カテゴリ:将棋( 240 )

ここんとこ雨が多いこの辺り。
地元の大きな花火大会にそれほど影響が出なかったのが救いではありますが。
今朝の墓参りも、雨が弱くなったところを縫うようにして行ってきました。

さて今回は普通の将棋ネタ。
これまでの将棋界の話題をいくつか取り上げてみます。

■王位戦七番勝負、羽生王位が1勝を返し1勝2敗に

まずは王位戦七番勝負から。
挑戦者の菅井七段が連勝スタートということで注目された第3局は、羽生王位が1勝を返して菅井七段の勢いをひとまず食い止める形となりました。
後手番の菅井七段が角交換振り飛車に構えたのですが、羽生王位が序盤早々に角を手放して3筋の歩を取った構想が上手く、そのまま押し切ったという印象。
3連敗は避けたかった羽生王位にとっては大きな1勝と言えます。
一方敗れた菅井七段ですが、局後に大盤解説会へ顔を出したときに「ここで反省したい」と一言。
その後、羽生王位も交えて大盤解説会場でも感想戦を繰り広げることに。
対局で疲れているというのに、よっぽど将棋好きなんですなあ。
こういうところは羽生王位とも波長が合うでしょう。
今後の対局も楽しみです。

■竜王戦挑戦者決定戦第1局、羽生三冠が先勝

今度はおとといの8月14日に行われた大一番、竜王戦挑戦者決定戦の第1局。
結果は羽生三冠の勝利だったのですが、横歩取りだというのに127手にも渡る大熱戦で、どちらが勝ってもおかしくないという名勝負でした。
終盤こそ少々アヤがありましたが、両者とも散々ねじり合いを重ねてきただけにそれは仕方のないところ。
人間らしい対局で良かったんじゃないかと思います。
いかな将棋星人羽生三冠とはいえ、残り6分で実戦詰将棋19手詰めを解け、というのは少々酷なんじゃないかと。
私の実体験からも言えることなのですが、詰将棋や次の一手を実戦で指すって、想像以上にハードルが上がりますからね。
ここがポイント、と言われればそのように読みますが、実戦のときに自分でポイント探すってのはかなーり大変です。

松尾八段にとっては非常に惜しい一局を落としましたが、まだあと2局あります。
充実ぶりは示してくれただけに、重要なのはあともう一押し。
あと、序盤で少しリードできるともっといいですね。
なに難しい?
将棋星人相手に終盤で五分以下の条件で勝ちに行く方がよっぽど無理ゲーですw

■きょうの藤井聡太(王位戦予選で小林健二九段に快勝)

さてきょうの藤井聡太。
昨日の8月15日に王位戦予選で小林健二九段と当たって快勝しております。
先手番の小林九段が矢倉を目指したのですが、最近コンピュータ将棋などで猛威を奮っている「居玉から△6二銀~△7三桂でバリバリ攻める」戦法を藤井四段が採用。午前中で先手陣が崩壊する危機こそ避けられたものの、序盤からリードを奪った藤井四段がそのまま押し切った一局となりました。
小林九段は今日の藤井四段の仕掛けを軽視してたのかな、という印象。
途中から右玉に構えた工夫も実りませんでした。
とはいえ、始まった早々に観戦記者と雑談するところは久々に昭和を感じさせる一コマでした。
AbemaTV、中継あざーっす!

なお次回の藤井聡太の対局は、8月22日(火)に朝日杯の予選での対大石六段戦となります。
これが午前中で、勝つと竹内四段と午後にまた対局。
どちらも油断できない相手ですが、また連勝を伸ばすことになるんでしょうか。



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by mitsuboshi03 | 2017-08-16 10:32 | 将棋 | Comments(0)
「みつぼしくん、この文字読める?」
「…読めません。」
「じゃあ、これは?」
「…ダメですね。」
「ということはみつぼしくん、きみ老眼だよ。」
ぎゃああああああああ…。

というわけで、とりあえず100円ショップで老眼鏡を買う羽目に。
使うのは仕事と本読むときくらいなんですけどね。
トホホ。

いつもの将棋ネタですが、明日が竜王戦挑戦者決定戦第1局という大勝負があるため、あさってに回します。
どうせお盆ですし。
あ、コミケ遠征の方はお疲れ様です。
そういや家に帰るまでがコミケです、と言ったのはワークスの某後輩でしたっけ。

今回は、5巻を立ち読みして悩んだ末に諦めたものの、やっぱり気になって6巻を買ったら大当たりだったという『りゅうおうのおしごと!』を解体新書風味に。
個人的に気になったところにツッコミを入れるという、いつものパターンです(おい)
基本的にネタバレ全開ですので、6巻を一度お読みいただいた後に読んでいただければと思います。
老眼鏡片手に、一気に読めましたぜ。

△指し初め式

■蔵王達雄九段

まずは年初恒例の指し初め式でちらっと出てきた蔵王達雄九段から。
説明文からして、ほぼ間違いなく内藤國雄九段が元ネタですね。
タイトルまで取ったトップ棋士であり、また『おゆき』というミリオンヒットを飛ばした歌手でもあり、なおかつ実戦初形や『ベン・ハー』といった傑作を生み出した詰将棋作家でもある。
嘘みたいだろう、こんな人がホントに居るんだぜ(白目)

現実の内藤國雄九段は2015年に惜しまれながらも引退されましたが、作中の蔵王達雄九段も今年度中での引退を表明しているとのこと。
作中では順位戦最終局で引退、となっていますが、現実ではたいていの場合は他にも棋戦がありますので、対局がすべて終わってから引退、ということになります。
まあラノベですし、この辺は細かいネタになりますんではしょって正解でしょうねえ。

△シューマイ先生

この巻最大の問題児。
アニメがもし続いたとしても、恐らく全く触れられない存在になるかと思われます。
こちらも恐ろしいことに元ネタがありまして、「囲碁界最後の無頼派」藤沢秀行名誉棋聖とそのお孫さんである藤沢里菜女流二冠(囲碁)との合せ技かと思われます。
(あともう1個ネタがあるが黙っておこう)

お爺ちゃんと孫との悪魔合体。
囲碁界的にはセーフなんでしょうかこのネタ(汗)

