大変長らくお待たせしました・・・(瀬川アマプロ試験 第4局)

しばらくバタバタしてまして、ブログお休みしてました。
今日から再開しますので、またお付き合いのほどを。
今回は途中になってました瀬川アマプロ試験の第4局をば。
すでに化石化している内容なのがなんですが(苦笑)
今回は差し手を中心にお届けします。

今回の相手である中井女流はバリバリの居飛車党。
というわけで、今回も後手番となった瀬川アマは迷わず中座飛車(横歩取り)を採用。
しかし、この六番勝負も第4局まで来てますが、いずれも瀬川アマの後手番。
仕込まれてる・・・!(違
これに対して中井女流は、現在主流の新山崎流ではなく、ちょっと前に流行した▲5八玉型を採用。すらすらと手が進みます。

b0017164_11505823.jpg図の局面は、▲5八玉型を採用すればこうなるところとのこと。この図の先手陣、手数をかけている割にはそれほど守りは固くなく、王様が5八にいるのが後手の△6五桂~△4五桂からの上からの攻めにわざわざ近づいている分かえってしんどい、ということで新山崎流に主役を譲ることになってしまいました。
ちなみに、瀬川アマが次に指した△7五飛のかわりにいきなり△6五桂!が成立するとのこと(せんすぶろぐ様、感謝)

b0017164_12124741.jpgちなみに、新山崎流の例がこれ。
図は渡辺竜王が初優勝した今回の銀河戦決勝戦 森内名人(先手)-渡辺竜王(後手)より。先ほどの図の10手も前から先手の攻撃態勢が整ってます。
先手の王様の囲いはあばら屋もいいとこ(笑)ですが、後手の狙いの△6五桂~△4五桂の攻めから王様が遠ざかっているのが強み。上だけの攻めで先手陣を破るのは意外と難しかったりします。囲いに手をかけない分を攻めに回し、後手の攻めを一手余して後手玉を討ち取る、というのが新山崎流の必勝パターン。

それはさておき、先の図の△7五飛に対し、中井女流は3時間の持ち時間から1時間以上を投入したあげく、指したのは実戦例の多い▲2九飛。
ここでの時間の使い方が、あとで波乱を起こす元になります。

b0017164_12271641.jpg図のちょっと前に指された▲6一角が激痛のシバリで、ここでは中井女流優勢。
ところが図の▲3六金はやや危険な一手だったようで、ここから△3六同飛!▲同銀△2八歩▲同飛△3七角▲1八飛△2七歩と飛車を隔離する手があったのですが、瀬川アマは△8五飛。応援団がっくし。私もネット見ながらがっくし(笑)
しかしこれに対しての▲2五金がまた疑問手で、▲3五歩△同歩と後手玉の真上に駒を打てるよう細工をしてから▲2五金とすればまず勝っていたとのこと。実戦では今度は瀬川アマが逃さず△2五同飛▲同飛△3五桂として、まだ中井女流優勢とはいえ、瀬川アマも先手玉に喰らいつく態勢が整い、混戦になってきました。
ここにきて中井女流は序盤の長考が響いてずっと1分将棋。時間に追われる中で手がよれてきました。一方の瀬川アマはしっかり持ち時間を残してます。前回の対久保八段戦で時間攻めに敗れた原因をきちんと反省してきたのが生きた感じです。

b0017164_13161595.jpg図の▲3四桂で、▲5五桂ならはっきり勝ち。これは1分将棋で探すのは至難でしょうが、まだ▲3七飛と息長く指せばまだ勝機があったとのこと。
一見、▲3四桂から快調に寄せに入ったかに見えましたが・・・。

b0017164_13235556.jpg図の△4二玉!が逆転の一手で、これ以降後手玉は安全になってしまいました。
こうなると、玉の囲いの薄い先手に逆転の余地はなく、以下124手で瀬川アマが2勝目を挙げました。

中井女流は、ほぼ勝ちを手中に収めた場面で痛恨の落手でまたも勝ちを逃しました。
将棋の実力ならフリ-クラスの男性プロとは差がないと思います。
必要なのは、終盤で勝ちを逃さないテクニック。
持ち時間を残す。終盤のパターンを覚える。
負けたのは、実力がないのではなく、テクニックとして身につけられる要素がなかっただけ。
今回の敗戦で、男性プロ試験の実現はひとまず遠のいたかもしれませんが、その日は近いうちにきっと来ると思います。
というか、やらなかったら将棋ファンが許しません(爆)
そのときまで、しっかり実力を蓄えて欲しいと思います。
あ、あと女流タイトルはもう1つ2つ欲しいかな(簡単に言うなー(苦笑))

一方の瀬川アマは、予想通り(?)ここまで2勝を達成。
ここまでの戦いぶりからすると、フリークラス入り間違いなし、とは言いづらいですが、3勝したらいいんでないの、くらいの実力は示せたと思います。特に今回の△4二玉を終盤の切羽詰った場面で発見できたのはお見事でした。
今回の勝利で、女流プロの夢をひとまず打ち砕いたわけですから、ここまできたらなんとしてもプロになってもらいたいものです。

次回の戦いは、再来週の日曜日、11月6日に東京将棋会館で行われます。
次の相手は、「頼れるアニキ」高野五段。
最終局の長岡四段を含め、今回の試験のレベルからすると相応の人材。
いよいよ瀬川アマの真価が問われる局面に入ってきました。
日曜日の昼下がり、たまにはこちらでネット観戦ってのもいかがでしょうか。
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Commented by hosokawa18272 at 2005-10-24 21:49
アマVS女流。ある意味、最も注目でしたねー。
時間配分って、やっぱり大事なんですね。
それにしても久々の更新だったのう。
Commented by mitsuboshi03 at 2005-10-25 22:43
お久しぶりでした。
竜王戦も始まりますのでそちらもよしなに。

>時間配分って、やっぱり大事なんですね。
最近重要度が増してきましたね。
世知辛い世の中です(笑)
by mitsuboshi03 | 2005-10-22 13:47 | 将棋 | Comments(2)

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