無理が通れば道理が引っ込む(竜王戦 第3局)

最近妹が日ごとオタクな知識を仕入れてくるので困ります。
昨日はついに絶対領域まで覚えやがりました。
受け流すのも一苦労(苦笑)
今の夢はコスプレだそうですが、あいにく金欠なのでコスが買えないからしばらくは安泰だな。
隊長!奴には裁縫のスキルがあります!
な、なんだってぇー(AA略)
と、阿呆な書き出しから記事は真面目に昨日終わったばかりの将棋竜王戦の第3局をば。

勝てば最高の名誉と最高の賞金。
棋士たちのギラギラした野望の終着点な竜王戦の七番勝負もいよいよ第3局。
ここまで挑戦者の木村七段が中終盤に手が伸びなくて敗戦、という不本意な展開が続きます。
心機一転、第3局での巻き返しなるか、というところで渡辺竜王がさっそく6手目から仕掛けます。

b0017164_1741770.jpg図の△4四歩で早々に「てめーには定跡使うのもめんどくせー」宣言(爆)そのまま右玉にでもするのかと思いきや、その後は穏やかに進行して相矢倉の進行。

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ただ、こうなると先手は5筋の歩を突いていない利を生かし、図のように矢倉崩し究極の一つ「腰掛銀」を使ってきます。
矢倉に対しての腰掛銀定跡は、昔の本にはよく出てくるんですが、あまりに破壊力がありすぎて後手が避けるため、実戦ではまずお目にかかれません。実は木村七段は去年のNHK杯2回戦の対高橋戦で今回と同じく先手を持っているとのこと。渡辺竜王の意図はまだ読めません。

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そのあと手が進んで図の▲8六銀で一日目終了。
先手の3七にある角の睨みがきつくて攻勢をかけにくい後手の渡辺竜王は、封じ手の△1二香から穴熊をめざします。
この矢倉から組み替える穴熊は相矢倉での渡辺竜王の得意技。弱点の上から攻められる分見た目ほど固くはないのですが、それでも相手の攻めを1手2手放っておけるのは大きな魅力。

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一方木村七段には△1二香に対して▲2四歩と先行する手もあったのですが(△同銀なら▲4五歩、△同歩なら2三の地点に隙ができる)棋風通り先行を見送り▲8八玉の待機策。棋風は尊重したいのですが、結果として先手はせっかくの腰掛銀を生かせずしばらく守勢に回ることに。厳密に見れば先手有利なんでしょうが、後手も穴熊に組み替えて主張が通った形。
ここまでくれば、渡辺竜王の意図はつかめてきます。おそらく、腰掛銀を許しても先攻されないことを見越しての用意の序盤だったのでしょう。
渡辺 明・・・恐ろしい子!(爆)
とまれ、2日目も午後に入ってから図の△5五歩からいよいよ開戦です。

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戦いが始まってしばし。先手のごつい▲7三銀に△7一飛と飛車を引いたこの図で、木村七段の真価が発揮されます。7五の銀ではなく、▲8五銀と桂馬を取りにいくのが好手。一旦△同歩と銀桂交換で損はしますが、直後の▲7六歩で銀が取れるのが大きい。
一方の渡辺竜王もジオンの栄光をやらせはせんぞとここで△8六銀豪打爆裂。以下▲同銀△同歩で銀を犠牲に8七に銀を打ち込む隙間を作ります。

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この豪打にひるんだのか、ここで木村七段がミス。
囲碁将棋ジャーナルで解説の青野九段が指摘した通り、▲7九桂と8七の地点さえ防いでおけば銀得が残るだけで有望だったのですが、実戦の進行は▲2四歩△同歩▲7七銀。これでもまだ木村七段有望とはいえ、図の△5四歩で角が即詰。この歩は、先ほど2四で突き捨てた一歩。読み筋通りとはいえ、自分の手を逆用されるのは嫌なもの。形勢はだいぶ接近してきました。

