奨励会のこととか

…嫁と娘が嫁の実家から戻ってきました…
「おや、市民、顔色が悪いようですね。」
「そういうときはお薬ですの。えいっ(幸福薬注射)」
らめぇぇボクもっと幸福になっちゃうのぉおお!

ニコ動のP@ranoia M@sterマジお薦め。
TRPGの黎明期に登場したにも関わらず、TRPG界の(ある意味)頂点を極めた問題作『パラノイア』をアイドルマスターで忠実に再現。
…ええ、その、激しく人を選ぶというか、シャレが判る人限定ですが、面白いよ?
P@ranoia M@sterは完結してますが、続編のP@ranoia M@ster 2nd
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さて今回のお題は、細川氏の記事いまさらヒカルの碁に触発されてプロ棋士の登竜門である奨励会の話を。

将棋の場合、プロ棋士の段位がなぜ四段からなのかと言いますと、下に三段以下が居るからです。
彼らが所属する奨励会は、プロ棋士育成のためのとらのあな(なぜか変換できない)
入会するだけでも筆記・実技・面接と厳しい入会試験(年1回実施)が必要な上に、プロ棋士の推薦が必要という狭き門。ちなみにプロ棋士の推薦を受けるのは、各地の将棋道場でぶっちぎりの成績を上げた子が道場主の紹介を受けたりとか、奨励会の前段階として設定されている研修会(こちらはどちらかというと習い事の一つとして考えていただけるとよろしいかと)でこれまたぶっちぎりの成績を上げた子をスカウトするケースがほとんどですね。なお研修会でもの凄い成績を上げた子は、試験なしで奨励会に編入される制度もありますが、たいていはその前に試験を受けて合格することが多いため、この制度が適用されるのは希です。

彼らは最初1~6級に編入され、同級または1級差の相手とひたすら将棋を指す日々を送ります。
同級の場合は平手で指しますが、1級差だとクラスの高い側が香車を落とす香落ちで戦います。
いいとこ取りで8割以上の成績を上げれば昇級・昇段し、悪いところ取りで3割未満の成績だと降級・降段します。
「香落ちの上手を制する者は奨励会を制す」と言われるように、香落ちの上手でどれだけ好成績を上げられるかが昇級・昇段のカギを握ります。
二段まではこのルールで昇級・昇段しますが、三段になると年二回行われる「三段リーグ」に編入され、そこで上位2位以内に入ると見事プロ棋士である四段に昇段する、というわけですね。

戦後しばらくしてこの三段リーグ制度が導入されたときは、三段陣を東西ブロックに分け、各ブロックの勝者が東西決戦1番勝負を戦い、勝った者が四段に昇段するというものでした。
この東西決戦時代は過酷な昇段争いが繰り広げられ、例えばその後タイトル戦の番勝負でも何度も戦うことになった中原永世棋聖vs桐山九段の対決なんかが有名です(このときは中原永世棋聖の勝利。桐山九段は次回の東西決戦で勝ち四段に昇段)
その後、「年間2名しか四段になれないのは厳しすぎないか」という声を受けて一旦三段リーグ制度は消滅し、二段までと同様にいいとこ取りで8割以上勝てば四段という制度に変わりましたが、そこで年に7~8名が四段昇段という異常事態が続いたのを期に、現在の三段リーグ制度が導入されることとなりました。
まあこのときは、たまたま羽生世代が四段になっていったときであり、その後彼らのほとんどがタイトルホルダーやらA級八段になっていたことを考えると、どんな制度であろうがどのみちみんな四段になっていたでしょうけど(笑)
現在は、逆に言うと黙っていても年間4人は必ず四段になる制度のため、中には四段になってすぐ降級点を取り、下手するとフリークラスに転出、なんて例もないわけではありません。『ヒカルの碁』で言うと、ヒカルたちがプロになった次の年に、
”伊角さんがプロになったのは当然だけど、なんでお前がプロになってんの?”
とかませ役だったはずの子が3位でプロになっていた、なんてことがありましたね(笑)

ちなみに、奨励会員最大の敵は、ずばり年齢。
20歳までに初段にならないと退会。
25歳までに四段にならないとこれまた退会。
一応三段リーグで勝ち越してるうちは29歳までセーフ、という規定はあるものの、負け越せばアウトなんでかなり厳しい条件。
というわけで、奨励会員が誕生日を祝うことは絶対にありません。
年齢や誕生日を聞くことすらタブーとされてます。

奨励会や三段リーグの戦いを見るのは楽しいですが、彼らの戦いはまさに人生を賭けてのもの。
栄光の影で、ひっそりと消えていく若者たちの方が圧倒的に多いです。
まあ、そういうところにロマンを感じるのかもしれませんが。
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by mitsuboshi03 | 2010-11-21 21:47 | 将棋 | Comments(0)

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