2017年 08月 27日 ( 1 )

会社の飲み会の帰り道で選択肢2つ。
飲み屋の最寄り駅から直接タクシーに乗るか、1駅電車に乗ってからタクシーに乗るか。
1駅電車に乗った方がタクシー代が安いのでそうしてみたのですが、いざタクシー乗り場へ行ってみると。
「タクシー?そんなものこんな時間に居るわけねえだろ」
というわけで、泣きながら30分ほど歩いて帰りましたとさ。

さて今回も将棋ネタ。
そろそろ8月も終わりということで、だんだん対局数も戻ってきました。

菅井七段、羽生王位の牙城に迫る(王位戦七番勝負 第4局)

まずはタイトル戦の動向から。
王位戦七番勝負は先週淡路島で第4局が行われ、菅井七段が勝利。
対戦成績を3勝1敗とし、王位奪取に王手を掛けました。

対局の中身の方ですが、先手の菅井七段がこれまでと同様に中飛車を選択。
これに対して羽生王位が向かい飛車に振る趣向を見せると、菅井七段は9筋を突き越してから居飛車に戻し、さらに王様を5八に据える中住まいにして後手の穴熊を牽制。
さらに菅井七段は、中盤早々に3三へ作った馬の威力を活かして攻守に躍動。
最後は序盤で突き越した端歩を活かした端攻めで羽生王位の王様を追い詰め、勝利を収めました。

それにしても驚いたのが菅井七段の消費時間。
持ち時間8時間のうち、消費したのは僅か4時間足らず。
14時ころに終了という早い決着になったのも当然でしょう。

振り飛車のスペシャリストらしい意欲的な序盤戦術は、羽生王位相手にも十分通用しています。
最近は大正義居飛車穴熊に押されてプロアマ共に減少気味の振り飛車党ですが、それだけにスペシャリストに対する対策がおろそかになっているのもまた事実。
「安々と居飛車穴熊に組ませない」工夫さえ見せれば、振り飛車は十分脅威になります。

これまでの流れからすると菅井王位の誕生が濃厚ではありますが、あと1勝が遠い、というのがよくあるパターン。
あまつさえ、何しろ相手が絶対王者の羽生王位ですからね。
注目の第5局は、8月29・30日に徳島市で行われます。

■決着は最終局へ(竜王戦挑戦者決定戦第2局)

今度は竜王戦の挑戦者決定戦。
羽生三冠の先勝で迎えた第2局は8月25日に行われ、松尾八段が勝利しております。
このため、決着は最終第3局に持ち越されることとなりました。

さて対局の中身はというと、横歩取りの出だしで先手の松尾八段が横歩を取らず、逆に後手の羽生三冠に横歩を取らせる、一風変わった序盤となりました。
横歩取りが後手番有利となっていた時代にはたまに見かけた序盤ですが、先手の対策が進んだ今となってはかなり珍しい進行といえます。
松尾八段が先に趣向を見せた展開となりましたが、形勢自体は先に馬を作った羽生三冠ペースで進みます。
だがしかし、そこから一直線に決めようとした羽生三冠の構想が少々まずかったようで、馬の利き筋を変える狙いの▲9八銀という犠打を喰らってからは逆に松尾八段の攻めが筋に入り、最後は▲3二金と気が付きにくい決め手を指した松尾八段が見事に寄せきりました。

羽生三冠は本局に勝てば念願の永世竜王、というか永世七冠が照準に入ってくるところでしたが、残念ながら今回はおあずけ。
まだ第3局が控えていますが、中盤までリードを保ちながらの失速、というこれまであまり見られなかった負け方をしているのが気になるところ。
一方松尾八段にとっては非常に大きな逆転勝ちとなりました。
遅咲きながら着実に実力をつけてきた成果がここにきて実りつつあります。
こちらも注目の第3局は、9月8日に行われます。

■きょうの藤井聡太(朝日杯で2勝を稼ぐも、豊島八段にタイトル挑戦の望みを断たれる)

さてきょうの藤井聡太。
今週は朝日杯で大石六段と竹内四段に勝って2勝を稼いだものの、8月24日に行われた棋王戦本戦で豊島八段に敗れ、今年度中のタイトル戦挑戦の望みを断たれることとなりました。

対豊島八段戦は千日手指し直しとなったようですが、千日手局も指し直し局も角換わり腰掛銀の進行に。
この戦型となるとやはり豊島八段に一日の長があったようで、「序盤中盤終盤隙がない」指し回しを遺憾なく発揮したようです。

それにしても、このレベル相手ともなるとまともな将棋にすること自体も大変なことで、それは昨日行われた叡王戦八段予選で、豊島八段が脇八段や富岡八段を相手に消費時間10分足らずでぶっ飛ばしたことでも証明されております。
まずはこういうハイレベルな相手と当たる機会をどんどん作り、そういう相手と戦うことを習慣にしていくこと、ですね。

(追記)

そういや一つ重大なことを忘れておりました。
来週日曜日10時より、NHK杯の対森内九段戦の生放送があります。
NHK杯の生中継はほぼ特例といっていいだけに、その点からいっても見る価値十分。
当然私もテレビにかじりつく予定でございます。
お楽しみに。

■加藤桃子女王、朝日杯でプロ棋士を撃破

最後は加藤桃子女王の快挙を。
女流枠で朝日杯に参加している加藤桃子女王が、一次予選で藤倉五段と中川八段を撃破しました。
次は準決勝で藤森五段と戦うことになります。
女流棋士のプロ棋戦参加も珍しくなくなってきましたが、予選であっても2つ勝つのは滅多にないだけに、健闘を期待したいところ。
ただ、本来こっちを頑張りたい奨励会の方は苦戦というか崖っぷちギリギリといった状況。
この分だと年齢制限的に考えて、奨励会の方は退会が濃厚かなあ、といったところです。

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by mitsuboshi03 | 2017-08-27 14:50 | 将棋 | Comments(0)

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