はじめての静岡(A級順位戦 最終局)

年に1度のお楽しみ、A級順位戦の最終局が今年もやってきました。
運良く代休がもらえたので、囲碁・将棋チャンネル+ニコ動+ネットという万全の体制で一日貼り付くことに成功。
堪能させてもらいました。
んでは、結果についてのよもやま話をば。

今回は記念行事として静岡での開催に。
場所もさることながら、前日静岡入りの9時開始といういつもより1時間早い時間設定に。
大一番ではこういう細かいところの差が意外と大きな差を生むもの。
誰が得して損したかは本人に聞いてみないと分かりませんけどね。

既報通り、名人挑戦権(羽生三冠)と降級1名(谷川九段)はラス前までに決定済。
残る降級枠1枠と順位を賭けての戦いとなります。
では終わった順に紹介を。

09行方尚史(6勝3敗) ○-● 05屋敷伸之(3勝6敗)

負けると即降級の屋敷九段。
A級では苦戦を強いられている後手番に得意の横歩取りで挑んだものの、武運つたなく行方八段に完敗。敢え無く降級ということになってしまいました。
今季は相変わらず後手番で苦しむだけでなく、得意の先手番でも羽生三冠に敗れるなど降級も已む無しといったところ。
電王戦の大将としての重責も影響したかもしれません。
実力的には申し分ないだけに、捲土重来を期待します。
勝った行方八段ですが、寝癖も直さぬまま9時5分前に会場入りとか対局中に席を外して中庭を散策とか、相変わらずのマイペースぶりを発揮。ニコ動観戦勢の期待を裏切らないばかりか、将棋の方もきっちりまとめきってしまいました。
タイトル挑戦も果たし、これで順位戦でも6勝と一流棋士としての実績は十分積みました。
あとは重圧のかかる大舞台でもこのマイペースぶりを発揮できるかどうかが今後の活躍のカギを握るかと。

03郷田真隆(3勝6敗) ●-○ 01羽生善治(8勝1敗)

将棋界の至宝、羽生善治。
普通のA級居飛車党が苦しむ後手番を、堂々と角換わりで迎え撃つ。
玉頭付近の攻めには厚みを築いてカバー。
ならばと郷田九段が繰り出す飛車いじめを巧みにいなし、最後は一瞬で斬って捨てる。
名人挑戦が決まった消化試合といえども、いつも通りに折り目正しくきっちり郷田九段を撃破。
どうしてこんなに強いのに、名人戦では森内名人(竜王)に勝てないのかw
もう何度言ったか分かりませんが、脱帽です。
なお郷田九段は3勝ながら残留決定。
本格居飛車党だけに、後手番の凌ぎ方を早急に見出さないと来季も見通しは苦しいものに。

07深浦康市(5勝4敗) ●-○ 08谷川浩司(2勝7敗)

戦う将棋連盟会長、谷川九段。
降級は決まってしまいましたが、最新型の角交換型四間飛車で深浦九段を迎え撃ちます。
終盤形勢が揺れ動く中、最後に深浦九段が着地を決めるかと思われたところで痛恨のミス。
最後の最後で谷川九段が勝ちを拾いました。
A級在位(名人含む)は残念ながら連続32期でストップしましたが、来季もB級1組で戦うとのこと。
自宅の神戸と公務の多い東京との往復の機会が多く大変ではありますが、まだまだ対局でも頑張って欲しいところ。
深浦九段は堂々のA級勝ち越しに成功。
そろそろまたタイトル挑戦とか見てみたいと密かに思っています。

06佐藤康光(5勝4敗) ○-● 04渡辺明(5勝4敗)

数々の変態戦法の使い手、佐藤康光(ヒドイ)
今回もまたやってくれました。
渡辺二冠が最近後手番で多用しているゴキゲン中飛車を3手目の▲1六歩で牽制。
本来の持ち味である居飛車にも組みづらいのであればいっその事と角交換型四間飛車に打って出た渡辺二冠に対し、「得意の穴熊なら狙い撃つ」と序盤早々に▲9五歩~▲7七桂と端攻めを見せてこれまた牽制。
常識的な将棋指しなら「これ、どうまとめんの?」と思わざるを得ない陣形をいつの間にか綺麗にまとめあげ、終始リードを保ちながらの快勝となりました。
佐藤(康)九段も勝ち越しに成功。陥落経験もあるだけにまずはホッと一息といったところでしょうか。
タイトル戦でもまた変態戦法を披露してもらいたいものですw
渡辺二冠は長年守ってきた竜王を失陥した痛手の癒えぬ中、順位戦後半は王将戦と棋王戦を優先させたような気がします。
課題の後手番にまさかの振り飛車を連取してきたのも今後を見据えての対応かと。
来年こそ、名人挑戦を。

02三浦弘行(4勝5敗) ○-● 10久保利明(4勝5敗)

この一戦だけは残念ながら最後まで見とどけられず。
終了は未明の2時過ぎ。
いつもより開始が1時間早いんで、これは順位戦でもかなりの長時間の部類。
手数は274手。
二人とも、おつかれさまでした。
勝った三浦八段は、感想戦後に本日行われた残りの対局を並べて朝5時ころ対局室を去ったとのこと。
頭が下がります。
電王戦での完敗は大きな痛手でしたが、それにもめげず残留を果たしたのは立派。
久保九段も師匠の淡路九段譲りの見事な粘りを披露。
負けはしたもののA級残留を果たしました。

というわけで、名人戦はいつも通りの羽生vs森内の同年対決に。
いつものように後手番での対策が課題になりそうです。
A級順位戦でもここ数年健闘してきた居飛車党の後手番対策がまた苦しくなってきた模様。
この芸では他の追随を許さない渡辺二冠ですら振り飛車を見せる有り様。
この点では角交換型振り飛車が突破口になるかもしれませんが、それはそれでまた茨の道。
いよいよ研究が行き止まりまで行きついてしまったのか、あるいはまたどこかに突破口を見つけるのか。
一ファンとしては、無責任にハラハラドキドキしながら見届けたいと思います(ひでえ)
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by mitsuboshi03 | 2014-03-08 15:37 | 将棋 | Comments(0)

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