2005年 10月 11日 ( 1 )

ぼーっとしているうちに3連休も終了。
法事があったり会社の飲み会があったりと酒の切れ目のない日々を過ごしておりました(笑)

今回は佳境を迎えた瀬川プロ試験第4局、の前段でございます。
ほんとなら対局前に書きたかった内容なんですけどね(苦笑)

瀬川アマの今回の相手は中井女流六段。
清水女流三冠と共に長年女流棋界をリードする「ビッグ2」の一角。
ほぼ1年前に行われたNHK杯戦では佐藤棋聖をあと一歩のところまで追い詰めるなど(詳細はこちらを)実力は男性プロも一目置くほど。
プロ棋士の妻(夫は植山六段)と3人の子供の母と女流棋士を両立するスーパーウーマンであります。
瀬川アマとは、奨励会時代を共に過ごし、研究会でも一緒に戦った戦友同士。
※当時は女流棋士と奨励会との兼務が可能でした。今は制度上不可能となってます。
それから時が過ぎ、互いに立場が変わって再び戦いの場に臨む2人の心境はいかばかりか。

この第4局は、他の対局が、プロの意地を賭けて挑むプロ棋士(卵含む)vs再びプロ入りを賭けて戦う挑戦者、というのとは対局者の立ち位置が少し違っております。
違っているのはプロ棋士の立場。女流棋士代票という立場で戦う中井女流は、単なる瀬川アマの検査官としてではなく、女流棋士の地位向上を賭けて戦うこととなります。
女流棋士は、奨励会を突破していない、という理由で将棋連盟の正会員としての資格を与えられておりません。「ビッグ2」といえども、将棋のイベントでは棋士の紹介はペーペーな男性棋士のさらに後。待遇面でも男性棋士とは格段の差があります。

女流棋士のプロ棋戦の賞金を女流棋士で平均すると
年間ひゃくまんえんくらい
なんて話もあります。
きわめておおざっぱな話をしますと、
だいたい女流棋士が50人くらいとして、
賞金だけで食えるのが両手で数えられるくらい。
稽古や執筆活動といったプロ棋士のフツーの副業も含めて食えるのがまあ両手両足くらい。
残りの女流はというと、棋士活動を続けながらバイトで稼ぐ、というか費やす時間で考えると
バイトの片手間に対局という方が正しいでしょうね。
顔を見合わせて力なく笑うしかないような話ですが、まあ女子サッカー代表の大半がフリーター、なんて話しもありますんで、夢を追いかける女性にはよくあること、として片つけられる話かもしれません。

こうした現状を打破する一つの手段として、上位女流棋士のフリークラス入り、という話が持ち上がってきております。「ビッグ2」をはじめとして、上位クラスの女流棋士が男性プロを破ることはすでに珍しいことではなくなってきてます。個人的には、一昔前ならともかく、今なら「ビッグ2」と大半のフリークラスの棋士との間に実力差があるとはもう思えません。とはいえ、既得権を最重要視する大半の男性プロがこれを良く思わないのは当然のこと。
そこで、今回の瀬川プロ試験を一つの試金石としようという話が持ち上がったわけです。

本来なら、戦友のプロ入りを応援したい立場の中井女流。
しかし、今回の戦いは自分だけではなく、女流棋界全体を背負っての戦い。
悲しいけどこれって戦争なのよね

さて、その戦いがどうなったかは次回にて。
期待にたがわぬ激闘となったことだけはご報告しておきましょう。
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by mitsuboshi03 | 2005-10-11 21:29 | 将棋 | Comments(0)

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