解体新書風味 ~ 盤上のシンデレラ 第12局 ~ 本田未央は純文学を破壊する

ネットのニュースを漁っていたら、こういうものを発見してしまうから世の中怖い。

・滋賀県作「石田三成CM」 (ねとらぼさんのリンクはこちら→

一見テキトーに作ったように見せかけて、実はキッチリ計算され尽くした動画というのが恐ろしい。
この21世紀にして驚きの低画質とか、「※故人の感想です」とか、「本CMは忠義心を保証するものではありません」とか(おい)

3/27に第2弾が出るそうな。
凄いな滋賀県。
これちゃんと県議会で予算通したんだよね?

それにしても、謀反や下克上が不安な主婦って居ねーよ!
と思っていたら。

・デレマスの画像を送ると似てるヒラリークリントンの画像が送られてくるらしい・・・
(アニメモリーさんのリンクはこちら→

そうだね、ヒラリーだね(おい)
それにしても。

な ぜ こ れ を 作 ろ う と 思 っ た w

と、珍しく前置きが長くなりましたので早速本編へ。
今回は先週投稿された盤上のシンデレラ第12局についてのお話を。
また例によってフットワークの軽い将棋グリモワールさんが記事を寄せているので、そちらにも軽く触れていく感じで。

・盤上のシンデレラ第12局のリンク → 
・将棋グリモワールさんの記事へのリンク → 

■本田未央(ちゃんみお)

島村卯月、渋谷凛とトリオを組むニュージェネレーションの一角。
3人の中では最もスタイルが良く、典型的なグラビアアイドルといった雰囲気。
当初は運営から雑な扱いを受けたせいか、かのグーグル大先生が真っ先に「本田未央 不人気」を検索候補として上げるほどの不憫な存在であったが、めげずに奮闘する健気さを良しとするプロデューサー諸兄も多いと聞く。

最近は王者の風格を漂わせる二次投稿も増えてきており、本作も卯月や凛より一枚も二枚も上手な若手アイドルの筆頭格、といった扱いになっている。
ニュージェネレーションの卯月が主人公なため、伝説の第4局など出番は多かったものの、対局者として登場するのは本局が初めて。
若手アイドルの筆頭格らしく、得意の研究で古豪の矢倉を潰しにかかります。

■安部菜々(ウサミン)

こちらは第7局で解説しましたので手短に。
第4局、第7局で解説役として登場し、本局はこちらも満を持しての対局者としての登場。
本局では、タイトル挑戦経験ありという中々衝撃的な設定が披露されることに。
とはいえ寄る年波(17歳)には勝てないのか、最近は予選突破もままならないとか。
世知辛いですなあ(ホロリ)
とはいえ、そうそう若手相手に斬られるわけにはいかないと、こちらも独自の研究をぶつけて対抗します。

■居角左美濃

第7局で軽く触れた戦法ですが、今回はお互いコレで真っ向勝負。
詳しくは元ネタの動画や記事をを見てもらうとして(おい)
特に動画の方を強力にオススメします。
何しろ、勝手に駒が動いてくれると一目で分かりやすいですから。
私が子供のころにこういうのがあったらなあ(おい)

発想としては、相振り飛車でさっさと美濃に囲い、居角を活かして矢倉を崩しに行くとこから着想したものと思われる。
これが人間じゃなくてコンピュータの発想ってんだから最近の将棋は怖いですなあ。
この戦法が一般的になるかどうかは今後の研究次第ですが、今のところは矢倉側がだいぶ工夫しないと苦しい印象。

とはいえ、この戦法を避けるのは比較的カンタン。
例えば5手目の▲6六歩を▲7七銀とする。
矢倉中飛車など他の急戦矢倉戦法が多少イヤですが、ちょっと昭和の香り漂う昔懐かしの矢倉に組むことが可能。
もしくは、アグレッシブに忍者銀という手も(屋敷九段、貴方だけですw)
あるいはいっそのこと、3手目の▲6八銀を▲7八金に変えて、
「角換わりを指したいのですが、何か?」
という身も蓋もない対策もあり。
個人的には、凄い研究が必要な割りには成果が見込めないかな、という印象が。
それでも、面白い戦法であることは確か。