「一日に千回お○んぽ言わないと気がすまない」「一杯ひっかけてからNHK杯戦で打った」など数々の奇行で知られる藤沢秀行名誉棋聖ですが、卓越した序中盤での打ち回しを軸に囲碁界では高額な賞金で知られる棋聖戦を長年防衛するなど、こと囲碁に関しての実力は確か。
また日中韓ところかまわず若手の育成に尽力したことでも知られています。
将棋界でも米長邦雄名誉棋聖など親交の深い棋士は多かったみたいですね。

それにしても。
タイトルホルダーが指し初め式に欠席するのは色々マズいんじゃないでしょうか(震え声)

▲はじめての大盤解説

5巻までにめでたく女流棋士となったあいちゃんと天衣(あい)
女流棋士となったからには避けて通れないのが、大盤解説の聞き手役。
福崎九段や豊川七段といったスパークしがちな解説棋士や、ボソボソと手の解説しかしない解説棋士なんかを上手にコントロールしながら場を持たせるという、想像以上に大変なお仕事。
それでも認められれば全国ひっぱりだこで、これだけでも結構な収入になるのはとかく貧乏な女流棋士にとっては魅力的であります(涙)

さて肝心の作中では。
…まあ二人とも10歳ですからね、あの惨状は致し方ありません(合掌)
それにしても、あいちゃんというとワークスの某先輩を思い出してしまって(以下略)

△きまずい二人

■「あれ!?姉弟子…ですか?」

ここから始まる姉弟子無双。
私服銀子ちゃんかわええ。

▲ゴキゲン研究会

■「うちの飛鳥のどこが不満だっ!!」
 「めんどくさい親父だなぁ全く!!」

普段はクールな「捌きの巨匠」生石玉将も、こと一人娘の飛鳥のこととなると途端にめんどくさい親父に。
一人娘の親父というのはめんどくさいものなのです。
諦めましょう(おい)

▲一線

■一緒に寝たら襲わない自信がない。

まだまだ続く姉弟子無双。
煮え切らない八一をラブホテルに引きずり込み、えっちいセーラー服(ラブホテルの備品)で落としにかかる。

この期に及んで「一緒に寝たら襲わない自信がない。」と冷静に語る八一くんですが、普通の17歳男子なら、気になる女の子とラブホテルで二人っきりになった時点でもう襲ってます。
さすがは竜王にして将棋星人。
まるでナイロンザイルのように強靭な精神力ですなあ(褒めてない)

■「姉弟子は…体力が無いんだと思います」

将棋の手を考える体力。
移動に耐える体力。
想像を絶するストレスに耐える体力。
将棋は頭脳労働ではありますが、こういう体力をつけるのはプロ棋士になるための絶対条件。
特に三段リーグ入りを視野に入れている銀子ちゃんにとっては、特に最後のストレスに耐える体力が必要になってきます。
健全な精神は健全な肉体に宿る、といいますが、ある意味当たってますね。
自分も最近これを痛感して、歩いたりエアロバイクしたりアミノ酸補給したりしています。

銀子ちゃん、水泳もいいけど、エアロバイクはいいぞ!
あの谷川九段もオススメだぞ!(本当)

▲母親との会話

地元にいるお母さんとスカイプで会話するあいちゃん。
ここが個人的には今回一番の笑いどころ。
だんだんと笑いが引きつったものになってはくるのですが(苦笑)

それにしても。
既成事実を作って男を縛り付けろ、ってそれ10歳女子に言う言葉じゃありませんよねお母さん!?
あまつさえ。
目をキラキラさせた女子小学生に「ねえ、キセイジジツってなーに?」って聞かれたら、いったいどう切り返せばいいんでしょうか。
軽くホラーです(おい)

△あい、ロリコンを殺しにかかる

■『JS4年生』

さ、最近の女子小学生は進んでるなー(棒)

だがしかし。
女子小学生だからこの程度で済んでいるのであって、もうちょい年齢が上がったティーンズ向けともなるとまあこれがなんともエグ(以下略)
女子の妄想力こええ。
というか、妄想だけで済ませるのがもっとこええ(おい)

▲号外

■ただ、一つだけ…不安材料がある。

女流棋士のお祝いに、亡くなったお父さんの字体で作った特製駒を八一からもらった天衣。
涙を流す年相応な姿がかわいいのですが、こと棋士となると話は別。
優しいとか、気が回るというのは一般社会では大事なことなのですが、棋士の場合はそれがマイナスになることが多いもの。
例えば木村一基九段なら、もっと憎たらしい性格だったらとっくの昔にタイトルの1つ2つ取ってておかしくないんですけどねえ。
でも、そういう木村九段が大好きなので、そこが中々難しいところではありますが。

▲人を超えしもの

■目の前に座っている子供は コンピューターそのものだった。

この第6巻で光が当たり始めた恐るべき強敵、椚創多(くぬぎそうた)二段。
そうた、という名からして、元ネタはほぼ間違いなくあの藤井聡太四段。
元ネタは終盤は天然モノで、序中盤をコンピュータで補強しているのですが、こちらは序盤中盤終盤隙がない、混じりっけなしのピュアコンピュータ棋士、のたまご。
(あれ、どこかで聞いたようなセリフが)

現実の将棋界でも、あと5年や10年もすると、こういう若手がドンドン出てきそうだなと。
将棋を始めたころから、強いコンピュータ将棋が当たり前にある世界で育つ棋士。
怖くはあるのですが、個人的にはどうもそれが最強だとは思えないんですよね。
どこまでいっても人間は人間で、コンピュータになることはできない。
やはり対人間戦は、自分は間違えず、相手を間違えさせる戦い方をするのが最強で、コンピュータはあくまでも道具として使うのが良いのかなと思ってます。
このあたりをどう書ききるのか、7巻以降を楽しみにしています。

あとこの創多くん、昔はちょくちょく八一くんの将棋の記録を取ったり、アパートへ遊びに来たりしてたそうな。
同じ将棋星人ですからね、気が合うんでしょうね(白目)

▲決意

■そのためなら 死んだって構わない。

銀子、死ぬなああああああ(壊)

twitterでもちょくちょく懸念されていますが、この辺がどうも村山聖九段を元ネタにしているような展開で怖い怖い。
銀子ちゃんは身体弱い設定だし、村山聖九段が亡くなってほぼ20年と区切りも良いし(ちなみに命日はついこないだの8月8日)、監修が関西若手棋士の西遊棋だし。

