カテゴリ:将棋( 255 )

久々に母校が箱根駅伝にシード校として登場するんで、ついうっかり観戦ガイドまで購入。
しっかし、やっとこさシード校までなったのに、案の定表紙からハブられる我が母校ェ…。
まあ、達成すれば12年ぶりとなる連続シード入りを目指して、頑張って欲しいものです。

さて今回も将棋ネタ。
とんでもない大ネタが空から降ってきましたので、既報ではありますがそのネタを中心に、いつもながらざっくりと記事にしてみます。

そもそも永世七冠って、どのくらい凄いのか。

まず棋士になるために、奨励会に入らないといけない。
その試験がまず相当厳しくて、地元では負け知らずなアマ四~五段の小中学生が受験して、8割くらいが涙を飲むというありさま。
現役奨励会員相手に、五分以上の勝ち星を上げないといけない実技試験がとにかく鬼門。

んで、その選りすぐられた精鋭たちがふるい落とされるのが奨励会。
おおむね8~9割の奨励会員が、棋士になれないまま去っていくと聞きます。
ある年に奨励会に入った奨励会員が、全員棋士になれない、なんてこともありえない話しではないという、とてつもなく厳しい世界です。

やっとのことで棋士になれましたが、その中でタイトルを獲得できる棋士はほんの一握り。
1度でもタイトルに挑戦できれば超一流クラスで、実際にタイトルを獲得できた棋士は、歴史上でもたったの29人だけ(ウィキペディア調べ)
そのうち半分くらいが引退済みですので、現役棋士がだいたい150人居る中で、タイトル保持経験者はおおよそ1割、ということになります。

ここまでいって、遂に永世称号の話に入れます。

永世称号というのは、1つのタイトルをたくさん獲った棋士に与えられる称号。
たくさんってどのくらいや、というと、タイトル戦によって異なりますが、だいたい通算5期から10期、ひどいのになると棋王戦の連続5期、は取らないといけません。
世代を代表する棋士にとってもこれは限りなく無理ゲーに近く、1つでも永世称号を持っているのは、歴代でもたったの10名。
あの升田先生やひふみんほどの偉大な棋士でも、1つも永世称号を持っていない、ということでその難易度はお察し下さい。

ここまで踏まえた上で、永世七冠ってどうなのよと。

そんなバケモノなんて、この世に居るわけないじゃないですかハハハ。

と、去年までなら言えたのですが、できちゃったものは仕方がない。
羽生善治、あんたがナンバーワンだ。

それにしても、羽生二冠の今期は、最後に残っていた永世竜王を是が非でも取りたい、という強烈な意志をひしひしと感じました。
虎の子の王座と王位を失ってでも、とにかく渡辺永世竜王を破って永世七冠を取る、ということに賭けていたのかな、という一年だったと思います。

とはいえ、願うだけでタイトル獲れたら誰も苦労はしませんよ。
脱帽。
よくやった。感動した。

羽生永世七冠の強さについては以前私も記事にしていますが、とにかく24時間、365日将棋三昧、という生活を40年近くも続けてきている、ということと、新しいことを貪欲に取り入れる意欲が凄いな、と思っています。
また奥様のtwitterで書かれていた、

彼はどんなに遅く帰ってきても、二階の自室に篭って数時間研究してから眠りにつく。
時折、人間が発しているとは思えない、うめき声やため息が聞こえてくる。

といったような一文が大変印象に残っております。

10代や20代の頃に、羽生永世七冠並みの努力を重ねてきた棋士は山ほど居るだろう。
というか、そこまでやっても棋士にすらなれない者が大半だ。
しかし、40代後半になっても強くなろうという意志を貫く棋士が、羽生永世七冠以外にどれほど居るだろうか。

最後に。
当blogでは、割りと羽生永世七冠に厳し目なコメントをしていることが気になる、という方もいるかもしれませんので、私の羽生永世七冠に対するスタンスをここで書いておきますね。

かつて、私は虎だった。
虎であった私にとって、羽生善治や、森内俊之や、先崎学(小学生時代は最も高く才能を評価されていた)といった面々は、現実的な目標であり、倒すべき怨敵であって、決して憧れや夢などではなく、ましてや神などではなかった。
力量の差は明らかだったが、当時の私は、そういう気概だけは持っていたように思う。

今では借りてきた猫のような私だが、そういう時代があったことを、今でも懐かしく思っている。

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by mitsuboshi03 | 2017-12-10 16:33 | 将棋 | Comments(0)
さて2本めの記事。
細川氏のblogで「藤井フィーバー」なる言葉を見つけてしまい、ついカッとなって、
「将棋界で藤井といえば、聡太だけじゃないんやで。今週記事にするやで。」
などとコメントしてしまった次第。
アーヤッチャッタヨー。

というわけで、今回は藤井は藤井でも、「てんてー」こと猛九段について書いてみますね。
といっても、詳しく書き出したらとても1回の記事には収まらないので、ざっくりと。

