将棋つめちゃいました(年末 順位戦特番)

やっと今年の仕事が終わりました。
というわけで、自分へのごほうびに買ってきたのは、熱血かるたバカ少女マンガ『ちはやふる』7巻。
あいかわらず熱くておもしろいです。
このマンガで一番惹かれるのはかなでたんのおっぱ力強いことば。
7巻では、

やりたいことを思いっきりやるためには
やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ

わかっちゃいるけど改めてそうはっきり言われると…orz
いかんいかん、前向きに前向きに。

おれたちの武器は
原田先生がいてくれることだ
がんばれと言わずがんばってくれてることだ

えーと、今回は将棋ネタです。
王将戦の挑戦者が久保棋王に、棋王戦の挑戦者が佐藤(康)九段に決まっておりますが、今回はそっちの話題じゃなくて、順位戦のここまでの星取りと今後の展望についてひとくさり。
初夏に開幕した順位戦も、年末までくると残すは最後の直線のみ(競馬風味)
昇級や名人挑戦といった前向きな目標に挑む者もいれば、降級争いにおびえる日々を送る者もいる。
弥生三月に、最後に笑い、泣くのは、誰か。

☆A級(名人挑戦権獲得 1名 降級 2名)

年末までに6戦が終了。残りは3戦。
まずは名人挑戦権争いから。
年末時点での候補者は以下の通りでつ。

 1. 谷川九段 5勝1敗 順位 7位
 2. 森内九段 4勝2敗 順位 3位
 3. 三浦八段 4勝2敗 順位 8位
 4. 高橋九段 4勝2敗 順位 9位

数字の上だけなら3敗陣にもチャンスがないわけではないですが、1・2敗組が4人もいれば、だれか一人は2敗まで残るだろうということで上の4人をチョイス。
第5戦の直接対決に勝利し、一時は先攻する谷川九段を逆転した森内九段でしたが、次の第6戦で郷田九段に敢えなく討ち取られて2番手に交代。第6戦に弟弟子の井上八段に勝利した谷川九段が再びトップに返り咲きました。以前にも書きましたが、世代交代の波がひたひたと押し寄せる中、谷川九段にとっては名人挑戦のラスト(に近い)チャンス。実現すれば史上初となる3度目の名人復位に向け、エンジン全開。
森内九段や三浦八段は近年の実績からすれば現在のポジションは順当と言えますが、「帰ってきた王者」高橋九段の健闘は称えてよいと思います。戦前どこでも予想された「降級候補」のレッテルを完全に払拭。先手番では矢倉、後手番では横歩取りというA級復帰の原動力がここでも猛威をふるっています。
さて、降級の方ですが…

 1.佐藤九段 0勝6敗 順位 2位
 2.藤井九段 1勝5敗 順位 6位
 3.井上八段 3勝3敗 順位10位
 4.木村八段 3勝3敗 順位 5位
 5.郷田九段 3勝3敗 順位 1位

勝敗だけで考えれば、ここでの0勝と1勝が生き残れるはずはないと即断するところですが、それが永世棋聖の佐藤九段と竜王3連覇の藤井九段となれば話は別…と言いたいとこなんですが、やっぱり事ここに至れば両者の残留には奇跡が必要。特に佐藤九段は、3連勝必須で、かつ3勝3敗組から3連敗する者が最低1人はいないとという厳しい状況。上にも書きましたが棋王戦で挑戦権を獲得するなど、他棋戦では普通に頑張っているのですが、こと順位戦では「ごらんのありさまだよ!!」な事態に。一昨年に3勝での残留を経験している佐藤九段ですが、果たして今年もその風が吹くでしょうか。

☆B級1組(昇級 2名 降級 2名)