死ぬのは現実の村山聖九段だけでたくさんです。
もー私世代の将棋ファンにとってはトラウマネタですからねこれ。
何度も何度も書いてる気がしますが、こればっかりは諦めてください(おい)

人間死んだらいけません。
死ぬのはダメです(佐藤会長風味)

▲あとがきに代えて

ああ、こういうの私ダメなんです。
ちょー弱いです。

何がなんだかわからない人、とにかく6巻を買って読むのだ(ダイマ)

▲感想戦

供御飯(くぐい)女流のおっぱい絵がたまりません(おい)
机の上に「のさっ」と乗っかっている感じがいいのよね。
まだ見てない人はとにかく6巻を買(以下略)

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by mitsuboshi03 | 2017-08-13 17:41 | 将棋 | Comments(0)
平日に大きなお祭り、日曜は地区の夏祭り。
今日も準備やら何やらで動員。
生きねば(切実)

さて今回も将棋ネタ。
将棋界では1年で最も話題のない時期である夏なのですが、探せば色々あるもので。

■渡辺竜王に挑むのは、同門棋士とあの男(竜王戦挑戦者決定戦出場)

まずはいよいよ大詰めを迎えた竜王戦。
三番勝負となる挑戦者決定戦に進出したのは、稲葉八段を下した羽生三冠と、久保王将を下した松尾八段ということになりました。

羽生三冠の方はいまさら語ることもないかと思います。
三冠を防衛し続けているのは普通の棋士としては異次元の領域なのですが、何しろタイトル七冠を達成するなど確実に歴史に残る棋士なだけに、ここ最近タイトル挑戦が無かったというのはマイナス材料。
永世七冠達成のビッグチャンスでもあるだけに、ここでは負けられないところ。

一方の松尾八段はここで取り上げる機会はほとんどなかったかと思います。
棋戦優勝こそ新人王戦1回のみなのですが、居飛車穴熊と横歩取りで両方松尾流と名の付く戦法を有しているなど、序盤に定評のある一流棋士。
最近では安定感抜群なガチ将棋ファン向けの将棋解説でも活躍しております。
松尾八段にとっては一世一代の大舞台。
竜王戦予選での直接対決では勝利を収めていることもあり、番狂わせを期待。
なお所司門下ということで渡辺竜王とは同門になります。
タイトル戦での同門対決というのは極めて希少価値が高いだけに、こちらに転んでも将棋ファンとしてはオイシイ展開(おい)

■きょうの藤井聡太(菅井七段に完敗、3敗目を喫する)

さてきょうの藤井聡太。
今週も8月4日に王将戦1次予選の決勝戦を菅井七段相手に戦いました。
えーと、何度も何度も書いてますが、デビューしたての新人四段が年間最も対局のつきにくい真夏に毎週毎週対局がつくってまずありえないことですからね。
ありえないくらい勝っているという証明なんです。
ありえないといえば、今回の相手の菅井七段とデビュー1年未満の新人四段が戦うというのもまずありえないこと。
あの羽生三冠を相手に王位戦七番勝負を連勝している男ですからね。
菅井七段と一生指さずに棋士人生を終える棋士もそれなりに居るというのに、これだけの相手ともうぶつかっているというのは本当に異次元の活躍ぶりです。

というわけで、菅井七段相手にに完敗したのはごくごく普通の結果。
勝っていようものならそれこそ今年度中のタイトル挑戦も十分考えられるところでしたが、まあしゃーないです。
実力つければいいだけの話しですから。
なおこれで今年度中のタイトル挑戦が可能なのは棋王戦のみとなった模様。

また報道では高校進学に悩んでいるという話も出ていました。
視野を広げる意味では大きいのですが、あの羽生三冠も苦しめられたハードスケジュールに悩まされることにもなる。
どちらを選んでも一局の将棋。
こればっかりは当人次第、と言うしかないですなあ。

なお来週は8月10日にC級2組の順位戦で高見五段との対局が予定されています。
こちらも伸び盛りの若手なだけに簡単には下せないとは思いますが、今後のためには絶対に負けられない一局。
21世紀になっても、プロ棋士にとっての順位戦は命の次に大事な戦いですので。

■奇跡のゲーム実況、藤田綾女流二段によるスプラトゥーン2ゲーム実況

Abema将棋中継の恒例となった解説者と聞き手の一日時間割りネタで、(オフの日に限り)1日10時間以上スプラトゥーンにハマっているのが暴露されてしまった藤田綾女流二段。
ニコニコがこんなオイシイネタを逃すはずもなく、プロ棋士も交えたスプラトゥーン2ゲーム実況生中継が行われることとなりました。

えーと、正直なめておりましたが、とっても楽しかったです。
NHK杯での「将棋のお姉さん」とは一変した藤田女流のガチゲーマーっぷりはもとより、山口「えりりん」女流との名コンビぶりとか、中村太地六段や戸辺七段やひふみんという多彩なゲストも楽しゅうございました。
ゲーム実況の標準がわかっていなくて恐縮なのですが、初回放送のアクセス数が10万弱で、アンケート結果の「とてもよかった」率が96%越えというのは驚異的な数字なのではないかと思います。
これは看板番組化待ったなしでしょう(おい)

■伝説の棋士、永作芳也

1989年に将棋界から忽然と姿を消した伝説の棋士、永作芳也。
その消息が、つい最近の記事で明らかとなりました。
私も正直「いつの間にか居なくなっていた」という印象しかなかったのですが、記事を見て涙が止まらなくなったため取り上げてみた次第でございます。

18歳に6級で奨励会に入会。
現在では規定により不可能な遅いスタートを切った永作芳也さんですが、棋士の雑用係である塾生や記録係を熱心に勤め上げ、その合間を縫って先輩棋士の指導を仰ぐという文字通り血の滲むような努力を積み重ね、24歳でプロ四段デビュー。
しかしその後は好成績を上げることができないまま、デビューから10年後の1989年に突如将棋界を去る決断をし、つい最近まで将棋界とは音信不通となっておりました。

将棋界を去る決断をした経緯は記事でも濁しておりましたが、個人的には、やはり燃え尽きてしまったのかな、と思います。
さらっと書いてしまいましたが、18歳に6級で奨励会に入会して、24歳でプロ四段デビューを果たした裏には、筆舌に尽くしがたい努力があったと思います。
わずか6年足らずで、ほぼ素人と言ってよい状態からプロ入りするほどの棋力を手に入れるという奇跡を得たことにより、人には耐え切れない傷を負ってしまったのかなと。