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2日目の夜を迎え、局面はほぼ互角のままヒートアップ。緊迫した戦いの中、脱落していったのはまたも木村七段。図の▲6八金ではなく、▲2八飛と飛車を逃げておけばまだ大変な勝負だったのですが。
得意なはずの終盤での凌ぎで、またも痛恨のミス。
木村七段、その無念はいかばかりか。

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最後の図は投了図。直前の▲8三銀不成で一瞬竜が危うく見えますが、図の△7三桂でなんでもなし。先手玉には▲7五金などで詰めろがかかるのに対して、後手の穴熊玉はあまりに遠すぎます。


渡辺竜王は、相手を見越した序盤戦術で、木村七段を精神面から崩していったように感じました。得意の穴熊への組み換え、要所での豪打炸裂など、持ち味を存分に発揮した一局でしょう。
ご本人のブログでの解説が楽しみです。
先日の八段をスルーして早く九段になりたいです発言にはビビリましたが、若者にはそれぐらいの大望が必要でしょう(断言)
一方の木村七段は、大舞台に緊張気味なこともあってか持ち味を殺されている流れを変えられませんでした。しかし、この第3局も棋譜だけ見れば渡辺竜王は勢い重視のやや荒さが見える勝ち方で、ここまでの成績ほど実力に差があるとは思えません。カテゴリはちょっと違いますが、先日終了した囲碁名人戦では、張栩名人の三連勝から、ひさしぶりの番勝負にようやく慣れてきた(爆)小林覚九段が三連勝をやりかえす偉業をなしとげてます。
(こっそり)第7局は張栩名人が勝っちゃったんですが(苦笑)
意外と第4局がポイントな気がしてます。
第4局を乗り切れば、次は有利な先手番。
2勝3敗になれば流れはもうこっちのもの。
今は、「日本一」は短い夢でしたな阪神(核爆)な展開にならないことを祈るばかり。

(追記)
先日めでたくプロになりました瀬川四段の緒戦の相手が決まりました。
戦いの場は、次期竜王戦の予選6組。
相手は、アマ時代に籍を置いていたNECの元同僚、
清水上徹(しみずがみ・とおる)現アマ竜王。
よりにもよって、また因縁のカードをぶつけてきたもんです。
また目が離せませんな。
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Commented by ohtsuki19 at 2005-11-21 21:10
えーと。
やっぱりネットアイドル萌えキャラ化を目指しt(以下略
Commented by mitsuboshi03 at 2005-11-25 20:35
あ、ども。お久しぶりで。
イースター島はおたのしみだったようで(何がじゃ)

妹はたくましく育ってるのはいいのですが(いいのか)
これ以上愉快な存在になられても困るので(苦笑)
Commented by hosokawa18272 at 2005-11-26 10:56
>これ以上愉快な存在になられても困るので(苦笑)
いやいや。妹御はできる子です。
ぜひネットアイドル萌えキャラ化を目指しt(以下略
Commented by ohtsuki19 at 2005-11-26 13:26
おたのしみでしたよ?
お土産にモアイを進呈しますので
近いうちに部屋見がてら取りにきたまい。

で、いつここはコスプレ写真部屋n(ry
Commented by mitsuboshi03 at 2005-11-27 11:13
コメントどもです。

☆細川氏

>いやいや。妹御はできる子です。
今日excelを仕込んだばかり。
先はまだ遠い・・・って調教しませんから!いやマジで。

>ぜひネットアイドル萌えキャラ化を目指しt(以下略
大却下(断言)
というか、本題への話いっぺんもねえのはどう(以下略)

☆大つき(19)様

>おたのしみでしたよ?
凄い。
変化をつけたつもりがあっさりセンター返しを喰らってしょぼーん(笑)

>近いうちに部屋見がてら取りにきたまい。
ご祝儀の損失補填に現物支給を持ってきますよってに。
12/3(今週の土曜日)とかでいかがですか?

>で、いつここはコスプレ写真部屋n(ry
その予定は、ありません(笑)
by mitsuboshi03 | 2005-11-19 17:49 | 将棋 | Comments(5)

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