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【ネタバレあり】解体新書風味 盤上のシンデレラ ~島村卯月は分からない~ 第18局

祭りが2つも続くとほぼ毎日予定が埋まって、く、くるぴぃ~(涙)
俺は生き延びることができるか(おい)

今週は何のネタにしようかな~と思っていたら、盤デレの投下があったのでさっそく取り上げます。
今回も力作でした。
例によって例のごとく、まずはいっぺん本編をご覧あれ。

※リンクはこちら→

■姫川友紀(ユッキ)

今回の主役。
彼女を一言で表現すると、美少女のガワを被ったやきう民(おい)
ビールも飲めるお年頃なようですが、お姉さんキャラの印象がまるで無いのはなぜだろう(笑)
なお、彼女を主役にした「サンキューユッキ」という二次創作(ニコ動)の大作があるので、興味のある方は覗いてみるのもいいですよ?
話数自体は200話近くありますが、ほぼ5分前後と短い1話完結スタイルなので読みやすいですよっと。
やきう民なら間違いなく楽しめると思いますが、プロ野球ファンは、もしかすると怒るかもしれない、うん。

盤デレでは幸子のお姉さん役で、レッスン(研究会)もよくやってたらしい。
前回の第17局では、よりにもよってアイドル昇格を直接対決で決めるという運命のいたずらがありましたが、また以前のように仲良くレッスンできるでしょうか。

■前川みく(みくにゃん)

もう一人の今回の主役。
ちょくちょく出てきてる印象があったのですが、いずれも解体新書風味ではやってない回だったため、ここでは初登場となる次第。

魚が大嫌いなネコキャラ、しかもそこそこナイスボディーというあざといキャラ付けから、「失望しました、みくにゃんのファン辞めます」という名ゼリフが有名となる始末(おい)
なお平素は、メガネが似合う地味地味優等生な模様(カワイイ!)

盤デレでは、候補生リーグ2期目にして着実に研鑽を積み重ねてきた実力者という印象。
今期の候補生リーグでも上位につけており、アイドル昇格を賭けたユッキとの決戦に挑みます。

■速水奏

いかにも大人びた見た目と言動でありながら、「こ、これが、17歳!?」というのが最大の魅力なアイドル。
今回はちゃんみおの話し相手として登場。
盤デレでも一応アイドルのようですが、何しろ将棋に関する描写がまるで無いためイメージが湧かないのが困り者(おい)
せめて聞き手にでもなってくれれば妄想もはかどるのですが(待て)

■二宮飛鳥(飛鳥くん)

重度の中二病を抱えた14歳。
独自の熊本弁を操る蘭子とは異なり、ごく普通の中二病的発言が得意(よく、わからない)
うっかり触ったら折れちゃいそうなくらいの細身である。
また髪が二色になっているが、下の方はエクステ(つけ毛)である。
断じてカツラではない

今回は残念ながら敢え無く卯月のえじきに。
まだ14歳と未来はまだある。
独自の発想を磨いて、また来年頑張ろう。

■木場真奈美(木場さん)

とかく年長者がはっちゃける傾向の強いモバマス界において、モバマス界屈指のイケメン超人っぷりと嫁スキルの高さを誇る25歳である。抱いて!

盤デレでは幹事役として登場。
期待の若手に礼儀作法を躾ける重要な役回りであり、納得の人選と言える。
今回はアツいセリフもあります。
お楽しみに。

奨励会候補生の一番長い日

候補生リーグの最終戦。
アイドル昇格のかかる大一番は、午前と午後で一局ずつの一斉対局で行われます。
前回の第17局は午前中の対局の分で、ここで卯月が昇格争いから脱落。
アナスタシアが既に昇格を決めており、昇格争いはユッキとみくにゃんの直接対決の結果次第ということに。
ユッキは負けても次点2回でFランク(フリークラス)行きの権利を持ってはいますが、前期も同じ条件で候補生リーグ残留を選んでおり、今回も同じ選択を取るものと思われます。

将棋界でも、次点2回でフリークラス行きの場合、フリークラスからC級2組に上がるのは数年かかるため、あの佐藤名人のように、年齢が若い場合は残留を選ぶこともままあるようです。
ただし、残留を選んだものの、その後成績を伸ばせずに退会、という事例もあるようですので、中々難しい判断ではあります。

それにしても、現実の三段リーグ最終日当日に第18局の投下をぶつけてくるとは、KKPPさん、わかってるじゃないですか(ニヤリ)

■「重い!」(00:30あたり)

昔はネット環境が丈夫じゃなかったんで、本局のようにつながらない事態もままありました。
い、今は(割りと)大丈夫だから、ほ、ほんとだよ!?