■「新手1秒、気づかない方が幸せ」

藤井猛九段といえば、その卓越した序盤戦術の数々がまず挙げられます。
なんといっても本人の名前を冠した「藤井システム」があまりにも有名ですが、他にも角交換振り飛車や、「藤井矢倉」とも呼ばれる矢倉早囲いでも確固たる地位を確立。
またこれは専門的な話しになりますが、大山将棋などで現れた対振り飛車急戦対策を体系的にまとめ上げ、
「振り飛車相手に急戦は無理ゲー」
と居飛車党に言わしめることとなった功労者の一人でもあります。
あと、昔さんざんやられた筋違い角対策にも絶対的な自信を持っており、
「筋違い角?こうしたら勝率9割ですよ。全然怖くない。」とも。

とはいえ、いわゆる事前研究一本、というタイプではなく、その場その場で絶えず細かい工夫を繰り返している、というのもポイント。
時にはそれが仇になることもあり、それが表題の言葉にもつながるのですが、そういうところを含め、とびきり魅力的な棋士であります。

■終盤のファンタジスタ…には理由があって

藤井猛九段を語る上で欠かせないのが、終盤のファンタジスタ、略して「ファンタ」。
たいていは、序盤中盤で山ほど築いたはずのリードをあっと言う間に食い尽くし、気がつくと敗れている、というパターン。

しかしそれには理由がある、と私は考えてます。
例えば毎回似たような序盤しか指さない棋士だと、中盤終盤も似たような形になって以前の経験が生きる場合がそれなりにあるのですが、藤井猛九段の場合は序盤が毎回不定形になるので、中盤終盤に以前の経験が生きずに読みに時間を使わざるを得ず、また序盤にも時間をかけて読みを入れるのでますます時間が足りなくなり、そうなると間違える確率は増えるよね、というのが私なりの仮説です。

ただ勝つだけならば、最近の若手みたいに序盤をぶっとばして中盤終盤に時間を残す、のが良いのですが。
「そんなの、てんてー(藤井猛九段)じゃない!」
ですからねえ。

■「絶品チーズバーガー」「かっぱ寿司」

藤井猛九段といえば、軽妙な語り口による「てんてー」解説でも有名。
表題はご本人のダジャレ、というかオヤジギャグ、ですね
(どっちで呼ぶべきか、悩む)

詳しくはニコ生やAmebaTVなんかの中継を見ていただいた方が早い(NHKだとトーン抑えめ)のですが、紙媒体だと『3月のライオン』の辻井九段が藤井猛九段ほぼそのまんまですので、そちらをオススメしておきます。
え、辻井九段はイケメンじゃないかって?
藤井猛九段の面構え、私は好きですよ?

細川氏、こんな感じでいかがでしょうか(汗)

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by mitsuboshi03 | 2017-11-27 16:15 | 将棋 | Comments(0)
先週すでに二度ばかり降雪に見舞われ街中大騒ぎでした。
量自体はたいしたことなかったんですけど、まだ車がノーマルタイヤの方が多くて大変だったようです。
雪道でノーマルタイヤは軽く死ねます(物理)ので、これから雪道を走りそうな方はお早めに対策をば。

さて今日も将棋ネタ。
ここ1週間の将棋界の動きを。
今日は二本書く予定のため、ここはあっさり風味で。
その割に、ネタはたくさんあるんだよなあ…。

■羽生棋聖、渡辺竜王をカド番へ追い込む(竜王戦七番勝負 第4局)

さてまずはタイトル戦の動きから。
竜王戦七番勝負の第4局が11月23、24日に新潟県三条市で行われ、羽生棋聖が勝って対戦成績を3勝1敗とし、夢の永世七冠まであと1勝まで詰め寄ることとなりました。

今週は忙しくてニコ生などの観戦ができなかったため、ざっと棋譜だけ確認してみましたが、先手番の渡辺竜王が、最近は藤井矢倉とも呼ばれる矢倉早囲いを採用。
負ければカド番に追い込まれるということで、渡辺竜王も勝負に出たな、という戦法選択だったと思います。
あとの記事でも触れますが、一時流行った後廃れていたのを藤井猛九段が再び脚光を当てた、というこの戦法、後手が穏便に済ませてしまうと先手がガッチリ矢倉に囲っての先攻を許してしまうため、本局のようにお互いステゴロでの殴り合い、になることがほとんど。
緩急をつけた戦いが得意な羽生棋聖にとっては持ち味の出にくい展開か、と思ったのですが、81手目の▲3四銀という強手に構わず△6六歩から寄せに出た決断が見事。
渡辺竜王をして「▲3四銀は入らないのか」と嘆かせた、さすがの将棋星人…もとい羽生棋聖の鋭い踏み込みが光った一戦となりました。

これで3勝1敗と、いよいよ渡辺竜王を追い詰めた羽生棋聖。
しかし、この先の1勝が遠いことは羽生棋聖も重々承知と思われます。
開幕3連勝からの4連敗を喫し、渡辺竜王に初代永世竜王の名乗りを許したことは未だ記憶に新しいはず。
注目の第5局は、12月4、5日に鹿児島県指宿市で行われます。

■山崎八段、豊島八段を破り日本シリーズを制す(将棋日本シリーズ 決勝戦)

さて今度は将棋の日本シリーズ。
JTが長年主催している一般棋戦で、テレビ棋戦並の短い持ち時間でのスリリングな戦いを全国各地で公開対局で行い、並行して小学生の将棋大会も行われる、という特徴の多い棋戦であります。
タイトル保持者と、他棋戦成績上位者を含めた12名でのトーナメント戦というのも特徴の一つで、この棋戦に参加できるだけでも名誉といえます。

