今日は朝から家を掃除して、車にスタッドレスタイヤはめて、ついでに洗車とコーティングも済ませて。
よし、午前中で今日の仕事終わり!
あとはダラダラするでー。

さて今日も将棋ネタで。
先週終わった電王トーナメントの話しを中心にお送りします。

■第5回電王トーナメントについて

先週の土日に行われた第5回電王トーナメント。
今年もニコ生での生中継をガッツリ見させてもらいました。
今年も色々と話題がありましたが、色々とありすぎたのと、既報になっていることもあり、個人的に「これは!」という話題についていくつか触れていくことにします。

▲優勝は平成将棋合戦ぽんぽこ!

まずは優勝ソフトですが、先週の記事で私が一押ししていたponanzaではなく、「平成将棋合戦ぽんぽこ」ことtanuki-さんのソフトでした。
いつもタヌキの着ぐるみ姿で現れるため、ついついネタ枠扱いされがちなのではありますが、長年コンピュータ将棋で活躍を続けるスタープログラマーの一人であり、ここ数年はやねうら王の開発にも協力しております。
優勝の原動力、というとパッとは思いつかないのですが、最新のコンピュータ定跡とか、やねうら王やApery系の開発成果を上手く取り入れてまとめ上げた、という印象を受けます。

優勝決定後に見せた涙や、優勝インタビューでの「とったどー!」が強く印象に残っております。
おめでとうございました。

▲2位は伏兵、shotgun

一方2位ですが、初参加のshotgunがかっさらっていくという、まさかの結末に。
このソフト、最新のコンピュータ定跡を余さず叩き込み、かつ相手の考慮中に先読みを行うponder機能を5系統持たせるという、先攻逃げ切りに徹した構造をしております。
決勝戦のように、定跡や先読みが外されると目も当てられない結果となるのですが、今回はこの定跡や先読みがことごとく相手に刺さりまくり、あまたの強豪ソフトをスナイプするという脅威の狙撃手ぶりをいかんなく発揮することとなりました。

勝負に徹した作りには異論もあるかと思いますが、私は評価します。
それにしても、決勝戦がタヌキvsショットガンに決まった瞬間、

【悲報】タヌキ、撃たれる

という未来しか見えなかったのですが、見事に化かされちゃいましたねー。

▲王者ponanza、3位に沈む。そしてまさかの引退表明

そして王者ponanzaですが、たぬきさんに敗れ3位に。
それはまだいいとして、インタビューでまさかの引退を表明。
これまで長年にわたりコンピュータ将棋界の旗手として活躍を続けてきましたが、終止符が打たれることとなりました。

ひとまずはお疲れ様でした、の一言です。
長年にわたり、コンピュータ将棋をこんなにも豊かなものにしたのは、間違いなくponanzaの貢献が大きかったと思います。
他の世界での挑戦に期待します。

▲4位と5位をまとめて(読み太とQhapaq)

あとはまとめて、になっちゃいますが、読み太とQhapaqを。
しかも、安定の4位力を発揮した読み太さんはほとんど触れられないという(おい)

Qhapaqは強かったです。
惜しむらくは、振り駒に泣かされてことごとく後手番を引かされたこと。
せめて先手番が半分でもあれば、ひょっとすれば優勝の目すらあったかも。
今年は256手ルールなどルール解釈が話題となりましたが、この先手後手をどうコンピュータ将棋でハンデ付けするか、というのも長い目で見れば課題になるかもしれません。

でもまあ、この先手後手問題、人間の将棋界でも長年困っている課題なのですがw

うーむ、blogの調子が悪くて文章が書きにくい。
今回は一旦ここまでとさせてくだされ。


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# by mitsuboshi03 | 2017-11-19 13:38 | 将棋 | Comments(0)
紅葉真っ盛りのこの時期。
そろそろ冬支度のお時間。
車をスタッドレスタイヤにしたり、年賀状の準備に、忘年会への備え(おい)

さて今回も将棋ネタ。
今回も少し巻き加減でいきます。

■電王トーナメント 予選速報

まずはさっき終わったばかりの電王トーナメント予選の模様から。
コンピュータ将棋最高峰の賞金トーナメントですね。
今日は全8戦スイス式の予選が行われ、上位12ソフトが明日の決勝トーナメントへ駒を進めます。
まだ結果まで把握できていないんで、ざっくりと感想のみ。

・ponanzaはやはり強い。
 序盤には少し穴がある気がするが、中終盤のまくりは強烈。
 なんだかんだで、優勝に最も近い存在。

・そんな中、ponanzaの全勝を阻んだのが、ぽんぽここといつものたぬきさん。
 少しリードを保っていた終盤戦でponanzaにまくられたものの、最後の最後で一粘り。
 土壇場で「256手を指した時点で引き分け」ルールを適用して引き分けに成功。
 ponanzaには入玉宣言勝ちのチャンスがあったものの、逃して全勝をふいに。
 それにしても、この勝負は熱かった。

・優勝候補の一角と見られていたAperyとやねうら王、予選最終戦で鬼勝負。
 負けると予選突破が怪しくなる一戦をやねうら王が制す。
 それにしても、この強豪2ソフトが予選突破ギリギリとは。
 なんとも恐ろしい世界となったものです。

・新勢力も続々出てきているようで何より。
 この辺は書ければ記事にしたいです。

■加藤女王、女流王座復帰まであと1勝に迫る(女流王座五番勝負 第2局)

