将棋つめちゃいました(春…?)

それにしても、桜が咲いた後に3度も雪つーのは初めてですな。
しかも今日は積もるて。

今回は長らくさぼっていた将棋ネタを。
年度末が過ぎたんで、年間のまとめみたいな記事が多いです。

★久保二冠誕生!(王将戦、棋王戦)

関西棋界にとって長らく待望されながら、羽生や佐藤(康)や森内や渡辺といった化け物にことごとく野望を阻まれていた複数タイトル保持者が誕生しました。
まずは王将戦七番勝負で羽生王将から4勝2敗で王将位を奪取。
3勝1敗と奪取に王手を掛けて迎えた第5局を、先手番の切り札である石田流で落とすというイヤな流れ。しかも、第6局は後手番の切り札であるゴキゲン中飛車に対して、羽生三冠が▲5八金右戦法を選択。将棋の戦法全体から見ても特に激しい戦いとなる戦法であり、かつ久保二冠にとっては何度も何度も羽生三冠に煮え湯を呑まされてきた戦法でもあります。そして今回もそうなりかけたのですが…。
一旦検討が打ち切られるほどの大差がついた局面から、57手目の▲5八桂と羽生三冠が誤って一気に形勢逆転。一手のミスが命取りになるのがこの戦法の怖いところ。その後の羽生三冠の追及を△7三銀合と△5三銀合の限定打で凌ぎ、大逆転で王将位をものにしました。
戻って57手目の▲5八桂ではなく、▲5八香なら羽生三冠の勝ちだったようです。
久保二冠は、4度目の挑戦で初めて羽生三冠を番勝負で撃破に成功。返す刀で棋王戦の防衛に挑みます。
棋王戦5番勝負は、先攻逃げ切りの王将戦とはがらりと変わって佐藤(康)九段に常に先攻を許す厳しい展開に。しかしカド番の第4局を佐藤(康)九段の指し過ぎにより凌ぐと、決戦の第5局では形勢が二転三転する展開から、最後に穴熊の固さがものを言う展開となり棋王防衛に成功しました。この第5局は、後に将棋連盟の名局賞に選出されました。私が名局賞のイメージとして考える、1手のミスもなく新構想がぶつかり合う展開とはかけ離れた一局でしたが、タイトルの行方を左右する一局としてはこの形勢の二転三転ぶりがウケたんじゃないのかなと(笑)
久保棋王はこれで二冠達成&A級復帰、おまけにタイトル3期(棋王2期+王将1期)獲得で九段に昇進という大躍進の一年となり、名実共に関西の大黒柱に成長しました。関西は稲葉四段を始めとした若手の台頭もありますし、今年度は関西棋界から目の離せない一年になりそうで、楽しみです。

★名人戦はじまりました

4月8日に開幕した今年の名人戦。
第1局は恒例となった椿山荘で行われました。確かT先輩の結婚式で一度行ったきりですが、そうしたところで名人戦の七番勝負が行われているというのもなんだか不思議な感じがします。
振り駒で後手番になった羽生三冠は横歩取りを選択。この戦法のスペシャリストである三浦八段に真っ向勝負を挑みます。面白いと思ったらどんな戦法でも自在に指しこなす羽生三冠ですが、それが”(ある戦法のことを)知らないからといって、そこから逃げるのは悔しい”という芯の強さからきているというのが面白いですね。やはり棋士は負けず嫌いが多いです。
形勢は三浦八段持ちとの声が多かったのですが、気づいてみれば終盤に羽生三冠がするりと逃げ出して先着といういつも通りの展開となり、羽生三冠が後手番で勝ちを拾いました。
三浦八段は序盤の研究家として知られていますが、この手のタイプは序盤でリードを広げたいというよりは、得意の終盤まで離されずについていく展開に持ち込むために序盤を研究するという発想によるもの。というわけで、中終盤が天下無双の羽生三冠には圧倒的に分が悪いのです(涙)
奇しくも名人戦2日目に発売された『3月のライオン』第4巻の島田八段のように4番棒で負かされる展開だけは避けたいところですが、どこまで食い下がれますでしょうか。