さて今年の決勝戦は、山崎八段vs豊島八段というノンタイトル勢同士の対決に。
将棋の方ですが、序盤早々に先手の山崎八段が3筋の歩を相手に取らせるという斬新な構想を披露。
いきなり山崎ワールド全開な力勝負に持ち込みます。
そうはいっても相手は現在瞬間最大風速全開中な豊島八段。中盤をしっかりまとめて、後は着地を決めるだけ、というところまで行ったのです。

だがしかし、そこで現れたのが秒読みの悪魔。
最後の最後で豊島八段がこの悪魔にとりつかれてしまい、165手で山崎八段が見事勝利し、初の将棋日本シリーズ優勝を決めました。

山崎八段は、今回を含めた7回の棋戦優勝のうち、2度の新人王を除く5回がいずれも持ち時間での棋戦。
こういう短時間の棋戦では、山崎八段のように独自の戦法を持った棋士がやはり強みを発揮しますねえ。
長い持ち時間だと修正もできますが、短い持ち時間だとこういう事故も起こりやすいですし。
とはいえ山崎八段、優勝おめでとうございます。
進境著しい関西の後輩相手に貫禄を示せたことも大きいでしょう。
将棋フォーカスのキャスター勢は、これで中村王座を含めて活躍ぶりが目覚ましいですなあ。

それにしても豊島八段。
決勝の顔合わせを見たときから、「これは豊島一択だろ」と思っていたのです、が。
某なんとかchで誰かが言ってましたが、
「豊島の中折れ力は侮れない」
という言葉がぴったりハマる展開に。

うう、豊島よ。
途中でいくら勝っても、ただただ通算勝率が上がるだけなんやで(涙)

■豊島八段、満を持してのタイトル挑戦(王将戦 挑戦者決定リーグ)

さてそんな豊島八段が、久々のタイトル挑戦に挑んだ王将戦の挑戦者決定リーグ。
開幕4連勝で早々と王将挑戦に王手を掛けたと思いきや、関西のライバル棋士である糸谷八段相手に敗北。
これはまたしても豊島の中折れ力発動か、と恐れていたのですが、なんとか最終戦の深浦九段戦に勝利し、5勝1敗で堂々のタイトル挑戦を決めました。

さて相手は久保王将。
ま た 関 西 か w (おい)
関西勢同士のタイトル戦というのもあまりないことですので、盛り上がるといいですねえ。

作戦ですが、久保王将が振り飛車党ということもあり、対抗型での戦いになることでしょう。
コンピュータ将棋をお手本にしている豊島八段のことですので、恐らく角道を中々開けずに左美濃を目指す最新流行型を多く採用すると思われますが、それ一本だと久保王将の牙城を崩すのは難しいでしょう。

何かひねりだすのか、あるいは自らの美学に殉じるのか。
冬の七番勝負、楽しみにしております。

■きょうの藤井聡太(王位戦で北浜八段を破る。銀河戦は残念ながら敗退)

さてきょうの藤井聡太。
先週は1局行われ、11月24日に王位戦予選で北浜八段を破って勝利を収めております。
この北浜八段、振り飛車党で詰将棋作家としても有名。
師匠の杉本七段と共通点の多い棋士ですね。

また銀河戦の放送も行われ、こちらは上村四段に敗北。
この上村四段、25歳という年齢制限ギリギリでプロ入りしたという苦労人で、将棋界初の慶応大学卒ということでも有名な人。
また藤井四段も参加している詰将棋解答選手権にもよく顔を出しているとのことです。

しばらくは各棋戦の予選を戦いつつ、順位戦と叡王戦に備える日々が続きそう。
あっ、高校編入の準備もありますね。

■里見女流五冠、倉敷藤花位を防衛

さて最後に女流棋士の話題を。

里見女流五冠に新進気鋭の伊藤沙恵女流二段が挑んだ今年の倉敷藤花戦ですが、里見女流五冠が2連勝して倉敷藤花位の防衛に成功しております。

里見女流五冠の牙城は厚かったようですが、まだ女流名人戦でも対戦があります。
伊藤沙恵女流二段の健闘に期待します。


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by mitsuboshi03 | 2017-11-27 15:45 | 将棋 | Comments(0)
今日は朝から家を掃除して、車にスタッドレスタイヤはめて、ついでに洗車とコーティングも済ませて。
よし、午前中で今日の仕事終わり!
あとはダラダラするでー。

さて今日も将棋ネタで。
先週終わった電王トーナメントの話しを中心にお送りします。

■第5回電王トーナメントについて

先週の土日に行われた第5回電王トーナメント。
今年もニコ生での生中継をガッツリ見させてもらいました。
今年も色々と話題がありましたが、色々とありすぎたのと、既報になっていることもあり、個人的に「これは!」という話題についていくつか触れていくことにします。

▲優勝は平成将棋合戦ぽんぽこ!

