2016年 05月 29日 ( 1 )

5月は天気もいいし、日も長いしで良いことづくめなんですが、最近は花粉症でまだまだ苦しむのが辛いところ。
梅雨入りするころには治まるので、それまでの辛抱です。

今回は盤上のシンデレラ第14局についてのお話。
将棋界の方は電王戦第2局とか名人戦第4局とか話題満載なのですが、先にこちらをやっときます。

まずはいつものようにリンクを。
本編はこちら→

■神崎蘭子(らんらん、蘭子)

「闇に飲まれよ!(おはようございます)」など独自の熊本弁を駆使する、重度の中二病患者。
言葉のインパクトで掴みを入れておいて、根は優しくてスタイルも良いという基本スペックの高さで仕留めるという、モバマス界を代表するアイドルの一人である。
盤デレ本編では文筆業も嗜むアイドル。
本局は観戦記担当で出演。

なおこの蘭子さんの熊本弁全力全開で観戦記を書いたのが、当blogでも度々ネタにしている「神崎蘭子さんの将棋グリモワール」である。
こんなの絶対おかしいよ
熊本弁の解読は困難を極めますが、最近は他のアイドルの観戦記もあってそちらは読みやすいです。
個人的に強力にオススメしている記事がこちら→
鷺沢文香によるA級順位戦最終局のライブ観戦記です。
ライブ観戦記だけでも大変なのに、二次創作もプラスしているという恐るべき記事。
常人には無理無理無理でございます(涙)

また、中の人(というか、蘭子さん)のtwitterやニコ動もありますのでそちらもオススメ。

■本田未央(ちゃんみお)

盤デレではすっかりお馴染みとなったちゃんみお。
本局は対局者として登場。
相変わらず羽生っぽい強キャラとしての実力を見せつけてくれます。
そろそろ、タイトル戦での出番が欲しいところ。

■輿水幸子(幸子)

こちらも盤デレではお馴染み。
本局では、やっとこさ初めて予選を突破して、さあ本戦頑張ろう!と思っていたら、
次の相手は、ちゃんみお、だったよ・・・
どん、まい!

■赤城みりあ(みりあちゃん)

前回に続き、まさかの記録係連投での登場。
今度はちゃんとセリフもあるよ!よ!
なおアニメ本編で実装された、らんらんの熊本弁翻訳機能は盤デレでも有効。
ありがてえ。

■感想戦

本局は感想戦がメインテーマ。
KKPPさんの毎回毎回的を絞らせないテーマ設定には頭が下がります。

それにしても、個々で反省会なら他でもやるでしょうが、対戦相手と一緒にやってしまうっていう風習は将棋と囲碁だけですね。
将棋界にどっぷり浸かっているとつい忘れがちになりますが、大事な視点です。

感想戦は、お互いの意見交換や、観戦記者へのサービスが主な役割。
大半の棋士は、本局の幸子のように大事なところは語らないことが多いのですが、本局のちゃんみおとか羽生四冠とか渡辺二冠のように、比較的何でも話す棋士も居ないわけではありません。
一般的に序盤は企業秘密が多いので、序盤型の棋士は秘密が多く、中終盤型の棋士は赤裸々に語る傾向がある気がします。

■7手爆弾(5:03あたり)

初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩△3四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩△同歩▲同飛の局面は、最序盤にして早くも作戦の岐路。
後手のちゃんみおは穏便に△3二金としましたが、代わりに△8八角成▲同銀△3三角とやったらどうなるのん、というのが気になるところ。
昔の定跡本だと、この進行は後手が良くなるので、先手は▲7八金とやってから歩を交換しましょうね、と載っていたのですが、最近の研究では、ちゃんみおの言う通り、専門的で難解な進行になる模様。
今時の若手棋士が、水面下でかなり研究を重ねているようで、電王戦第2局の事前研究では千田五段がイチオシにしていた戦法とのこと。
でもまあうん、山崎八段はやらないよね、こういうの。
ガチガチの研究一途なタイプでないと指しこなせないと思います、はい。

