本番はこれから(将棋 A級順位戦)

初雪の次が初氷で初霜柱ってのも変な順番ですが、霜柱はあってもおかしくない時期。
いよいよ冬将軍も近づいてきました。

というわけで、今回はこれからが旬のA級順位戦の話題から。
ここまでに全員が9戦のうち4戦を終えております。
ちょうど折り返し地点といったところかと。

まずは羽生名人への挑戦権争いをめぐる上位4人をピックアップ。

1)谷川九段 4-0 順位 7位
2)森内九段 3-1 順位 3位
3)高橋九段 3-1 順位 9位
4)井上八段 3-1 順位10位

ここまでが勝ち越し。ちなみに順位は去年の成績を元につけられたもので、同星の場合はこの順位が高い方が何かと得をします。ここが「順位戦」と呼ばれるゆえん。
まず堂々の開幕4連勝を上げたのは谷川九段。最近は降級争いに顔を出すことも多く、大棋士といえども寄る年波には勝てないのかと思われましたが、ここまで辛抱強い戦いぶりで勝ち星を重ねております。今後は渡辺竜王をはじめとする新世代が続々とA級にやってくるのは必至なだけに、今回が名人復位へのラストチャンスかもしれません。本人としても期するところ大でしょう。森内九段もそれは同じこと。トップの谷川九段とは1勝差で、しかも順位は3位と有利。こちらも虎視眈々と名人を狙います。
ちなみにこの2人、次戦で直接対決があります。先手はすでに森内九段と決まっております。
言うまでもなく、A級順位戦中盤戦の最大の山場となる一局。

ここまではまだ良いとして、その次が昇格組の高橋九段と井上八段とは!
高橋九段、井上八段共にA級経験の豊富な実力者でありますが、近年は精彩を欠いているだけに、「A級に上がっただけでも大健闘」という下馬評でもちきりでした。この両者が3勝1敗スタートというのを読み切った棋界通はおそらく皆無と思われます。
ここまで来たら、名人挑戦の色気も出てくるでしょうか?

景気のよい話のあとは、背筋の冷たい話を。
むしろこっちの方が面白い、という向きも多い降級争いはこうなっております。
下位2名がB級1組へ降級となりますので、一応そこで線を引いておきます。
今のところは全く意味なしですけど。

 5)郷田九段 2-2 順位 1位
 6)木村八段 2-2 順位 5位
 7)三浦八段 2-2 順位 8位
 8)丸山九段 1-3 順位 4位
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 9)佐藤九段 0-4 順位 2位 
10)藤井九段 0-4 順位 6位

2敗組は、残りを全勝で乗り切れば挑戦権争いに絡めなくもなくはないですが、まずは早く5勝して残留を確定させたいところ。順位1位の郷田九段であっても一応気にしなければなりません。
深刻なのは開幕4連敗組の佐藤九段、藤井九段。絶対安全圏の5勝を確保するには、もはや1つも落とせません。残り5戦を3勝2敗と勝ち越しても3勝6敗。順位2位の佐藤九段といえどもかな~り危険なラインと言わざるを得ません。この2人の中では、順位が比較的悪く、先手番を2番しか残していない藤井九段の方がしんどいです。いつもなら、昇格組の一人が負け越すんでまだ残る目もないわけじゃないのですが、今回は2人とも絶好調という異常気象。ここからA級残留できれば奇跡といって良いかと思いますが、さてどうなりますやら。

比較的年齢が高めな今期のA級順位戦。
勢いのある若手がいない分、ベテランが力を出しやすい状況のようですが、これからの冬場が肝心。
3月3日のひな祭りの日、「将棋界の一番長い日」に笑うのは、果たして、誰か。
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by mitsuboshi03 | 2009-11-04 21:33 | 将棋 | Comments(0)

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