まずは優勝ソフトですが、先週の記事で私が一押ししていたponanzaではなく、「平成将棋合戦ぽんぽこ」ことtanuki-さんのソフトでした。
いつもタヌキの着ぐるみ姿で現れるため、ついついネタ枠扱いされがちなのではありますが、長年コンピュータ将棋で活躍を続けるスタープログラマーの一人であり、ここ数年はやねうら王の開発にも協力しております。
優勝の原動力、というとパッとは思いつかないのですが、最新のコンピュータ定跡とか、やねうら王やApery系の開発成果を上手く取り入れてまとめ上げた、という印象を受けます。

優勝決定後に見せた涙や、優勝インタビューでの「とったどー!」が強く印象に残っております。
おめでとうございました。

▲2位は伏兵、shotgun

一方2位ですが、初参加のshotgunがかっさらっていくという、まさかの結末に。
このソフト、最新のコンピュータ定跡を余さず叩き込み、かつ相手の考慮中に先読みを行うponder機能を5系統持たせるという、先攻逃げ切りに徹した構造をしております。
決勝戦のように、定跡や先読みが外されると目も当てられない結果となるのですが、今回はこの定跡や先読みがことごとく相手に刺さりまくり、あまたの強豪ソフトをスナイプするという脅威の狙撃手ぶりをいかんなく発揮することとなりました。

勝負に徹した作りには異論もあるかと思いますが、私は評価します。
それにしても、決勝戦がタヌキvsショットガンに決まった瞬間、

【悲報】タヌキ、撃たれる

という未来しか見えなかったのですが、見事に化かされちゃいましたねー。

▲王者ponanza、3位に沈む。そしてまさかの引退表明

そして王者ponanzaですが、たぬきさんに敗れ3位に。
それはまだいいとして、インタビューでまさかの引退を表明。
これまで長年にわたりコンピュータ将棋界の旗手として活躍を続けてきましたが、終止符が打たれることとなりました。

ひとまずはお疲れ様でした、の一言です。
長年にわたり、コンピュータ将棋をこんなにも豊かなものにしたのは、間違いなくponanzaの貢献が大きかったと思います。
他の世界での挑戦に期待します。

▲4位と5位をまとめて(読み太とQhapaq)

あとはまとめて、になっちゃいますが、読み太とQhapaqを。
しかも、安定の4位力を発揮した読み太さんはほとんど触れられないという(おい)

Qhapaqは強かったです。
惜しむらくは、振り駒に泣かされてことごとく後手番を引かされたこと。
せめて先手番が半分でもあれば、ひょっとすれば優勝の目すらあったかも。
今年は256手ルールなどルール解釈が話題となりましたが、この先手後手をどうコンピュータ将棋でハンデ付けするか、というのも長い目で見れば課題になるかもしれません。

でもまあ、この先手後手問題、人間の将棋界でも長年困っている課題なのですがw

うーむ、blogの調子が悪くて文章が書きにくい。
今回は一旦ここまでとさせてくだされ。


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by mitsuboshi03 | 2017-11-19 13:38 | 将棋 | Comments(0)
紅葉真っ盛りのこの時期。
そろそろ冬支度のお時間。
車をスタッドレスタイヤにしたり、年賀状の準備に、忘年会への備え(おい)

さて今回も将棋ネタ。
今回も少し巻き加減でいきます。

■電王トーナメント 予選速報

まずはさっき終わったばかりの電王トーナメント予選の模様から。
コンピュータ将棋最高峰の賞金トーナメントですね。
今日は全8戦スイス式の予選が行われ、上位12ソフトが明日の決勝トーナメントへ駒を進めます。
まだ結果まで把握できていないんで、ざっくりと感想のみ。

・ponanzaはやはり強い。
 序盤には少し穴がある気がするが、中終盤のまくりは強烈。
 なんだかんだで、優勝に最も近い存在。

・そんな中、ponanzaの全勝を阻んだのが、ぽんぽここといつものたぬきさん。
 少しリードを保っていた終盤戦でponanzaにまくられたものの、最後の最後で一粘り。
 土壇場で「256手を指した時点で引き分け」ルールを適用して引き分けに成功。
 ponanzaには入玉宣言勝ちのチャンスがあったものの、逃して全勝をふいに。
 それにしても、この勝負は熱かった。

・優勝候補の一角と見られていたAperyとやねうら王、予選最終戦で鬼勝負。
 負けると予選突破が怪しくなる一戦をやねうら王が制す。
 それにしても、この強豪2ソフトが予選突破ギリギリとは。
 なんとも恐ろしい世界となったものです。

・新勢力も続々出てきているようで何より。
 この辺は書ければ記事にしたいです。

■加藤女王、女流王座復帰まであと1勝に迫る(女流王座五番勝負 第2局)

今度は女流の話題を。
加藤女王が里見女流王座(五冠)に挑戦している今期の女流王座五番勝負の第2局が本日行われ、加藤女王が勝って連勝スタートを決めました。
女流王座戦は五番勝負のため、奪取まであと1勝ということになります。
加藤女王にとって女流王座戦はタイトル4期を獲得している思い入れの強いタイトル戦。
相手は強敵里見女流五冠ですが、このままタイトル奪取となるでしょうか。

一方敗れた里見女流五冠。
こちらも心配ですが、何より深刻なのが並行して行われている三段リーグ。 
年齢制限ギリギリの中、結果を残せるかどうか。
今のところは2勝2敗の成績。
いつもの昇段ラインが4~5敗ということを考えると、実はかなり厳しい状況です。

※きょうの藤井聡太は、話題がないためお休みします。

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by mitsuboshi03 | 2017-11-11 20:59 | 将棋 | Comments(0)
トラブル、トラブル、ルルルルル。
体調があまりよろしくないため、今日は超縮小更新しますです。