■「・・・少しボクの時と状況が似ているかもしれません。」(01:48あたり)

相も変わらず横歩取りのレッスン(研究)に精を出す幸子とクラリス・・・ってこれ▲2五飛型の相掛かり模様だこれー!
KKPPさんのこういう工夫、大好きですw
それにしても、参考棋譜をあっという間にコメントしてくれる方々、本当にありがとうございます。
ほ、本職の方ですか?(震え声)

■「(ゴ、ゴキゲン中飛車!?友紀チャンは居飛車党のはずじゃ?)」(02:40あたり)

勝ったほうがアイドル昇格という大一番、みくにゃんvsユッキ戦。
お互い居飛車党、特にみくにゃんは研究に余念がないだけに、後手番のユッキがひねり出してきたのが、ゴキゲン中飛車の銀対抗型。
私の印象が強いのは、やはりこないだの冬に行われた棋王戦第3局。
こちらも、渡辺二冠がひねり出してきた変化球、という印象でした。

先手の超速で繰り出された右銀を左の銀で受け止め、相穴熊にして膠着状態に持ち込む。
千日手は大歓迎・・・というのが後手の狙いですね。
勝ちに行く、というよりは、意地でも負けられない、というユッキの意志をヒシヒシと感じます。
それに加え、△4二角を早めに指して、先手の狙いである▲8六角を牽制するという工夫も見せます。
形勢自体は互角ですが、雰囲気的には若干ユッキ持ち、といった感じでしょうか。

■「(なら、ちょっと強引に行く方がいいかな?)」(06:40あたり)

仕掛けが始まり、攻めの第二ラウンドといった状況。
ユッキの捌きに、みくにゃんが丁寧に応接してというのがここでの▲3六飛までの局面。
ここで△4五桂▲3三歩成に△6七角成と角を切り飛ばしたのが、いかにも実戦派らしい一手。
その後もユッキが休まず攻め続け、一手勝ちの局面を作りにかかります。
この△6七角成みたいな手はコンピュータもよくやります、というか、私がよくやられて困ってます(涙)

■「あたしはアイドルとして有名になって、キャッツの始球式に呼ばれたい!」(07:35あたり)

最近はいろんな人が始球式やるようになって、あまりありがたみない気がしますが(笑)
こないだ郷田王将が巨人戦の始球式やってましたね。
ついこの間に長年の独身生活に別れを告げたようですが、嫁さんは横浜スタジアムで調達してきた模様。
なんなんですかそのやきう民が憧れる都市伝説的展開は!(号泣)

■「(だけど、この飛車と金の両取りは、相当後手にとって嫌らしいはず)」(09:25あたり)

ユッキに先攻を許したみくにゃんですが、そこはアイドル候補。丁寧に対応して決め手を与えません。
こういう指し方が得意なら、穴熊より銀冠の方が勝率良さそうな気がしますが、やっぱり終盤の一分将棋だと穴熊は安心ですからねえ。難しいところです。
▲2七角と飛車金両取りをかけたのですが、本当はこの後の展開を工夫すれば・・・。
おっと、このあとは「コレツミマスロボ」こと卯月が丁寧に教えてくれますからね、しばしお待ちを(おい)

■「(キミの眼前に映るセカイは、そんなにもツマラナイかい?)」(10:00あたり)

この大勝負の模様を、隣で勝負将棋を指しながらガン見する卯月。
そら飛鳥くんならずとも怒りますよ、はい。
まあ、田中寅彦九段のように実際気になることはあるようですが。
んで、よそ見している方が勝ってしまうという(苦笑)

■「(攻めが細すぎる・・・これは、まずいかもしれないね)」(11:33あたり)