■▲5八玉(6:30あたり)

▲3四飛と横歩を取れば普通の横歩取りになりますが、ひねって▲5八玉としたのが工夫の一手。
△7六飛と横歩を取りなさい、という手ですね。
最近ではponanzaや佐藤康光九段が採用しておりますが、そういや昔も変化球でこう指す人は居ましたね。
横歩を取らずに飛車を引く手や△5二玉も有力とのことですが、ちゃんみおは堂々と△7六飛。
こういうところをひねらずに明快に指せるのが強い人、という気がします。

■研究将棋の良し悪し(8:16あたり)

▲8九飛ではなく、▲8八飛を研究しておくべきだった、と語る幸子。
個人的には、ここを研究ではなく、読みや大局観で指せるか、というのを今後の課題にしていかないと、強くなれない気がします。
最初から最後まで全部研究で勝とう、というのは、まず無理ですから。
私も何度か書いてますが、定跡や研究なんて只の道具なんですよ。
頼っちゃいけません。

そういえば、稀代の研究家である三浦九段が、感想戦で「この手は研究してなかったの?」と聞かれて、こう答えたのが強く印象に残っています。

一日24時間しかないんです。

■▲2四歩(10:35あたり)

△3三角と打たせて、後手の持ち角を僻地の2四へ。
幸子は納得してなかったようですが、この進行は先手の得。
まだ後手が良いと思いますが、こういうところで辛抱が出来るのは幸子の実力。

■▲2六歩(変化手、11:50あたり)

▲7五歩に代えて▲2六歩と打っていればどうだったか、というのが検討室の読み。
個人的には、この手でも△4九銀と打たれるのでどうなのか、という印象なのですが、この後で後手玉が2筋方面へ逃げ出した進行を思えば有力なのかもしれません。
それにしても、みりあちゃんの熊本弁通訳が的確すぎるw

■▲4八歩(12:50あたり)、△4二金(13:58あたり)

後手の馬にどいて下さいよ、という▲4八歩で必死に堪える幸子。
△4二金で、二枚飛車の追求をひらりとかわすちゃんみお。
味わい深い中終盤で、ほぼ互角の進行と思われます。

■△8六桂(14:22あたり)

△8六桂の犠打一発。
幸子は▲同龍としたのですが、龍が遠のいた分、ちゃんみおの主張が通った印象。
感想戦では△8七玉の変化も検討されましたが、幸子の龍が取られる進行になりやすく、運良く入玉したとしても駒数の差で負けそうな印象。
こういうのをちゃんみおみたいに「ここはこの一手だから」とサラリと言われてしまうと、相手はヘコみますw

■△3二金引(16:35あたり)

この手に対する▲同金で勝負あり、という印象。
▲2一金ならまだなんとかなりそうだったのですが、1分将棋じゃ仕方ないでしょうね。

■△3六歩(18:43あたり)

でもちゃんみおが良くなった、と言ったのはここ。
まあ実際変なことやってたら大変なのでしょうが、こういうところは羽生クオリティですか。

■感想戦、その後は

棋譜と感想戦と対局中に書いたメモだけで観戦記を書くことも一応可能、ではありますが、突っ込みを欠いた記事になることは避けられないでしょう。
大抵の場合、観戦記者は、個別にメールや電話で対局者に連絡を取ったり、呑みに誘ったりして本音を聞き出そうとしたりして、感想戦のスキマを埋めていきます。
本局の場合ですと、最後のらんらんと幸子の会話の所なんかがそんな感じですね。

それにしても、らんらんの「・・・いじわる」の破壊力は異常(おい)
幸子が受け切れなかったのも当然かと(待て)
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by mitsuboshi03 | 2016-05-29 10:05 | 将棋 | Comments(0)

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