今度は女流の話題を。
加藤女王が里見女流王座(五冠)に挑戦している今期の女流王座五番勝負の第2局が本日行われ、加藤女王が勝って連勝スタートを決めました。
女流王座戦は五番勝負のため、奪取まであと1勝ということになります。
加藤女王にとって女流王座戦はタイトル4期を獲得している思い入れの強いタイトル戦。
相手は強敵里見女流五冠ですが、このままタイトル奪取となるでしょうか。

一方敗れた里見女流五冠。
こちらも心配ですが、何より深刻なのが並行して行われている三段リーグ。 
年齢制限ギリギリの中、結果を残せるかどうか。
今のところは2勝2敗の成績。
いつもの昇段ラインが4~5敗ということを考えると、実はかなり厳しい状況です。

※きょうの藤井聡太は、話題がないためお休みします。

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# by mitsuboshi03 | 2017-11-11 20:59 | 将棋 | Comments(0)
トラブル、トラブル、ルルルルル。
体調があまりよろしくないため、今日は超縮小更新しますです。

■渡辺竜王、1勝を返す(竜王戦七番勝負 第3局)

まずはついさっき終わったばかりの竜王戦第3局。
先手番の羽生棋聖が対渡辺竜王特効ありという裏芸の中飛車を選択。
そこから両者とも穴熊に囲う、戦前予想からすれば万馬券確定な展開に。
なお分かれは渡辺竜王がやや押し気味な展開が多かったようで、持ち時間でも差をつけた渡辺竜王が順当に押し切った、という将棋になりました。

渡辺竜王の調子が底を打ったか、というのはまだまだ予断を許さぬ状況ではありますが、兎にも角にも1勝を返したのは大きい。
昨年もこんな感じで竜王防衛に成功したわけですが、柳の下にどじょうは二匹おりますでしょうか。

さて第4局は渡辺竜王の先手番。
渡辺竜王からすれば伝家の宝刀である角換わりを目指したいところですが、ここまでの羽生棋聖がそこを避けているのが気になるところ。
あくまで角換わりを避けるのか、王者らしく今度は堂々と応じるのか。
来週の第4局が大変楽しみです。

■きょうの藤井聡太(順位戦で勝利。未だ全勝で昇級争いトップをキープ)

さてきょうの藤井聡太。
懸案だった高校進学問題を解決し、今週はC2順位戦を脇八段と戦います。
ここまで全勝ですが、ルーキー棋士の宿命として順位が悪いこともあり、1敗でもすると途端に昇級争いから脱落、というのが順位戦の厳しい定め。

さて肝心の将棋はどうなったかと言いますと、夕食休憩明けしばらくしてから脇八段が突然の投了で終局。
局面は藤井四段優勢だったとはいえ、何しろ順位戦だけに、持ち時間を1時間半も余しての投了というのは、今後の対局にも影響しかねません。
こういう負け方というのは、対戦相手は絶対にチェックしておりますので。

こうしてまたも勝利を積み重ねた藤井四段。
これでC2順位戦での全勝は増田四段と今泉四段を含め、早くも3名に絞られました。
とはいえ1敗勢もまだまだ数多く残っていることもあり、C1昇級への当確が出るのはまだまだ先になりそうです。

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# by mitsuboshi03 | 2017-11-05 18:14 | 将棋 | Comments(0)
森一門による大井競馬ネタのニコ生を見ながら書いてます。
大井も風が吹いて寒そうですね。
あ、番組の方はめっちゃ面白いです。
何しろ山崎八段がいちいち面白すぎる。
普通に馬券買うだけなのに、買い逃しとか、忘れてった馬券が当たってるとか、
なんでこんなに面白いんだw

さて今週も将棋ネタ。
今回は時間の都合でややあっさりめに。

■羽生挑戦者連勝スタート!渡辺竜王は未だ調子上がらず(竜王戦七番勝負 第2局)

まずは竜王戦から。
10/28、29に七番勝負の第2局が岩手県の大船渡市で行われ、羽生挑戦者が勝って連勝スタートという結果となりました。
二日ともニコ生中心にガッツリ見させてもらいましたが、中盤までは渡辺矢倉vs羽生雁木のねじり合いが見られたのですが、そこから第1局に続いて渡辺竜王が失速し、最後は持ち時間でも大差がつく展開となってしまいました。

とにかく渡辺竜王の調子が戻っていないのが不安材料。
ニコ生PVでも渡辺竜王本人が言っていた通り、コンピュータ将棋が切り拓いたスピード重視な現代将棋の流れについていけてない、という感じが。
今までの流れで行くのか、新しい流れに乗るのか。
渡辺竜王がどういう選択をするのかを含め、今後を見守りたいと思います。

一方羽生棋聖は、相変わらずの殺人的なスケジュールの中でも、いつも通りに最新型の将棋にきっちり適応してくるあたりは流石と言わざるを得ません。
ただ今回の七番勝負は羽生棋聖どうこうというより、渡辺竜王の調子が戻るかどうかというのが勝敗を大きく左右しそうな気がします。

■きょうの藤井聡太(今週は対局なし、高校進学を表明)

さてきょうの藤井聡太。
今週は、ついに、というか、やっと、というか、対局がありませんでした。
新四段ならこれが普通です。
月1~2回対局があるかどうか、ってのが普通ですからね。
今までが異常だったんです、マジでw

