王座戦 羽生13連覇達成
2004年 10月 15日
よそでは書いているんだけど。
自分の畑を耕しましょう。
王座戦第四局は後手森内の注文で中座飛車に。
中座飛車は比較的薄い囲いでぎりぎりの細い攻めをつなげていく
ので、見ている分にはスリルが快感なのだが、やる方にとっては
研究と読みを緻密に行う必要がある神経戦となる。
人によっては、スリルの快感から中毒になるらしいとか。
本局は、前例をえんえんとなぞったあげく、森内が△2六桂と手を
変えたのが悪くそのまま羽生が押さえ込んで寝技一本勝ち。
△2六桂の場面ではすでに後手が悪いのかもしれない。
タイトル戦開始直前時点では、羽生の無冠もありえたのだが、
結果的には王位奪取&王座戦13連覇達成。
ハードスケジュールによる疲労が原因と思われる一時期の不調
からようやく脱した模様。若手との研究会(そう、もはや彼は若手
ではないのだ)も欠かさず行っているというし、ちゃんと将棋に時間
が掛けられれば、そう簡単に負ける人ではないのだ。
一方森内は、夏の四冠ロードを連敗して奪取ならず、これから
竜王・王将・名人と厳しい防衛ロードを送ることに。
第一の刺客は新世代の旗手、渡辺。
世代間闘争第二幕、主役となるのは、どっちだ。