それにしても感服しました。
世の中にはここまでできる人間が居るものだと。
こういう事例を見てしまった以上、今後私からは「精一杯努力しました」という表現は使わないようにしたいと思います。
そういう言葉は、まさに彼のためにある言葉だから。

なお永作芳也さんは、今では他の仕事をしながら子供向けの将棋教室を開いているそうです。
詳しい記事はこちらをご覧ください→




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by mitsuboshi03 | 2017-08-05 19:50 | 将棋 | Comments(0)
健康診断の結果が悪く、「色々と数値が悪すぎるんで食事制限と運動の刑」を喰らったでござる。
アイェエ…(ニンジャ的断末魔)

さて今回は将棋ネタ。
1週間休むと、どこまで書いたかわからなくなるのが困りますね(おい)

■中村太地六段、「三度目の正直」成るか(王座戦挑戦者決定戦)

まずはこれでしょう、ということで王座戦挑戦者決定戦から。
昨日の7月28日に中村太地六段と青嶋未来五段との対決が行われ、中村太地六段が勝って羽生王座への挑戦を決めております。

青嶋未来五段はこれまであまり取り上げてきませんでしたが、振り飛車穴熊を中心に居飛車も指しこなすという、相手にとって研究の的が絞りにくい難敵。
比較的有名なのは、日本でもトップクラスと言われるチェスの腕前。
羽生三冠と将棋とチェスで二面指しの研究会ができます(本当)
一方の中村太地六段は、絵に描いたようなイケメンというか超エリート。
早稲田実業時代はハンカチ王子こと斎藤佑樹と同期。
早大進学後も学業で優秀な成績。
NHK教育の将棋フォーカスのみならず、一般ニュースのキャスターとしても活躍。
師匠は会長も務めた米長永世棋聖。
将棋でも棋聖戦と王座戦で各1回挑戦者になってはいるものの、いずれも羽生三冠相手に敗北。
今回も絶対王者の羽生王座に挑みます。
「人生の半分以上が王座」な羽生王座相手にどこまで戦えるか。
前回の対決ではフルセットまで持ち込んでいるだけに、今度こそタイトル奪取といきたいところ。
羽生三冠も、王位戦を含めて防衛できればタイトル100期の偉業に手が届くだけに、負けられない戦いとなります。

それにしても、今期の王座戦本戦はベスト4からしてこの2人に加えて菅井七段と斎藤七段という若手づくしの戦いとなりました。
もう時代が藤井四段を含めた彼ら若手中心に変わったのか、ベテラン勢の逆襲はまだあるのか。
これからも目が離せませんね。
それにしても、羽生世代がすっかりベテラン勢になっちまってもう…(涙)

■きょうの藤井聡太(YAMADA杯で敗れたものの、3勝を追加)

さてきょうの藤井聡太。
前回ちらっと書いた通り、YAMADA杯で三枚堂五段に敗れたものの、棋聖戦と銀河戦で合わせて3勝を荒稼ぎし、銀河戦では本戦出場を果たしております。
三枚堂五段は千葉出身で、石田九段の将棋道場で佐々木勇気六段と共に腕を磨いていた経歴の持ち主。
とはいえ家庭の事情からか入門は関西の内藤門下で現在は関西所属。
YAMADA杯は持ち時間の少ない棋戦なだけに事故も多いのですが、それでも勝ったのは立派。
それにしても石田九段、持ってますねえ(おい)

それでも勝ち星を重ねるのが藤井聡太。
棋聖戦では現役棋士唯一の親子棋士の親の方な西川慶二七段と阪口五段に勝利。
銀河戦では、対局日の1月後くらいに放映というテレビ棋戦の常識を破るまさかの生中継が行われる中で平藤七段を下し、本戦出場を決めました。
ちなみにこの銀河戦、ランキングの低い棋士から順番に当たっていくという特異な予選形式を取っており、本戦入りするにはメチャクチャ勝ち星を上げるか、最後まで勝ち抜くしかないということで、中堅以下の棋士にとっては本戦入りがかなり大変な棋戦といえます。
さらっと書いてますが、やはりこの男モノが違いますわ。

なお次戦は8月4日。
王将戦の2次予選進出を賭けて、王位戦挑戦者の菅井七段と戦うことに。
言うまでもなく難敵。
どんな戦いをしてくれるか、今から楽しみです。


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by mitsuboshi03 | 2017-07-29 16:23 | 将棋 | Comments(0)
ニコニコ静画に上がっている、女子校生が下駄箱にラブレターを入れる絵を眺めていると、コメントにちらほらとフルメタル・パニックの相良軍曹ネタが。
ラブレターが入った下駄箱は安全のため爆破処理する、というネタは我々の世代では鉄板のようです(おい)
ふもっふの動画データは未だに捨てられないですねえ。

さて今回も将棋ネタ。
この時期は例年対局数が減る時期なので、いま対局で忙しい棋士は相当の強者。
一般的な棋士の場合、将棋まつりなどの営業に精を出したり、のんびり旅行に行ったりというのが定番かと。
一生懸命考えてるとあっつくなりますからね。
暑い時期には相性が悪いです。

■ベスト4決定!(竜王戦挑戦者決定戦トーナメント)

この時期で大きな対局というと、これですかね。
竜王戦の挑戦者決定戦トーナメントです。
藤井聡太四段の快進撃も一段落したんで注目度こそ下がっていますが、何しろ将棋界最高のお金と名誉がかかる大一番。
トップ棋士でも、ここまで勝ち上がるのは容易なことではありません。

さてベスト4を賭けた戦いですが、まず7月10日に丸山九段を下した稲葉八段が一足お先に勝ち抜け決定。
稲葉八段が横歩取りに誘導すると、丸山九段がすぐ角交換して▲7七角と打ち下ろし、20手足らずにしていきなり終盤戦に突入するという激しい将棋でした。
名人挑戦を含め、好調を維持し続ける稲葉八段。
活躍ぶりは進境著しい関西若手棋士の中でも筆頭格なだけに、とにかく結果が欲しいところ。