これだけでは何だなあ、と思っていたのですが、懸案となっていた高校進学問題をようやく決断したようで、附属中学からの高校編入をすることにしたんだそうです。
高校生活とプロトップレベルの対局を両立するというのはどんな大棋士でも苦しんできた道ですが、やはり今後の人生のためには大事ですからね。
大変でしょうが、頑張って欲しいものです。

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# by mitsuboshi03 | 2017-10-30 19:19 | 将棋 | Comments(0)
衆院選は台風と共にやってくる。
投票率は大幅に下がるでしょうが、結果はどうなるでしょうか。

さてblogの方は相変わらずの将棋ネタ。
いよいよ運命の竜王戦が始まりました。
今回は結構長くなりますので、その辺ご了承をば。

■羽生挑戦者、竜王奪取へ視界良好(竜王戦七番勝負 第1局)

まずは秋最大の将棋イベント、竜王戦七番勝負から。
羽生棋聖の永世七冠がかかる今回の七番勝負、その第1局が10月20、21日に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で行われました。
能楽堂ということで、いつもとは一味違う環境。
大都会の中にひっそりと雅な空間、いいですね。

さて将棋の方は相掛かりに。
第1局ということもあってか、まずは様子見といった戦法選択となりました。
相掛かりも持久戦あり急戦ありと幅の広い戦法ではあるのですが、羽生棋聖は35手目の▲1五歩から積極的に仕掛けていきます。
これに対し渡辺竜王も、1日目の封じ手ギリギリの場面で、3四から3五に引いた羽生棋聖の飛車の頭へ「戻ってこい」と△3四歩と叩く駆け引きを披露。
飛車で取る手が第一感なのですが、決断するにはその後の激しい変化を読み切らねばならず、封じ手の時間が迫る中で指すのは難しかろう、というのが渡辺竜王の水面下での読み。
封じ手周辺のテクニックに長ける渡辺竜王らしい技を見せてくれました。

さて羽生棋聖の封じ手▲2五飛から始まった2日目ですが、「あなたはあなた、私は私」とお互い我が道を行く激しい攻め合いに。
こういうところはどちらかが錯覚していることが多いのですが、結構バランスは取れていたようです。
しかし、66手目の△5五同銀で一気に羽生棋聖側に形勢が傾いた模様。
この二人の将棋にしては珍しく、急転直下で16時28分での早い決着となりました。

ここまで王位・王座の二冠を失った羽生棋聖ですが、この竜王戦にすべてを賭けてきたのか、積極的な指し回しが光り緒戦の勝利をものにしました。
勝負どころにきっちりと調子を合わせてくるあたりは流石第一人者といったところでしょうか。
一方心配なのが渡辺竜王。
春夏は奮わない年でも、たいていこの時期までには調子を戻してくるものなのですが、本局のようにポッキリ折れてしまうとなるとまだまだ本調子にはほど遠いのかなと。
本人もblogで語っておりましたが、第2局以降の巻き返しを期待しております。

それにしても、ニコ生での観戦は相変わらず楽しいです。
1日目は平日ということでタイムシフトでの観戦を強いられたのですが、すっかりおなじみとなった塚田パパと娘解説と思っていたら、まさかの塚田ママ(高群女流)への入れ替わり。
高群女流は久々に映像を拝見しましたが、娘さんとそっくりですねえ。相変わらずお美しい。
それから「反抗期から更年期へ」という秀逸なコメントを流した方、恐らく業界関係者と思われますので高群女流に油を絞られてきなさいw

なお2日目は休日だったので朝からがっつりと生観戦。
私のうかつなコメントに、解説の阿久津八段やアマ強豪と思われる方の容赦ないツッコミが飛ぶ状況に冷や汗をかく、といういつもの展開に(おい)
それにしても、恐ろしいながらも楽しい時代になったものです。

■新人王戦・加古川清流戦、決着

さて続いては若手棋士の登竜門である新人王戦と加古川清流戦の結果を。

まず新人王戦は、数々のスター棋士が優勝してきた伝統ある棋戦。
若手棋士参加棋戦としては賞金が比較的おいしいとか、主催があの赤旗とか(おい)、優勝経験者やタイトルホルダーが出れたり出れなかったりといった規定がコロコロ変わることでも知られる棋戦でもあります。
ちなみにこの棋戦の優勝者は新人王と呼ばれますが、将棋連盟からの年度表彰で選ばれる新人賞はこれとはまた別に選ばれます(2016年度は八代六段)

今年は前年優勝者の増田四段に、他棋戦でも絶好調の佐々木四段が挑む構図に。
しかし、「東の増田、西の藤井(聡太四段)」と並び表される実力者である増田四段の地力がやはり一枚上手だったようで、三番勝負を2連勝で制し、大会連覇を達成しました。

「矢倉は終わった」「(長手数すぎる)詰将棋は意味ないです」など、とかく発言がクローズアップされることの多い増田四段ですが、それも実力を認められている証拠。
今後はタイトル戦の挑戦争いなどでも活躍して欲しいものです。
また惜しくも敗れましたが、佐々木四段の充実ぶりも見事。
今後の活躍に期待します。

そして先ほど終わった加古川清流戦。
数年前から将棋の街として関西棋士のサポートを進めている兵庫県の加古川市が主催している棋戦で、主に関西の若手棋士が参加しております。
今年は昨年からの連覇を狙う井出四段に西田四段が三番勝負を挑む構図となり、2勝1敗でこの勝負を制した西田四段が初優勝を果たしました。

