カテゴリ:将棋( 247 )

健康診断の結果が悪く、「色々と数値が悪すぎるんで食事制限と運動の刑」を喰らったでござる。
アイェエ…(ニンジャ的断末魔)

さて今回は将棋ネタ。
1週間休むと、どこまで書いたかわからなくなるのが困りますね(おい)

■中村太地六段、「三度目の正直」成るか(王座戦挑戦者決定戦)

まずはこれでしょう、ということで王座戦挑戦者決定戦から。
昨日の7月28日に中村太地六段と青嶋未来五段との対決が行われ、中村太地六段が勝って羽生王座への挑戦を決めております。

青嶋未来五段はこれまであまり取り上げてきませんでしたが、振り飛車穴熊を中心に居飛車も指しこなすという、相手にとって研究の的が絞りにくい難敵。
比較的有名なのは、日本でもトップクラスと言われるチェスの腕前。
羽生三冠と将棋とチェスで二面指しの研究会ができます(本当)
一方の中村太地六段は、絵に描いたようなイケメンというか超エリート。
早稲田実業時代はハンカチ王子こと斎藤佑樹と同期。
早大進学後も学業で優秀な成績。
NHK教育の将棋フォーカスのみならず、一般ニュースのキャスターとしても活躍。
師匠は会長も務めた米長永世棋聖。
将棋でも棋聖戦と王座戦で各1回挑戦者になってはいるものの、いずれも羽生三冠相手に敗北。
今回も絶対王者の羽生王座に挑みます。
「人生の半分以上が王座」な羽生王座相手にどこまで戦えるか。
前回の対決ではフルセットまで持ち込んでいるだけに、今度こそタイトル奪取といきたいところ。
羽生三冠も、王位戦を含めて防衛できればタイトル100期の偉業に手が届くだけに、負けられない戦いとなります。

それにしても、今期の王座戦本戦はベスト4からしてこの2人に加えて菅井七段と斎藤七段という若手づくしの戦いとなりました。
もう時代が藤井四段を含めた彼ら若手中心に変わったのか、ベテラン勢の逆襲はまだあるのか。
これからも目が離せませんね。
それにしても、羽生世代がすっかりベテラン勢になっちまってもう…(涙)

■きょうの藤井聡太(YAMADA杯で敗れたものの、3勝を追加)

さてきょうの藤井聡太。
前回ちらっと書いた通り、YAMADA杯で三枚堂五段に敗れたものの、棋聖戦と銀河戦で合わせて3勝を荒稼ぎし、銀河戦では本戦出場を果たしております。
三枚堂五段は千葉出身で、石田九段の将棋道場で佐々木勇気六段と共に腕を磨いていた経歴の持ち主。
とはいえ家庭の事情からか入門は関西の内藤門下で現在は関西所属。
YAMADA杯は持ち時間の少ない棋戦なだけに事故も多いのですが、それでも勝ったのは立派。
それにしても石田九段、持ってますねえ(おい)

それでも勝ち星を重ねるのが藤井聡太。
棋聖戦では現役棋士唯一の親子棋士の親の方な西川慶二七段と阪口五段に勝利。
銀河戦では、対局日の1月後くらいに放映というテレビ棋戦の常識を破るまさかの生中継が行われる中で平藤七段を下し、本戦出場を決めました。
ちなみにこの銀河戦、ランキングの低い棋士から順番に当たっていくという特異な予選形式を取っており、本戦入りするにはメチャクチャ勝ち星を上げるか、最後まで勝ち抜くしかないということで、中堅以下の棋士にとっては本戦入りがかなり大変な棋戦といえます。
さらっと書いてますが、やはりこの男モノが違いますわ。

なお次戦は8月4日。
王将戦の2次予選進出を賭けて、王位戦挑戦者の菅井七段と戦うことに。
言うまでもなく難敵。
どんな戦いをしてくれるか、今から楽しみです。


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by mitsuboshi03 | 2017-07-29 16:23 | 将棋 | Comments(0)
ニコニコ静画に上がっている、女子校生が下駄箱にラブレターを入れる絵を眺めていると、コメントにちらほらとフルメタル・パニックの相良軍曹ネタが。
ラブレターが入った下駄箱は安全のため爆破処理する、というネタは我々の世代では鉄板のようです(おい)
ふもっふの動画データは未だに捨てられないですねえ。

さて今回も将棋ネタ。
この時期は例年対局数が減る時期なので、いま対局で忙しい棋士は相当の強者。
一般的な棋士の場合、将棋まつりなどの営業に精を出したり、のんびり旅行に行ったりというのが定番かと。
一生懸命考えてるとあっつくなりますからね。
暑い時期には相性が悪いです。

■ベスト4決定!(竜王戦挑戦者決定戦トーナメント)

この時期で大きな対局というと、これですかね。
竜王戦の挑戦者決定戦トーナメントです。
藤井聡太四段の快進撃も一段落したんで注目度こそ下がっていますが、何しろ将棋界最高のお金と名誉がかかる大一番。
トップ棋士でも、ここまで勝ち上がるのは容易なことではありません。

さてベスト4を賭けた戦いですが、まず7月10日に丸山九段を下した稲葉八段が一足お先に勝ち抜け決定。
稲葉八段が横歩取りに誘導すると、丸山九段がすぐ角交換して▲7七角と打ち下ろし、20手足らずにしていきなり終盤戦に突入するという激しい将棋でした。
名人挑戦を含め、好調を維持し続ける稲葉八段。
活躍ぶりは進境著しい関西若手棋士の中でも筆頭格なだけに、とにかく結果が欲しいところ。

さてお次は7月14日に行われた羽生三冠vs村山慈明七段戦。
結果だけ見ると、
羽生「天才っていうのは谷川先生や村山君のことだよ。自分はただ努力しているだけ。」
慈明「やったぜ」
羽生「おめーじゃねえ座ってろ」
慈明「」
ってな展開かと思ってましたが(おい)、棋譜を見てみると、村山七段が「序盤は村山に聞け」な本領発揮で、終盤の入り口くらいまではリードを保っていた模様。
そこをまあ、いつもの調子で、羽生三冠が土俵際でうっちゃったわけですが。
村山七段にとってはなんとも惜しい一戦に。
悔しいでしょうが、また頑張って欲しい。
一方羽生三冠は、永世七冠の偉業達成に向けて大きな勝利となりました。
「いつかは永世七冠を達成するだろう」と思われてましたが、残り時間もそれほどないだけに、このチャンスは逃したくないところ。

