2005年 10月 05日 ( 1 )

更新ほったらかしですいません。
アレがナニした記事のまま放置状態で、
何かのプレイか(爆)と思われた方もいらっしゃるかと(違)
先週の半期に一度の棚卸ウィークでしばらく死んでました。
久々に夜1時まで仕事→朝5時に出社などという荒行に挑んだ日々はちと辛かった(苦笑)

で、今回はスルーしていたらあっという間に終わってしまった(爆)王座戦を。
すでにあちこちのメディアで紹介済のネタですんで、縮小版でお送りします。

結果だけ見れば3-0と羽生四冠の圧勝、に見えますが、第1局が千日手指し直しになったように将棋の内容は大変拮抗しておりました。
この第3局も佐藤棋聖の工夫が光った一局。
どう工夫したか、まずこの図をご覧下さい。

b0017164_23401655.jpg先手の飛車は、元から四間飛車だったのではなく、わざわざ▲2五歩と飛車先の歩を2手も突いてから回ったもの。悠長にも5筋までおまけに制圧。この代償として王様の囲いをまるっきり犠牲にしており、後手がきちんと矢倉に囲っているのに比べれば掘っ立て小屋もいいところ。
でもこれはこれで悪くないというのですから将棋って不思議ですね(笑)
絶好調佐藤棋聖の面目躍如、といったところです。

とはいえ、ここから叩き合いになれば実戦的には囲いの弱さが響くもの。
自然に捌いていけばよい後手と違い、先手は勝ち切るには何かしら「攻防の一手」とか「味の良い一手」といった技でポイントを稼がなければなりません。先手の佐藤棋聖もなんとか技をかけようとしますが、なにしろ相手は羽生マジック。生半可な技は通じません。
とかなんとかやってるうちに、佐藤棋聖に一失が。

b0017164_2357613.jpg図の▲8一飛が問題で、一歩しかない持ち歩を使うんでやりづらいのですが、先に▲4三歩△同金直の交換を入れてから▲8一飛とするべきだったとのこと。これだと次に▲2一飛成が見えてますんで3一に歩以外の持ち駒を注ぎ込む受けが必要。実戦では単に▲8一飛とやってしまったんで、香車や桂馬のかわりに△4一歩と歩一枚で済んでしまい、その分後手の攻めがきつくなってしまいました。
佐藤棋聖は次の▲4八香で凌げると判断したようですが、羽生四冠の次の一手△4五銀が攻めを繋ぐ好手。この後もぎりぎりの攻防が続きますが、羽生四冠の手は最後までぶれることはありませんでした。以下134手で羽生四冠が14連覇を果たしました。

結果としてはストレートで敗れた佐藤棋聖ですが、好調時に見られる序盤の積極策は今シリーズでも健在でした。敗れたとはいえ、今回の戦いぶりを私は高く評価します。
なにせ、相手は羽生。
定跡形をなぞってちょいちょいと数手変えたくらいでお手軽に勝てる相手じゃありませんから。
やる方は大変でしょうが(合掌)将棋界にとっては良いことだと思います。
人のやることなすことなぞってばかりで第一人者でござい、という業界に魅力を感じる人は少ないでしょうから。

さて、王座戦14連覇を果たした羽生王座。
なんと言いますか、かける言葉が思いつきません(苦笑)
棋戦の格からいうと大山名人の13連覇の無茶苦茶さには劣りますが、あのころはタイトル戦が3~5つしかなかった時代で、「夏休み」といった番勝負の中休みもありました。今は夏場でも切れ目なく番勝負が行われる時代。そんな中、番勝負の2つ3つの掛け持ちなんて当たり前な状態を10数年続けている羽生四冠という存在はいったい何者なんだろうと(苦笑)
さすがに最近は疲れを見せる場面もありますが、トップクラスの棋士でさえ他の人なら一年と持たない状況を平然と続けている姿には、賞賛というより畏怖を覚えます。
激務の中、地道に積み重ねた14連覇という偉業。
もう、あれですね。引退後の称号は「永世王座」でいいんじゃないでしょうか。
七冠王まで獲った者の称号に1日制のタイトル名をつけていいのか、という意見もあるでしょうが、王座戦の掲載紙は日経ヨクヨム。読売や毎日などとは格が違います(核爆)
最近ではれっきとした四冠王であっても当たり前すぎてほとんど話題にならない(涙)状態でしたが、これでまた世間的にも再評価されるとうれしいですね。
おめでとうございます。これからもますます頑張って下さい。

さて、羽生-佐藤(康)炎の17番勝負 ~’05年夏~もこれにて閉幕。
次の大きなイベントは、10日に控える瀬川アマのプロ試験第4局。
これにはデリケートな話題も含まれる勝負となりますんで、項を改めたいと思います。
とりあえずは、要チェックや!ということで(笑)
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by mitsuboshi03 | 2005-10-05 00:32 | 将棋 | Comments(0)

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