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見てきたよ~(王将戦第3局 森内王将vs羽生二冠)

昨日の予告通り、王将戦第3局の話題を。
いつもより長いので覚悟して読んでね(てへっ)
デジカメを持っていかなかったよorz
なので、あいかわらず文章と図面だけですが勘弁してくだされ。
え~、全体の棋譜については、毎日新聞かスポニチを買うか、2chの王将戦板(ゲーム→囲碁・将棋)から検索してください(汗)
あと、記事については今日放映の囲碁・将棋ジャーナルの解説を参考にしております。

会場となったのは諏訪湖畔のホテル 浜の湯
近隣のぬのはん、紅やと3強を形成する諏訪湖畔ではトップクラスの宿。
今回は、創立60周年の記念で王将戦を招致したとのこと。

前夜祭から見に行こうという野望少しだけあったのだが、

入場料はっしぇんえんナリ

というディナーショー価格に敗北。
1日目には大盤解説がなかったため、渡辺「魔太郎」竜王じゃあるめえし、そんなに動きもあるめえとたかをくくってパソ観戦を決めこむ。

ところが、すでに一日目の時点でとんでもないことになっていようとは・・・。

だから、貴様は、あほなのじゃ~

す、すみません、師匠~(げふぅ)

戦型は、この王将戦中一貫して振り飛車を採用する先手の森内王将の誘導で、第1局同様の貴様が振るなら、俺も振る相振り飛車に進む。
見てきたよ~(王将戦第3局 森内王将vs羽生二冠)_b0017164_13282524.jpgまず図の▲7五歩欲張った手。狙いは後手の羽生二冠に相振り飛車現最強王者の囲いである矢倉に組ませないこと。前例もかなりある手ではあるが、このまままっとうに囲っては悪くなる後手もなんだてめ~と反撃してくるので勇気のいる一手。

この手はまだいいとして、この一局で森内王将はなんでも欲しがるマミちゃんのごとく欲張った手を連発する。

見てきたよ~(王将戦第3局 森内王将vs羽生二冠)_b0017164_13373477.jpg図の▲4六歩も欲張った手。次に▲4七金と指せれば矢倉に組めるのだが、後手もなめんなゴ゙ルァ(AA略)△3七歩成▲同銀△3六歩▲2六銀△6四歩と早くも出入りの支度完成。こうなってみると先手はいまだに玉もろくろく囲ってないツケが回りそうな格好に。一日目に森内王将が封じた▲2五銀(図面省略)も評判が悪かったが、ここまできたらいまさら後には引けなかったのかもしれない。

家の都合でちょい遅刻した私もこの辺で大盤解説の会場へ。
観客はおさーん連(笑)に若い子がぽちぽち、といったところ。
県外の人もかなりいました。
まあ、平日の真昼間だからしょうがあんめえ。
副立合人(将棋連盟側でタイトル戦の番勝負のサポートを行う人のこと。通常正副合わせて2名で担当する)の中田宏樹七段が解説役に。聞き手もなく一人でやっているのはなかなか話しを持たせるのも大変そう。
今回の王将戦7番勝負のような2日制の対局だと、2日目の午前中ってのはのんびりとお茶でも飲みながら解説役の雑談を楽しむ、というのも珍しくはないのですが、
この日はすでに確変入れ食い中(爆)
中田宏樹七段も手の解説でバタバタしているうちに午前の部終了、てな感じに。

見てきたよ~(王将戦第3局 森内王将vs羽生二冠)_b0017164_1357848.jpg図は午前中に指された▲5六歩の場面だが、ここで後手の羽生二冠が指した△3七歩成が好手。先手は▲同桂と指したいのだが、それには△4六銀と指して、飛車成りか金取り、どちらか受けてくださいよフフフ・・・となるので却下。先手は▲同金と取らざるを得ませんが、これで中央が薄くなった先手陣を、羽生二冠が△4四銀▲7四歩△5五歩と猛然と攻めたてます。この▲7四歩も森内王将の辛抱が足らない手だったようで、まだ▲4八玉と玉を囲っておくべきだったとのことでした。