さてお次は7月14日に行われた羽生三冠vs村山慈明七段戦。
結果だけ見ると、
羽生「天才っていうのは谷川先生や村山君のことだよ。自分はただ努力しているだけ。」
慈明「やったぜ」
羽生「おめーじゃねえ座ってろ」
慈明「」
ってな展開かと思ってましたが(おい)、棋譜を見てみると、村山七段が「序盤は村山に聞け」な本領発揮で、終盤の入り口くらいまではリードを保っていた模様。
そこをまあ、いつもの調子で、羽生三冠が土俵際でうっちゃったわけですが。
村山七段にとってはなんとも惜しい一戦に。
悔しいでしょうが、また頑張って欲しい。
一方羽生三冠は、永世七冠の偉業達成に向けて大きな勝利となりました。
「いつかは永世七冠を達成するだろう」と思われてましたが、残り時間もそれほどないだけに、このチャンスは逃したくないところ。

最後に残っていた久保王将vs佐々木勇気六段戦は、藤井聡太四段が勝っていた場合に備え、学業優先で休日に対局をつけることを考慮してか、昨日の日曜日に行われることに。
大平六段もブログで語ってましたが、土日に大一番の対局が見られるのは将棋ファンにとってはありがたいこと。
少しでも機会が増えると良いのですが。
なお将棋の方は、久保王将のゴキゲン中飛車を佐々木勇気六段が超速で迎え撃つ戦いとなったのですが、中盤の難解な局面で久保王将が上手く抜け出し、あとはリードを広げて勝利。
佐々木勇気六段も怪しく迫ったのですが及びませんでした。
久保王将は得意の振り飛車で、さすがタイトルホルダーという貫禄を見せた格好。
あと、ゴキゲン中飛車に対する超速ってよく指されているのですが、そーんなに勝率は高くない印象が。
超速みたいな対振り飛車急戦は大好きでよくやっていたのですが、美濃囲いの固さという現実の前によく泣かされていたクチですので、なおさら辛口に見てしまうのかもしれません。
押したり引いたりみたいな感覚が身につくんで、将棋が強くなりたいなら強力にオススメしますけどね。

というわけで、準決勝はこの3人に加え、堂々の1組優勝を果たした松尾八段を含めた4人で行われることになります。
松尾八段には同じ所司門下である渡辺竜王との同門対決もかかっているだけに、頑張って欲しいですね。

■きょうの藤井聡太(加古川清流戦で都成四段を下す)

続いて今週の藤井聡太四段の話題を。
今週も加古川清流戦での対局がありました。
新人四段でこの時期毎週毎週対局がつくというのは、極めて異例なことであります。
最近感覚がマヒしてますがw

さてこの加古川清流戦は、四段に加え、三段リーグの上位勢や女流棋士、それにアマチュアに参加枠があるという棋戦になります。
関西将棋界の一大拠点となりつつある加古川市が協賛している棋戦ですね。
長らく続く出版不況の影響で、一時は若手向けの棋戦が消滅しかけていたのですが、この加古川清流戦やYAMADA杯などの新たな試みにより息を吹き返しつつあります。

さて肝心の対局の方ですが、都成四段相手に強い勝ち方をした模様。
最終盤で都成四段の王様をあと銀1枚打てれば勝ちというところまで追い詰め、おもむろに盤上に落ちている銀を王様で拾いにいくという恐るべき構想を披露。
次の一手でと言われれば少しは考えますが、ちょっと前から「これで勝ちだろ」と見通して指すのは強すぎます。
こういうのは詰将棋を詰め上がりから逆算して作る経験が生きているのかなあと。
一方の都成四段は、これで藤井聡太四段相手に三連敗。
辛いことは辛いのですが、とにかく前を向いて強くなるしかない。

あと詰将棋で思い出しましたが、藤井聡太四段は先日詰将棋の大きな集会に参加したとのこと。
ホントに好きなんですねえ。

■りゅうおうのおしごと! アニメ化決定

さて将棋ラノベ界の第一人者となった「りゅうおうのおしごと!」、アニメ化決定とのこと。
女子小学生という飛び道具と、糸谷八段を中心とする関西若手将棋ユニットの西遊棋が監修する将棋ネタの組み合わせで安定した売上を保っている模様。
私のようなコアなファンには評価されにくい点なのですが、狙って売上を伸ばす、って大事なことですからね。
あ、私は銀子ちゃん推しです(聞いてない)

あと、同時期に「3月のライオン」のアニメ2期も放送されるとのこと。
日程が重なるのを危惧する向きもありますが、同じ将棋ネタとはいえ方向性が全然違いますからねえ。
むしろいくつも重なってた方が話題になるんじゃないかな、と思ってみたり。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-17 10:48 | 将棋 | Comments(0)
「なんと恐ろしいことだ…今年もすでに半分終わってしまった。
このままでは、人類は滅亡する!」
「な、なんだってー!!」
何か毎回こんな感じだったような気がしますがこのマンガw

さて今回も将棋ネタ。
一応、アレからいっときますかね。

■きょうの藤井聡太(デビューからの連勝記録は29でストップ。順位戦は連勝)

ついなんとなく、コーナー名を変えてみました(おい)

まずは速報だけしておいた対佐々木勇気五段戦。
私もほぼ1日張り付いて見ておりましたが、佐々木勇気五段の準備が勝った一番、という印象。
まあ、あれだけ現地下見(別名:特別対局室に棲む魔物)とか、とっておきの戦法(相掛かりから無理矢理勇気流横歩取り模様に)を用意しておいて、これで負けたら立つ瀬がないだろう、というか、もう打つ手が無い状態でした。
それにしても、ニコ生の中継で久々に石田和雄九段の声を聞けたのは収穫でした。
アマチュアのお手本として最適といわれた筋の良い指し回しもさることながら、解説での名調子っぷりは当代一と言われていた一流棋士ですね。数年前に引退し、今では千葉の柏で現役時代から続けている将棋道場の経営に専念しておられます。
板谷一門なので藤井聡太四段との縁も当然深いのですが、何と言っても佐々木勇気五段は可愛い愛弟子ですからね。
愛されっぷりを堪能できて満足でした。
”ウチの勇気が必勝だというんで出てみたら、ま~だ難しいとか言うのかね。
ずいぶん話しが違うじゃないの!”
これには現解説名人の木村九段(先日勝数規定を満たし、見事九段に!)もタジタジでしたw