西田四段は今や一大勢力を築く森(信雄七段)門下。
25歳という年齢制限ギリギリでの四段昇段となりましたが、ここで一つ殻を破りました。
今度は一般棋戦での活躍に期待します。
また今回は敗れた井出四段でしたが、先日のニコ生での解説が見事でした。
アニメの話題で盛り上がりつつ、将棋の方もしっかり押さえるという、まさにニコ生解説にはうってつけの存在。
また解説やってほしいですねえ。

あ、ニコ生ばかり言ってますが、アベマの方も一応押さえてます。
アベマは一部のコメントが凶暴なので、コメントなしでの視聴をオススメ。
将棋プレミアムの方は、お金が結構かかるのでまだ踏み切れないでいます(涙)

■きょうの藤井聡太(王位戦予選でビッグコバを破る)

さてきょうの藤井聡太。
相変わらずデビュー2年めとは思えないハイペースで対局をこなす藤井四段。
今週も対局がつき、10月19日に王位戦予選で「ビッグコバ」こと小林裕士七段を下しております。

小林裕士七段が「ビッグコバ」と呼ばれるのは、185cm90kgほどという棋界屈指の巨体に加え、発言もビッグマウス、ということから、らしい。
とはいえその実力は確かで、かつ今年は好調をキープ。
叡王戦七段予選では、棋聖戦挑戦者の斎藤「さいたろう」七段を破り予選を突破。
また竜王戦では2組への昇級を果たしております。

こういう実力者を普通に倒してしまう新四段。
やっぱりモノが違うなー、と言わざるを得ません。
これで藤井四段は年度通算成績を37勝6敗、勝率を.860と上げてきました。
豊島八段などとの勝率一位争いもますます楽しみになってきております。

■豊島八段の強さに迫る?

先日、Gくんさんからのコメントで「いま瞬間風速では、だれが一番強いのですかね。」と聞かれました。
いつもなら少し困ることもあるこの手の話題。
しかし今なら迷わず豊島八段の名を上げます。

関西に豊島あり、と言われて久しい。
今や俊英揃いの関西若手棋士の中にあってもその実力は高く評価されており、いつタイトルを取ってもおかしくない、と言われております。
その強さは「序盤・中盤・終盤スキがない」というあまりにも有名になってしまったフレーズに集約されていますが、個人的には羽生棋聖から全体的に能力値を少しずつマイナスすると豊島八段になるのかな、というイメージ、でした。

しかし今年上半期の充実ぶりには目を見張るものがあります。
今年度の成績がここまで24勝4敗(勝率.857)
A級八段ということで相手はいずれもトップクラスという状況の中で、強烈な成績を上げております。
将棋の内容も、主に叡王戦での対局からですが、一撃で相手を仕留めるという内容で、特に叡王戦八段予選決勝で王位経験者の広瀬八段を赤子の手をひねるように下したのにはショックを受けました。

とはいえ、ここ一番で敗れているというのも事実。
王位戦では菅井現王位に敗れて挑戦権を逃し、竜王戦では阿久津八段に本戦出場最後の望みを絶たれ、銀河戦では準決勝で羽生棋聖に敗北。
また本人としても挑戦を狙っていたであろう棋王戦でも準々決勝で三浦九段に敗れております。
特に棋王戦は準決勝以降が2敗失格方式のトーナメントになるだけに、なんとも惜しいところでの敗戦となってしまいました。

こういう上位棋士で勝率が高い場合、本戦の準決勝あたりで負けているというケースがかなり多いです。
タイトル戦の番勝負ともなると、さすがに勝ったり負けたり、ということになりますので。
見た目の勝率は高いのですが、残念ながらタイトルや棋戦優勝に結びついていないので、成果としてはイマイチ、ということになってしまいますね。
昔だと木村九段あたりがこのパターンにハマってましたね(涙)
え、羽生棋聖はそれでも勝ってる?
あの人を基準にして物事を考えては、いけない(断言)

今の豊島八段にとって、必要なのは結果のみ。
とにかく一つでいいからタイトルが欲しい。
名人戦、王将戦、叡王戦あたりが候補になりますかね。
特に初代叡王が欲しい棋士は多いでしょうが、豊島八段も当然狙っていることでしょう。
もう一つ二つ、殻を破って欲しい棋士の一人であります。

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# by mitsuboshi03 | 2017-10-22 20:15 | 将棋 | Comments(0)
来週は地区の行事があるため、衆院選の期日前投票をしてきました。
初めてでしたが、思ってたよりずっと簡単に済んで助かりました。
あと、来週は残業確定です(涙)

先のことを憂いてばかりでも仕方がないので、とりあえずblog更新しましょう。
いつもの通り将棋ネタ。
秋も深まってきたせいか、話題も盛りだくさんになってきましたね。
とはいえ個々の内容も濃くなりがちなので、話題自体は少なめに。

■中村新王座誕生!羽生前王座は棋聖の一冠に後退(王座戦五番勝負 第4局)

さて最初は大きく報道されました王座戦から。
王座戦五番勝負の第4局は10月11日(水)に横浜ロイヤルパークホテルで行われ、80手で羽生王座を下した中村六段が王座を奪取することとなりました。

将棋の方ですが、角換わり模様の立ち上がりから先手の羽生王座がじっくりと腰掛け銀で挑もうとしたところを、後手の中村六段が早繰り銀で急襲。
羽生王座が初動の対応を誤ったこともあるのですが、中村六段の乾坤一擲の踏み込みが鋭く、比較的短手数での決着となりました。

