浮いたり沈んだり

先崎八段はおもしろい。
先日も最強の駒落ちを取り上げたのだが、また買ってしまった。

『先崎学の浮いたり沈んだり』(文春文庫)

今回は週刊文春に掲載されたエッセイをまとめたもの。
基本的には将棋の話題なのだが、棋士の生きざまとか、ふと考えたことなんかを赤裸々に書いている。そのぶっちゃけなネタたるや、自分が将棋に負けたときの想いとか、よそに出す原稿を文春でも使おうかと邪悪に企むとか。
もうちょっと隠しましょうよ(爆)と思わぬこともないわけではないのだが、ゲラゲラ笑ってしまっては私の負け。脱帽。

この人の文章の面白さは、数多くの引き出しから笑えるネタを惜しみなく提供するサービス精神だけでなく、おちゃらけた文章の中にも、真摯な勝負師としての筋が一本通っているところにあると思っている。その辺は泥沼流米長名誉棋聖の内弟子だな、と思う。真面目なところの描写についてはご本人も不本意と思われる(笑)ので、ここではあえて触れない。ぜひ買って読みましょう(笑)

今回の収録では、著者が順位戦A級から陥落するところで終わるという極めて味の悪いところで終わっている。順位戦のA級というと、普通の会社なら取締役くらいかと。一昔前のうはうは左うちわなほどではないが、今でも将棋界では、A級はひとつのステータスシンボルである。
で、今年先崎八段はA級のひとつ下のクラスのB1級で、A級昇格めざして戦っている。現在の順位はここを参照のこと
11月26日まで終わったところで、先崎八段は6勝3敗で昇格レースの3番手につけている。B1級では上位2名が昇格で、同星の場合は順位が上の棋士が優先される。順調に勝ちぬけば、現在2位につける阿部七段と最終節で激突するという大勝負を迎えることになる。
願わくば、またA級で先崎八段を見たいものである。

それにしても。
モノ書きが本職じゃないのに、副業でエッセイ書いて文春に載って文庫まで出て、おまけに本屋で平積みになってる、てのはもの凄いことだと思うのですが。
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Commented by hosokswa18272 at 2004-12-04 11:28 x
そういえば、最近また米長名誉棋聖がテレビに出てましたね。
突撃永世名人は最近見ないですけど。(爆)
Commented by mitsuboshi03 at 2004-12-04 21:54
こういうネタにもコメントいただけて、ありがたいっす。

米長名誉棋聖が出ていたのはNHK教育でやってた人間大学かと。
少し前には星野元阪神監督も出てましたね。
私も見ましたが、デキは良かったんじゃないかと。

突撃永世名人って、ヨネスケのことですかね?
ずいぶん安い永世名人のような(爆)
by mitsuboshi03 | 2004-12-03 09:41 | 将棋 | Comments(2)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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