最後に残っていた久保王将vs佐々木勇気六段戦は、藤井聡太四段が勝っていた場合に備え、学業優先で休日に対局をつけることを考慮してか、昨日の日曜日に行われることに。
大平六段もブログで語ってましたが、土日に大一番の対局が見られるのは将棋ファンにとってはありがたいこと。
少しでも機会が増えると良いのですが。
なお将棋の方は、久保王将のゴキゲン中飛車を佐々木勇気六段が超速で迎え撃つ戦いとなったのですが、中盤の難解な局面で久保王将が上手く抜け出し、あとはリードを広げて勝利。
佐々木勇気六段も怪しく迫ったのですが及びませんでした。
久保王将は得意の振り飛車で、さすがタイトルホルダーという貫禄を見せた格好。
あと、ゴキゲン中飛車に対する超速ってよく指されているのですが、そーんなに勝率は高くない印象が。
超速みたいな対振り飛車急戦は大好きでよくやっていたのですが、美濃囲いの固さという現実の前によく泣かされていたクチですので、なおさら辛口に見てしまうのかもしれません。
押したり引いたりみたいな感覚が身につくんで、将棋が強くなりたいなら強力にオススメしますけどね。

というわけで、準決勝はこの3人に加え、堂々の1組優勝を果たした松尾八段を含めた4人で行われることになります。
松尾八段には同じ所司門下である渡辺竜王との同門対決もかかっているだけに、頑張って欲しいですね。

■きょうの藤井聡太(加古川清流戦で都成四段を下す)

続いて今週の藤井聡太四段の話題を。
今週も加古川清流戦での対局がありました。
新人四段でこの時期毎週毎週対局がつくというのは、極めて異例なことであります。
最近感覚がマヒしてますがw

さてこの加古川清流戦は、四段に加え、三段リーグの上位勢や女流棋士、それにアマチュアに参加枠があるという棋戦になります。
関西将棋界の一大拠点となりつつある加古川市が協賛している棋戦ですね。
長らく続く出版不況の影響で、一時は若手向けの棋戦が消滅しかけていたのですが、この加古川清流戦やYAMADA杯などの新たな試みにより息を吹き返しつつあります。

さて肝心の対局の方ですが、都成四段相手に強い勝ち方をした模様。
最終盤で都成四段の王様をあと銀1枚打てれば勝ちというところまで追い詰め、おもむろに盤上に落ちている銀を王様で拾いにいくという恐るべき構想を披露。
次の一手でと言われれば少しは考えますが、ちょっと前から「これで勝ちだろ」と見通して指すのは強すぎます。
こういうのは詰将棋を詰め上がりから逆算して作る経験が生きているのかなあと。
一方の都成四段は、これで藤井聡太四段相手に三連敗。
辛いことは辛いのですが、とにかく前を向いて強くなるしかない。

あと詰将棋で思い出しましたが、藤井聡太四段は先日詰将棋の大きな集会に参加したとのこと。
ホントに好きなんですねえ。

■りゅうおうのおしごと! アニメ化決定

さて将棋ラノベ界の第一人者となった「りゅうおうのおしごと!」、アニメ化決定とのこと。
女子小学生という飛び道具と、糸谷八段を中心とする関西若手将棋ユニットの西遊棋が監修する将棋ネタの組み合わせで安定した売上を保っている模様。
私のようなコアなファンには評価されにくい点なのですが、狙って売上を伸ばす、って大事なことですからね。
あ、私は銀子ちゃん推しです(聞いてない)

あと、同時期に「3月のライオン」のアニメ2期も放送されるとのこと。
日程が重なるのを危惧する向きもありますが、同じ将棋ネタとはいえ方向性が全然違いますからねえ。
むしろいくつも重なってた方が話題になるんじゃないかな、と思ってみたり。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-17 10:48 | 将棋 | Comments(0)
「なんと恐ろしいことだ…今年もすでに半分終わってしまった。
このままでは、人類は滅亡する!」
「な、なんだってー!!」
何か毎回こんな感じだったような気がしますがこのマンガw

さて今回も将棋ネタ。
一応、アレからいっときますかね。

■きょうの藤井聡太(デビューからの連勝記録は29でストップ。順位戦は連勝)

ついなんとなく、コーナー名を変えてみました(おい)

まずは速報だけしておいた対佐々木勇気五段戦。
私もほぼ1日張り付いて見ておりましたが、佐々木勇気五段の準備が勝った一番、という印象。
まあ、あれだけ現地下見(別名:特別対局室に棲む魔物)とか、とっておきの戦法(相掛かりから無理矢理勇気流横歩取り模様に)を用意しておいて、これで負けたら立つ瀬がないだろう、というか、もう打つ手が無い状態でした。
それにしても、ニコ生の中継で久々に石田和雄九段の声を聞けたのは収穫でした。
アマチュアのお手本として最適といわれた筋の良い指し回しもさることながら、解説での名調子っぷりは当代一と言われていた一流棋士ですね。数年前に引退し、今では千葉の柏で現役時代から続けている将棋道場の経営に専念しておられます。
板谷一門なので藤井聡太四段との縁も当然深いのですが、何と言っても佐々木勇気五段は可愛い愛弟子ですからね。
愛されっぷりを堪能できて満足でした。
”ウチの勇気が必勝だというんで出てみたら、ま~だ難しいとか言うのかね。
ずいぶん話しが違うじゃないの!”
これには現解説名人の木村九段(先日勝数規定を満たし、見事九段に!)もタジタジでしたw

