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あした、と書いて、JリーグCSと読む、のために その3

ついに明日は決戦の日。
というわけで、いよいよCS特集も大詰め。
今回は、明日の試合の見どころについて。

シーズン終盤とあって、互いに重要な戦力を欠く中での対戦。
Fマリは今期の目玉だった日韓2トップが離脱。CS直前になってからは、オールマイティな柳と中盤の要である遠藤がケガ。FWの安以外は戻ってくる可能性があるものの、連携やコンディションでの不安は隠せない。
一方の浦和は、言っても仕方が無いこととはいえ、攻撃に変化をつける重要な役目を担っていた山瀬の離脱が大きい。DFの一角を占めていたネネが、リーグ最終節で一発退場してCS第1戦に出られないのも痛い。ただ、同じく長期欠場中だった、守りの要である坪井がCS直前になって戻ってきそうなのは朗報。

以下、ポイントを箇条書きに。

★浦和3トップvsFマリDF陣
エメルソン・田中(達)・永井と並ぶ浦和快足3トップはJ屈指の破壊力を誇る。Jリーグ屈指のFWエメルソンに加え、今年は田中(達)・永井も積極的にシュートを打つことが多くなり、破壊力をさらに増している。
ただし、トップ下の山瀬がいない分、攻撃が単調になりがちなのは否めない。3人ともスピード派で、J屈指の高さを誇るFマリDF陣相手に制空権を握るのはたいへん困難なのも難点。浦和の3トップに最大の武器のスピードを使わせない守りを、FマリDF陣が90分通してできるかどうかが勝敗の鍵を握る。

★中盤の主導権
互いに中盤の高い位置からプレスをかけてのカウンターを得意とするだけに、どちらが中盤で優位に立てるかは重要なポイントだ。
Fマリはボランチ2名を誰にするかが流動的。那須、上野、中西、あと負傷中ではあるが柳、遠藤といずれもハイレベル。試合で機能する最良の組み合わせは果たして誰か。
浦和は鈴木のケガがどこまで復調しているか。控えの酒井でも問題は少ないが、この大一番では鈴木の運動量が欲しい。コンビを組む長谷部は、浦和で数少ないゲームメイカー。彼のパスが機能すれば、浦和の強力3トップにとって大きな助けになる。

★セットプレー
昨年の完全制覇の原動力となったFマリのセットプレーも、今年は他チームのマークを受け威力が半減。それでも、FWにケガ人の多いFマリにとっては貴重な得点源だ。浦和も、三都主のプレイスキックでFマリにプレッシャーをかけたい。
互いに高いDF陣を持っているのは、セットプレーでも強みとなる。

★浦和の高いDFライン
浦和の中盤からの分厚いプレスを可能にするのは、高く保たれたDFライン。ただし、闘莉王を除けばスピードに難があり、高いDFラインの裏を取られ、キーパーと1対1のピンチを迎えることもしばしば。Fマリの先発予定FWは共にスピード派の坂田と清水。裏を取るにはうってつけだ。

★両サイドの攻防
現状お互いに高さで勝負できるFWに乏しいので、優先順位はそれほど高くはない。しかし、サイドから崩せれば相手DF陣がフォローに奔走せざるを得ないので、お徳。
まずFマリ左サイドのドゥトラと浦和右サイドの山田は、お互いに攻守にバランスの取れたタイプ。Fマリサポとしてはドゥトラに優位と言いたいのだが、ケガもありコンディションが上がっていないので互角と見る。山田としては、Fマリ攻撃の起点となるドゥトラは封じておきたい。
対してFマリ右サイド田中(隼)と浦和左サイド三都主は、三都主が攻め、田中(隼)が守るという展開になりそう。ただ、三都主は日本代表に出ずっぱりなこともあってか、コンディションが上がっていないのが不安材料。もともとボールを持ちすぎる傾向があるだけに、田中(隼)としては、三都主からボールを奪ってカウンターを狙いたい。三都主が上がった裏のスペースを狙うのも手だ。

★FマリのFWオプション
Fマリで先発が予想されるのは、どちらもスピード派の坂田と清水。サイド攻撃からのクロスを合わせるのも得意なFマリだが、この両者では良さを生かしにくい。となると、場合によっては高さのある選手をFWに投入する可能性がある。このタイプでケガがないのは今のところ安永だけだが、ひょっとするとケガをしているものの以前FWを務めたこともある柳や、長期離脱中の久保をジョーカーにするかもしれない。
策士岡ちゃんのサプライズはあるか。

★DFネネの代役
リーグ最終節で一発退場し、第1戦に出られないネネ。高さ、強さに加えて足技も危なげないネネの代役を誰にするか。実績なら内舘だが、高さ、強さでは不安が残る。室井は今期ほとんど出番がなく、試合勘が戻っているか心配。となると、復帰間近の坪井をここで使うか。
ブッフバルト監督の選択は、いかに。

