将棋つめちゃいました(名人戦第1局、電王戦第1局)

ちょっと一息つけたので記事更新。
4月になったので、将棋界もちょっとだけ動き出しました。

■改めて思う、羽生名人の強さ(名人戦第1局)

まずは4月5、6日に行われた名人戦第1局から。
ここんとこ出ずっぱりの佐藤天彦八段が、羽生名人に挑みます。
佐藤天彦八段は、この名人戦がとりあえずのラストチャンス。
何度も書いてますが、とにかく是が非でもこの名人戦は取りたいところ。

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羽生名人が▲2四飛と指したところで1日目終了。
先手の7七に居る金が悪形でまとめにくいんじゃ、と思われていたのですが、こういう局面のまとめ方が抜群に上手いのが羽生名人。
ここからみるみるうちに局面をまとめ上げて一丁上がり。
鮮やかでした。

佐藤天彦八段は、今回みたいに方向性を見極めにくい構想力が問われる序盤にするとやはりまずそう。
研究将棋で、もっと方針が明確になる展開に持ち込みたいのですが果たしてそんなネタがあるかどうか。
一方の羽生名人は、理論上は多少不利ながらも、実力を発揮しやすい構想力が問われる展開に上手く持ち込んだのが勝因かなと。
どこにも目立った欠点がない方ではありますが、こと構想力となると歴代でも敵を探すのが難しいという印象。
やっぱ強いですわー。

■山崎が弱いんじゃない、ponanzaが強過ぎる(電王戦第1局)

今度はついさっき終わった電王戦第1局。
人間代表の山崎八段に、コンピュータ将棋代表のponanzaが挑みます。
いかにもニコ動主催の棋戦らしい対決ですね。
あと、二日制という長い持ち時間なのもポイント。
長い持ち時間を活かした、コクのある味わい深い将棋を期待したいです。

本局は、力将棋に定評のある人間代表の山崎八段が、やっぱり力戦型に誘導。
個人的にはまずまずの分かれかな、と思っていた1日目の夕方に悲劇が訪れます。

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図の△3三同金が結果的には危険な一手。
とはいえ、ここからのponanzaの手が素晴らしかった。

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▲8二歩成△同銀▲6五桂が三手一組の絶妙手。
後手の守りの銀を僻地に追いやり、先手の桂馬は絶好の位置へ。
後手の飛車が効いてますが、取ると△2二歩が激痛。
さっきの△3三同金じゃなくて△3三同桂ならこの攻めは無かったという仕掛け。

と書きましたが、勝負的にはponanza相手に力将棋を挑んだのがそもそも誤りだったらしい。
人間がしつこく研究している角換わりや横歩取りで行くべきだったと。
ただ、そうなるとそもそも山崎八段が出る意味ってないよね、ってことに。

それでも山崎八段はよく頑張りました。
自分が有利になる局面はほぼ無かったにもかかわらず、二日間折れずに頑張ったのは立派。
とにかくponanzaが強過ぎた。
その一点に尽きます。
製作者の山本さんの執念が産んだ、恐るべき将棋ソフト。
素晴らしかった。

電王戦ってどうなの?って話しがよく出ますが、私は存続派。
もはや人間がコンピュータ相手に一発入れられるかどうか、という対決になりましたが、それでも意義はあるのかなと。
特にコンピュータ将棋にとっては、長い持ち時間と高い注目度の中で戦える数少ない機会。
通常の大会だと持ち時間が短くて雑な手もしばしば出ますが、長い持ち時間で本来の実力を見られるのは素晴らしい。
あとプロ棋士にとっても、強敵と戦えるよい機会と開き直ってもらえばと。
山は極めて高くなりましたが、それでも山がそこにあるなら登るのがプロ棋士なんじゃと。
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by mitsuboshi03 | 2016-04-10 17:30 | 将棋 | Comments(0)

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