さて連勝の途切れた藤井四段。
それでも対局は続きます。
7月6日(木)に行われたのはC級2組の順位戦。
昇級のためには1敗すら許されない、厳しい棋戦です。
相手はコーヤン流三間飛車の使い手、中田巧七段。
師匠が大山十五世名人、弟子があの佐藤名人ということでも有名ですね。
中田巧七段が用意してきた作戦は、やはり伝家の宝刀のコーヤン流三間飛車。
藤井四段も漢らしく堂々と、居飛車穴熊に組んでの真っ向勝負を挑みます。
居飛車穴熊に組ませてから姿焼きにする、というのがコーヤン流三間飛車の極意。
居飛車側がきちんと対策を取っていると中々きれいに潰すのは難しいのですが、将棋ウォーズなんかで不意に使われたりすると中々とがめられない優秀な戦法であります。
本局は終盤までほぼ互角の展開に。
あのponanzaさんも3点とか付ける中で放たれた中田巧七段の一手のミスを、藤井四段が逃さず一気に仕留めて勝利を収めました。

本局は、とにかく中田巧七段が素晴らしかった。
残念ながら武運拙く敗れはしたものの、持てる力を最大限発揮した見事な将棋でした。
それにしても藤井四段は強かった。
何しろ、七冠王時代の羽生三冠が、
「えーと、新四段の羽生です。よろしくお願いします。」
みたいな感じで出てくるようなもので、相手にしてみたら、
「お前のような新四段がいるか(真顔)」
と言うしかない状況。
そろそろトップ棋士に当たる機会も出てくるとは思いますが、それまでは当面勝ち星を重ねそうですね。
30連勝再び、になるかどうかは、相手次第でしょうねえ。

■王位戦開幕。菅井挑戦者が緒戦を飾る。

さて今度はタイトル戦。
夏の二大タイトル戦の一つとしてすっかり定着した王位戦が開幕しました。
絶対王者の羽生王位に挑戦するのは、初のタイトル挑戦となる菅井七段。
振り飛車党若手筆頭格として既に実力は高く評価されており、ようやく出てきたか、という印象が強いです。
最近は居飛車も指す菅井七段ですが、本局は後手番ということもあり振り飛車を採用。
羽生王位も居飛車穴熊で迎え撃ったのですが、固める穴熊ではなく、位を取って盛り上がる構想で行ったのが個人的にどうだったかという印象。
それでも最善を尽くせば互角以上の展開だったようですが、それを逃してしまった羽生王位が敗れた、という将棋でした。
王位戦は二日制の七番勝負という長丁場ですが、それでも緒戦をしかも後手番で勝利できた、というのは菅井七段にとっては大きな一勝。次の第2局も先手番で勝てればタイトル奪取に弾みがつきそうです。
一方羽生王位は、やはり年齢もあってか体調面が心配。
今の時期は寒暖の差があったり湿気が多かったりして、そういうのが年取るとしんどくなってくるんですよねえ(経験談)

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by mitsuboshi03 | 2017-07-08 09:27 | 将棋 | Comments(0)
簡単に結果だけ。

藤井四段、佐々木勇気五段に敗れ公式戦での連勝が29でストップ。
詳しい話は来週やります。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-02 21:34 | 将棋 | Comments(0)
急に職場が変わるとの連絡が。
いつもより準備期間は長いとはいえ、相変わらず引き継ぎ期間の短い会社である(苦笑)
月曜日中に引き継ぎ書作らないと(涙)

さて今回も将棋ネタ。
さっき終わった対局の感想戦を見ながら書いてます。
まずはその終わった対局から。

■斎藤挑戦者、土壇場で九死に一生を得る(棋聖戦第3局)

さて棋聖戦第3局。
ついさっき終わりまして、斎藤七段が勝利。
辛くもストレート負けを回避しました。

後手番の羽生棋聖が、まさかの藤井システムを採用。
しかも、2006年12月に行われた棋聖戦最終予選での羽生三冠vs藤井猛九段戦をほぼそのまま採用。
(盛大な勘違いをしていたのでしれっと直しちゃいました。ごめんね)
その将棋は結局羽生三冠が勝ったのですが、途中の分かれは藤井猛九段の方が良かったらしく、もう一度試してみたかったみたいです。
本局も羽生三冠が優位を築いて終盤を迎えたのですが、そこで決めに出た△6七桂不成で情勢が一変。
それでも次の一手次第ではチャンスを逃すところでしたが、そこで斎藤七段が指した▲7三金が見事な一着で、その後は斎藤七段が逆にリードを奪います。
最後は一見羽生三冠の王手龍取りを受けただけに見えた▲6七桂が、なんと寄せに利いてくるという恐るべき手順で斎藤七段が即詰めに打ち取りました。

斎藤七段にとっては実に大きな一勝。
ストレート負けは自分も辛いし、他の棋士からの視線も辛いというダブルショック。
あとこれで羽生三冠を相手にタイトル戦での初勝利を達成。
今後に向けても価値ある一勝となりました。

敗れた羽生三冠ですが、昔覚えた何とやらで若い芽を摘むという、いつもながらのえげつない戦術が機能するかに思えましたが、勝負どころでまさかの失速。
年取るとねー、こういうのがあるんですよねえ。
身につまされるものを感じます(経験談)

第4局は7月11日(火)に新潟で行われます。

■里見女流、女流王位を防衛し、女流五冠を維持(女流王位戦5番勝負)

さて今度は女流王位戦。
里見女流王位に伊藤沙恵女流二段が挑戦した今年の女流王位戦ですが、第5局が6月27日(火)に行われ、里見女流王位が勝って女流王位を防衛しました。
棋譜を追えていなくて申し訳ないのですが、伊藤沙恵女流二段は奨励会の先輩だったこともあってか流石の貫禄を見せ、フルセットにまで持ち込まれる熱戦となりました。

里見女流はこれで女流五冠を維持したわけですが、並行して行われている三段リーグを抜けるのが最重要ポイント。
なのですが、今日の成績を除いて3勝5敗というのは、限りなく赤に近い黄色信号状態。
なお、もうひとりの女性三段である西山三段はここまで6勝2敗でトップグループにつけております。

伊藤沙恵女流二段は敗れはしたものの、やっとその実力の一端を示してくれました。
これからの活躍に期待します。

■今日の藤井四段(29連勝しました!)