■渡辺竜王、1勝を返す(竜王戦七番勝負 第3局)

まずはついさっき終わったばかりの竜王戦第3局。
先手番の羽生棋聖が対渡辺竜王特効ありという裏芸の中飛車を選択。
そこから両者とも穴熊に囲う、戦前予想からすれば万馬券確定な展開に。
なお分かれは渡辺竜王がやや押し気味な展開が多かったようで、持ち時間でも差をつけた渡辺竜王が順当に押し切った、という将棋になりました。

渡辺竜王の調子が底を打ったか、というのはまだまだ予断を許さぬ状況ではありますが、兎にも角にも1勝を返したのは大きい。
昨年もこんな感じで竜王防衛に成功したわけですが、柳の下にどじょうは二匹おりますでしょうか。

さて第4局は渡辺竜王の先手番。
渡辺竜王からすれば伝家の宝刀である角換わりを目指したいところですが、ここまでの羽生棋聖がそこを避けているのが気になるところ。
あくまで角換わりを避けるのか、王者らしく今度は堂々と応じるのか。
来週の第4局が大変楽しみです。

■きょうの藤井聡太(順位戦で勝利。未だ全勝で昇級争いトップをキープ)

さてきょうの藤井聡太。
懸案だった高校進学問題を解決し、今週はC2順位戦を脇八段と戦います。
ここまで全勝ですが、ルーキー棋士の宿命として順位が悪いこともあり、1敗でもすると途端に昇級争いから脱落、というのが順位戦の厳しい定め。

さて肝心の将棋はどうなったかと言いますと、夕食休憩明けしばらくしてから脇八段が突然の投了で終局。
局面は藤井四段優勢だったとはいえ、何しろ順位戦だけに、持ち時間を1時間半も余しての投了というのは、今後の対局にも影響しかねません。
こういう負け方というのは、対戦相手は絶対にチェックしておりますので。

こうしてまたも勝利を積み重ねた藤井四段。
これでC2順位戦での全勝は増田四段と今泉四段を含め、早くも3名に絞られました。
とはいえ1敗勢もまだまだ数多く残っていることもあり、C1昇級への当確が出るのはまだまだ先になりそうです。

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by mitsuboshi03 | 2017-11-05 18:14 | 将棋 | Comments(0)
森一門による大井競馬ネタのニコ生を見ながら書いてます。
大井も風が吹いて寒そうですね。
あ、番組の方はめっちゃ面白いです。
何しろ山崎八段がいちいち面白すぎる。
普通に馬券買うだけなのに、買い逃しとか、忘れてった馬券が当たってるとか、
なんでこんなに面白いんだw

さて今週も将棋ネタ。
今回は時間の都合でややあっさりめに。

■羽生挑戦者連勝スタート!渡辺竜王は未だ調子上がらず(竜王戦七番勝負 第2局)

まずは竜王戦から。
10/28、29に七番勝負の第2局が岩手県の大船渡市で行われ、羽生挑戦者が勝って連勝スタートという結果となりました。
二日ともニコ生中心にガッツリ見させてもらいましたが、中盤までは渡辺矢倉vs羽生雁木のねじり合いが見られたのですが、そこから第1局に続いて渡辺竜王が失速し、最後は持ち時間でも大差がつく展開となってしまいました。

とにかく渡辺竜王の調子が戻っていないのが不安材料。
ニコ生PVでも渡辺竜王本人が言っていた通り、コンピュータ将棋が切り拓いたスピード重視な現代将棋の流れについていけてない、という感じが。
今までの流れで行くのか、新しい流れに乗るのか。
渡辺竜王がどういう選択をするのかを含め、今後を見守りたいと思います。

一方羽生棋聖は、相変わらずの殺人的なスケジュールの中でも、いつも通りに最新型の将棋にきっちり適応してくるあたりは流石と言わざるを得ません。
ただ今回の七番勝負は羽生棋聖どうこうというより、渡辺竜王の調子が戻るかどうかというのが勝敗を大きく左右しそうな気がします。

■きょうの藤井聡太(今週は対局なし、高校進学を表明)

さてきょうの藤井聡太。
今週は、ついに、というか、やっと、というか、対局がありませんでした。
新四段ならこれが普通です。
月1~2回対局があるかどうか、ってのが普通ですからね。
今までが異常だったんです、マジでw

これだけでは何だなあ、と思っていたのですが、懸案となっていた高校進学問題をようやく決断したようで、附属中学からの高校編入をすることにしたんだそうです。
高校生活とプロトップレベルの対局を両立するというのはどんな大棋士でも苦しんできた道ですが、やはり今後の人生のためには大事ですからね。
大変でしょうが、頑張って欲しいものです。

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by mitsuboshi03 | 2017-10-30 19:19 | 将棋 | Comments(0)
衆院選は台風と共にやってくる。
投票率は大幅に下がるでしょうが、結果はどうなるでしょうか。

さてblogの方は相変わらずの将棋ネタ。
いよいよ運命の竜王戦が始まりました。
今回は結構長くなりますので、その辺ご了承をば。

■羽生挑戦者、竜王奪取へ視界良好(竜王戦七番勝負 第1局)

