譲り合い

今日から朝日新聞の将棋欄で掲載開始の鈴木(大)-中村戦。
朝の風景の描写がちょっと面白かったので紹介。

対局開始10分前、先に対局室へ入った鈴木(大)がウーロン茶2Lペットを抱え下座に座る。
直後に現れた中村が、鈴木(大)に上座に座るよう促す。
対局規定上は上座に座るのは順位戦の席次が上の鈴木(大)。
だが、元タイトルホルダーであり、かつ奨励会時代の幹事でもあった先輩の中村を下座に座らせて対局するのは恐れ多い。
ちなみに、奨励会(棋士養成機関、つーか、はっきり言って虎の穴)を統括する幹事(現役棋士1~2名が持ちまわりで担当)と奨励会員とは、小学校の担任の教師と生徒くらいの関係と思っていただくと判りやすい。
結局しばし下座の譲り合いをしたあげく、中村が上座に座って対局開始。

昔だと「オレの方が格上だ」と試合開始前からゴング、ということもあったらしいが、今はこのようにどちらが下座に座るかで譲り合いとなることが多い。
策を弄するのであれば、先輩が30分くらい前に先に下座に座って待つ、という手もある。
タイトルホルダーならともかく、先輩を下座に座らせて一日盤に向かい合う、というのはちょっとやりづらいものだ。
最近は新聞の観戦記も手の解説がほとんどで、なかなかこうした風景などの描写がないのだが、読者はむしろこうした記事を読みたいのではないのか、とふと思うこのごろであった。
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by mitsuboshi03 | 2004-10-30 10:27 | 将棋 | Comments(0)

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