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将棋つめちゃいました(雨降りです)

来週は地区の行事があるため、衆院選の期日前投票をしてきました。
初めてでしたが、思ってたよりずっと簡単に済んで助かりました。
あと、来週は残業確定です(涙)

先のことを憂いてばかりでも仕方がないので、とりあえずblog更新しましょう。
いつもの通り将棋ネタ。
秋も深まってきたせいか、話題も盛りだくさんになってきましたね。
とはいえ個々の内容も濃くなりがちなので、話題自体は少なめに。

■中村新王座誕生!羽生前王座は棋聖の一冠に後退(王座戦五番勝負 第4局)

さて最初は大きく報道されました王座戦から。
王座戦五番勝負の第4局は10月11日(水)に横浜ロイヤルパークホテルで行われ、80手で羽生王座を下した中村六段が王座を奪取することとなりました。

将棋の方ですが、角換わり模様の立ち上がりから先手の羽生王座がじっくりと腰掛け銀で挑もうとしたところを、後手の中村六段が早繰り銀で急襲。
羽生王座が初動の対応を誤ったこともあるのですが、中村六段の乾坤一擲の踏み込みが鋭く、比較的短手数での決着となりました。

さて三度目の正直で羽生王座を破った中村新王座。
イケメンで学業優秀、NHKでのニュースキャスター経験もありという異色のタイトルホルダーが誕生しました。
将来の将棋連盟会長待ったなし!の呼び声も高いですが、こういう天からいくつも才能を授かったような人に対して風当たりが厳しいのが将棋界の悪い所。
このまま真っ直ぐ伸びてくれるといいのですが、そのあたりがちと心配。
とはいえ、ひとまずは新しい王者の誕生を喜ぶこととしましょう。

一方、14年ぶりの一冠となってしまった羽生前王座。
前回は七冠達成直後の不調期だったわけですが、そこからは年間三冠から四冠が当たり前という生活を続けて今に至っております。
改めて偉大な男だなと思いますが、10月20日からいよいよ竜王戦七番勝負が始まるので、さっそくリベンジのチャンスが巡ってくることに。
もはや羽生ファンの悲願と言って良い永世七冠に向け、調子を上げられるでしょうか。

■きょうの藤井聡太(叡王戦本戦出場決定!C2順位戦でも全勝をキープ)

さて、きょうの藤井聡太。
まず前回の記事を書いてるさなかで行われておりました叡王戦ですが、まあこれがえらい熱戦となりまして。

まずは四段予選準決勝の対佐々木太地四段戦。
新人王戦でも決勝に歩を進めた実力者を相手にしたこともあり、一進一退の熱戦に。
そして終盤リードしたのは佐々木四段。
最後の着地が決まるかどうか、というところで佐々木四段は▲6四銀と打ち付ける。
これで勝負あったか、と思われたところで藤井聡太の豪腕一閃。
なんとなんと佐々木四段の王様を即詰めで仕留める、という驚異の逆転劇を披露しました。

ちなみに、▲6四銀のところを▲6四金としていれば即詰みはなく佐々木四段の勝ち。
秒読みの中、最後の最後まで罠を仕掛けていた藤井聡太、恐るべし!

そして同じ日の夜に行われた四段予選決勝。
相手は藤井四段の後に四段になった杉本四段。
もはや現代プロ棋士間では絶滅危惧種となった角道を止めるノーマル振り飛車の使い手で、藤井四段を下した実績を持つ三枚堂五段をこの日の午前中にノーマル三間飛車で仕留めております。
この決勝戦では、杉本四段が再びノーマル三間飛車を採用。
藤井四段はこれに対して居飛車急戦で迎え撃ちます。
これも大熱戦となりましたが、最後は藤井四段が競り勝ち、本戦出場を果たすこととなりました。

ノーマル振り飛車に対して居飛車急戦で戦う、というのはしばらく前までならそれなりに見かけたのですが、こちらも現代プロ棋士間では絶滅危惧種となっております。
何と言っても紙のように薄い舟囲いで、ノーマル振り飛車側の美濃囲いに立ち向かうというのがかなりの無理ゲー。
先攻して優位に立てるという利点はあるものの、現実的に勝つのは困難から不可能の間くらいかな、というのが学生時代に居飛車急戦を愛用していた私の印象です(涙)

普通なら勝つのはかなり厳しいというのに、藤井四段の居飛車急戦は実に見事でした。
手順に馬を引きつけての手堅い指し回し。
決め手となったのも、守りの要である金を守る▲7九香。
居飛車急戦で勝つには、実は上手に自陣に手を入れつつ攻める、という細やかな心遣いが必要なのですが、15歳でありながらこういう配慮がきちんとできている。
藤井聡太、恐るべし!(またか)

なお10月12日(木)に行われたC2順位戦でも、星野四段のノーマル振り飛車に対して居飛車急戦を採用した藤井四段が今度は順当に勝利しております。
今回はいずれも勝利した藤井四段ですが、菅井王位や久保九段といったトップ棋士の振り飛車を相手に、これが通用するとは流石に思えません。
藤井四段を相手にするのであれば、角換わりなんかで無難に戦おうとするよりは、ノーマル振り飛車はかなり有望かなと思います。
まあ藤井四段も厳しい相手であれば、恐らく最近流行している▲7九玉型の左美濃とかで戦うんでしょうけど。
舟囲いに比べて1手遅くなりますが、固さと囲いの伸展性には雲泥の差があります。
とはいえ、過信は禁物ですが。

Commented by Gくん at 2017-10-15 21:08 x
こんばんは! 塩はまずくて・・さんから参りました。将棋評論、興味深く拝読いたしました。藤井四段対振り飛車は、急戦ですか。いまどき珍しいです。自分は棒銀が好きだったですw
藤井四段は、居飛車正統派であることがその将来性を感じさせます。怪物羽生さんも、棋聖一冠ですか。まだまだ将棋界第一人者であって欲しいですが。
いま瞬間風速では、だれが一番強いのですかね。佐藤名人でしょうか。菅井王位も強そうです。豊島八段も強い印象を受けます。
Commented by mitsuboshi03 at 2017-10-17 20:48
Gくんさま、コメントありがとうございます。

>自分は棒銀が好きだったですw

対振り飛車棒銀も色々とパターンがあって奥深いものです。
プロ棋士だと加藤一二三九段の独壇場でしたが、今はめっきり減りましたねえ。

>怪物羽生さんも、棋聖一冠ですか。まだまだ将棋界第一人者であって欲しいですが。

記事にも書きましたが、今週末に開幕する竜王戦七番勝負が天下分け目の大勝負となりそうです。
永世七冠ともなればまだまだ第一人者健在、となりそうですが。

>いま瞬間風速では、だれが一番強いのですかね。

次回のネタにしようと思いますが、私は豊島八段を推します。
超一流の棋士を相手に9割近くの勝率を上げているのもさることながら、将棋の内容がすさまじい。
先日行われた叡王戦八段予選決勝を見たのですが、王位経験者の広瀬八段を子供扱いしておりました(呆然)
Commented by Gくん at 2017-10-20 17:09 x
管理人さん、お返事ありがとうございます。
次回のネタにしようと思いますが、私は豊島八段を・・< 次回記事期待しています。
Commented by mitsuboshi03 at 2017-12-16 18:08
☆Gくん様

コメント遅くなってすみません。
豊島八段記事は一応書いてみましたが、あんな感じでよろしかったでしょうか。
また羽生永世七冠記事も書いてみましたんで、そちらもよろしくお願いします。
by mitsuboshi03 | 2017-10-15 16:16 | 将棋 | Comments(4)

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