さて、かなり今更ではありますが今日の藤井四段。
既報通り竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田四段を下し、デビューからの連勝記録を29に伸ばして、連勝記録でも歴代1位となりました。

何しろプロ棋士だけで150人も居ますので、なるべく偏りなく色々な棋士を取り上げていこうというのを心掛けている(つもり)の当blogにあって、個人コーナーを設けるのにはそれなりに葛藤があったりなかったりしたのですが。
まあ、ここまで来ると、ねえ。
新聞の一面トップを飾ったり、TVで一日中追い掛け回されたりする棋士なんて、今後も含めてそうそう出るもんじゃないですし、もう開き直っても、いいよね(おい)

あと、藤井四段の強さの秘訣としてよくコンピュータ将棋を取り上げられるのですが、個人的にはやはり当代きっての終盤力があってこそ、と思っております。
そこにコンピュータ将棋で序盤中盤をうまく補強できた、という印象。
序盤中盤はソツがないな、とは思いますが、正直凄いとは思ってません(キリッ)
むしろそういうところは、今回の相手である増田四段の方が上手かったんじゃないかと。
終盤はもう、どうしようもないと思ってます。
本局もそうでしたが、もはや乾いた笑いしか出ないレベル(えー)

さて明日(7月2日)はいよいよ対佐々木五段戦。
この日も特別対局室の片隅で獲物を値踏みしていた佐々木五段。
「自分の将棋を指す」と言う姿に好感が持てました。
一番大事なことですが、何しろ正気でいることが最も難しい。

明日も出来る限り張り付いて見るつもり。
明日は結果だけ書いて、来週末に記事をまとめる予定です。

■名伯楽、逝く(大内九段逝去)

さて最後は、藤井四段vs増田四段の最中に飛び込んできた訃報を。

名伯楽として知られた大内九段(75)が逝去されました。
あの米長永世棋聖と四段デビューが同期ということもあり、タイトル戦の登場機会にこそ恵まれませんでしたが、初代棋王の獲得や、名人戦での中原名人との激闘で名を馳せました。
特に名人戦の第7局では1日目でかなりの優位に立ち、あの楽天派の中原名人をして「いつ投げようかと思った」と嘆かせたほどでしたが、残念ながら中原名人の牙城を崩すことはできませんでした。

あと特筆すべきこととしては理事職もありますが、何と言っても塚田九段や鈴木大介九段といった多くの弟子を育てたことですね。
一門会で大内九段が一声かけるや、弟子一同が揃って直立不動となる様は壮観だったとのこと(おい)
厳しくも人情味のある良き師匠だったようです。

それにしても、私が子供の頃のスター棋士が次々と鬼籍に入って行きますなあ。
仕方のないことではありますが。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-01 20:09 | 将棋 | Comments(3)
う~む、中継見ながらだと色々ぶっとぶな。
しゃーない、簡易更新でいこ。

藤井四段vs増田四段戦を見ながら書いてます。
結果は出たところで追記します。

※藤井四段勝ちました。詳しくは次回やります。

まずはここまでの将棋ネタを。

■きょうの藤井四段(デビューからの連勝記録を28連勝に伸ばす)

まずは藤井四段。
既報通り6月21日の対澤田六段戦に勝利し、デビューからの連勝記録を28連勝に伸ばしております。
前回の対戦では必至をかけられるところまで追い詰められましたが、今回は順当に勝利。
というか、先日タイトル挑戦者決定戦に出た澤田六段を順当に下す新人四段って何よ(哲学)

無敵の終盤力だけなら若い頃の谷川九段とか羽生三冠とかを思い出しますが、彼らの四段時代に比べると序盤中盤が圧倒的に洗練されている(上位棋士レベル)ので、四段としての完成度は史上最強と言っていいのかもしれません。
タイトル取れそうなトップ棋士クラスでないと正直止まらない感じ。
あとは多くの学生棋士たちを苦しめた、期末テストとか、恋愛とかが強敵ですか(おい)
またスケジュールが混んでくるんで、体調面も心配。

個人的には、藤井四段一人がバカ勝ちするんじゃなくて、ライバルが一人二人でも居てほしいなあというのが正直な感想。
一枚看板って相当辛い立場ですからねえ。
パッと思いつくところで言うと佐藤名人とかが候補に上がりますが、同世代かその下あたりで誰じゃ出てきてくれないかなあというところ。
若い頃の羽生三冠も、佐藤会長とか森内九段の成長を待ってた節がありますし。

■叡王戦段位予選

ニコ生で一部中継のある叡王戦の段位予選。
6月22日の六段予選では金井六段が勝ち上がったのですが、誰が勝ち上がってもおかしくない組み合わせだったこともあって、いずれも大熱戦で楽しませてもらいました。
また6月25日の9段予選では羽生九段…もとい三冠が登場。
とはいえこの日の主役は小林九段。
田中寅彦九段を下し、続く対羽生三冠戦では用意の作戦で最後まで羽生三冠を苦しめました。
結局は羽生三冠が勝ったのですが、よく頑張りました。
しかしこれで小林九段は対羽生三冠戦0勝9敗ということに(涙)

あと、深浦九段の解説は楽しいですね!
対局では粘りと根性の男なのですが、解説とか文章はサービス精神豊富で楽しいのですよ。

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by mitsuboshi03 | 2017-06-26 17:26 | 将棋 | Comments(0)
これから夏秋にかけて、地区の行事が目白押し。
タスケテ。
タスケテ。

さて今回も将棋ネタ。
今回はコラムも一つ入れてみます。

■羽生棋聖、盤石の将棋で挑戦者を土俵際へ追いやる(棋聖戦第2局)

まずは棋聖戦。
6月17日(土)に愛知県豊田市で行われた棋聖戦第2局は、羽生棋聖が斎藤慎太郎七段を下し、2連勝で棋聖防衛に王手をかけることとなりました。
角換わりから、後手の斎藤慎太郎七段が右玉に構えるという流行最前線の戦型を選択。
千日手も危惧される中、両者が合意の上で打開したのですが、そこから先の指し回しが、やはり羽生棋聖に一日の長があったようです。
ニコ生の中継を一日張り付いて見てましたが、羽生棋聖は離席が多かったりあぐらの時間が長かったりと、立ち振る舞いには流石に年齢を感じさせたものの、こと指し手に関しては全盛期に近い状態を未だキープ。
どうしようもないというか、言葉が出ないというか。
さすがです。

