将棋連盟の制度改革

ム・・・・ム・・・・・ムラカム様 ∩( ・ω・)∩ バンジャーイ (挨拶)

今回は、いつもに増してコアな記事。
今月の『将棋世界』に大本営からの記事が載ってたんで、将棋連盟の制度改革についての話を。
大半の人はおいてけぼりの内容になるかと思いますが、まあ備忘録代わりということで(苦笑)

将棋のプロ棋士の団体である日本将棋連盟(以下通称の将棋連盟で通します)
基本的にプロ棋士は一匹狼の自由業自営業なのです(なので自分で確定申告する)が、他団体との交渉とかでは、この将棋連盟がプロ棋士側の代表になります。
また、プロ棋戦の運営や規定作りの元締めともなります。
まあ最近なにかと話題な日本相撲協会みたいなもんだとお考え下さい(笑)

今までこの将棋連盟は社団法人として運営されてきましたが、国の社団法人や財団法人についての制度が変わって、今まである社団法人や財団法人は、次のどちらかの道を選ばなければならなくなりました。

△一般社団・財団法人
登記だけで設立可能で制約も少ないが、今まで通りの税制優遇措置などは受けられない。
▲公益社団・財団法人
公益性が高いということで特別に認められるもの。
今までに近い税制優遇措置などを受けられるが、その分制約は厳しい。
例えば、「八百長やってる所が税金マケてもらってるなんておかしいよ」とか(待て)

なお、具体的な税制優遇措置なんかの説明については、大つき(19)さんに丸投げします(核爆)

で、将棋連盟としては、そりゃ公益社団法人がオイシイよね!という道を選びました。
ということで、今回の制度改革は、ぶっちゃけ将棋連盟を公益社団法人の規約に沿った形にするためのもの、と考えていただけるとありがたいです。

んで、実際にどこが変わるのか、は以下の4点です。

1.女流四段以上、または女流タイトル獲得経験者を正会員とする

将棋連盟は男性だけの団体ではありませんが、奨励会を突破して四段になった女性がまだ一人もいないため、今のところ男性しかいない団体となっております。女流棋士は、将棋連盟の正会員とは別の制度で認定されてきたため、今までは将棋連盟の正会員として認められず、将棋連盟の最高議決機関である総会の議決権もなければ、将棋連盟を運営する理事(かんたんに言うと「えらいひと」)になることもできませんでした。
ところが「これでは規約に通らないだろ。今のご時世的に(爆)」ということで、基本的には女流棋士が正会員になれる方向で議論を重ねましたが、女流棋士の最低ランクの女流2級と、連盟正会員の最低ランクのプロ四段とでは、なれる条件に雲泥の差があるという事情から、女流四段以上、または女流タイトル獲得経験者を正会員とする、ということになりました。
というわけで、今後は女性も将棋連盟の運営に(それなりに)携わることになります。
特に女流棋士は、現在将棋連盟が進めている将棋の普及に大きく貢献していることもあり、ますます重要な役割を果たすことになると…いいんだけどね!
ちなみに、今回の制度改革で新たに正会員になる女流棋士は、清水女流六段や里見女流三冠、甲斐女流二冠を含めた9人になります。なお中井女流六段と石橋女流四段は、上の条件は満たしていますが、LPSAという将棋連盟とは別の団体に所属しているため、今回の制度改革では正会員にはなれません。

2.プロ棋士の給料やボーナスは廃止。
3.プロ棋士は厚生年金から国民年金に切り替え。


え、プロ棋士って給料やボーナスがあったの!?
あったんです。今までは。
基本的にプロ棋士が棋戦に参加することで将棋連盟からもらえるお金は、対局するごとにもらえる対局料と、対局に勝ったらもらえる賞金が主なものですが、その他に棋戦の主催やスポンサーからもらっていた資金の一部を給料やボーナスとして各プロ棋士に配分していました。
これが、公益社団法人の条件の一つである「会員に対して特別の利益を与えない」という条件にひっかかる、ということで今回廃止されることになりました。
また、プロ棋士は今まで厚生年金に加入してましたが、これも同様の理由により国民年金へ切り替えることになりました。
で、こうすることにより、今まで払ってきた給料やボーナスに厚生年金の掛け金はどうなるかと言いますと、一部を賞金や対局料に上乗せし、大半を将棋普及のため新たに創設される「普及基金」に充てることになります。これは、公益社団法人の条件の一つである「団体の事業費および管理費の合計額に占める公益目的事業(将棋連盟の場合、対局や普及関係)に要する費用の割合が50%を越えること」を満たすのと、将棋の普及事業をより充実させるためです。
また、トッププロは賞金や対局料のアップ、その他大勢のプロ棋士は普及基金を使っての普及事業を行うことで収入アップ、というニンジンをぶら下げることで、制度移行へのアレルギー(基本的に、プロ棋士はこういった大幅な改革を好まない)を抑えようというもくろみもあるようです(笑)

