将棋つめちゃいました(名人戦七番勝負中心)

もうすぐ梅雨入り。
あ、あと少しで、花粉症から開放される・・・。

そういや今テレビで車椅子テニスの第一人者である国枝選手の特集を見ているのですが、いやーこの人凄いですわ。
北京、ロンドンのパラリンピックを連覇。
四大大会(最近は車椅子テニスの部があるのよ)での優勝24回。
まだ錦織選手が台頭するちょっと前、あの見た目だけ一般人な異次元超人ロジャー・フェデラーをして、
「日本に世界的なテニス選手が居ない?国枝が居るじゃないか」
と言わしめたスーパーマンでございます。
車椅子乗ってるのに、バックハンドの威力が健常者の世界レベルと変わらないって・・・。

さて今回は普通の将棋ネタ。
こないだ終わったばかりの名人戦七番勝負についてのお話を。
今回はちょっといつもとは違うスタイルで。
デレマス☓将棋系のブログ勢の一角、「とある事務所の将棋紀行」さんの記事へのカウンターパート、という形でいきたいと思います。
こちらは羽生前名人サイドでの記事ですが、私は佐藤天彦新名人サイドでの記事ということで。
まずは元記事を読んでいただいて、それから私のを読んでいただけるとありがたいです。

※元記事はこちら→

■世界は新しい力を求めている

ここ20年以上にわたり名人戦を戦ってきた羽生世代。
その中核である羽生前名人。
今なお実力は超一流とはいえ、何しろ年齢は40代後半。
あの中原十六世名人をして、今までの実力を維持していくのが難しい、と言わしめる年齢に突入している。
ほぼ同年代の私も、この年齢の壁をヒシヒシと感じる日々である(涙)
「大山十五世名人は63歳でタイトル挑戦したじゃないか」という声もあるかもしれないが、50代でのタイトル獲得の原動力である盤外戦術を、ニコ生中継が当たり前になった今の世の中で駆使していくのは至難の技だ。
そういや、タイトル戦の生中継が始まったのは大山十五世名人の亡くなった後でしたな。

それはさておき。
ここまで将棋界を長年にわたり支えてきた羽生前名人。
もちろん羽生前名人の強さは骨身に染みている。
だが、将棋界はこの先いつまでも羽生前名人に甘えていてよいのだろうか。

一方の佐藤天彦新名人。
ここ1~2年の勢いには凄まじいものがあり、王座戦と棋王戦でタイトル挑戦を果たすも、どちらも後一歩のところで奪取を果たせず、この名人戦がラストチャンスとなる。
タイトル挑戦だけでも大きな成果ではあるのだが、世代交代を果たすためには、なんとしてもタイトルという明確な形が欲しい。
この名人戦でもしも敗れた場合、これだけの偉大な才能が埋もれてしまう可能性すらあった。
多少大袈裟に言えば、これからの将棋界のためにも、個人的には是が非でも名人を獲って欲しかった。

■決戦、第5局

第5局は佐藤天彦新名人の後手番ということで、十八番の横歩取りを採用。
「とある事務所の~」の記事では、横歩取りを避けてはどうか、という意見もあったが、基本的に居飛車党な羽生前名人が、横歩取りを意図的に避けるのはかなり難しい。
振り飛車にするのが最も無難ではあるが、この土壇場で不慣れな振り飛車を採用するのはリスクが高すぎる。
そもそも、相手の得意を避けようとすると将棋が歪んでしまう、というのが羽生前名人の思想である。
何より、戦う前から負けている気がして気分が悪い。
ということで、今回も真っ向勝負で横歩取りに。

1日目は無難に乗り切り、2日目も午前中はどちらかと言うと羽生前名人持ち、という声が多かったようだが、昼食休憩後にバタバタと手が進み、△7四飛となったところで羽生前名人の角が詰んでしまった。
その後も最善を尽くせばきわどい局面はあったようだが、何よりここで羽生前名人の精神力が尽きてしまったのが痛かった。
夕食休憩で、用意されていたサンドイッチを口にすることもできなかった羽生前名人。
一方、おにぎりを追加し、盤側にリンゴジュースまで用意させた佐藤天彦新名人。
盤面はともかく、人間的に見れば勝敗は明らかだった。

タイトル挑戦、タイトル戦で1勝、タイトル戦で王手。
いずれも大きな一歩ではあるが、特に羽生前名人相手の場合、王手をかけた後の一勝が果てしなく遠い。
ただ、今回は3勝1敗と2勝分の余裕がある。
また、二日制ということで持ち時間に余裕があるのも大きい。
この余裕を、佐藤天彦新名人は上手に使えていたのではないかと感じた。

■そして、これから

あの羽生からタイトルを奪う。
それも名人ならば言うことなし。
この1~2年間の活躍を、見事結果に結びつけた佐藤天彦新名人をまず素直に賞賛したい。
この名人戦では、何と言っても第2局での大逆転で波に乗った印象。
一度喰らったら倍返しが信条な鬼畜メガネ羽生三冠から4連勝フィニッシュ、というのは凄すぎる。
先手番なら角換わり腰掛け銀、後手番なら横歩取りという切り札があるのが強み。
特に居飛車党の鬼門と言える後手番で、横歩取りという絶対的なエースが居るというのは大きい。
欲を言えば春までにタイトル挑戦を、最低でも名人防衛は果たしてもらいたいところ。
とはいえ、羽生世代以降の世代にとってはこれも非常に険しいハードルではあるのだが。

名人を失い、続く棋聖戦第1局でも期待の若手な永瀬六段に敗れた羽生三冠だが、将棋の実力自体はそれほど落ちているとは思えない。
何しろ体調面が心配なので、まずはそこの立て直しから。
あと、中終盤に強さを発揮するタイプではあるものの、それにしても最近の序盤はよろしくない。
名人戦第3局のように、1日目から明らかに悪いような対局が続くと流石に苦しい。

とはいえ、腐っても羽生三冠である。
あの復讐の男がこのままやられっぱなしで終わるわけがない。
まあ、そのうちまた勝ちだすでしょ。
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by mitsuboshi03 | 2016-06-05 20:55 | 将棋 | Comments(0)

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