後手の攻め駒はと金が2枚に持ち駒の金が1枚。
昔なら簡単に切らされて負けとしたものですが、最近は渡辺二冠のようにこういう細い攻めをギリギリ繋いで勝ってしまう、ということが増えてきましたね。
持ち時間が全般的に短くなった関係で、攻めを切らすための読みを入れるのが難しくなってきたのが要因と思われます。

こうした中、序盤中盤を飛ばして終盤に時間を残す工夫が注目されているようです。
有名なとこですと糸谷八段ですが、そういや羽生三冠も終盤に少し時間を残すようになりました。
その残していた時間を強引に使い潰して勝利を掴んだのが佐藤名人でしたね。

■「研究ってのは負けない為にやるもので、勝つためにやるものじゃないと思うけど。」(14:08あたり)

大雑把に言うと、負けないために研究をするのが実戦派、勝つために研究をするのが研究派、な感じですかね。
研究派の幸子と、実戦派のユッキ。
この二人が、どういう経緯でレッスン(研究会)をするようになったのかは、気になるところです。
私の解釈としては、お互いに足りないところを埋めたい、ってところでしょうか。

個人的には、単に勝つだけなら、序盤で不利にならず負けにくくするための研究をするのが上策だと考えます。
ただそのためには、中盤終盤で誰にも負けないことが必須条件になりますので、羽生三冠や渡辺二冠といった世代の第一人者じゃないとやりにくいでしょう。
棋士ごとの個性もありますから、どちらを重視するかは一概に言えませんね。

■「あたしが欲しいのは先手番じゃなくて、勝ちなんだ。忘れるところだった。」(15:35あたり)

そう言って千日手を敢然と打開するユッキ。
痺れます。
最近は将棋も随分細かいところでも勝負になったんで、千日手も已む無しとは思ってますが、やはり打開して勝つのは最高に気持ちいいです!
・・・自分でやったことないけど(おいおい)

■「また前と同じ筋の詰めろに・・・・桂?」(24:24あたり)

難解というか泥沼の終盤戦が続き、ようやく勝ちが見えた、のに、斬ったつもりが斬られていた、というみくにゃん。
ユッキが最後に仕掛けたブービートラップが見事に発動してしまいました。
とはいえ、見切られていたらそれまで。
人間の将棋らしい、大熱戦でした。

人間の将棋だと、形勢が入れ替わった直後に悪手が出ることが多いんで、こういう時が一番危ないんですよ。
コンピュータのように、簡単に頭を切り替えられれば楽なんですけどね。

■「ねえ、卯月。あなたにとって将棋って何?」(32:24あたり)

またまた「コレツミマスロボ」と化した卯月に、ズバッと直球勝負を挑む花蓮。
さすが天才は違いますわ~(色々な意味で)
これで卯月がどう変わるのか、楽しみです。
まさかの花蓮道場爆誕があるのでしょうか(えー)

■「幾つタイトルが存在するかすら決まってないんじゃない?」(35:10あたり)

予告編はまさかのしきにゃんとありす。
二人でレッスン(研究会)とか言ってますが、趣味が失踪なしきにゃんが、果たして二人でレッスンできるんでしょうか(不安)

さて。
よーし、しきにゃんがそんなこと言うならパパ頑張ってアイドル棋聖戦作っちゃうぞー(待て)

実はこのお話、下敷きがありましてー。
元々の棋聖戦自体、産経新聞の社長さんが大の升田先生びいきで、身体の弱い升田先生用に当時としては画期的な1日制の5番勝負に、また年2回開催にして少しでもタイトルを取りやすくしたということで、正に「升田のためのタイトル戦」として誕生したという経緯があります。

さて実際はどうなったかと言うと、期待されるとかえって萎縮しちゃう升田先生は実力を発揮できずに僅かタイトル挑戦2回にとどまり、その一方で、全盛期の大山先生がタイトルを獲りまくるという事態に。
前と全然変わってないよ!こんなの絶対おかしいよ!
現実は相変わらず非情である(涙)

それにしても、昔の棋聖戦は年2回開催ということで、番勝負中に予選が佳境を迎えるという気の狂った忙しいタイトル戦でしたが、しばらく前から年1回に収まりました。
架空世界なら別にしんどいわけではないので、年2回のタイトル戦があっても面白いんじゃないかと思うんですが・・・だめ?
by mitsuboshi03 | 2016-09-04 16:46 | 将棋 | Comments(0)

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