NHK杯 中川-谷川戦
2004年 10月 31日
今日のNHK杯の対局は中川-谷川というやや重量級の対戦。
谷川棋王はいまさら説明不要の第一人者。先日王位を羽生に取られたが、関西でタイトル戦でまともに戦える数少ない存在。迷ったらアクセル全開な攻めっぷりと十八番の光速の寄せが持ち味。
そういや、昔将棋部で終盤になると、
「光速の寄せを見せてやろう」と言っては相手に無言で机を寄せられる部長
がいたなあ。元気かなあ(爆)
一方中川七段は、華やかな舞台での活躍こそないものの、順位戦を中心に地味ながら着実に実力をつけつつある中堅。今年の順位戦ではB1でここまでトップの成績を上げている。研究量の豊富さでは他の棋士に一目置かれる存在。
昔はいかにも青白い学者風という一般的な棋士のたたずまいだったはずなのだが、今日の対局では解説で中国の武将にたとえられるほどの勝負師顔に。
ここから中川大輔七段を検索してみてくれ
さて対局の方は、後手の谷川が一手損戦法から右玉へ移行し、ジリジリポイントを稼いで優勢を確保。
こんなん谷川先生じゃない(爆)
中の人は誰っすか(核爆)
という声が聞こえてしかたがないのだが、最近はこういう指し方もできるようになったのがニュー谷川だったりする(笑)
ちなみに、今日の解説は中川七段の師匠である米長邦雄永世棋聖。
先日天皇陛下相手に勇者な発言をかまして、個人HPが祭りになっちゃった方ですが、いい人なのよ、ホントよ。
今日も弟子の中川七段が、寄せられる直前に最後のお願いをしている最中、
この歩(▲6四歩)を取ってくれないかな。なんとか弟子に勝たせてくれよ。
などとこちらもお願い。
憎めない人であります。