さて三度目の正直で羽生王座を破った中村新王座。
イケメンで学業優秀、NHKでのニュースキャスター経験もありという異色のタイトルホルダーが誕生しました。
将来の将棋連盟会長待ったなし!の呼び声も高いですが、こういう天からいくつも才能を授かったような人に対して風当たりが厳しいのが将棋界の悪い所。
このまま真っ直ぐ伸びてくれるといいのですが、そのあたりがちと心配。
とはいえ、ひとまずは新しい王者の誕生を喜ぶこととしましょう。

一方、14年ぶりの一冠となってしまった羽生前王座。
前回は七冠達成直後の不調期だったわけですが、そこからは年間三冠から四冠が当たり前という生活を続けて今に至っております。
改めて偉大な男だなと思いますが、10月20日からいよいよ竜王戦七番勝負が始まるので、さっそくリベンジのチャンスが巡ってくることに。
もはや羽生ファンの悲願と言って良い永世七冠に向け、調子を上げられるでしょうか。

■きょうの藤井聡太(叡王戦本戦出場決定!C2順位戦でも全勝をキープ)

さて、きょうの藤井聡太。
まず前回の記事を書いてるさなかで行われておりました叡王戦ですが、まあこれがえらい熱戦となりまして。

まずは四段予選準決勝の対佐々木太地四段戦。
新人王戦でも決勝に歩を進めた実力者を相手にしたこともあり、一進一退の熱戦に。
そして終盤リードしたのは佐々木四段。
最後の着地が決まるかどうか、というところで佐々木四段は▲6四銀と打ち付ける。
これで勝負あったか、と思われたところで藤井聡太の豪腕一閃。
なんとなんと佐々木四段の王様を即詰めで仕留める、という驚異の逆転劇を披露しました。

ちなみに、▲6四銀のところを▲6四金としていれば即詰みはなく佐々木四段の勝ち。
秒読みの中、最後の最後まで罠を仕掛けていた藤井聡太、恐るべし!

そして同じ日の夜に行われた四段予選決勝。
相手は藤井四段の後に四段になった杉本四段。
もはや現代プロ棋士間では絶滅危惧種となった角道を止めるノーマル振り飛車の使い手で、藤井四段を下した実績を持つ三枚堂五段をこの日の午前中にノーマル三間飛車で仕留めております。
この決勝戦では、杉本四段が再びノーマル三間飛車を採用。
藤井四段はこれに対して居飛車急戦で迎え撃ちます。
これも大熱戦となりましたが、最後は藤井四段が競り勝ち、本戦出場を果たすこととなりました。

ノーマル振り飛車に対して居飛車急戦で戦う、というのはしばらく前までならそれなりに見かけたのですが、こちらも現代プロ棋士間では絶滅危惧種となっております。
何と言っても紙のように薄い舟囲いで、ノーマル振り飛車側の美濃囲いに立ち向かうというのがかなりの無理ゲー。
先攻して優位に立てるという利点はあるものの、現実的に勝つのは困難から不可能の間くらいかな、というのが学生時代に居飛車急戦を愛用していた私の印象です(涙)

普通なら勝つのはかなり厳しいというのに、藤井四段の居飛車急戦は実に見事でした。
手順に馬を引きつけての手堅い指し回し。
決め手となったのも、守りの要である金を守る▲7九香。
居飛車急戦で勝つには、実は上手に自陣に手を入れつつ攻める、という細やかな心遣いが必要なのですが、15歳でありながらこういう配慮がきちんとできている。
藤井聡太、恐るべし!(またか)

なお10月12日(木)に行われたC2順位戦でも、星野四段のノーマル振り飛車に対して居飛車急戦を採用した藤井四段が今度は順当に勝利しております。
今回はいずれも勝利した藤井四段ですが、菅井王位や久保九段といったトップ棋士の振り飛車を相手に、これが通用するとは流石に思えません。
藤井四段を相手にするのであれば、角換わりなんかで無難に戦おうとするよりは、ノーマル振り飛車はかなり有望かなと思います。
まあ藤井四段も厳しい相手であれば、恐らく最近流行している▲7九玉型の左美濃とかで戦うんでしょうけど。
舟囲いに比べて1手遅くなりますが、固さと囲いの伸展性には雲泥の差があります。
とはいえ、過信は禁物ですが。

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# by mitsuboshi03 | 2017-10-15 16:16 | 将棋 | Comments(3)
三連休だというのに色々忙しくて、気づいてみればもう終わり。
そんなもんですなあ(涙)

さて簡単ではありますがblogも更新しときます。

■羽生王座、1勝を返しカド番を凌ぐ(王座戦五番勝負 第3局)

まずはタイトル戦。
中村挑戦者の2連勝で王手をかけた王座戦五番勝負の第3局が10月3日に行われ、羽生王座が勝利して対戦成績を1勝2敗としました。
終盤までほぼ互角の流れ、というのは第1、2局と同じでしたが、大きく違っていたのは羽生王座の持ち時間。
この第3局では、羽生王座が終盤まで持ち時間を確保できました。
やはり40代後半ともなると1分将棋で要求される瞬発力を保つのは難しいので、持ち時間を確保できたのは大きかったんじゃないでしょうか。

さて次は10月11日に第4局が行われます。
後手番となる中村六段がどんな戦法選択をするかを楽しみにしておきます。

■きょうの藤井聡太(朝日杯、1次予選を突破する)

さてきょうの藤井聡太。
10月6日に朝日杯の1次予選決勝が行われ、宮本五段を下した藤井四段が二次予選進出を決めています。
そいでもって、今日の10月9日に叡王戦の四段予選が今現在進行中です。
こちらは来週取り上げますね。

