますよ、と思いながらも、ごくごく普通に耐えてワンチャンスを狙いにいく。
この日の羽生三冠は、とにかく間違えませんでした。
終盤の難解な局面でも、時間のない中で正確に指し続ける。
いつもの、というか、七冠当時の羽生、という印象。
最近は淡々と指す印象が強かったのですが、これほど気合の乗った羽生三冠を見たのは久々ですね。
開始当初、羽生三冠が青白く光って見えたのは何かのサインだったのでしょうか(おい)

結果は羽生三冠勝ちでしたが、それだけで語るにはもったいない一局。
三浦九段も復帰戦で調子の上がらない中、普段通りの将棋はできていたと思います。
ただし、残念ながら相手が悪かった。
あの日の羽生三冠相手に勝てる人類が居たら、ぜひともお目にかかりたいものです。

■伏兵八代五段、朝日杯を制す(朝日オープン)

今度は朝日杯。
持ち時間40分と大変短いスリリングな棋戦。
午前に勝つと午後にもう一局指す、というのも特徴。
というわけで体力と瞬発力が要求されるだけに、若手が比較的勝ちやすい棋戦と言えます。
とはいえこと優勝となるとやはり自力のある実力者が、という年が多かったのですが、今年は村山七段と八代五段というフレッシュな決勝戦に。
それでも村山七段は昨年のNHK杯を制するなど実績のある方ですが、八代五段は今年本戦出場しただけでも価値がある、という立場ながら、戸辺・行方・広瀬という名だたる実力派を下しての決勝進出。
決勝戦もこれまでの勢いそのままに八代五段が勝利し、初の棋戦優勝と共に六段昇段を果たしました。

さすがに八代六段の知識に持ち合わせがないのでWikipedia大先生に頼ってみると、出身は静岡県賀茂郡…南伊豆の方ですかね。
というわけで、師匠は静岡在住の青野九段。
六級で奨励会入りした直後に大幅に負け越し、いわゆるB落ちして七級に落ちる寸前まで追い込まれたという逆ロケットスタートを体験。
本人曰く、このときは辛かったが、周囲の応援に救われたとのこと。

それにしても、こういう伏兵が一発当てるというのが面白いところですなあ。
八代六段の今後の活躍を期待します。

■タイトル戦の動き(王将戦、棋王戦)

冬のタイトル戦と言えば王将戦と棋王戦。
王将戦は久保挑戦者の3連勝スタートでしたが、第4局を郷田王将が制してとりあえず一服。
数年尾を引くこともあるストレート負けを回避できたのは大きい。
一方の久保挑戦者は、このあたりで勝っておかないと4連敗もありうるので、早めに決めておきたいところ。

棋王戦は千田挑戦者が緒戦を制し、昨日行われた第2局も、廃れそうでちょくちょく指される相矢倉脇システムから千田挑戦者優勢な流れになったものの、寄せに失敗して渡辺棋王が勝利。
この一局が尾を引く展開にならなければよいのですが。
千田挑戦者は今やコンピュータ将棋解析の第一人者ですが、本局のようにコンピュータ将棋らしい終盤の斬れ味を追い求めてしまうあまりに失速、というところが今後の課題。
一方の渡辺棋王は、A級順位戦でも稲葉八段の全勝を止めるなど、勝負どころを逃さないしぶとさを発揮。
将棋も以前の実利追求一本槍から、中段玉を躊躇なく使いこなすなど幅を広げております。

それにしても、棋王戦のニコ生中継は面白かった。
千田六段の好敵手となりつつある佐々木勇気五段が解説者だったのですが、読みといいネタといい中々の斬れ味でした。
佐々木勇気五段曰く。
「千田六段は自分のこと仲いいって言ってるんですけど、それほどでもないんですよねえ。
一緒に夜中うどんを食べに新宿に行くくらいですけど。」

千田六段の届かない思い(違います)
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by mitsuboshi03 | 2017-02-19 10:33 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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