ナンバーワンvsオンリーワン

復帰緒戦ということで、軽く棋界情報のおさらいから。

☆名人戦はじまたよー

今日から七番勝負の第1局がスタートした名人戦。
深浦王位とのフルセットの激戦の末に王将位を防衛したいまさら説明不要の「ナンバーワン」羽生永世名人に対しますは、流行を追わず己の信ずる道を貫き通す「漢の中の漢」郷田九段。なにせこのご時世でケータイもFAXもパソコンも使わないというんですから筋金入りのまさに「オンリーワン」。今日も昼食休憩を挟んで3時間26分にも及ぶ得意の長考を披露。ちなみにこれだけの長考をするのは、妥協を許さぬ棋風であると同時に、持ち時間が早めに切れて1分将棋が続くのを苦にしない強者の証明でもあります。
明日もネットやBS2での中継がありますので、環境のある方は、是非。
郷田九段を見るだけでも楽しめますよ~

☆最多対局、最多勝、そして棋王!

年度末が過ぎましたので、記録関係も一旦ここで締めに入ります。
まず最多勝(49勝)と稼げる棋士の証明(棋士の賞金は大ざっぱにいって1局いくらなので)である最多対局(73対局)の二冠に輝いたのは充実著しい久保棋王。捌く振り飛車党という一見保守本流でありながら、その捌き方があまりに常人離れしているがゆえに参考にしづらいという異能派棋士であります。
近年はタイトル挑戦に手がとどきながらも、ことごとく羽生にしてやられる(涙)という流れが続いておりましたが、決して屈することなく、棋王戦五番勝負では2連勝からの2連敗という悪い流れにも関わらずついに佐藤棋王から棋王位の奪取に成功。初タイトル獲得と共に、久々に関西へタイトルを持ち帰ることとなりました。
おめでとう。よく頑張りました。

それにしても。
これで森内・佐藤(康)の両雄が揃って無冠ということに。
数年前にはちょっと予測できなかった事態が現実になってしまいました。

☆帰ってきた「スーパーあつし君」

そして勝率.757(28勝9敗)で最高勝率をかっさらったのは「スーパーあつし君」こと宮田(敦)五段。
終盤、特にこと詰将棋を解くことに関しては人類最強(というか、人外)の名を欲しいままにする逸材。残念ながら身体が弱くて休場することが多々あり、同じ所司門下の渡辺竜王や松尾七段に先を越されておりましたが、これで実力の一端を証明したといえます。
また若島 正氏ら当代一流の詰将棋の巧たちの難問奇問計10題(だいたい20~30手詰めの中編と呼ばれる詰め将棋)を、わずか3時間(常人なら1問でも解ければ御の字)でバリバリ解いていく詰将棋選手権でもその実力を遺憾なく発揮。参加者中唯一の全問正解を達成しました。
ちなみに、里見倉敷藤花が男性棋士に混じって総合16位(女性1位)と健闘しております。

遅れてきた天才がこれからの主役になるのか、注目です。
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by mitsuboshi03 | 2009-04-09 21:38 | 将棋 | Comments(0)

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