一方の斎藤慎太郎七段も、ねじりあいの続く戦いの後も、長い感想戦を楽しむ姿が見られました。
今回は結果が出ませんでしたが、こういう戦いを続けていれば、やがて結果も出るでしょう。

なお本局はニコ生とAmebaで生中継があり、ニコ生を中心に1日張り付いておりました。
運良くアリーナ最前列が取れたので、緊張しながらコメントを打つことに。
安定感抜群の松尾七段&貞升女流の解説ということで、コメントが拾われることもままあり、1日楽しませていただきました。
あそうそう、松尾七段、竜王戦1組優勝おめでとうございます。
藤井四段が勝ち進めば対戦の機会もありますが、そこは1つの通過点。
同じ所司門下である渡辺竜王との同門対決、期待しておりまっせ。

■今日の藤井四段(今週2勝を追加。連勝記録を27に伸ばす)

さて今日の藤井四段。
今週はいよいよ始まった順位戦と、朝日杯での対アマチュア戦の2局を消化。
いずれも勝利し、デビューからの連勝記録を27に伸ばしております。

まずは6月15日(木)に行われた順位戦。
相手は元サラリーマン棋士の瀬川五段。
瀬川五段の意欲的な序盤から優位に立つものの、決め手を逃しほぼ互角の状態で終盤戦に。
最後まで藤井四段を苦しめたものの、結局は持ち時間の消耗がいかんともしがたく、藤井四段が苦しみながらも勝利することとなりました。
順位戦昇級のことを考えると、順位の悪い藤井四段は1敗してしまうと限りなく赤に近い黄色信号が出てしまうだけに、連勝記録を抜きにしても大きな1勝でした。
瀬川五段は大魚を逃す結果となりましたが、また頑張れば注目される機会もあるでしょう。
応援してますよっ。

続いて6月17日(土)に行われた朝日杯。
新人四段のお役目として、アマチュアとの対局を行います。
相手は学生名人の藤岡アマ。
奨励会を退会後、東大へ進学したという経歴の持ち主であります。
藤岡アマが最近注目されている雁木を採用しましたが、序中盤の立ち回りで藤井四段が優位に立ち、あとは無敵の終盤で仕留めるという盤石の指し回しで勝利しました。

これで藤井四段はデビューから27連勝。
歴代の連勝記録である28に並ぶかどうかは、6月21日(水)に行われる澤田六段戦の結果次第ということになりました。
既に1勝しているとはいえ、王位戦挑戦者決定戦にも登場している実力者の澤田六段。
往復ビンタを食らわせるのか、今度はマットに沈むのか。
今後を占う上でも、大きな一番となります。

■【コラム】棋士たちの日常

毎週1局か2局を戦っている藤井四段。
とはいえ、これは滅茶苦茶勝っているからであって、新人四段が毎週1局を戦うというのはかなーり異例のこと。
普通の棋士なら月1~2回くらいが普通で、対局0なんて月も決して珍しくありません。
そこで、対局していないプロ棋士は普段何をやっているのか、ということについて少し触れてみますね。

あ、家でゴロゴロしてたりとか趣味に走るみたいなのは除きますね。
そこはあんまり普通の人と変わりませんので。

1)研究(1人で、VS、研究会など)

「棋士は研究が仕事、対局は集金。」という名言がありますが、トーナメントプロとして欠かせないのが研究。
棋士の大部分の活動はここに振り向けられる、はず。

一番主になるのが一人研究。
棋譜並べ、詰将棋、局面検討などが主なところですが、最近はコンピュータソフトを活用する棋士も増えてきたようです。
以前は盛んだった研究会ですが、対戦機会が増えたり、スケジュールが合わなかったりで、大人数での研究会は下火になっている模様。
代わりに、VSと呼ばれる1対1での研究会が主流になっているようです。
このあたりをどう組み合わせて強くなるかは人それぞれなところもあり、プロ棋士の方々も色々悩みながら取り組んでいるというのが実情なようです。

アマチュア「どうやったら将棋が強くなるんですか?」
プロ棋士「私が知りたいです(マジレス)」

2)控室へ行ってみる

将棋連盟やタイトル戦の控室で、今やってる将棋を検討する、というパターン。
研究自体は家でもできますが、ライブ感とか、他者の意見を求めて控室に通うプロ棋士も多いです。
またタイトル戦の場合、タイトル戦独特の雰囲気に慣れたり、恒例になっている対局場所の方と顔馴染みになっておくというのも大事な要素。
とはいえ最近ではニコ生やAmebaといったネットによる生中継の台頭により、家で研究しがてら生中継を見る、というプロ棋士も増えてきている模様。
ニコ生などで妙に鋭いコメントを見ることが稀によくありますが、もしかすると、家で研究中のプロ棋士なのかもしれませんね。

3)執筆活動

先崎九段など、一般紙でコラムを持つような棋士も居るにはいますが、ごくごく一部の例外事項。
将棋の本を出したりとか、雑誌や新聞に詰将棋を載せるといったお仕事が主流。
折からの出版不況の影響をモロに受けてはおりますが、まだまだ一定の需要はあるようです。

4)イベント参加

テレビやネットの中継での解説とか、大盤解説会での解説や聞き手役とか、将棋まつりのようなイベントに参加するといったお仕事。
(いろいろな意味で)人気棋士に仕事が集中する傾向にあり、(比較的暇を持て余している)マイナーな棋士に中々仕事が回ってこないというのが実情。

最近では若手棋士を中心に、プロ棋士による手作りの将棋イベントが行われることも増えてきております。
まあ一種の営業活動みたいなもんですね。
一般の営業活動と同様、中々目に見える結果がすぐに見えるもんじゃないですが、なんとか実を結んで欲しいものです。

5)将棋道場、指導対局

4)にも一部絡みますが、自分で将棋道場や将棋教室を開いたり、どこかへ出かけて指導対局を行うパターン。
以前は最後のパターンが主流で、昔はよく「お稽古」などと呼ばれていたものですが、やはり不況により(以下略)
将棋道場や将棋教室にしても、場所代以上を稼ぐのも中々厳しいといった状況。
藤井四段効果で、こうした場所にも人が増えたなどと聞きますが、長年継続してというのは中々難しいようです。

