【ネタバレあり】解体新書・・・もとい妄想 盤上のシンデレラ ~島村卯月が分からない~ 第17局
2016年 08月 14日
この後はまたスケジュールキツキツなんで、ゆっくり休みたいです。
今回は久々に盤上のシンデレラ。
最新話である第17話についてのお話しを。
さて。
一目見て、「これをどう料理しようか」と途方に暮れた回。
「しまむーは相変わらずで何より」と一言で終わらすことも可能なのだが、それでは美しくない(エレガント風味)
かといって、いつものように考察して終わり、というのも面白くなさそうなので、「この回を題材に自分が何が書けるか」という視点で書いてみることに。
世界観にケンカを売るという、『ブラック・ラグーン』の小説版第1巻を書き始めた当時の虚淵玄の心境で書ければ勝ちかな、と勝算は立ててみましたが、さてどうなるか。
(ちなみにこの本、上京時に欠かさず持って行きます。オススメ)
第17局はしまむーについてかなり掘り下げられた回といえますが、結局のところ、ホントのところはよくわからない、という結末になっております。
ひどいよKKPPさん!w
が、それではお話にならないので、自分なりに妄想を逞しくして仮説を出してみることに。
しまむーがこだわりを見せる四間飛車美濃。
この戦法の優秀なところは、基本的に相手が何やってきてもこれ一本で戦えるところ。
急戦で戦う、という選択肢も無いわけではないが、現実的に勝てる可能性は、大山十五世名人やら藤井九段やらといった振り飛車党の俊英たちによって、かなーり狭まってきている。
何しろ、自分で散々人体実験して酷い目に遭ったので(涙)
現代将棋であれば、基本的に居飛車穴熊、変化球を投げるなら相振り飛車、というのが相場。
これが居飛車党となると、少なくとも横歩取りに角換わり腰掛銀に矢倉に居飛車穴熊くらいは押さえないといけないので、覚えるのがと~っても大、変(これもまた涙)
問題は、居飛車穴熊に対してどう指すか。
現状はこれに対して思わしい対策が無いため、藤井システムや角交換振り飛車やゴキゲン中飛車に流れたり、果ては居飛車党に転向したりするわけだが、この一点さえ突破できれば、最強戦法として君臨できる。
しまむーは、その道を探っているのではないか、というのが私の仮説。
その割りには序盤が雑すぎぃ!なのですが、コンピュータ将棋みたく、序盤の手にランダム要素を入れて、とにかく狙い打たれるのを少しでも防ごうとしている、と妄想してみますw
簡単に言ってしまうと、将棋で必勝パターンを作ってしまおうという大胆な発想なわけですが、問題はアイドルではなく、候補生のうちにこれをやろうとしていること。
アイドル(プロ棋士)だと将棋を指すだけでだいたい飯が食えますが、候補生(奨励会三段)は逆に月謝を払う立場。
それでもレッスン(将棋の勉強)しないと候補生(三段)リーグを勝ち抜けないので、バイトなんざやってる暇もなく、生活費はほぼ仕送りに頼らざるを得ない状況。
その上、のんびりしていると年齢制限でアウト。
おとーさんとおかーさんは泣いているぞ。
というか、私も泣いてます(おい)
恐らく第1話の時点では「しまむーの早投げがやりたかった」しか無かったと思うのですが(おい)、今のKKPPさんは、しまむーの行く末についてはもう明確になっているんでしょう、きっと(おいおい)
今のところ、それがどうなるかはさっぱりわからないのですが、もうこうなったらどんな結末になろうとも私はついて行きますよ、ええ。
とはいえ。
もし出来ることなら、しまむーはアイドルになってもらいたい。
いかに創作とはいえ、これだけの才能が野に埋もれるのは、惜しい。
(追記)
補足になりますが、しまむーの読みのシーンについて。
確かに読み自体は凄いのですが、あの部分は一般の視聴者向けに分かりやすくするためにデチューンされていると思われます。
奨励会三段クラスともなると、頭の中の将棋盤は一手ずつ流れるのではなく、2~30手ほど飛んだかと思うとまた10手ばかり戻る、というようにランダムアクセスが可能になっているはず。
「アマチュアの読みはテープレコーダー、プロの読みはCD」みたいな言葉が昔あった気がします。
(テープレコーダーなんて死語じゃないかしらw)
例えば早見えの若手棋士同士の感想戦の場合、
「ここで(▲7六)歩は?」
「(17手先の△5四)角でダメだろ」
「いや、(8手先の▲2二)銀があるでしょ」
「う~ん、そうかー」
みたいな会話が普通にあります。
こいつら人間じゃねえよ!w
あの脳内シーンを見て「すごいなー」と素直に感心したですけど、
あれでデチューンですか・・・。w
たしかに人間じゃないですなー。
やばい、読まれてたw
盤上のシンデレラ見てくれてたんですね。
ありがたいです。
>たしかに人間じゃないですなー。
ああいう感想戦を記事にする文芸部(美味しんぼの主役はここの所属)の記者さんには頭が下がりますw
もっとも観戦記者が居る場合は、流石にちゃんと丁寧に教えてあげてるそうですが。