この辺で昼食休憩。この日は対局者は二人とも天ぷらそばを注文。
大盤解説を見に来た私らは、別室に用意された弁当を食べる。
弁当なしも選べたのだが、浜の湯でメシを食べる機会もそうはあんめえと注文してみた。
中身は、焼き魚(キンメダイ?)・ぶり大根・刺身・かにの甲羅焼き・じゃこご飯・だし巻き卵・みそ汁・煮物・鳥の照り焼き・果物ってな感じ。
味は・・・コストパフォーマンスからすると微妙なところ(2300円ナリ)
周りからは、そば食いてぇの声あり。

午後になってからは、後手の羽生二冠の攻勢を見るばかり。
森内王将はいまだ居玉なのがつらい。

二時から正立合人の加藤一二三(ひふみ)九段登場。

大盤解説のスター登場(笑)

この人を語りだすとネタが多過ぎて話しが長くなるので、

神武以来の天才(18歳A級八段は不滅の大記録)
クリスチャン
大の甘党で大食い
鰻マンセー!
負けても負けても振り飛車には棒銀

くらいに抑えときます。
この日もひふみんトーク炸裂
なっがーい前置きから入りますが、
『加藤の勝つ次の一手』で勉強した私としては、
あの人の話しならどんな話しでも聞くぜ(爆)

持ちネタで一番笑えた話しとしては、
森内さんは今回の王将戦ではどうゆう訳か振り飛車しか指さない
なぜ矢倉にしないんですか

おそらく対局室まで聞こえるくらいの大声
気持ちは分かりますが(笑)

手の解説はほとんどなかったのですが、
盤面を見て皆意図を察する(涙)

この辺で次の一手クイズ(賞品つき)があったのだが、なにせ盤面が
危篤状態(核爆)
のため、手がどんどん進む。
加藤九段もころあいを見て問題を出そうとするのだが、
ノータイムで手が進むごとに

あぁーーー!

控え室までとどく悲鳴がとどろき叫ぶ(爆)
公式HPでもキッチリネタにされました(笑)
こんな状況なんで、問題はあっさりサービス問題に。
記念品として毎日新聞社内でまとめた王将戦の小冊子(非売品)をもらったよ(喜)

しかし、結構いるもんですね。
せっかくサイン色紙が当たった!のに
用紙に名前書いてないから却下とか(涙)

そうこうしているうちに、午後3時45分に72手で後手の羽生二冠勝利。
タイトル戦通じても歴史に残るくらいの早い終局に。
ある意味歴史的な対局に立ち合ったのは幸せだったかも。

この日森内王将は終始風邪ぎみ。
風邪ぎみだと将棋にどう悪いかというと
辛抱できない
のがつらいところ(経験談含む)
この第3局も、辛抱していればいつものような熱戦になったと思うのですが。
早く体調を戻して、また好局を指して欲しい。

これで今回の王将戦は羽生二冠の三連勝。
早くも三冠復帰へ王手。
しかし、この人は三冠復帰くらいだと
全然騒がれないってのが凄いところだとつくづく思う。
Commented by hosokawa18272 at 2005-01-31 06:44
おー、すごい。「王将戦」観に行ったんだ。
デジカメなくても携帯で撮って、場の雰囲気をうぷして欲しかったっす。

>だから、貴様は、あほなのじゃ~
1日目からこうなるとは、師匠も気づかなかったことでしょうから仕方ありません。w
大盤解説とか見てみたいなー。将棋はド下手ですけど。
Commented by mitsuboshi03 at 2005-02-01 07:00
いつもコメントありがとさん。
励みになります。

>デジカメなくても携帯で撮って、場の雰囲気をうぷして欲しかったっす
おらの携帯にゃカメラがねえだよorz
いい加減買い換えようかな、1円のに(笑)

>大盤解説とか見てみたいなー。将棋はド下手ですけど。
楽しくなるかそうでないかは解説者に依存しますね。
素人受けの良い人なら、将棋下手でも楽しめます。
手の解説中心の人だと、ある程度知識のある人でないと難しいですね。
by mitsuboshi03 | 2005-01-29 14:49 | 将棋 | Comments(2)

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