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# by mitsuboshi03 | 2017-10-09 14:00 | 将棋 | Comments(0)
ど田舎在住のみつぼしですが、インターチェンジのそばに住んでいるせいかホームセンターみたいな店舗がどんどん増えてきて、たいていの買い物には不自由しなくなってきています。
がっつり買い物したいなら、県内大手のあそこ。
癒やされたいなら、ペットショップやガーデニングが充実しているあそこ。
近場で細々としたものを買いたければ、また別に2店舗。
あ、つい最近ドンキホーテができましたね。
ちなみに今日は癒やされたかったんで、ペットショップやガーデニングが充実しているとこへ行ってきましたw

さて今回も将棋ネタ。
秋にかけて棋戦が増えてくる時期ですが、今週は嵐の前の静けさ、といった感じでしょうか。

■一歩抜け出した豊島八段、その後は大混戦の予感(A級順位戦:途中経過)

男性プロの方は大きな対局がなかったので、ここでA級順位戦の途中経過を。
全10局のうち3~4局を消化した段階ということで、そろそろ明暗が分かれる頃になりますね。

まず名人挑戦者争いに一歩抜け出したと思われるのが、ここまで4戦全勝の豊島八段。
各棋戦スキなく万遍なく勝っている印象があり、将棋の内容からしてもここから大崩れするとはなかなか考えにくく、名人挑戦者争いの最有力候補という気がします。
第2戦で最大の強敵である羽生二冠を下しているというのも大きいですね。

一応唯一の1敗で豊島八段を追いかける深浦九段ですが、ここ数年の戦歴から見てもこの先勝ち星を重ねるとは考えにくく、その他の候補者がいずれも2敗以上ということもあり、名人挑戦者争いは豊島八段に当確ランプが灯った、かもしれません。
ただし次の第5戦で豊島八段-深浦九段の直接対決があるため、もしもここで深浦九段が勝てればにわかに形勢は混沌とするかもしれませんが、手番が豊島八段の先手ということもあり豊島八段の優位は動かないかなあ、という印象です。

さて降級争いの方ですが、残るメンバーはいずれも2敗か3敗で、全敗者はなし。
開幕3戦全敗だった行方八段が、直前の第4戦で羽生二冠を下しているのが大きいですね。
前期は降級が1名となった関係で、今期は降級が3名となることもあり、こちらの方は大混戦、という予感がします。
普通の年なら2勝や3勝組が落ちるのですが、今年は4勝しても順位の差で落ちることも十分考えられるだけに、まずは5勝を上げてから次の目標を目指す、ということになりそうです。

■久保九段、羽生二冠を下し銀河獲得(銀河戦決勝)

大きな対局がない、と書いてしまいましたが、そういやこれがありました。
囲碁・将棋チャンネル主催の銀河戦決勝が行われ、羽生二冠を下した久保九段が初の銀河位を獲得しています。
テレビ棋戦らしい持ち時間の短いスリル溢れる対局が魅力の銀河戦。
久保九段が早指し棋戦に強いという印象はあまりなかったのですが、それでもNHK杯や日本シリーズでの優勝経験もあるだけに、元々の実力からしても勝ってもおかしくはなかったですね。
認識を改めないと。
久保九段、おめでとうございます。

一方気になるのが決勝で敗れた羽生二冠。
結構負けが混んでるよなあと調べてみましたが、今期の通算成績がここまで17勝14敗。
対局数の多さは相変わらずですが、ここまで14敗は羽生二冠にしては負けすぎ、という印象が。
いつもだと年間で20敗くらいしかしない人なんですけどねえ。
心配です。

■きょうの藤井聡太(大熱戦の末に竹内四段を下す)

さてきょうの藤井聡太。
9月27日に棋聖戦の一次予選で竹内四段との一戦があり、大熱戦の末に勝利を上げています。
いつものように一撃で仕留める、という展開ではなかったようですが、それでも最後に勝利を収めたのは立派。
こういうことの積み重ねが次につながります。
7割8割勝つ棋士って、こういう苦しい対局をことごとく拾ってくるんですよねえ。

というわけで、これで藤井四段は今期の通算成績を32勝6敗としています。
勝ち星ではブッチギリでトップですが、勝率は.842ということで、ここまで20勝3敗の豊島八段(勝率.870)に続く同率2位(渡辺大夢五段が16勝3敗で同率)となっております。
それにしても、当たる相手がほぼトップクラスしか居ないのにこれだけ勝てる豊島八段は、ちょっとおかしいです(褒め言葉)

■絶好調伊藤沙恵女流二段、倉敷藤花にも挑戦(倉敷藤花 挑戦者決定戦)

最後は女流棋戦の動きを。
ここ数週間でどんどんタイトル挑戦者が出揃ってきていますが、今週は9月25日に倉敷藤花の挑戦者決定戦が行われ、甲斐女流五段を下した伊藤沙恵女流二段が挑戦者に名乗りを上げております。
この両者ともに奨励会経験者ということで、女流の上位争いは奨励会経験者や現役奨励会員を中心に回っているという印象をますます強く感じてきています。
とにかく強い相手と真剣勝負をしないと強くなれないですからね。
将棋が強くなるのに、これ以上の近道はありませんから。