さて連勝の途切れた藤井四段。
それでも対局は続きます。
7月6日(木)に行われたのはC級2組の順位戦。
昇級のためには1敗すら許されない、厳しい棋戦です。
相手はコーヤン流三間飛車の使い手、中田巧七段。
師匠が大山十五世名人、弟子があの佐藤名人ということでも有名ですね。
中田巧七段が用意してきた作戦は、やはり伝家の宝刀のコーヤン流三間飛車。
藤井四段も漢らしく堂々と、居飛車穴熊に組んでの真っ向勝負を挑みます。
居飛車穴熊に組ませてから姿焼きにする、というのがコーヤン流三間飛車の極意。
居飛車側がきちんと対策を取っていると中々きれいに潰すのは難しいのですが、将棋ウォーズなんかで不意に使われたりすると中々とがめられない優秀な戦法であります。
本局は終盤までほぼ互角の展開に。
あのponanzaさんも3点とか付ける中で放たれた中田巧七段の一手のミスを、藤井四段が逃さず一気に仕留めて勝利を収めました。

本局は、とにかく中田巧七段が素晴らしかった。
残念ながら武運拙く敗れはしたものの、持てる力を最大限発揮した見事な将棋でした。
それにしても藤井四段は強かった。
何しろ、七冠王時代の羽生三冠が、
「えーと、新四段の羽生です。よろしくお願いします。」
みたいな感じで出てくるようなもので、相手にしてみたら、
「お前のような新四段がいるか(真顔)」
と言うしかない状況。
そろそろトップ棋士に当たる機会も出てくるとは思いますが、それまでは当面勝ち星を重ねそうですね。
30連勝再び、になるかどうかは、相手次第でしょうねえ。

■王位戦開幕。菅井挑戦者が緒戦を飾る。

さて今度はタイトル戦。
夏の二大タイトル戦の一つとしてすっかり定着した王位戦が開幕しました。
絶対王者の羽生王位に挑戦するのは、初のタイトル挑戦となる菅井七段。
振り飛車党若手筆頭格として既に実力は高く評価されており、ようやく出てきたか、という印象が強いです。
最近は居飛車も指す菅井七段ですが、本局は後手番ということもあり振り飛車を採用。
羽生王位も居飛車穴熊で迎え撃ったのですが、固める穴熊ではなく、位を取って盛り上がる構想で行ったのが個人的にどうだったかという印象。
それでも最善を尽くせば互角以上の展開だったようですが、それを逃してしまった羽生王位が敗れた、という将棋でした。
王位戦は二日制の七番勝負という長丁場ですが、それでも緒戦をしかも後手番で勝利できた、というのは菅井七段にとっては大きな一勝。次の第2局も先手番で勝てればタイトル奪取に弾みがつきそうです。
一方羽生王位は、やはり年齢もあってか体調面が心配。
今の時期は寒暖の差があったり湿気が多かったりして、そういうのが年取るとしんどくなってくるんですよねえ(経験談)

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by mitsuboshi03 | 2017-07-08 09:27 | 将棋 | Comments(0)
簡単に結果だけ。

藤井四段、佐々木勇気五段に敗れ公式戦での連勝が29でストップ。
詳しい話は来週やります。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-02 21:34 | 将棋 | Comments(0)
急に職場が変わるとの連絡が。
いつもより準備期間は長いとはいえ、相変わらず引き継ぎ期間の短い会社である(苦笑)
月曜日中に引き継ぎ書作らないと(涙)

さて今回も将棋ネタ。
さっき終わった対局の感想戦を見ながら書いてます。
まずはその終わった対局から。

■斎藤挑戦者、土壇場で九死に一生を得る(棋聖戦第3局)

さて棋聖戦第3局。
ついさっき終わりまして、斎藤七段が勝利。
辛くもストレート負けを回避しました。

後手番の羽生棋聖が、まさかの藤井システムを採用。
しかも、2006年12月に行われた棋聖戦最終予選での羽生三冠vs藤井猛九段戦をほぼそのまま採用。
(盛大な勘違いをしていたのでしれっと直しちゃいました。ごめんね)
その将棋は結局羽生三冠が勝ったのですが、途中の分かれは藤井猛九段の方が良かったらしく、もう一度試してみたかったみたいです。
本局も羽生三冠が優位を築いて終盤を迎えたのですが、そこで決めに出た△6七桂不成で情勢が一変。
それでも次の一手次第ではチャンスを逃すところでしたが、そこで斎藤七段が指した▲7三金が見事な一着で、その後は斎藤七段が逆にリードを奪います。
最後は一見羽生三冠の王手龍取りを受けただけに見えた▲6七桂が、なんと寄せに利いてくるという恐るべき手順で斎藤七段が即詰めに打ち取りました。

斎藤七段にとっては実に大きな一勝。
ストレート負けは自分も辛いし、他の棋士からの視線も辛いというダブルショック。
あとこれで羽生三冠を相手にタイトル戦での初勝利を達成。
今後に向けても価値ある一勝となりました。

敗れた羽生三冠ですが、昔覚えた何とやらで若い芽を摘むという、いつもながらのえげつない戦術が機能するかに思えましたが、勝負どころでまさかの失速。
年取るとねー、こういうのがあるんですよねえ。
身につまされるものを感じます(経験談)

第4局は7月11日(火)に新潟で行われます。

■里見女流、女流王位を防衛し、女流五冠を維持(女流王位戦5番勝負)

さて今度は女流王位戦。
里見女流王位に伊藤沙恵女流二段が挑戦した今年の女流王位戦ですが、第5局が6月27日(火)に行われ、里見女流王位が勝って女流王位を防衛しました。
棋譜を追えていなくて申し訳ないのですが、伊藤沙恵女流二段は奨励会の先輩だったこともあってか流石の貫禄を見せ、フルセットにまで持ち込まれる熱戦となりました。

里見女流はこれで女流五冠を維持したわけですが、並行して行われている三段リーグを抜けるのが最重要ポイント。
なのですが、今日の成績を除いて3勝5敗というのは、限りなく赤に近い黄色信号状態。
なお、もうひとりの女性三段である西山三段はここまで6勝2敗でトップグループにつけております。

伊藤沙恵女流二段は敗れはしたものの、やっとその実力の一端を示してくれました。
これからの活躍に期待します。

■今日の藤井四段(29連勝しました!)