まずは秋最大の将棋イベント、竜王戦七番勝負から。
羽生棋聖の永世七冠がかかる今回の七番勝負、その第1局が10月20、21日に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で行われました。
能楽堂ということで、いつもとは一味違う環境。
大都会の中にひっそりと雅な空間、いいですね。

さて将棋の方は相掛かりに。
第1局ということもあってか、まずは様子見といった戦法選択となりました。
相掛かりも持久戦あり急戦ありと幅の広い戦法ではあるのですが、羽生棋聖は35手目の▲1五歩から積極的に仕掛けていきます。
これに対し渡辺竜王も、1日目の封じ手ギリギリの場面で、3四から3五に引いた羽生棋聖の飛車の頭へ「戻ってこい」と△3四歩と叩く駆け引きを披露。
飛車で取る手が第一感なのですが、決断するにはその後の激しい変化を読み切らねばならず、封じ手の時間が迫る中で指すのは難しかろう、というのが渡辺竜王の水面下での読み。
封じ手周辺のテクニックに長ける渡辺竜王らしい技を見せてくれました。

さて羽生棋聖の封じ手▲2五飛から始まった2日目ですが、「あなたはあなた、私は私」とお互い我が道を行く激しい攻め合いに。
こういうところはどちらかが錯覚していることが多いのですが、結構バランスは取れていたようです。
しかし、66手目の△5五同銀で一気に羽生棋聖側に形勢が傾いた模様。
この二人の将棋にしては珍しく、急転直下で16時28分での早い決着となりました。

ここまで王位・王座の二冠を失った羽生棋聖ですが、この竜王戦にすべてを賭けてきたのか、積極的な指し回しが光り緒戦の勝利をものにしました。
勝負どころにきっちりと調子を合わせてくるあたりは流石第一人者といったところでしょうか。
一方心配なのが渡辺竜王。
春夏は奮わない年でも、たいていこの時期までには調子を戻してくるものなのですが、本局のようにポッキリ折れてしまうとなるとまだまだ本調子にはほど遠いのかなと。
本人もblogで語っておりましたが、第2局以降の巻き返しを期待しております。

それにしても、ニコ生での観戦は相変わらず楽しいです。
1日目は平日ということでタイムシフトでの観戦を強いられたのですが、すっかりおなじみとなった塚田パパと娘解説と思っていたら、まさかの塚田ママ(高群女流)への入れ替わり。
高群女流は久々に映像を拝見しましたが、娘さんとそっくりですねえ。相変わらずお美しい。
それから「反抗期から更年期へ」という秀逸なコメントを流した方、恐らく業界関係者と思われますので高群女流に油を絞られてきなさいw

なお2日目は休日だったので朝からがっつりと生観戦。
私のうかつなコメントに、解説の阿久津八段やアマ強豪と思われる方の容赦ないツッコミが飛ぶ状況に冷や汗をかく、といういつもの展開に(おい)
それにしても、恐ろしいながらも楽しい時代になったものです。

■新人王戦・加古川清流戦、決着

さて続いては若手棋士の登竜門である新人王戦と加古川清流戦の結果を。

まず新人王戦は、数々のスター棋士が優勝してきた伝統ある棋戦。
若手棋士参加棋戦としては賞金が比較的おいしいとか、主催があの赤旗とか(おい)、優勝経験者やタイトルホルダーが出れたり出れなかったりといった規定がコロコロ変わることでも知られる棋戦でもあります。
ちなみにこの棋戦の優勝者は新人王と呼ばれますが、将棋連盟からの年度表彰で選ばれる新人賞はこれとはまた別に選ばれます(2016年度は八代六段)

今年は前年優勝者の増田四段に、他棋戦でも絶好調の佐々木四段が挑む構図に。
しかし、「東の増田、西の藤井(聡太四段)」と並び表される実力者である増田四段の地力がやはり一枚上手だったようで、三番勝負を2連勝で制し、大会連覇を達成しました。

「矢倉は終わった」「(長手数すぎる)詰将棋は意味ないです」など、とかく発言がクローズアップされることの多い増田四段ですが、それも実力を認められている証拠。
今後はタイトル戦の挑戦争いなどでも活躍して欲しいものです。
また惜しくも敗れましたが、佐々木四段の充実ぶりも見事。
今後の活躍に期待します。

そして先ほど終わった加古川清流戦。
数年前から将棋の街として関西棋士のサポートを進めている兵庫県の加古川市が主催している棋戦で、主に関西の若手棋士が参加しております。
今年は昨年からの連覇を狙う井出四段に西田四段が三番勝負を挑む構図となり、2勝1敗でこの勝負を制した西田四段が初優勝を果たしました。

西田四段は今や一大勢力を築く森(信雄七段)門下。
25歳という年齢制限ギリギリでの四段昇段となりましたが、ここで一つ殻を破りました。
今度は一般棋戦での活躍に期待します。
また今回は敗れた井出四段でしたが、先日のニコ生での解説が見事でした。
アニメの話題で盛り上がりつつ、将棋の方もしっかり押さえるという、まさにニコ生解説にはうってつけの存在。
また解説やってほしいですねえ。

あ、ニコ生ばかり言ってますが、アベマの方も一応押さえてます。
アベマは一部のコメントが凶暴なので、コメントなしでの視聴をオススメ。
将棋プレミアムの方は、お金が結構かかるのでまだ踏み切れないでいます(涙)