★新四段はこの2名。中学生棋士誕生ならず(三段リーグ)

抜け出せるのは年間4人と狭き門。プロへの最後の難関となる三段リーグの後期分が終了しました。
後期分の2名の枠を射止めたのは、菅井四段(17)と牧野四段(21)。
菅井四段は”久保二冠のクローン”と呼ばれるほどの捌く振り飛車の使い手。振り飛車党といえば捌くのが王道とされてますが、捌きの感覚が異質すぎて逆に本流から外れている久保二冠の感覚にどこまで迫るのか、あるいは別の道へ進むのか、今から楽しみな俊英です。目標はもちろん久保二冠。
牧野四段は、奨励会時代からトッププロからも一目置かれる序盤感覚の持ち主。あの「糸谷流対振り飛車右玉」を最初にやったのが奨励会時代の牧野四段です。三段リーグでは足踏みしましたが、プロでその抜群の序盤感覚を武器にステップアップできるかがこちらも楽しみ。足踏みしたとはいえ、まだ21歳と年齢的にはまだまだこれから。
一方、中学生棋士誕生のラストチャンスだった佐々木勇気三段は今回次点止まり。とはいえ、まだまだ期待の若手であることは間違いありません。今後に期待しましょう。

★2009年度の将棋大賞

年度末ということで、2009年度の表彰棋士をかんたんに。
最優秀棋士賞は羽生三冠が滑り込み。
新人賞は年間通じて上位で大活躍した戸辺六段。
タイトル戦に数多く出ないともらえない勲章である最多対局賞は久保二冠の61局。
最多勝利賞と勝率1位をゲットしたのは、若手のホープ豊島五段(45勝14敗、勝率.763)
優秀な戦法や新手に与えられる升田幸三賞には、長年の「引き角戦法」が評価された飯島六段に。
引き角戦法は振り飛車相手に固く囲えるのが強みで、アマチュアを中心に根強い人気があります。
連勝賞は関東若手のエース格な阿久津七段の13連勝。今年こそ、目指せ番勝負出場。
最優秀女流棋士賞は里見女流名人・倉敷藤花。
それに次ぐ女流棋士賞は清水市代女流王位・女流王将。
清水女流二冠は今年行われるコンピュータ将棋との真剣勝負に抜擢されましたので、そちらの方での活躍にも期待がかかります。
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Commented by hosokawa18272 at 2010-04-19 21:34
何だかんだ言って羽生は相変わらず化け物ですなー。
椿山荘・・・懐かしいですねー。そう言えばまだ写真をもらってないような気が。(笑)

御柱行けなくてすいません&御苦労さまです。
ちなみに八ヶ岳のパーキングで「御柱クッキー」を買ってきますた。他にも「御柱まんじゅう」とかいろいろ売ってたんですが、やっぱり売上の一部は大社へ上納されるんでしょうか?(笑)
Commented by mitsuboshi03 at 2010-04-22 20:11
コメントどもっす~♪
将棋ネタは書くのが大変なので、コメントもらえるとありがたいっす。
>羽生は相変わらず化け物ですなー。
第2局も相変わらずの強さを見せて勝ちました。
三浦八段がここから巻き返すには、「渡辺君、諦めたらそこで試合終了だよ」ばりの奇跡が必要かも。
>御柱行けなくてすいません&御苦労さまです。
無理せず、また来れるときに来て下さいな。
>売上の一部は大社へ上納されるんでしょうか?(笑)
直接上納ではなく、なにがしかの形で寄付するんじゃないですかね。
その方が美しいですし(爆)
それにしても、御柱菓子もずいぶん増えましたな。
by mitsuboshi03 | 2010-04-17 09:12 | 将棋 | Comments(2)

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