年末までに9~10戦(メンバーが奇数のため抜け番あり)を消化し、残すは2~3戦。
昇級争いは久保棋王が8勝1敗と抜けだし、渡辺竜王が7勝2敗で単独2番手に。その次の3敗組には深浦王位、行方八段、松尾七段が続きます。
勝ち星で他を圧倒し、かつ棋王を獲得して一皮むけた感が強い久保棋王は当確と見ます。もう1枠も渡辺竜王で確実…と見たいのですが、深浦王位も実力からすればここでは敵なしで、しかも順位で渡辺竜王を上回っているだけに、行方八段、松尾七段を含めて予断を許さない状況と言えます。
降級争いは、ここまで2勝の堀口七段・阿部八段・杉本七段に、3勝の畠山(鎮)七段を含めたメンバーで争われると見ます。

☆B級2組(昇級 2名 降級点 4名 降級点2点で降級)

年末までに7戦を消化し、残すは3戦。ここから下のクラスは総当たりではなくなるため、組み合わせの運・不運があり。端から見る分にはそこがまた楽しみなのですが(おい)
昇級争いは、1敗で単独トップに立つ中村九段を、島九段・中田(宏)八段・阿久津七段・中川八段・野月七段の2敗勢が追う展開。ここ数年順位戦では好調をキープしている中村九段ですが、中盤まで昇級争いに絡んでも終盤に失速することが目立っていたのですが、今期こそB級1組に復帰できるでしょうか。2敗勢も27歳の阿久津七段を除けば3、40代の指し盛り世代が顔を揃えます。
一方の降級点争いですが、すでに1点持っている森九段・内藤九段・青野九段という(大)ベテラン組がここまで2勝5敗と危うい状況。厳しい冬に勝ち星を重ねられますかどうか。

☆C級1組(昇級 2名 降級点 6名 降級点2点で降級)

年末までに7~8戦を消化し、残すは2~3戦。
C級2組から上がってきた3人の新鋭がふるいにかけられる、と言われるこのC級1組。
そんな中、C級1組ふるいをものともせず、ここまで8戦全勝と勝ちっ放しで単独トップに立つのが昨年C級2組から上がってきたばかりの戸辺五段。あの渡辺竜王の研究仲間であり、すでに実力は知られた存在ではありますが、今年は各棋戦で絶好調。この順位戦でも猛威を振るっております。残る2戦を1勝1敗でも十分届きそうな気がしますが、ここで全勝して昇級することが今後の将棋人生を左右しかねない大きな分岐点となるだけに、油断大敵。
戸辺五段を追いかけるのが、飯島六段・塚田九段・宮田(敦)五段・小林(裕)六段・片上六段の6勝1敗勢。なにせ数が多いんで、昇級のためには、残る3戦を全て勝ち抜くことが必須条件。だがしかし、10勝1敗でも上がれないことがままあるのが、このクラスの恐ろしいところです。
降級点争いは、上位の3勝なら助かるか…といった状況。今のところ、1勝組が4名に、2勝組が6名、うち降級点持ちが3名、といったところです。

☆C級2組(昇級 3名 降級点 8名 降級点3点でフリークラス行き)

50人弱の大所帯から、たった3名しか上がれないC級2組。
制度に異論はありますが、文句が言えるのは上がった者だけ、というのが将棋界の厳しいところ。
年末までに7戦を消化し、残すは3戦。
昇級争いですが、今期は比較的候補者の絞られるのが早い印象。7戦全勝が豊島五段の1人のみ。1敗組も高崎四段と金井四段の2人のみ。いずれも将来を嘱望される俊英だけに、この3人が全勝してあっさり昇級してもぜんぜん不思議じゃありません。2敗組も4名と年末にしては少なめ。
一方の降級争いですが、有吉九段・大内九段・児玉七段といった大ベテラン勢の星が伸びないのがきになるところ。有吉九段・大内九段はC級2組から落ちれば即強制引退、児玉七段も58歳とフリークラス定年の60歳まであと2年なだけに似たような状況となります。有吉九段は昨年も負ければ引退という状況で、勝てば昇級だった高崎四段を投げ飛ばして残留を決めて話題をさらいましたが、今年もそういう展開に持ち込めるでしょうか。
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by mitsuboshi03 | 2009-12-30 17:53 | 将棋 | Comments(0)

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