■きょうの藤井聡太(王位戦予選でビッグコバを破る)

さてきょうの藤井聡太。
相変わらずデビュー2年めとは思えないハイペースで対局をこなす藤井四段。
今週も対局がつき、10月19日に王位戦予選で「ビッグコバ」こと小林裕士七段を下しております。

小林裕士七段が「ビッグコバ」と呼ばれるのは、185cm90kgほどという棋界屈指の巨体に加え、発言もビッグマウス、ということから、らしい。
とはいえその実力は確かで、かつ今年は好調をキープ。
叡王戦七段予選では、棋聖戦挑戦者の斎藤「さいたろう」七段を破り予選を突破。
また竜王戦では2組への昇級を果たしております。

こういう実力者を普通に倒してしまう新四段。
やっぱりモノが違うなー、と言わざるを得ません。
これで藤井四段は年度通算成績を37勝6敗、勝率を.860と上げてきました。
豊島八段などとの勝率一位争いもますます楽しみになってきております。

■豊島八段の強さに迫る?

先日、Gくんさんからのコメントで「いま瞬間風速では、だれが一番強いのですかね。」と聞かれました。
いつもなら少し困ることもあるこの手の話題。
しかし今なら迷わず豊島八段の名を上げます。

関西に豊島あり、と言われて久しい。
今や俊英揃いの関西若手棋士の中にあってもその実力は高く評価されており、いつタイトルを取ってもおかしくない、と言われております。
その強さは「序盤・中盤・終盤スキがない」というあまりにも有名になってしまったフレーズに集約されていますが、個人的には羽生棋聖から全体的に能力値を少しずつマイナスすると豊島八段になるのかな、というイメージ、でした。

しかし今年上半期の充実ぶりには目を見張るものがあります。
今年度の成績がここまで24勝4敗(勝率.857)
A級八段ということで相手はいずれもトップクラスという状況の中で、強烈な成績を上げております。
将棋の内容も、主に叡王戦での対局からですが、一撃で相手を仕留めるという内容で、特に叡王戦八段予選決勝で王位経験者の広瀬八段を赤子の手をひねるように下したのにはショックを受けました。

とはいえ、ここ一番で敗れているというのも事実。
王位戦では菅井現王位に敗れて挑戦権を逃し、竜王戦では阿久津八段に本戦出場最後の望みを絶たれ、銀河戦では準決勝で羽生棋聖に敗北。
また本人としても挑戦を狙っていたであろう棋王戦でも準々決勝で三浦九段に敗れております。
特に棋王戦は準決勝以降が2敗失格方式のトーナメントになるだけに、なんとも惜しいところでの敗戦となってしまいました。

こういう上位棋士で勝率が高い場合、本戦の準決勝あたりで負けているというケースがかなり多いです。
タイトル戦の番勝負ともなると、さすがに勝ったり負けたり、ということになりますので。
見た目の勝率は高いのですが、残念ながらタイトルや棋戦優勝に結びついていないので、成果としてはイマイチ、ということになってしまいますね。
昔だと木村九段あたりがこのパターンにハマってましたね(涙)
え、羽生棋聖はそれでも勝ってる?
あの人を基準にして物事を考えては、いけない(断言)

今の豊島八段にとって、必要なのは結果のみ。
とにかく一つでいいからタイトルが欲しい。
名人戦、王将戦、叡王戦あたりが候補になりますかね。
特に初代叡王が欲しい棋士は多いでしょうが、豊島八段も当然狙っていることでしょう。
もう一つ二つ、殻を破って欲しい棋士の一人であります。

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by mitsuboshi03 | 2017-10-22 20:15 | 将棋 | Comments(0)
来週は地区の行事があるため、衆院選の期日前投票をしてきました。
初めてでしたが、思ってたよりずっと簡単に済んで助かりました。
あと、来週は残業確定です(涙)

先のことを憂いてばかりでも仕方がないので、とりあえずblog更新しましょう。
いつもの通り将棋ネタ。
秋も深まってきたせいか、話題も盛りだくさんになってきましたね。
とはいえ個々の内容も濃くなりがちなので、話題自体は少なめに。

■中村新王座誕生!羽生前王座は棋聖の一冠に後退(王座戦五番勝負 第4局)

さて最初は大きく報道されました王座戦から。
王座戦五番勝負の第4局は10月11日(水)に横浜ロイヤルパークホテルで行われ、80手で羽生王座を下した中村六段が王座を奪取することとなりました。

将棋の方ですが、角換わり模様の立ち上がりから先手の羽生王座がじっくりと腰掛け銀で挑もうとしたところを、後手の中村六段が早繰り銀で急襲。
羽生王座が初動の対応を誤ったこともあるのですが、中村六段の乾坤一擲の踏み込みが鋭く、比較的短手数での決着となりました。

さて三度目の正直で羽生王座を破った中村新王座。
イケメンで学業優秀、NHKでのニュースキャスター経験もありという異色のタイトルホルダーが誕生しました。
将来の将棋連盟会長待ったなし!の呼び声も高いですが、こういう天からいくつも才能を授かったような人に対して風当たりが厳しいのが将棋界の悪い所。
このまま真っ直ぐ伸びてくれるといいのですが、そのあたりがちと心配。
とはいえ、ひとまずは新しい王者の誕生を喜ぶこととしましょう。

