羽生王座 19連覇、19連勝中の理由

いやー、昨日の日本vsアルゼンチン戦は面白かったですね。
中継を見ていたとき、もらい事故の影響で会社を休んでた妹に言われて再確認したんですが、
ザッケローニ監督って、雰囲気がどことなく日本的というかドイツ的な感じがしますな。
比較的地味なたたずまいといい、勤勉なことといい、小駒を生かすのが得意なところといい。
ああ、そうか、だからイタリアでは人気が無かったのか(爆)
今後、日本サッカー界では「今度はイタリア抜きでやろーぜ!」なネタが使えなくなりそうで良かったんだか悪かったんだか(笑)

の、始まりからお分かりの通り、今回は将棋ネタです(おーい)
いつも欠かさず見ているよろずサイト昨日の風はどんなのだっけ?さんの所に出ていた、
>王座ばかりこんな連覇しているのは、羽生王座の得意なルールとかだったりするんでしょうか? 教えて将棋詳しい人。
というネタに反応して記事にしてみました。
…出来たのが2週間後、というありえない遅さと、それでも内容が薄いのは考えない方向で(苦笑)

★1 ちょうどよい持ち時間

プロ将棋の世界で「得意なルール」の最右翼なのが持ち時間。
いっぺん詳しくやろうと数年前から思っていたネタなので、後日改めて記事にする予定ですが、持ち時間の長短は陸上や競馬の長距離短距離に近いレベルで影響が出ます。
おおざっぱに言うと、持ち時間が短いと「研究一発ツモ電車道パターン」にハマってあっさり勝負がつくことが多く、持ち時間が長くなるにつれて、きめの細かいねじり合いな将棋が増える傾向にあります。また、短い持ち時間では瞬発力が、長い持ち時間では体力が必要と言われております。
将棋界で「強ええ奴は何やっても強え」奴の筆頭である羽生王座ですが、あえて得意種目を上げるとするならば持ち時間3~5時間の中距離種目。現在将棋界では標準的な持ち時間で、ここで圧倒的な成績を残しているのが羽生の強さの源泉とも言えます。
もうちょい妄想をたくましく…もとい、詳しく分析するに、羽生王座の得意技である羽生マジックの極意は緩急の使い分けであり、すなわち一直線な斬り合いだけじゃなく、わけのわからない局面に持ち込んで相手に悪手を指させるようないわゆる「緩い球」でも勝負できるところにあるのですが、例えば順位戦の持ち時間6時間のような長い持ち時間の対局の場合、一見わけのわからない局面でも相手がしっかり読みを入れる時間があるため、羽生マジックにひっかかりにくいんで思ったより勝率が悪く、これが永世名人の取得の遅さや永世竜王をまだ獲得できていない原因の一つではないかと考えております。一般的に、プロ棋士ならどんな難しい局面でも30分必死に考えれば最善手が指せる、と言われてますが、持ち時間が短いとこの手が使いづらいわけですな。逆にNHK杯のように持ち時間が極端に短い将棋だと、「研究一発(以下略)」とか、若手やスペシャリストの瞬発力にしてやられる可能性が出てきます。

★2 ライバルの不在

それでは似たような持ち時間の棋聖戦や棋王戦はどうかといいますと、七冠時代はやはり連覇を達成しておりますが、近年棋聖戦では佐藤(康)永世棋聖が、棋王戦では佐藤(康)永世棋聖に加え久保二冠といったライバルが出現し、連覇が途絶えてます(棋聖戦ではまた3連覇を継続中ですが)
が、こと王座戦に限って言うと、こうしたライバルがついぞ出現せず、あまつさえ五番勝負19連勝中という、ここ6年挑戦者が1勝すらさせてもらえないという異常事態となっております。
いくら羽生王座が強いと言っても、これはあんまりだ。

じゃあ、何が原因かと考えるに…。
主催の日経さん、おこんないでね。

★3 プロ棋士の優先順位が低い

ああ、書いちゃった(爆)
もともとこの王座戦は1953年から始まった棋戦ですが、当初はノンタイトル戦(業界用語で言うと「優勝棋戦」)で、1983年にタイトル戦に格上げされ、このときから現在のタイトル七冠時代がスタートしたという経歴を持ちます。
というわけで、タイトル戦の中では新参者であり、かつ賞金もそれほど高くなく、しかも本戦~五番勝負の開催時期が夏場というプロ棋士にとっては調整時期(プロ棋士が本気を出さなきゃいけないと考えているのは、やはり順位戦が佳境を迎える1~3月の冬場)ということもあって、一般的にプロ棋士の優先順位が低くなりがち…になっても、やむをえない、ですか、ねえ(トーンダウン)

…という話で終わらせてはさすがに日経さんに悪い(苦笑)
この王座戦の今最大の売りは女流棋士4人が登場する一斉対局。
一次予選の女流棋士参加枠をタイトル戦では最大の4枠に設定し、基本的に奨励会から上がってきたばっかりのバリバリの新鋭四段と組ませ、4局一斉に同じ日程で対局するのが恒例になりました。
この制度が2006年に定着してからの女流棋士側の成績は1勝19敗と著しくないのですが、これは持ち時間1~2時間での対局が一般的な女流棋士に、奨励会上がりたての活きのいい新四段と持ち時間5時間で戦わせるという女流棋士にとってかなり不利な条件が影響しております。
一般的な女流棋戦もせめて持ち時間3時間で行ない、長い持ち時間の対局に慣れさせるべきですし、対戦相手も新四段ではなく、一次予選参加者の中から平等に選ぶべきだと思ってます。これで恐らく女流棋士側の勝率は3~4割くらいになるはず。
だいたい男性棋士は女流棋士に活躍されるとゴルフのように自分たち男性棋士の食いぶちが無くなると思う傾向にあるようで、全体的に女流棋士にとって不利な制度がまだまだ残ってます。近年アマチュアにはプロ棋士への挑戦制度ができましたが、女流棋士には適用外ですし。

男性棋士だって石川遼がいりゃあみんな食えるんですよ。
そもそも羽生王座も渡辺竜王も居るのに何をビクビクしとんのかと。
少ないパイを争うくらいなら、よそからパイを持ってきて大きくすりゃあいいのに。

っと、いかんいかん。
呑んでないのに酔っぱらった記事書いてどうする(笑)
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by mitsuboshi03 | 2010-10-10 15:50 | 将棋 | Comments(0)

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