さて最近絶好調の伊藤沙恵女流二段、今度は里見女流五冠とのタイトル戦になります。
加藤桃子女王との番勝負と並行してのタフな戦いとなりますが、ぜひともこの絶好のチャンスをモノにしてもらいたいところです。

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# by mitsuboshi03 | 2017-10-01 14:33 | 将棋 | Comments(0)
先週は地域の秋祭り関係で色々忙しく、blogも1回お休みということに。
心身共に消耗したので、今週は回復に専念。
あ、blogの方はいつもの将棋ネタを縮小更新ぎみに。

■中村挑戦者、羽生王座を土壇場まで追い詰める(王座戦五番勝負 第2局)

まずはタイトル戦の動向から。
王座戦五番勝負は9月19日(火)に第2局が行われ、中村挑戦者が羽生王座を下し、対戦成績を2勝0敗として初のタイトル奪取に王手をかけています。

対局自体は第1局同様、終盤までもつれる展開に。
最後はこちらも第1局同様に中村挑戦者が若さと体力で押し切る形となりましたが、最終盤まで羽生王座に決め手を与えなかった中村挑戦者の指し回しを褒めるべきかなと。
また、いくら羽生王座が年齢による衰えがあるとはいえ、最終盤で競り勝つには相当の終盤力が必要になりますからね。

さて羽生王座を土壇場まで追い詰めることには成功した中村挑戦者ですが、最後にもう1つ勝つのが難しいのが絶対王者の羽生王座。
注目の第3局は10月3日(火)に新潟県の「温泉御宿 龍言」で行われます。

■きょうの藤井聡太(順位戦と王座戦予選で各1勝を上げる)

さてきょうの藤井聡太。
先週順位戦で佐藤慎一五段に、今週王座戦予選で小林健二九段に勝利しています。
対小林健二九段戦はニコ動の中継を見たのですが、小林健二九段の角交換振り飛車に対して機敏に7筋の位取りでポイントを上げ、最後は鋭く切り込んで勝ち切るという強い指し回しを見せてくれました。

レベルの違う相手にはこういう戦い方ができる、ということなんでしょうね。
あとはトップクラスを相手にした場合の戦い方ということになるんでしょう。
なお来週は9月27日(水)に棋聖戦予選で竹内四段との対局が予定されております。

■加藤桃子女王、女流王座への挑戦権を得る(女流王座 挑戦者決定戦)

最後は女流棋戦の動きを。

9月11日(月)に女流王座戦の挑戦者決定戦が行われ、香川女流三段を下した加藤桃子女王が里見女流王座への挑戦権を獲得しております。
香川女流三段も昨年の女流王将戦以来のタイトル挑戦に燃えていたでしょうが、やはり現役奨励会員の加藤桃子女王の実力が一枚上手だったようです。

加藤桃子女王が名を上げた思い出のタイトル戦となる女流王座戦で、再び活躍することができるでしょうか。
注目の第1局は10月26日(木)に高知市で行われます。


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# by mitsuboshi03 | 2017-09-24 11:26 | 将棋 | Comments(0)
ある日のこと。

竜王挑戦を決めた私が関係者による内々の宴席に招かれ、先に座っていた香川女流に「お前こっち来い」と促されて席に座ることに。
たまたま対面した丸山九段に、開口一番「丸山先生も竜王戦では今ひとつですねえ」などとナチュラルに暴言を吐いて相手を苦笑させながら宴の始まりを待つ。

という夢を見ました(夢オチ、ダメ、ぜったい)

それにしても。
いくら夢とはいえ、去年を含め3度の竜王挑戦者になっている丸山先生に向かって今ひとつってことはなかろうよ。
もう少しリアリティってものをなあ(ツッコミどころそこかよ)
丸山先生、ごめんなさい。

こんな冒頭ですが、今回も将棋ネタ。
色々とネタの尽きない日々になってきましたので、またまた駆け足でお送りします。

■王座戦開幕。肝心の将棋は意外な結末に(王座戦五番勝負 第1局)

冒頭からして竜王戦から始めそうなものですが、しばし待たれい。
話には順序というものがあるんじゃ。

まずは9月5日(火)に仙台市で行われた王座戦五番勝負の第1局から。
王座戦というと夏のタイトル戦という意識が強いのですが、実は残暑というか初秋の時期にやるんですよね。
さて対局の方ですが、先手の中村挑戦者が角換わりを志向したところ、羽生王座がそれを拒否して「雁木でガンガンいこうぜ」と後手番ながら先攻してやや優位に立つ流れに。
それにしても毎度毎度思うのですが、羽生王座の引き出し広すぎぃ!

こうなれば後は羽生王座が逃さない、かと思われたのですが、局後の検討によると、どうやら羽生王座が仕上げのところで最善手を何度か逃したらしく、終盤は中村挑戦者の玉が盤面を右往左往する泥仕合の展開に。
そうはいってもこの展開で羽生王座が勝ちを逃すことはなかろうよ、と日頃の疲れもあってかここでニコ生での中継を打ち切った私。

まさかねえ、中村挑戦者の大逆転勝利とはねえ。

長年羽生王座を追っかけてきた私ですが、羽生王座がこういうグダグダの終盤戦を展開するってことは滅多になかっただけに、当の本人が一番ショックでしょうが、私にとってもショックの大きな一戦でした。
やっぱりねえ、40代も後半になると色々あるんですよ、色々と(経験談)