一方、14年ぶりの一冠となってしまった羽生前王座。
前回は七冠達成直後の不調期だったわけですが、そこからは年間三冠から四冠が当たり前という生活を続けて今に至っております。
改めて偉大な男だなと思いますが、10月20日からいよいよ竜王戦七番勝負が始まるので、さっそくリベンジのチャンスが巡ってくることに。
もはや羽生ファンの悲願と言って良い永世七冠に向け、調子を上げられるでしょうか。

■きょうの藤井聡太(叡王戦本戦出場決定!C2順位戦でも全勝をキープ)

さて、きょうの藤井聡太。
まず前回の記事を書いてるさなかで行われておりました叡王戦ですが、まあこれがえらい熱戦となりまして。

まずは四段予選準決勝の対佐々木太地四段戦。
新人王戦でも決勝に歩を進めた実力者を相手にしたこともあり、一進一退の熱戦に。
そして終盤リードしたのは佐々木四段。
最後の着地が決まるかどうか、というところで佐々木四段は▲6四銀と打ち付ける。
これで勝負あったか、と思われたところで藤井聡太の豪腕一閃。
なんとなんと佐々木四段の王様を即詰めで仕留める、という驚異の逆転劇を披露しました。

ちなみに、▲6四銀のところを▲6四金としていれば即詰みはなく佐々木四段の勝ち。
秒読みの中、最後の最後まで罠を仕掛けていた藤井聡太、恐るべし!

そして同じ日の夜に行われた四段予選決勝。
相手は藤井四段の後に四段になった杉本四段。
もはや現代プロ棋士間では絶滅危惧種となった角道を止めるノーマル振り飛車の使い手で、藤井四段を下した実績を持つ三枚堂五段をこの日の午前中にノーマル三間飛車で仕留めております。
この決勝戦では、杉本四段が再びノーマル三間飛車を採用。
藤井四段はこれに対して居飛車急戦で迎え撃ちます。
これも大熱戦となりましたが、最後は藤井四段が競り勝ち、本戦出場を果たすこととなりました。

ノーマル振り飛車に対して居飛車急戦で戦う、というのはしばらく前までならそれなりに見かけたのですが、こちらも現代プロ棋士間では絶滅危惧種となっております。
何と言っても紙のように薄い舟囲いで、ノーマル振り飛車側の美濃囲いに立ち向かうというのがかなりの無理ゲー。
先攻して優位に立てるという利点はあるものの、現実的に勝つのは困難から不可能の間くらいかな、というのが学生時代に居飛車急戦を愛用していた私の印象です(涙)

普通なら勝つのはかなり厳しいというのに、藤井四段の居飛車急戦は実に見事でした。
手順に馬を引きつけての手堅い指し回し。
決め手となったのも、守りの要である金を守る▲7九香。
居飛車急戦で勝つには、実は上手に自陣に手を入れつつ攻める、という細やかな心遣いが必要なのですが、15歳でありながらこういう配慮がきちんとできている。
藤井聡太、恐るべし!(またか)

なお10月12日(木)に行われたC2順位戦でも、星野四段のノーマル振り飛車に対して居飛車急戦を採用した藤井四段が今度は順当に勝利しております。
今回はいずれも勝利した藤井四段ですが、菅井王位や久保九段といったトップ棋士の振り飛車を相手に、これが通用するとは流石に思えません。
藤井四段を相手にするのであれば、角換わりなんかで無難に戦おうとするよりは、ノーマル振り飛車はかなり有望かなと思います。
まあ藤井四段も厳しい相手であれば、恐らく最近流行している▲7九玉型の左美濃とかで戦うんでしょうけど。
舟囲いに比べて1手遅くなりますが、固さと囲いの伸展性には雲泥の差があります。
とはいえ、過信は禁物ですが。

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by mitsuboshi03 | 2017-10-15 16:16 | 将棋 | Comments(3)
三連休だというのに色々忙しくて、気づいてみればもう終わり。
そんなもんですなあ(涙)

さて簡単ではありますがblogも更新しときます。

■羽生王座、1勝を返しカド番を凌ぐ(王座戦五番勝負 第3局)

まずはタイトル戦。
中村挑戦者の2連勝で王手をかけた王座戦五番勝負の第3局が10月3日に行われ、羽生王座が勝利して対戦成績を1勝2敗としました。
終盤までほぼ互角の流れ、というのは第1、2局と同じでしたが、大きく違っていたのは羽生王座の持ち時間。
この第3局では、羽生王座が終盤まで持ち時間を確保できました。
やはり40代後半ともなると1分将棋で要求される瞬発力を保つのは難しいので、持ち時間を確保できたのは大きかったんじゃないでしょうか。

さて次は10月11日に第4局が行われます。
後手番となる中村六段がどんな戦法選択をするかを楽しみにしておきます。

■きょうの藤井聡太(朝日杯、1次予選を突破する)

さてきょうの藤井聡太。
10月6日に朝日杯の1次予選決勝が行われ、宮本五段を下した藤井四段が二次予選進出を決めています。
そいでもって、今日の10月9日に叡王戦の四段予選が今現在進行中です。
こちらは来週取り上げますね。

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by mitsuboshi03 | 2017-10-09 14:00 | 将棋 | Comments(0)

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