6)副業

将棋に関わらない、全くの副業をするパターン。
男性プロ棋士ではほぼ皆無なようですが、賞金額が1人頭ひゃくまんえん、というお寒い事情な女流棋士ともなると、こうした副業に走る方も少なくないようです。
なんとかならんかな、とは思うのですが。

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by mitsuboshi03 | 2017-06-18 15:28 | 将棋 | Comments(0)
夢の中で某ワークスのIn先輩にお会いしました。
結婚式に行けなかったのが今でも心残りなのですが、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

さて今回も将棋ネタ。
将棋界もいよいよ春シーズンが終了し、夏に向けた戦いが始まっております。

■名人戦終了。4勝2敗で佐藤名人が防衛に成功。

将棋界の春シーズンといえば、何と言っても名人戦。
6月6~7日に甲府の常磐ホテルで行われた名人戦第6局に勝利した佐藤名人が、4勝2敗で名人戦を防衛することとなりました。
第6局は相掛かり模様の力将棋となりましたが、序中盤での構想力で一歩勝った佐藤名人が、保ったリードを最後まで維持して勝利を掴んでおります。
第6局もそうですが、結果的に3連勝した第4局からの3局は、最序盤は意欲的に、中盤にかけては堅固な囲いから桂馬や歩を使った細い攻めを最後までつなげていくという、この世代の勝ちパターンに佐藤名人が上手く乗っていけたかなという印象でした。
第3局まで1勝2敗とリードを許していたときには、並行していた電王戦の負担がかなり大きかったのかなという印象でしたが、だいたい決着した第4局以降は枷が取れて本来の実力を発揮できたのかな、という感じがします。
佐藤名人の最近の充実ぶりは目を見張るものがあるだけに、あとは他のタイトル戦でも存在感を見せてほしいですね。
佐藤名人、おめでとうございます。

一方敗れた稲葉八段ですが、最後まで心が折れることなく指し続ける姿には好感が持てました。
分の悪い将棋を丹念に拾って名人挑戦権を獲得した流れを、そのまま維持していた印象があります。
佐藤名人と差があるとすれば、やはり力将棋になったときの構想力でしょうか。
そういう勝負に持ち込むために実力をつけるのか、あるいは持ち込ませないための研究をするのか。
これから30代にかけての指し盛りに入っていきますので、今後も目が離せない存在になりそうです。

■菅井(すがい)七段、はじめてのタイトル挑戦へ(王位戦挑戦者決定戦)

将棋界の夏シーズンと言えば王位戦と王座戦なのですが、王位を賭けた挑戦者決定戦が6月9日に行われ、菅井七段が澤田六段を下し、初のタイトル挑戦権を獲得しました。
王位戦と言えば五段時代に王位を獲得した高橋九段のように、若手が比較的活躍しやすいというのが大きな特徴なのですが、今回もフレッシュな対決となりました。
最近は居飛車も指す菅井七段ですが、大一番ではやはり得意の振り飛車ということでダイレクト向かい飛車を選択。
この戦法にありがちな手作りの難しい膠着状態が長く続きましたが、見た目以上に意外と固い片銀冠を生かした叩き合いに上手いこと持ち込んだ菅井七段がそのまま押し切る展開となりました。
澤田六段もここのところ色々と取り上げていただけに一歩及ばなかったのは残念ですが、まだまだ若いのでチャンスはまだあるはず。
これからも頑張ってください。

さて今度は絶対王者の羽生王位に挑む菅井七段ですが、やはり得意の振り飛車を採用した方が分がいいんじゃないかと思っております。
ゴキゲン中飛車の菅井流など、近年の振り飛車戦法の最先端を切り拓いてきた実績を生かして欲しいですね。
あと相居飛車戦だと、どう見ても羽生王位の方に一日の長があるということもありますし。

■今日の藤井四段(今週5勝を荒稼ぎ。連勝記録を25に伸ばす)

さて今日の藤井四段。
今週は上州YAMADAチャレンジ杯で1日最大3局、叡王戦で1日最大2局を戦うというハードスケジュールの下で戦うことに。
結果だけ先に言いますと、最大5局をフルに戦いいずれも勝利。連勝記録を25に伸ばしております。

まず上州YAMADAチャレンジ杯は昨年ヤマダ電機がスポンサーになって新設された一般棋戦で、持ち時間が20分(切れたら一手30秒)という、プロ棋士としてはかなり持ち時間が短い棋戦。
また参加資格が「五段以下でプロ入り15年以下の棋士」ということで、新人王戦とは違い、そこそこ年の行った低段棋士にもチャンスがあるというのが大きな特徴。
昨年優勝した船江五段なんかはその典型例と言えますね。
さて藤井四段ですが、都成四段・阪口(悟)五段・宮本(広)五段を下しまずは23連勝を達成。
とはいえ内容としては決して楽勝だったわけではなく、特に対阪口(悟)五段戦では短い持ち時間ゆえの事故に苦しみ、終盤きわどいところを逆転勝ちで凌いでおります。
阪口(悟)五段は著書も出している「ワンパク中飛車」の使い手で、一発のある伏兵的存在。
ここで勝っていれば大いに名を上げたでしょうが、何とも惜しい将棋となりました。

一方の叡王戦は四段予選。
梶浦四段と都成四段を下してベスト4に進出しております。
こちらの方は6月10日に行われた対局をニコ生でがっつり観戦していたのですが、対梶浦四段戦は角換わり腰掛銀の最新定跡型から中盤優位に立った藤井四段がそのまま押し切り、対都成四段戦は都成四段がアツくなって暴走したところを的確に咎めて勝利したという印象。
前にも書きましたが、藤井四段が終盤に絶対的なアドバンテージを持っているだけに、序盤中盤でリードしてからがスタートライン、という戦いを強いられる対戦相手はそれだけで最初からかなりの重圧がかかります。
これも前にも書きましたが、タイトル挑戦権争いに絡むような棋士に当たらない限り、今回の上州YAMADAチャレンジ杯のような持ち時間の短い棋戦でもないと連勝記録は止まらなそうな気がします。
次回の対局はいよいよ始まる順位戦で、あの瀬川五段と6月15日(木)に対戦します。
これも楽しみ。

