勝負は将棋盤の中だけにして(名人戦 第1局)

GWということで、のんびりしてたらブログまでお休みとは(汗)
せっかく時間もたくさんあるんで、仕込みに時間のかかる将棋ネタで。

春といえば名人戦の七番勝負、関係のないその他大勢はのんびり旅行でも。
というのが将棋界の風物詩だったんですが、最近は朝日オープンの5番勝負や竜王戦の本選入りを賭けた戦いが加わったこともあり、のほほんとはしていられなくなったようです。
とはいえ、やっぱり名人戦が大事なことには変わりがなく、七番勝負中だというのに別の方面でビッグなバトルが展開されているのですが(涙)
このネタはまた状況が動いたところでまた整理することにして、今回は七番勝負の第1、2局を。

今回名人の座に挑戦するのは関西の雄、谷川浩司九段。
21歳での最年少名人位奪取記録はいまだ破られていない大記録。
迷ったらとにかくアクセル踏むぜつーイケイケぶりと、相手の読みの射程外からあっという間に仕留めてしまう光速の寄席寄せがトレードマークでしたが、すっかり中年の星(ぉ)となった今では、特に後手番での柔軟な指し回しぶりが目につくようになりました。
羽生三冠との激烈な挑戦権争いをプレーオフで制しての5期ぶりの登場となります。
この大熱戦になったプレーオフはネタにしたかったんですが、こちらがバタバタしてたんで泣く泣く断念。残念!(古)
プレーオフを制した勢いを、7番勝負にぶつけます。

それを迎え撃つのは、森内俊之名人。
こちらも羽生棋王との5番勝負を制して初の二冠王を達成。
以前A級順位戦の最終戦で島八段を負かして降級させた同じ日に、麻雀で当の島八段に国士を直撃させ、カラクテーと絶叫させた前科(爆)を持つ激辛ぶりを発揮すれば、来年羽生三冠を出し抜いて永世名人を獲得する青写真も見えてきます。

さてまず第1局は、お互いに居飛車党の場合なら最近ではもっとも無難な戦法となった一手損角換わりに。その中でもさらに無難な相腰掛銀に組むかと思われましたが・・・。

b0017164_1922503.jpg図の△1四歩と1筋の端歩を受けることで、谷川さん、早繰り銀いくっしょ?
それとも、「ぬるく」腰掛銀にしますか?
と森内名人が挑発
最近は少しは丸くなった谷川九段とはいえ、こうあからさまに挑発されて我慢する性分ではさらさらなく、俺を誰だと思ってるんだ▲3六歩
谷川九段、早繰り銀から早々に討って出ます。

b0017164_1937284.jpgそれから時はめぐり酒は回り、2日目の昼食休憩空けに森内名人が図の△7二金を指して一段落。歩得している先手が「金持ち喧嘩せず」と穏便に指すことも十分考えられますが、今指しているのは迷わず行けよ、行けば判(ryな谷川九段。先ほどの挑発もあってか、ここから▲6四銀と、あくまでも攻撃あるのみ。

b0017164_1948476.jpg図の2手前に△8二銀と惜しまず銀を手放して必死に守る森内名人。かまわず▲3四歩と後手の3三にいる桂馬を追ったのに対し、△4五桂と逃げたのが図の局面。
▲4五同歩と取るのがすぐ目につきますが、これには△5五角と両取りをかけようというのが後手の主張。
というわけで、谷川九段は図から桂馬にかまわずに▲3三歩成。△3三同金なら▲3一飛で光速の寄せ炸裂、となるはずだったのですが、ここで金を見捨てて△5七桂成!というごっついカウンターが成立。木村七段ならしょうがないと言いつつ指すであろう▲3二とに対しての△7六歩!次に△7七角と指せれば必殺です。

谷川九段はきっとこう思ったことと思います。
虎の子の金を取りにいく手をほっとく手があるなんて、ありえない。
しかたがないので▲4二飛から寄せにいきますが、結局必殺の△7七角が実現してそれまで。
第1局は森内名人の強靭な受けからのカウンターが光る一局となりました。
さて第2局は・・・も少し待ってね(苦笑)
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by mitsuboshi03 | 2006-05-04 21:14 | 将棋 | Comments(0)

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