人気ブログランキング | 話題のタグを見る

読むや、読まざるや(後編)

読むや、読まざるや(前編)を書いた次の日。

買ってしまった・・・。
え~と、マグロに卵に牛乳にって、
そりゃ今日おかんに頼まれた買い物やろ!(爆)
ちゃんと買いました、「ヤングアニマルあいらんど」

藍より青しとか、ももいろスウィーティーとか、東鳩2などの誘惑をはねのけて、やってきました天海の定跡
先入観を抜きにして、とりあえず読む。

・・・うん、ちゃんとしてる。
どこを切っても八神健のマンガだ
さて、レビューに移りますか。

主人公の鳴瀧将(なるたき・たける)はただいま17歳の奨励会初段。
奨励会員としてはむしろ出世が早いほうと言ってもいいのだが、なにせ名人の息子で、元小学生名人という経歴からすると、やや出世が遅いと見られてもしかたがない。この辺の設定は見事。
※ちなみに、羽生二冠は15歳で奨励会を卒業している。
今日も二連敗して昇段の目をつぶして帰宅。「また模試D判定かよ(涙)」と嘆く浪人生のようにうちひしがれてドアを開けると、

目の前に髪を乾かしているゴスロリ少女登場

着替えじゃないんですかああと嘆く声が北海道の方から聞こえてきそうだが、これは八神健のマンガなので、あきらめてほしい(爆)
彼女の名前は鯨天海(いさな・あみ)。これでも16歳
鳴瀧の親父に弟子入りを認められ、北海道から奨励会の試験を受けに上京して、師匠の家にお世話になりに来たとのこと。

さて。
実は16歳で奨励会の試験を受けるのは、遅い部類に入る。
奨励会には、21歳までに初段、26歳までに四段(ここからプロ棋士)にならないと退会しなければならないという鉄の掟があり、遅い入会はこの年齢制限にひっかかりやすくなるというデメリットがある。奨励会を勝ちぬくためには、奨励会で通用する将棋に慣れる必要があるので、独学で腕を磨くよりはとっとと奨励会に入ってしまう方が効率が良い。
この辺の話は、(もしあるとすれば)連載されたときに期待したいところだ。

んで、奨励会で強い人と将棋を指すのが楽しい、と話す天海に、世の中そんなに甘くねえぞと説教をかました鳴瀧。その翌日、先に家を出た天海のことは放っておいて(ぉ、将棋会館へ。会館内にある将棋連盟道場に足を運ぶと、

天海タソいたー!

マンガでは、アマ六段相手に五連勝、となっていますが、いくら将棋連盟道場といえどもアマトップクラスはそんなにゴロゴロしてません(笑)というか、そのレベルだとプロ棋士も負けることうわ何を(ry

んで、なりゆきで天海タソと鳴瀧の対局が実現。この対局の中で、いつのまにか将棋を指すことが苦しくなっていた鳴瀧が、将棋の楽しさを再認識する、というのが今回のテーマ。ここはちゃんと描けてます。

なんかこー、読み切りで終わらせるのには忍びないくらいの完成度。将棋の部分についても、しおんの王より上じゃねえかと思うくらいちゃんとしてます。
これは私も、動かねばならんか。

読んどいてよかった。前編のままでレビュー終わらせてたらと思うとぞっとする(笑)
Commented by 茶之介 at 2004-11-14 21:19 x
 こんばんは。どちらかと言うと、将棋よりオセロで
遊ぶことの多い(屍)茶之介です。

 16歳のゴスロリ少女ですか……。ゴスロリ少女という
のは業界的(何)に8~13歳くらいを指す傾向が多いで
すが、八神氏の絵柄ですと充分許容範囲でしょう(何がだ
 「着替え中に乱入⇒引っ叩かれる」のコンボは古典的とも
云える定石ですが、その後「第三者から彼女の身の上話を
聞く⇒彼女への印象を改める⇒仲直りしようと考え始めた頃
風呂場の脱衣所でバッタリ⇒引っ叩かれる」やはりこうした展
開は必須でしょう。……え? そんな話じゃないって?
 田舎から上京してきた将棋好きの女の子を、『ゆびさきミル
クティー』ばりに性悪な主人公がたぶらかす話じゃないんですか?

 なーんだ、ちぇー(反省ゼロ)
Commented by mitsuboshi03 at 2004-11-15 11:01
いらっしゃ~い(桂三枝風味)

>将棋よりオセロ
将棋やりなさい、将棋(爆)

>なーんだ、ちぇー(反省ゼロ)
これは八神健のマンガですから!無理無理!
鳴瀧にはまっとうにプロになって欲しいです。
そういや、『ゆびさきミルクティー』、あいらんどで『天海の定跡』の前の前に載ってましたな。・・・痛い、痛いよママン!

発作的にこの手の弱い話題も入る予定。
次の発作をお楽しみに(爆)


Commented by 茶之介 at 2004-11-15 13:32 x
>将棋やりなさい、将棋(爆)

 だって、負けると滅茶苦茶悔しいじゃないですか(ヘタレ
『戦国大名』で、天下分け目の戦を「一兵アタック」で邪魔
されるより悔しいですよ。
 特に「歩」で、「玉」を詰まれた時の悔しさといったら……。
『ディプロマシー』で「最初に滅亡する」より屈辱的です。
 気分はすっかり、今川義元。
 「じゃあ、練習して強くなりゃいいじゃん」って、仰るかも
知れませんが、「沖田総司に、谷周平の気持ちなんか解り
ませんよ」と反論しておきます。
Commented by mitsuboshi03 at 2004-11-16 10:36
>だって、負けると滅茶苦茶悔しいじゃないですか(ヘタレ
そうなのよ。めちゃくちゃへこむのよ。
そういう時は、パソコン将棋を接待モードにして憂さばらし(笑)
こういうのもあるでよ。
http://www.aii.co.jp/contents/techgian/_data/

>特に「歩」で、「玉」を詰まれた時の悔しさといったら
まさかその歩は持ち駒の歩じゃないだろうね。
それは打ち歩詰めで反則勝ちだ(笑)
えー、歩は確かに価値の低い駒と言われてますが、その実もっとも使い道の多い駒で、歩の使い道をまとめた『将棋は歩から』(故加藤治郎名誉九段著)という有名な本が出ているくらいだったりする。
また機会があったらblogに書こうかな(最近そればっか)
by mitsuboshi03 | 2004-11-14 19:19 | マンガ・アニメ | Comments(4)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03