【ネタバレあり】解体新書風味 盤上のシンデレラ ~一ノ瀬志希の憂い~ 第19局
2016年 09月 26日
いや~、得意じゃないことやり続けるってのは辛いことですなあ(涙)
さて今回は祭りの間に盤上のシンデレラの更新が来ていたので早速記事に。
初回見た思いのままにささっと記事にしてみたんで、練り込みはやや浅いかも。
中々歯ごたえのある、難解な回でございました。
あっと、一応リンクは貼っておきますね。
リンクはこちら→■
■「アイドルが将棋で生計を立てる以上、将棋に対して真摯に向き合うのは当然」(2:45あたり)
普通ならここを読むだけで笑ってしまうのですが、ここは盤上のシンデレラ世界ですのであっさりと流します(おい)
ありすちゃんの純粋さが、一介の社壊人には心に突き刺さりますなあ(えー)
生計を立てるものに対して真摯に向き合うのって、そんな簡単なことじゃないですからねえ。
■「最近の新人は研究将棋ばかりでつまらないーとか、人間的な将棋の魅力を追求すべきだー、とかさ。」(3:05あたり)
これも耳の痛い話しですなあ(心に棚を作ろう)
研究将棋だって、その背景とか手の意味とかが分かれば面白いんですが、何しろ普通のアマチュアにとってはあまりにも難解になってしまっているのが現状なだけに、例えば棋譜だけで理解しようというのは困難を極めます。
そもそも、人間的な将棋ってなんぞや、とか考えだしたらキリがないですし、ね。
■「とりあえず1局指してみよう!」(3:43あたり)
しきにゃんとありすが早速対局・・・って稲庭将棋ですかい!
稲庭将棋自体の説明は本動画で詳しくやってますが、要するに争点を作らないようにして、ひたすら時間切れを待つという対コンピュータ将棋の奥の手の一つであります。
タネさえ分かれば本局のようにあっさり勝てるんですが、コンピュータに対応させるのは結構難しく、本動画でもあとで触れますが、激指のような強豪ソフトにも通用してしまったりすることもあります。
それにしても、市場を稲庭うどんで埋め尽くしたキミたちが私は大好きだw
■偶然短歌(7:20あたりから)
Wikipediaから偶然5・7・5・7・7になっているフレーズを、プログラムで抜き出したのが偶然短歌。
面白い発想ですなあ。
作業自体はコンピュータがやっても、それを面白いと思うかどうかは人間次第、ってことなんでしょうね。
それにしても、この作者がいなにわさんってのも偶然で面白いですなw
■「ファンの多くは、棋譜をじかに食べることなんて出来ないのだよ」(10:50あたり)
まっ、そうですよね(羽生先生風味)
とはいえ、これはどの業界にしたってよくある話しなわけで。
例えば、モナリザの絵をただ眺めることはできるが、その真意を知る者は誰も居ないわけですし。
また、大瀧詠一の曲に込められた意味をすべて読み解ける強者がそんなに居るわけないですし。
■「好んで食べるのは、むしろその周りのエピソードの方。」(10:55あたり)
そのままでは食べられないものでも、エピソードで味付けしてあげれば食べやすい。
そういうのをどれだけ出来るのかが、例えば観戦記者だったり、マスコミだったり、はたまた私みたいな一介のblog主だったりの役目なのかなと思ってます。
アイドル(プロ棋士)の中には、それを快く思わない者が居ることも重々承知してはおりますが、何しろ楽しいので止められないからちかたないよね(おいおい)
■「今のファンが求めてる将棋って一体何なんだろう?」(12:45あたり)
個人的には、それは観る側が考えることであって、アイドル(プロ棋士)はあんまり気にしないで欲しいな、と思います。
何だって真剣に取り組んでいるモノには、人の心を揺さぶる力がありますから。
それをどう料理するかは、我ら料理人の腕次第ということで。
何しろアイドル(プロ棋士)の将棋は、まず勝たなきゃ意味がないのですから。
■「・・・・初手に飛車先の歩を突いて欲しい。」(15:30あたり)
凛たん可愛い!(いきなりコレかいw)
卯月に言えない気持ちはわかるが、これは後々でいいんで是非とも伝えて欲しい。
ノーマル四間飛車しか知ろうとしないのと、色々と試してからノーマル四間飛車を選ぶのは、一見同じように見えるけど、見ている世界は全く違う。
将棋盤は、無限の可能性を秘めているのだから。
■「もうそんなに猶予は残ってないんだから。」(16:10あたり)
奨励会には、20歳までに初段、25歳までに四段という年齢の壁があります。
盤デレ世界でどうなってるかは分かりませんが、まあ現実世界で20歳過ぎにデビューするアイドルなんて極めて稀な存在なんで、まあその辺が壁になるんでしょうねえ。
いかなる天才をも飲み込んでしまう、ブラックホールのような研修生(三段)リーグ。
果たして卯月もそこに飲み込まれてしまうのか、はたまた。
■「ファンが求めているからと、ミスを売りにしてもいいのかな?」(16:40あたり)
これに関しては、KKPPさんとは違う意見を持ってます。
トップレベルの将棋で起こるミスは、単なるイージーミスではなくて、相手にミスをさせるような何かがあると思ってます。
それは「絶対に間違えない」という信用であったり、相手を直接見ないように観察しておいて予期せぬ手を指してみたり、はたまた1分将棋でトイレに走るような盤外戦術だったり。
そもそも一流棋士が平常心を保っている限り、そうそう間違えませんよ。
まあ、これも一つの見方。
KKPPさんが本動画で語っているのも一つの見方。
みんな違って、みんないい。
■「ソフトの将棋でもアイドルの将棋と同じ楽しみ方ができる」(20:00あたり)
できなくはないと思います。
最近はtwitterなどで将棋ソフトの開発者のつぶやきをよく見かけますが、山本さん(ponanza)にしろ、平岡さん(Apery)にしろ、はたまたやねうらおさん(やねうら王)にしろ、みんな色々と悩みながら開発しているのを下敷きにしてコンピュータ将棋を楽しめる環境下にありますから。
まあ例えば、そこにお金をどう絡めるか、とかいう話しになると、とたんに面倒くさい話しになっちゃいますね(苦笑)
■「勝ち負けだけならジャンケンでもいいんでしょ?」(20:30あたり)
これは羽生先生の有名なセリフですね。
単純ではありますが、アイドル(プロ棋士)にとっては、極めて重い一言であります。
■「将棋なら9割は私が勝つんだから。」(20:55あたり)
ちゃんみお、それは言うてはならん言葉やw
将棋界だと、こういう表現をしますね。
「お前なんか角落ち(で十分)だ。」
うっかり口に出そうものなら、間違いなく戦争ですw
■「実はみんなに残念なお知らせがあるんだ。」(22:18あたり)
てっきり動画が終わるかと思ってドキドキしてたら…ウソ予告終了のお知らせかーい!
もう本当に心臓に悪いですw