なお新四段としては極めて異例なことながら、早くも公式扇子が発売されております。
私も一瞬買おうかどうか迷っていたのですが、ネット・店頭販売ともあっという間に完売とのこと。
また間の悪いことに、折から慢性的な竹細工不足に悩まされていることから、次回の販売は3ヶ月以上先になるとのこと。
ま、扇子なんて開いたり閉じたりして音が出なくなったらまた買い直すような消耗品ですし、慌てて転売屋から買うようなもんじゃないですので、気長に再販を待つこととします。


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by mitsuboshi03 | 2017-06-11 14:28 | 将棋 | Comments(0)
今日の記事にくっつけようかと思ってましたが、あまりにも長くなりそうなんで別出しに。

■今日の藤井聡太四段(千日手指し直しに。絶体絶命の局面から連勝記録を20に伸ばす)

さて今日の藤井聡太四段。
6/2に棋王戦予選の対澤田六段戦が行われました。
一旦千日手となり指し直しに。
指し直し局は終盤最後の最後まで澤田六段が終始リードを保ち、誰もがサジを投げた局面から、藤井聡太四段が起死回生の手順を駆使し、大逆転で連勝記録を20に伸ばすこととなりました。
なお終盤の一番おいしいところは将棋ペンクラブさんがよくまとめられていらっしゃいましたので、詳しくはそちらをご覧ください。
(元記事はこちら→

※この後は将棋ペンクラブさんの記事を見ながらお読みください。

第2図での△7六同金に代えて△7五金なら澤田六段が勝っていた、ということなのですが、そもそも第1図から第2図まで持っていくということ自体がすでにありえない。
普通なら第1図で「どう形(投了図)を作ろうかな」と考えるもんなのですが、そこでひと波乱起きそうな局面まで持っていくのが凄すぎます。
特に最終盤の時間のない所ですし、よっぽどの超一流棋士でなければパニックに陥って当然。
澤田六段を責める気は全くありません。
相手が悪すぎました。

こういう終盤に絶対の自信を持っている棋士相手に戦うということは、クトゥルフ神話の旧神のような狂気の神様を目の前にしているようなもんで、常に自分の精神力をガリガリと削られていくのを感じながら戦わざるを得ない状況。
最後まで正気を保って戦うというのは、並大抵のことではありません。
そもそも、序盤中盤でちょっとでもリードを取らないといけないというのが既にプレッシャー。
終盤までリードを保ってそこからが本当の勝負、というのは本当に辛い。
今の藤井聡太四段の状況から見て、タイトル争いに絡む上位20人くらいの棋士相手でないと連勝記録は止まらないでしょうねえ。
まあそれでも、勢いが急に止まるのはよくことではありますが。

それにしても。
今の藤井聡太四段を素直に「すっごーい!」と言えるフレンズにはなれず、「コワイ!」とか「どうせーっつーんじゃー!」という言葉が先に出てしまうところが、いつまで現役時代を引きずってるんだ、という自分なのですが(苦笑)

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by mitsuboshi03 | 2017-06-04 11:23 | 将棋 | Comments(0)
えー遅くなりましたが、佐藤琢磨さん、インディ500制覇おめでとうございます!
40歳だと正直参加するだけでも大変なのに、優勝とは!
それにしても、今回の最高齢ドライバーは49歳ですか…まだまだやれますね!(白目)

さてさて今回も将棋ネタ。
今回は多少毛色を変えまして、自由研究っぽくいってみようかと。

天才棋士が現れたから、それに対応してプロの将棋が変わるのか。
はたまた、プロ将棋の変化にいち早く対応したのが天才棋士なのか。
ニワトリが先か卵が先かみたいな議論ですが、私は両方だと思ってます。
その辺の流れを、近年の世代を代表する天才棋士4名を中心に語ってみようかなと。
天才棋士に上げるのは、谷川浩司・羽生善治・渡辺明・藤井聡太。
あまり異論はないんじゃないかと思いますが。

■谷川浩司九段(55歳)
■著名な戦績:最年少名人記録(21歳)、永世名人、四冠王
■同世代のライバル:花の55年組(高橋九段・中村修九段・南九段・塚田泰明九段など)
■ポイント:①寄せを見据えた序中盤②後回しにできる手は徹底的に後回しに

まずは「光速の寄せ」こと谷川九段。
詰将棋を解くのも作るのも得意で、終盤に絶対の自信を持つところは藤井聡太四段にも通じるところかと。
まだ何でもなさそうなところから、あっという間に敵玉を寄せきってしまう「光速の寄せ」は、当時のプロ棋士達を恐怖のどん底に陥れました。
このころ生まれたプロ将棋の潮流として、以下の2点を上げておきます。
①寄せを見据えた序中盤
序中盤のうちから終盤の寄せを見越した工夫をしておこうという考え。
これは対谷川九段研究で他のプロ棋士が徐々に取り入れていったのかなと。
分かりやすい例で言うと穴熊ですかね(谷川九段はあまりやりませんが)
終盤自陣を見なくて済むように固めておこうという発想です。
②後回しにできる手は徹底的に後回しに
この考えが普及するのはもう少し先のことになりますが、出始めということで取り上げておきます。
最初にこの考えが出てきたのは、飛車先不突矢倉や角換わり腰掛銀での▲2五歩保留から。
これまでは序盤で漫然と飛車先の歩を伸ばしていましたが、それに代えてプラスになる手がどんどん発見され、むしろ飛車先の歩を突くのをどこまで先延ばしにできるかで競争になるという時代に突入しました。
また、漫然と王様を囲う前に速攻、という潮流も出てきまして、塚田スペシャルとか中原流相掛かり、また米長流急戦矢倉や、矢倉模様で後手から急戦を仕掛ける順も流行しました。

■羽生善治三冠(46歳)
■著名な戦績:七冠王、永世六冠、タイトル在位97期、「人生の半分が王座」
■同世代のライバル:チャイルドブランド(森内九段・佐藤康光九段など)その他いっぱい
■ポイント:①常識を疑え②中終盤のパターン化③研究会