4.プロ棋士以外の理事も出る…の?

将棋連盟の運営に大きく関わるのが理事。
今まではプロ棋士の中から選挙で8人が選ばれていたのですが、これを6人とし、新たに将棋連盟事務局が選ぶ棋士3人を含む9人を含めた15人を理事候補者として、総会で過半数の賛成を得た候補者が理事になる、という制度に変わるようです。
今までの理事は、トーナメントプロでありながら理事の仕事もする上に、何かというと口うるさいプロ棋士たちをなんとかなだめながら他団体ともつきあっていく、という「労多くして功少なし」のイメージがありますが、将棋連盟内部のパワーバランスに大きく関わる存在なだけに、暗闘があるところにはある(らしい)という極めて細川氏好みな話もあったようです。
今回の制度改革では、将棋連盟事務局が選ぶ理事候補の方が、今まで通りプロ棋士から立候補する理事候補より数が多いというのがポイント。ことによっては、プロ棋士vs将棋連盟事務局の暗闘といった展開もあるかもしれません(ちょっと待てw)
また今回の制度改革により、将棋連盟事務局が選ぶ理事候補にはプロ棋士以外の方が必ず含まれることになるのですが、今の制度案だと総会で過半数の賛成を取れなければ落選となるため、プロ棋士が外部からの理事候補を全員落選させたらどーすんだ(爆)といった話もあります。
間違いなく、ここが今回の制度改革のキモでしょうね。

個人的に、今回の制度改革は、国の制度変更という事情が大きい中、それを生かして将棋連盟自体を大きく変えようとする方向に向かっていると思います。良くも悪くも、米長会長じゃないとできない(やらない)な、と(爆)
ま、私みたいなノンポリのフツーの将棋ファンにとっては、この制度改革により将棋連盟に今までのプロ棋士以外からの風が入ってくることになるんで、これにより将棋界がイイ方向に向いてくれればよいな、と思ってます、と、なんか無難にまとめてみたりして(笑)
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Commented by ohtsuki19 at 2011-02-07 11:25
>なお、具体的な税制優遇措置なんかの説明については、大つき(19)さんに丸投げします(核爆)

ご指名ありがとうございます…って
そんなん投げられても知らんがな(笑)
基本的に本業で法人税が課税されないとか
寄付金を集めやすい(払った側で経費にしやすい)とか
そんな話ですかね、わからんけどw
Commented by hosokawa18272 at 2011-02-07 20:48
へぇ~。将棋連盟もいろいろあるですね。
くれぐれも某協会みたいにならないように(以下略)。
連盟内部での権力闘争の話なんて面白そうじゃないですか。
いや。ぜひそうあってもらいたいもんです。(爆)
Commented by mitsuboshi03 at 2011-02-13 10:00
コメントありがとうございます。
今回は(これでも)気合入れて書いた記事なんで、反応があるとありがたいです。

>そんなん投げられても知らんがな(笑)
無茶振りすんません(笑)
やっぱ法人税払わず八百長やって暴力団(以下略)というのは、真面目に税金払ってる方からすればたまらんなあ(苦笑)

>いや。ぜひそうあってもらいたいもんです。(爆)
細川氏ならそう言ってくれると思ってました(笑)
米長会長は盟友が石原慎太郎ですので(核爆)、その手のネタには困らないと思われます(待て)
記事にするかどうかはまた別ですが。
当blogはノンポリが身上ですんで(笑)
by mitsuboshi03 | 2011-02-06 13:02 | 将棋 | Comments(3)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


by mitsuboshi03