■ちゃんみおの長考(02:52~10:23 計07'31")

ウサミンの研究が生み出した渾身の一手である▲7五歩への対応を考えるべく、長考に沈むちゃんみお。
何度か書いた気がしますが、仕掛けの辺りの手をしくじると、そのまま即死まっしぐら、ということが多々あるため、プロ棋士はよほどのことがない限り、じっくり時間をかけて手を読みます。
本局は、その辺りを丁寧に書いてくれたのが素晴らしい。

今回の長考では徹底的に△4五歩を読んだものの、結局は無難な△6三金に落ち着きました。
持ち時間の長い将棋だと、本局のように長時間読んだ手を捨てることがやりやすく、ぐっと深みのある将棋になりやすいのです。
一方で、持ち時間の少ないテレビ棋戦だと、こういったことがやりにくいため、雑な将棋になりやすいわけです。
とはいえ、持ち時間が短い分、思い切りよく決断するのが良い方向に転ぶこともよくあること。
だから持ち時間の長い将棋と短い将棋、両方必要だよ、と強く強く主張したいわけであります。
プロ棋士でも、持ち時間の長い短いで得意不得意が分かれたりしますし、ね。

■アイドルとプロ棋士の信用(22:51あたり)

プロ棋士にとって、信用はとてもとても大切。
特に本局のちゃんみおのように、「すべて見切ってるから指さなかった」といったたぐいの信用は、それだけで通算勝率が1割くらいは違ってきます。
「あ~、こうなっちゃったらマズいな、諦めよう」と相手の方から転んでくれますから。

その一方で、「あいつはすぐ投げるから」とか、
「あの人の終盤はちょっとねえ」といった逆の意味での信用が付くともう最悪。
だいぶ形勢が悪くても、相手は全然諦めてくれません。
たとえ勝ったとしても、消耗度がまるで違ってきますから。

こうした信用は、日頃の積み重ねがモノを言います。
将棋界最強の勝負師、大山十五世名人がこんな感じのことを言ってました。

対局後の飲みを断って、その晩に研究できるか。
グリーン車に乗りたいところを、我慢して普通車に乗れるか。
紛れが多くて間違えやすい局面でも、さっさと間違えずに指せるか。
苦しい局面でも、涼しい顔をして粘り勝ちできるか。
ちょっとした所に、差は出るよ。

■顔で抑える

控室の研究では、必ずしも最善手を指せなかった(とされる)ちゃんみお。
もちろんこれは、しょうがないよね、ダメ人間だもの、といった側面もありますが、
相手がオーラを発しているから間違える、といったことも多々あります。
こういうのが抜群に上手かったのが、先ほど名前を上げた大山十五世名人や、真剣師として名高い小池重明。
棋譜だけ見て、「なんだこんなの全然たいしたことないじゃーん」と無策で挑み、無残にも散っていった対戦相手のなんと多いことか。
こういうのは中々表現するのが難しいんで、できれば避けて通りたいところなのですが(おい)
例えば野球なんかだと、「元大リーガー」とか「通算400セーブ」といった肩書だけで抑えてしまう投手、ってのが比較的近い印象ですかね。

一つ言いたかったのは、ウサミンも研究以外はいいところ無く散った、というわけでは無かった、ということで。

■おまけ(追記)

盤デレラでは我らのチダショーこと千田五段、今日のNHK杯戦で久保九段を破り見事決勝進出!
初出場初優勝なんて夢を見ていいんでしょうか。
いいんでね?

そういや忘れてた。
千田五段がご自身の居角左美濃研究をdropboxに上げてますんで、見たい方はぜひぜひ。
それにしても、本当に時代が変わりましたなあ。
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by mitsuboshi03 | 2016-03-13 10:47 | 将棋 | Comments(0)

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