一方、中村挑戦者にとっては大きな一勝。
前回の対決でもフルセットまでもつれこんでいるだけに、次の第2局も勝って波に乗りたいところ。
今度は手番が後手になるので、戦法選択をどうするかが注目されます。
本命は二手目△8四歩から角換わりを受けて立つ、とでもしておきましょう。
第2局は、9月19日に大阪で行われます。

■羽生二冠、永世七冠への足掛かりを得る(竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局)

王座戦が終わるとすぐ、今度は9月8日(金)に竜王戦挑戦者決定三番勝負の第3局。
第一人者の宿命とはいえ、羽生二冠にとっては辛い流れです。

1勝1敗で迎えた運命の第3局で、めでたく先手番を引き当てたのは松尾八段。
一世一代の大勝負で選んだのは、第2局でも選んだ相掛かりからの横歩取らせ。
「この戦法にすべてを賭ける」という松尾八段の意気込みを感じさせる戦法選択でした。

横歩取りらしい派手な斬り合いが繰り広げながらも、一進一退の好勝負を展開。
どう結末がつくのかと思ってましたが、88手目に羽生二冠が△6九飛と王手を掛けた局面で、松尾八段が▲6八銀と銀を助けながら守るか、▲5八玉と金を助けながら飛車筋をかわすかの二択を迫られたところがクライマックスだったようです。
ここで松尾八段が▲6八銀と指してからはどうも勝ち目がなかった模様。
とはいえ、▲5八玉と正解を指していたとしてもきわどい変化が続くので、松尾八段を責める気にはさらさらなれません。
松尾八段が精一杯の抵抗を見せた好局だったと思います。

さて久々の竜王挑戦を決めた羽生二冠。
羽生二冠の強さの一つとして、「悪い流れを引きずらない」「一度殴られたら百倍返し」というのがあるのですが、今回もその強さを遺憾なく発揮した一局となりました。
これで王座防衛と竜王奪取を果たせば、夢のタイトル100期+永世七冠という空前絶後の大記録を達成することになります。
本人のみならず、熱烈な羽生ファンも待っている悲願達成ということになるのでしょうか。
また事情通というかひねくれたファンからすると、昨年の竜王戦にまつわる騒動で渡辺竜王に一杯食わされた因縁対決という見方もありますが(おい)

竜王戦七番勝負は、少し間が空いて10月20日(金)に開幕します。

■前期三段リーグ終了、新四段は2名に

今度は前期の三段リーグ。
プロ入りを賭けた骨肉の争いが展開される三段リーグですが、昨日の9月9日(土)に前期三段リーグの最終局が行われ、新四段が2名誕生することとなりました。

三段リーグは半年をかけてリーグ戦(全18戦、総当たりではない)が行われ、成績上位2名に加えて次点2回を獲得した者がプロ入りを果たすことになります(次点2回の場合はフリークラス行き、行かない選択肢もあり)
今回は次点2回を獲得した者が無く、成績上位の斎藤明日斗・古森悠太両三段が新四段の資格を得ることとなりました。
どちらも二十歳前後の新四段ということで、例年通りの展開になったかなと思います。

二人とも長く苦しい戦いを乗り切ったことに敬意を表します。
おめでとう。これからも頑張ってね。

なお活躍を期待される女性三段陣の結果ですが、序盤連勝して注目された西山朋佳三段は9勝9敗の五分。
また里見香奈三段は7勝11敗で負け越しの結果に。
それから里見香奈三段は年齢制限により、来年前期の三段リーグからは勝ち越さないと奨励会を退会することとなります。

なお、例年ですと四段昇格のためには少なくとも12勝6敗以上の成績が必要とされます。
実力同等以上を相手に、2勝1敗以上のペースで乗り切らないといけないのが辛いところ。
また、後からも続々と新たな三段が入ってくる。
厳しい世界です。

■きょうの藤井聡太(新人王戦で佐々木大地四段に敗れる)

さてきょうの藤井聡太。
今週は9月7日(木)に新人王戦の準々決勝で佐々木大地四段との対戦があり、残念ながら敗れました。
佐々木大地四段は、先程の三段リーグの記事で取り上げた「次点2回獲得によるフリークラス行き」を選択して棋士になった数少ない事例の一人です。
とはいえ実力は確かで、今年の2月に優秀な成績を上げたことによりC級2組への昇級を果たすスピード記録を達成しております。
今後も藤井四段と当たる機会は多いと思われる棋士の一人ですね。

なんとかこの新人王戦で棋戦優勝童貞を捨てて欲しかったのですが、今期はそれは果たせないこととなってしまいました。
まあ、普通の棋士はこんなもんです。
今まで勝ちすぎてたんです。
ここらでじっくり腰を据えて、将棋の実力をつけてもらいたいものです。

次回の対局は9月14日(木)。
順位戦で佐藤慎一五段との対局が予定されております。
ここまできたら、とにかく順位戦だけは星を落とさない勢いでいってもらいたいところ。

■伊藤沙恵女流二段、女流王将への挑戦権を得る

最後に女流の話題を。
女流王将戦の挑戦権決定戦が行われ、加藤桃子女王に勝った伊藤沙恵女流二段が女流王将への挑戦権を獲得しております。

奨励会の在籍経験がある伊藤沙恵女流二段ですが、ここ最近の活躍ぶりにはすさまじいものがありますね。
とにかくこういう勢いのあるうちにタイトルの1つや2つは獲っておきたいところ。
とはいえ相手は女流第一人者の里見香奈女流五冠。
厳しい相手ではありますが、とにかく勝たないことには先に進めません。

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# by mitsuboshi03 | 2017-09-10 15:26 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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