★勝敗の分かれ目
浦和は、自慢の3トップに前を向いてボールを持たせたい。そのためには、中盤でボールを素早く奪ってカウンター、という形をどれだけ作れるかが鍵。チーム全員が、さぼらず激しく動き回ることが大事だ。できれば、序盤から大量点を狙いたい。
Fマリは、90分間浦和の3トップを機能させないのが必須条件。3トップに前を向かせないだけでなく、浦和と同じく中盤を制して、3トップにボールを渡さないことが大事。しぶとく守って、セットプレー、あるいは浦和の高いDFラインの裏を取ってせこく得点を稼ぎたい。

さて。
どっちに勝ってもらいたいかはわざわざ言うまでもない
2ndステージを制した浦和有利の声は多いが、優勝経験が去年のナビスコ杯だけの浦和にとっては逆にプレッシャーともなりかねない。
だから、私はこう言う。

みんな浦和が勝つと思ってる。
だから勝つのはFマリノスだ。

Commented by mai at 2004-12-04 23:28 x
こんばんわ☆
あぁぁレッズサポなのに「オ~ナルホド!!」と思ってしまった…(笑)
痛いトコつかれてます、ハイ(>_<)
プレッシャー…ナビといい優勝決定の駒場といい負けてますから…
3度目の正直!!!

本音は万全な状態でのマリノスさんと戦いたかったです…
CSともなれば良い試合になるはずじゃないですか。
安とか久保見たかったです…もちろん怪我人が抜けてる
マリノスさんも強敵だと思ってますので、こちらも頑張りますよ!

お互いのチームの健闘をお祈りします☆



ギシキック…蹴る瞬間のあの緊張感はやみつきになります(笑)
特に私ギシサポなので(笑)
Commented by 茶之介 at 2004-12-05 00:04 x
『Jリーグのお荷物』と呼ばれた時代から、十二年後。

 フロントは、「勝つため」に大型補強を行い、かつて
チームを支えた英雄を指揮官に迎え、頂点を目指す。

 対するは、経験豊富な策士に率いられたトリコロール
軍団。昨シーズンのチャンピオンチームが、赤き獅子達
を迎え撃つ。12月5日、19時 キックオフ。
 ……最後のチャンピオンシップ、開幕。

 で、私が今日20時迄仕事なのは何かの嫌がらせですかw
家に着いたら、後半ロスタイムだよなぁ……多分。
 サッカー漫画的には浦和が勝つ方が美しいのだがw 現実は
そんなに甘くは無いもの。初体験のCSで、気負いや緊張が出
てしまい先に失点する様な事態になれば、そのまま横浜に流れ
を持っていかれかねない。前半の早い時間に先取点を取りたい。
「いつもの仕事」が出来れば、浦和の負けは無い。

 ……でもそれをさせないのが横浜の『したたかさ』であり、
『いやらしさ(褒め言葉)』なんだよなぁ。
Commented by mitsuboshi03 at 2004-12-05 13:47
○mai様
読んでくださったみたいで、ありがたいです。

>本音は万全な状態でのマリノスさんと戦いたかったです…
お互い万全なら、
「日韓2トップ揃い踏み」のFマリと、「強力3トップ+山瀬+坪井」の浦和。
これは今のJリーグなら異次元の対決ですね。
できることなら、これで白黒つけたかったです。
でも、ケガによる欠場は避けられないことなので、いまある戦力で、お互いにベストを尽くしてほしいですね。
仲良くケンカしましょう(笑)


Commented by mitsuboshi03 at 2004-12-05 13:48
○茶の介
うぃ。コメントども。
書いてたら上限超えちまったい。

>で、私が今日20時迄仕事なのは何かの嫌がらせですかw
日頃の行いです(爆)
何か夜7時に帰宅する裏技はないのかね(ねえよ)

>……でもそれをさせないのが横浜の『したたかさ』であり、
>『いやらしさ(褒め言葉)』なんだよなぁ。
したたかに闘うのは岡ちゃんがFマリに持ち込んだもの。
今後の課題は、したたかさを失わないで、サッカーの質を上げること。
日頃ヨソ様から「Fマリのサッカーはつまらん」と言われつづけているのは、本人たちはもとより、日産全盛期を知る私としては我慢がならないところです。
今年はケガ人とハードスケジュールで挫折しましたが、アジア制覇のためにも、少々のケガ人ではびくともしない、ハイレベルのサッカーを構築して欲しい。
by mitsuboshi03 | 2004-12-04 21:45 | スポーツ | Comments(4)

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