さて、かなり今更ではありますが今日の藤井四段。
既報通り竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田四段を下し、デビューからの連勝記録を29に伸ばして、連勝記録でも歴代1位となりました。

何しろプロ棋士だけで150人も居ますので、なるべく偏りなく色々な棋士を取り上げていこうというのを心掛けている(つもり)の当blogにあって、個人コーナーを設けるのにはそれなりに葛藤があったりなかったりしたのですが。
まあ、ここまで来ると、ねえ。
新聞の一面トップを飾ったり、TVで一日中追い掛け回されたりする棋士なんて、今後も含めてそうそう出るもんじゃないですし、もう開き直っても、いいよね(おい)

あと、藤井四段の強さの秘訣としてよくコンピュータ将棋を取り上げられるのですが、個人的にはやはり当代きっての終盤力があってこそ、と思っております。
そこにコンピュータ将棋で序盤中盤をうまく補強できた、という印象。
序盤中盤はソツがないな、とは思いますが、正直凄いとは思ってません(キリッ)
むしろそういうところは、今回の相手である増田四段の方が上手かったんじゃないかと。
終盤はもう、どうしようもないと思ってます。
本局もそうでしたが、もはや乾いた笑いしか出ないレベル(えー)

さて明日(7月2日)はいよいよ対佐々木五段戦。
この日も特別対局室の片隅で獲物を値踏みしていた佐々木五段。
「自分の将棋を指す」と言う姿に好感が持てました。
一番大事なことですが、何しろ正気でいることが最も難しい。

明日も出来る限り張り付いて見るつもり。
明日は結果だけ書いて、来週末に記事をまとめる予定です。

■名伯楽、逝く(大内九段逝去)

さて最後は、藤井四段vs増田四段の最中に飛び込んできた訃報を。

名伯楽として知られた大内九段(75)が逝去されました。
あの米長永世棋聖と四段デビューが同期ということもあり、タイトル戦の登場機会にこそ恵まれませんでしたが、初代棋王の獲得や、名人戦での中原名人との激闘で名を馳せました。
特に名人戦の第7局では1日目でかなりの優位に立ち、あの楽天派の中原名人をして「いつ投げようかと思った」と嘆かせたほどでしたが、残念ながら中原名人の牙城を崩すことはできませんでした。

あと特筆すべきこととしては理事職もありますが、何と言っても塚田九段や鈴木大介九段といった多くの弟子を育てたことですね。
一門会で大内九段が一声かけるや、弟子一同が揃って直立不動となる様は壮観だったとのこと(おい)
厳しくも人情味のある良き師匠だったようです。

それにしても、私が子供の頃のスター棋士が次々と鬼籍に入って行きますなあ。
仕方のないことではありますが。

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by mitsuboshi03 | 2017-07-01 20:09 | 将棋 | Comments(3)
う~む、中継見ながらだと色々ぶっとぶな。
しゃーない、簡易更新でいこ。

藤井四段vs増田四段戦を見ながら書いてます。
結果は出たところで追記します。

※藤井四段勝ちました。詳しくは次回やります。

まずはここまでの将棋ネタを。

■きょうの藤井四段(デビューからの連勝記録を28連勝に伸ばす)

まずは藤井四段。
既報通り6月21日の対澤田六段戦に勝利し、デビューからの連勝記録を28連勝に伸ばしております。
前回の対戦では必至をかけられるところまで追い詰められましたが、今回は順当に勝利。
というか、先日タイトル挑戦者決定戦に出た澤田六段を順当に下す新人四段って何よ(哲学)

無敵の終盤力だけなら若い頃の谷川九段とか羽生三冠とかを思い出しますが、彼らの四段時代に比べると序盤中盤が圧倒的に洗練されている(上位棋士レベル)ので、四段としての完成度は史上最強と言っていいのかもしれません。
タイトル取れそうなトップ棋士クラスでないと正直止まらない感じ。
あとは多くの学生棋士たちを苦しめた、期末テストとか、恋愛とかが強敵ですか(おい)
またスケジュールが混んでくるんで、体調面も心配。

個人的には、藤井四段一人がバカ勝ちするんじゃなくて、ライバルが一人二人でも居てほしいなあというのが正直な感想。
一枚看板って相当辛い立場ですからねえ。
パッと思いつくところで言うと佐藤名人とかが候補に上がりますが、同世代かその下あたりで誰じゃ出てきてくれないかなあというところ。
若い頃の羽生三冠も、佐藤会長とか森内九段の成長を待ってた節がありますし。

■叡王戦段位予選

ニコ生で一部中継のある叡王戦の段位予選。
6月22日の六段予選では金井六段が勝ち上がったのですが、誰が勝ち上がってもおかしくない組み合わせだったこともあって、いずれも大熱戦で楽しませてもらいました。
また6月25日の9段予選では羽生九段…もとい三冠が登場。
とはいえこの日の主役は小林九段。
田中寅彦九段を下し、続く対羽生三冠戦では用意の作戦で最後まで羽生三冠を苦しめました。
結局は羽生三冠が勝ったのですが、よく頑張りました。
しかしこれで小林九段は対羽生三冠戦0勝9敗ということに(涙)

あと、深浦九段の解説は楽しいですね!
対局では粘りと根性の男なのですが、解説とか文章はサービス精神豊富で楽しいのですよ。

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by mitsuboshi03 | 2017-06-26 17:26 | 将棋 | Comments(0)
これから夏秋にかけて、地区の行事が目白押し。
タスケテ。
タスケテ。

さて今回も将棋ネタ。
今回はコラムも一つ入れてみます。

■羽生棋聖、盤石の将棋で挑戦者を土俵際へ追いやる(棋聖戦第2局)

まずは棋聖戦。
6月17日(土)に愛知県豊田市で行われた棋聖戦第2局は、羽生棋聖が斎藤慎太郎七段を下し、2連勝で棋聖防衛に王手をかけることとなりました。
角換わりから、後手の斎藤慎太郎七段が右玉に構えるという流行最前線の戦型を選択。
千日手も危惧される中、両者が合意の上で打開したのですが、そこから先の指し回しが、やはり羽生棋聖に一日の長があったようです。
ニコ生の中継を一日張り付いて見てましたが、羽生棋聖は離席が多かったりあぐらの時間が長かったりと、立ち振る舞いには流石に年齢を感じさせたものの、こと指し手に関しては全盛期に近い状態を未だキープ。
どうしようもないというか、言葉が出ないというか。
さすがです。

一方の斎藤慎太郎七段も、ねじりあいの続く戦いの後も、長い感想戦を楽しむ姿が見られました。
今回は結果が出ませんでしたが、こういう戦いを続けていれば、やがて結果も出るでしょう。

