戦いすんで日が暮れて(A級順位戦 最終局)

昨日はBS2で観戦三昧でした。
0時30分からの最後の中継を途中まで見逃してましたが(号泣)
一番いいとこだったのに・・・。
棋譜が有料サイトに掲載される毎日新聞が主催なので、図面なしのあっさり味でいきます。

○三浦八段vs×高橋九段
後手の高橋九段が横歩取りに誘導。
手数のかからない戦法なこともあってか22時19分と最も早い終局に。
この戦法は最近高橋九段もよく使っているが、三浦八段とはこの戦法の知識に差があったようだ。終始歩の枚数の少なさに苦しみ、いいところを見せられず。
これで三浦八段はA級残留確定。7戦目終了時点では降級やむなしかの情勢だったが、連勝しての残留は見事。高橋九段は今日最初の会場入りで気合を入れた策も実らず1勝のみでA級を後にすることに。

○久保八段vs×丸山九段
先手の久保八段がゴキゲン中飛車と和服(笑)を採用。銀色に輝く和服はよく似合ってた。
駒を捌きに出る久保八段と押さえ込もうとする丸山九段とのねじり合いになったが、進境著しい久保八段が絶妙の捌き方で丸山九段の押さえ込みをふりほどいて0時2分に勝利。
久保八段は3敗キープで数少ない名人挑戦の可能性に賭ける。丸山九段は7戦目まではわずかに名人挑戦の目もあったが、その後の連敗で負け越しで今季を終えることに。

○鈴木八段vs×谷川九段
先手の鈴木(大)八段が早石田(急戦三間飛車戦法の一つ)に出たが、香車を失なっていつも通りに序盤は不利に。そこからなんとかかんとか谷川九段の捌きを必死に封じているうちに、じれた谷川九段が疑問手を指す。以後は奪ったリードをぎりぎり保ったまま0時15分に勝利確定。鈴木(大)八段の勝ちパターンがこの土壇場で炸裂した。
鈴木(大)八段は4勝目を上げたが、A級残留は深浦vs羽生戦の結果待ち。谷川九段は順位が上だったため助かったものの、勝ち星は鈴木八段と同じ4勝のみ。不調の今季を象徴する結果となってしまった。

×深浦八段vs○羽生四冠
先手深浦八段の相がかり早繰り銀戦法で始まったこの将棋は、お互いに銀冠に組み合う超持久戦となり、一時は千日手もささやかれたが、羽生が思わぬところから局面の打開に成功。打開してからは一方的な羽生ペースとなり、深浦も0時23分まで粘る執念を見せたもののあえなく投了。
これで確率上では一番可能性が低かった深浦八段が降級することになってしまった。不運とはいえ、順位が悪い中ラス前から連敗するようでは降級もやむを得なかったかもしれない。
一方の羽生四冠はこれで7勝2敗となり、森内名人への挑戦権を確保。プレーオフになるかどうか、藤井vs佐藤戦の結果を待ちながら感想戦に入った。

×藤井九段vs○佐藤棋聖
後手の佐藤(康)棋聖が「藤井システムシフト(仮称)」を組む工夫を見せ、居飛車穴熊を目指す。一方藤井九段はそうはさせじと伝家の宝刀、藤井システムをこの大一番で採用し、居飛車穴熊に組もうとする隙を突いて断固仕掛ける。
この日屈指の名局となった本局は、この日最後まで激闘が続く大熱戦となる。
両者1分将棋が続く終盤戦。ここで間違えなければ藤井九段の勝ちだったのだが、最後の最後で玉の逃げ方を誤り、佐藤(康)棋聖の勝利。終了時刻は1時10分。
最後まで握っていたはずのプレーオフがするりと逃げていった藤井九段の悲しみはいかばかりか。無念の敗戦。一方の佐藤(康)棋聖は、前半戦を1勝3敗で終えたのが悔やまれるが、最後に帳尻を合わせてA級入りしてからの勝ち越し記録を継続することに。

というわけで、名人挑戦はすんなり羽生四冠に。
降級は深浦九段と、既に決まっていた高橋九段に決定。
もつれるかと思われた名人挑戦争いだが、下半期爆勝を続ける羽生四冠にあっさり決まった。タイトル戦が続く中でも、直近の成績が20勝2敗というバケモノペースを続ける羽生四冠。また七冠へ駆け上がる可能性も出てきた。

国会中継や再放送番組に苦しめられながらも、ロングラン中継は楽しかった。
この4月からBS1が完全にニュースチャンネルになるあおりを受け、BS2の番組が減るという恐ろしい改悪が待っている(BSマンガ夜話も危ないらしい)のだが、この年中行事はなんとしても続けて欲しいところだ

※三段リーグの結果を書き忘れたので追記。
広瀬(18歳)、長岡(19歳)が新四段に。新四段が2人とも10代というのはちと珍しい。
2回達成するとフリークラス(順位戦C2の下)入りが出来る次点は伊藤(真)三段(23歳)に。
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by mitsuboshi03 | 2005-03-05 20:01 | 将棋 | Comments(0)

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