さて「鬼畜眼鏡」こと羽生三冠。
戦績に関しては今更言うまでもないでしょうね。
将棋界全体の歴史の中でも特筆すべき棋士でしょう。
森内九段に佐藤康光九段に丸山九段に郷田九段に藤井猛九段にと数多くの超一流のプロ棋士がひしめく中、これだけ卓越した戦績を上げるというのは恐るべきことです。
このころ生まれたプロ将棋の潮流として、以下の3点を上げておきます。
①常識を疑え
これまでプロ将棋で常識とされてきたことを、一つ一つ検証していったのがこの時代の大きな特徴だと思います。
羽生三冠にしても、谷川九段相手に2手目△6二銀のような手をよく試していました。
「強い人相手に試さないと、本当にダメかどうかわからないじゃないですか。」(羽生三冠談)
いやそうかもしれませんけど、本当にやらかすこたあないじゃないですか(苦笑)
またこれまで「また升田は妙な序盤を」という評価をされていた升田実力制第四代名人を、「升田先生の序盤は現代でも十分通用する」と再評価したのは羽生世代の大きな成果だと思ってます。
②中終盤のパターン化
序盤の研究はこの時代の前からも進められてきたのですが、中終盤もパターン化しようとしたのはこの時代からだと思います。
分かりやすい例で言えば、「Z」や「ゼ」(絶対詰まない)とかですね。
ちなみに、「将棋の終盤は800パターンに集約できる!」と断言したのは奨励会時代の羽生三冠でした。
③研究会
この時代のプロ将棋を語る上で外せない話題は、何と言っても研究会でしょう。
伝説の島研を始め数多くの研究会が組まれ、若手棋士は3つ4つの研究会をハシゴするのが当たり前、という時代でした。
また関西に対して関東の研究が進んでいたこともあり、村山聖九段など関西の一流棋士が関東へ多数移籍した、というのもこの時代の潮流でしたね。

■渡辺明二冠(33歳)
■著名な戦績:初代永世竜王、三冠王
■同世代のライバル:佐藤天彦名人、豊島八段など
■ポイント:①徹底的な合理化②固い、攻めてる、切れない

さて「魔太郎」渡辺二冠。
竜王戦だけの棋士、の評はありますが、賞金などの面でも最高の棋戦で誰もが獲得を狙っている中、11期という圧倒的な獲得数を誇っているのは流石としか言いようがありません。
またこの世代のプロ棋士が軒並み羽生世代に苦戦している中、互角以上の成績を上げている数少ない棋士の一人でもあります。
このころ(といってもつい最近のことですが)生まれたプロ将棋の潮流としては、以下の2点を上げておきます。
①徹底的な合理化
渡辺二冠の最大の特徴は、「自分の将棋に必要なことしかやらない」徹底的な合理化。
自分が指さない戦法は一切研究しない。長い詰将棋を考えるのは時間の無駄。大昔の将棋なんか意味がない。
徹底的に無駄を切り捨て、勝利への最短距離のルートを追求する。
とはいえ、これに特化していった同世代のプロ棋士が軒並み羽生世代相手に敗れていく中、多少は長い詰将棋や大昔の将棋などを取り入れていった渡辺二冠がタイトルを獲得していったのは皮肉なことですが。
②固い、攻めてる、切れない
自陣の囲いが固い。ずっと攻めてる。自分の攻めは切れない。
この時代の必勝パターンがこれでした。
金銀を徹底的に自陣へ引きつけ、飛車角桂歩で相手の弱点を軽快に破っていく。
攻めは細いながらも途切れることなく、要所では巧みに自陣のリフォームを。
安定して勝ち星を上げるには有効な手段ではあるのですが、研究が加熱したこともあり指す戦法が極めて限定されてしまい(事実上横歩取りか角換わり腰掛銀の二者一択、たまにゴキゲン中飛車)、特に後手番で指す戦法に苦労する棋士が増大したのもこの時代の特徴と言えます。
この閉塞感がいつまで続くかと思っていたのです、が。

■藤井聡太四段(14歳)
■著名な戦績:最年少四段記録、デビュー以来の連勝記録(20連勝、継続中)
■同世代のライバル:千田六段、佐々木勇気五段など
■ポイント:①コンピュータ将棋②居玉って意外と固いんですよ

さて最後になります藤井聡太四段。
前に上げた3人の系譜に連なるかどうかは今後の活躍次第ではありますが、今のところどう考えても外れていくビジョンが見えない、ということで取り上げました。
前人未踏のデビュー以来の連勝記録を未だ継続中ではありますが、その記録よりも内容がまた素晴らしいというのが恐ろしいところ。
序盤中盤ソツがなく、そこをかいくぐってからが本番という絶望。
詰将棋で鍛え上げた無敵の終盤力は、詰将棋選手権や炎の七番勝負などでも遺憾なく発揮されております。
この時代、というか近未来の話しになりますが、ポイントになりそうなことを2点上げておきます。
①コンピュータ将棋
やはり飛躍的な進歩を遂げたコンピュータ将棋を避けては通れないでしょう。
これまで人間が見通せなかった将棋の新しい領域をどんどん広げつつあります。
プロ棋士が最強でなくなったのは残念ではありますが、これまでの常識がどんどん塗り替えられていくのを見ていくのはとてもワクワクします。
またこれまでの研究会に代わり、コンピュータを上手に使いこなした一人研究が主流になりつつあります。
こうなると、今までとかく大都市に集中しがちだったプロ棋士が地方からも出現する可能性が広がりつつあるのかなと。
一地方在住者としては楽しくなりますね。
②居玉って意外と固いんですよ
固めてドカン、という将棋は、とかく先手有利になりがちでしたが、特に後手番から囲いを居玉、または中住まい程度にとどめて先攻する将棋が増えたように思います。
コンピュータによる研究が進んだことにより、薄い囲いでも恐れず戦えるようになったのが大きいのかと。
急戦好きな私としてはありがたい時代になったものです。
将棋は勝てませんが(涙)
あと、今まで感じていたプロ将棋から感じる閉塞感が無くなったのは大きいですね。
序盤から目が離せない、見ていてワクワクする将棋が増えて楽しいです。

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by mitsuboshi03 | 2017-06-04 10:58 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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