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堕落終了

堕落の日終了。
「私一晩考えて生まれ変わったのよ!」
うそこけ自分。

というわけで、用事を済ませがてら、まともなマンガ分の補給をしに近所のブックオフへ。
ここのブックオフがあった場所には、以前洋服や雑貨を売っている店があって、一度大学時代の年末年始のときに初売り福引のバイトをさせてもらったこともあったのだが、これも時の流れというものらしい。
今日読んだのはこの2作品。

シャカリキ
オキナワの坂バトルあたりの回だけあったので立ち読み。
作者の曽田さんの作品は「め組の大吾」から入ったので、リアルタイムでは見ていないのだが、作品の腕力ではこちらが上だろう。
マンガ読んでいる自分も坂登ったり、「アレアレアレ、アレ、エル=コンドル!」とか沿道で声を張り上げている気にさせられるマンガというのもそうはあるまい。
最近ホントこういう作品世界にむりやり引きずりこまれるようなマンガが少なくて悲しい。今連載中のものだと「はじめの一歩」の試合中くらいかな。


ドラマにしろマンガにしろ小説にしろ人情話を普段は敬遠する私ですが、この作品は別。
30歳で惜しまれつつ亡くなった天才棋士、村山聖(サトシ)九段のノンフィクション小説『聖の青春』のマンガ化。ビッグコミックで連載されてました。生まれた頃から肝臓に疾患があり、「20歳まで生きられたら奇跡」と言われながらも、好きな将棋の道を一直線に駆け抜けた生涯を克明に綴ってます。
世代としては羽生らと一緒。ついでながら私ともほぼ一緒、やや年上になる人です。
人となりは「最近の若手の中では一風変わった男」で通ってました。
自分も一生懸命生きているから、殺生は嫌いだと言って髪も爪も伸ばしっぱなし。
一人暮しをしていたころは本などで足の踏み場もないほど。米長先生が将棋雑誌の対談企画で部屋の取材をする前には、雑誌の編集部員に「ヘルメット持っていった方がいいですよ」との冗談が出たほど。自分にも覚えがあるので親しみが持てます(爆)
棋風はとにかく終盤が鬼強。奨励会時代から、「終盤のことは村山に聞け」という評価を与えられていたほどの強さでした。棋士になってからは中盤の正確な指し回しも見につけ、少々序盤が悪くても中終盤で追い抜くというカール・ルイスのような勝ちパターンが定着してました。
この人を語る上で忘れてはいけないのが師匠の森信雄六段。弟子入りして以来何くれとなく世話をし、村山九段が亡くなるまで支えつづけました。村山九段も「師匠の言うことなら何でも聞きます」と終生慕い続けました。小説、マンガを生み出す上でも多大なる貢献をしております。

いかんな、将棋の話だとつい長くなる。
とにかく、古本屋やマンガ喫茶にあったら、一度手にとっていただければと思います。
by mitsuboshi03 | 2004-11-02 08:50 | マンガ・アニメ | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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