なお本局はニコ生とAmebaで生中継があり、ニコ生を中心に1日張り付いておりました。
運良くアリーナ最前列が取れたので、緊張しながらコメントを打つことに。
安定感抜群の松尾七段&貞升女流の解説ということで、コメントが拾われることもままあり、1日楽しませていただきました。
あそうそう、松尾七段、竜王戦1組優勝おめでとうございます。
藤井四段が勝ち進めば対戦の機会もありますが、そこは1つの通過点。
同じ所司門下である渡辺竜王との同門対決、期待しておりまっせ。

■今日の藤井四段(今週2勝を追加。連勝記録を27に伸ばす)

さて今日の藤井四段。
今週はいよいよ始まった順位戦と、朝日杯での対アマチュア戦の2局を消化。
いずれも勝利し、デビューからの連勝記録を27に伸ばしております。

まずは6月15日(木)に行われた順位戦。
相手は元サラリーマン棋士の瀬川五段。
瀬川五段の意欲的な序盤から優位に立つものの、決め手を逃しほぼ互角の状態で終盤戦に。
最後まで藤井四段を苦しめたものの、結局は持ち時間の消耗がいかんともしがたく、藤井四段が苦しみながらも勝利することとなりました。
順位戦昇級のことを考えると、順位の悪い藤井四段は1敗してしまうと限りなく赤に近い黄色信号が出てしまうだけに、連勝記録を抜きにしても大きな1勝でした。
瀬川五段は大魚を逃す結果となりましたが、また頑張れば注目される機会もあるでしょう。
応援してますよっ。

続いて6月17日(土)に行われた朝日杯。
新人四段のお役目として、アマチュアとの対局を行います。
相手は学生名人の藤岡アマ。
奨励会を退会後、東大へ進学したという経歴の持ち主であります。
藤岡アマが最近注目されている雁木を採用しましたが、序中盤の立ち回りで藤井四段が優位に立ち、あとは無敵の終盤で仕留めるという盤石の指し回しで勝利しました。

これで藤井四段はデビューから27連勝。
歴代の連勝記録である28に並ぶかどうかは、6月21日(水)に行われる澤田六段戦の結果次第ということになりました。
既に1勝しているとはいえ、王位戦挑戦者決定戦にも登場している実力者の澤田六段。
往復ビンタを食らわせるのか、今度はマットに沈むのか。
今後を占う上でも、大きな一番となります。

■【コラム】棋士たちの日常

毎週1局か2局を戦っている藤井四段。
とはいえ、これは滅茶苦茶勝っているからであって、新人四段が毎週1局を戦うというのはかなーり異例のこと。
普通の棋士なら月1~2回くらいが普通で、対局0なんて月も決して珍しくありません。
そこで、対局していないプロ棋士は普段何をやっているのか、ということについて少し触れてみますね。

あ、家でゴロゴロしてたりとか趣味に走るみたいなのは除きますね。
そこはあんまり普通の人と変わりませんので。

1)研究(1人で、VS、研究会など)

「棋士は研究が仕事、対局は集金。」という名言がありますが、トーナメントプロとして欠かせないのが研究。
棋士の大部分の活動はここに振り向けられる、はず。

一番主になるのが一人研究。
棋譜並べ、詰将棋、局面検討などが主なところですが、最近はコンピュータソフトを活用する棋士も増えてきたようです。
以前は盛んだった研究会ですが、対戦機会が増えたり、スケジュールが合わなかったりで、大人数での研究会は下火になっている模様。
代わりに、VSと呼ばれる1対1での研究会が主流になっているようです。
このあたりをどう組み合わせて強くなるかは人それぞれなところもあり、プロ棋士の方々も色々悩みながら取り組んでいるというのが実情なようです。

アマチュア「どうやったら将棋が強くなるんですか?」
プロ棋士「私が知りたいです(マジレス)」

2)控室へ行ってみる

将棋連盟やタイトル戦の控室で、今やってる将棋を検討する、というパターン。
研究自体は家でもできますが、ライブ感とか、他者の意見を求めて控室に通うプロ棋士も多いです。
またタイトル戦の場合、タイトル戦独特の雰囲気に慣れたり、恒例になっている対局場所の方と顔馴染みになっておくというのも大事な要素。
とはいえ最近ではニコ生やAmebaといったネットによる生中継の台頭により、家で研究しがてら生中継を見る、というプロ棋士も増えてきている模様。
ニコ生などで妙に鋭いコメントを見ることが稀によくありますが、もしかすると、家で研究中のプロ棋士なのかもしれませんね。

3)執筆活動

先崎九段など、一般紙でコラムを持つような棋士も居るにはいますが、ごくごく一部の例外事項。
将棋の本を出したりとか、雑誌や新聞に詰将棋を載せるといったお仕事が主流。
折からの出版不況の影響をモロに受けてはおりますが、まだまだ一定の需要はあるようです。

4)イベント参加

テレビやネットの中継での解説とか、大盤解説会での解説や聞き手役とか、将棋まつりのようなイベントに参加するといったお仕事。
(いろいろな意味で)人気棋士に仕事が集中する傾向にあり、(比較的暇を持て余している)マイナーな棋士に中々仕事が回ってこないというのが実情。

最近では若手棋士を中心に、プロ棋士による手作りの将棋イベントが行われることも増えてきております。
まあ一種の営業活動みたいなもんですね。
一般の営業活動と同様、中々目に見える結果がすぐに見えるもんじゃないですが、なんとか実を結んで欲しいものです。

5)将棋道場、指導対局

4)にも一部絡みますが、自分で将棋道場や将棋教室を開いたり、どこかへ出かけて指導対局を行うパターン。
以前は最後のパターンが主流で、昔はよく「お稽古」などと呼ばれていたものですが、やはり不況により(以下略)
将棋道場や将棋教室にしても、場所代以上を稼ぐのも中々厳しいといった状況。
藤井四段効果で、こうした場所にも人が増えたなどと聞きますが、長年継続してというのは中々難しいようです。

6)副業

将棋に関わらない、全くの副業をするパターン。
男性プロ棋士ではほぼ皆無なようですが、賞金額が1人頭ひゃくまんえん、というお寒い事情な女流棋士ともなると、こうした副業に走る方も少なくないようです。
なんとかならんかな、とは思うのですが。

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by mitsuboshi03 | 2017-06-18 15:28 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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