明日は某ワークス恒例の新年会。
毎年これが楽しみで一年生きているようなもんです。
東京へ行く準備をしている今が一番楽しい時かも(おい)

さて今回は将棋ネタ。
年始が終わると、とたんにバタバタと対局が進む将棋界。
話題満載のため、あっさり風味でお送りします。

■トヨンザ炸裂、久保王将相手に緒戦を制す(王将戦七番勝負 第1局)

まずは冬のタイトル戦の代表格である王将戦の七番勝負から。
1月7・8日に静岡県の掛川城で第1局が行われ、豊島八段が久保王将を下しております。

戦型は私の予想を裏切り、まさかの相振り飛車。
年末に同じ相手で行われた、A級順位戦の手順をほぼなぞることになりました。
A級順位戦では先手の久保王将の端攻めが先に入って勝ちを収めたのですが、本局では端攻めをせずに後手向かい飛車の飛車先を受けた構想がまずく、豊島八段がほとんど持ち時間を使わずに圧勝、ということとなりました。

豊島八段は、本局のように一旦事前の研究が嵌まりさえすれば、誰であろうと一気に仕留めるだけの実力はあるのですが、あてが外れたときの指し回しには特にトップレベル相手にはまだまだ、といった印象。
形勢が五分以下の将棋をいかに拾えるかが、王将奪取の鍵になるんじゃないかと思います。
序盤巧者の久保王将を相手に、残り3局をすべて作戦勝ち、というのは流石に虫が良すぎるんじゃないかと。

久保王将も本局では敗れはしましたが、ここまであっさりやられると、逆に後に残らないもの。
開き直って次局以降を戦っていくものと思います。
第2局は、1月27・28日に佐賀県で行われます。
土日対局で見やすい環境なのですが、中継はちょっとお高い将棋プレミアムのみ。
ぐぬぬ。
おとなしく棋譜中継での観戦となりそうです。

■佳境を迎えるA級順位戦と叡王戦

さて今度は春のタイトル戦のお話。
名人への挑戦権を争うA級順位戦と、新たに春のタイトル戦として加わった叡王戦本戦が佳境を迎えつつあります。

まずA級順位戦の方ですが、開幕5連勝でこのまま突っ走るかと思えた豊島八段が、残念ながら連敗を喫して挑戦権争いの2番手に後退。
変わって同星ながら久保王将が首位に躍り出ましたが、現在対局中の対稲葉八段戦の結果次第では再び豊島八段が優位に立ちそう。
今のところ、「パンツを脱いだ」桂馬のない穴熊に組まされた久保王将がひと目辛そうな局面ではあるのですが、さて。

一方降級争いですが、まず冷たい立場なのが行方八段と屋敷九段の2勝5敗勢。
自力残留のためには、残り3局を全勝で乗り切る必要があると思われます。
そして今年は降級枠が3枠になるため、広瀬八段・深浦九段・三浦九段の3勝4敗勢も首筋が冷たい立場。
三浦九段は順位が悪いため、残り3局を2勝1敗で乗り切ったとしても、順位の差で貧乏クジを引く可能性すらある厳しい状況。
あと、こういう降級残り1枠の争いでことごとく貧乏クジを引き続けてきた実績豊富な深浦九段も危なそうな印象。
まずは1月17日に両者の直接対決があるので、そこが大一番となることでしょう。

そして叡王戦。
昨日の1月11日に行われた対高見五段戦で渡辺棋王が敗れたことにより、遂にタイトルホルダーが全滅。
とはいえ、佐藤「会長」九段・丸山九段・行方八段と脂っこいメンツはまだまだ残っており、なおかつ高見五段・金井六段・小林「デカコバ」七段といった一発を狙うメンツも控えております。
この中から誰が初の叡王位を獲得できるのか。
ニコニコ動画の生中継をこれからも追いかけていきたいと思います。
叡王戦本戦は午後3時開始の持ち時間3時間制ということで、仕事帰りのサラリーマンが夜戦をじっくり堪能できるというのがいいですね。

■きょうの藤井聡太(王位戦予選で大橋四段に敗退、竜王戦予選は快勝)

さて最後にきょうの藤井聡太を。
年明け最初の対局は王位戦予選での対大橋四段でしたが、残念ながら敗退となりました。
この大橋四段、プロ入りはそれほど早くはなかったのですが、今年度の成績がここまで35勝10敗、勝率.778と藤井四段にも匹敵するほどの好成績を上げております。
まだまだ上位棋士との対局がつくのはこれからですが、この先が楽しみな棋士がまた一人増えたかもしれませんね。

続いて竜王戦予選(正しくはランキング戦)は中田「コーヤン」七段相手に穴熊で快勝。
前回は怒涛の29連勝の合間に見事本戦入りを果たしましたが、今回も本戦入りを果たすことができるでしょうか。

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# by mitsuboshi03 | 2018-01-12 21:15 | 将棋 | Comments(0)
娘が塗ったプリキュアの塗り絵の出来が良かったのとことで、みんなに見て欲しい、とトイレの扉内側に張られることに。
というわけで、プリキュアに見られがら用を足すハメになることに。

小学1年生で羞恥プレイですか我が娘よ。
今更ながら、娘の教育はこれで良かったのかと思う次第(なお教育方針は嫁に丸投げな模様)

さて今回。
年始ということで大きな将棋ネタがない(王将戦第1局が大絶賛対局中ですがw)ため、久々に映画館へ足を運んできたときの話を。

ふと目についた、地元新聞の映画欄。
上映中の映画の中に、Fate/stay night [Heaven's Feel] 第1章のアンコール放映があるのに気づく。
これも何かの縁だ、見に行くか。
と、久々に車で諏訪湖を半周し、映画館へ足を運ぶのであった。

『Fate/stay night』ゲーム本編の『Heaven's Feel』ルート(通称桜ルート)
セイバールート・凜ルートを経て、いよいよゲーム本編のクライマックス、というルートなのですが。
これが、まあ、なんというか、イマイチという出来で。
それも、よりにもよって私一押しの桜ちゃんのルートにしてこの仕打ちかよ、というわけで。

型月サイドからは、
「仕方なかったんや。本来はイリヤルートがあるはずで、それがラストになるところを、大人の事情(意味深)で大陸カットを余儀なくされて、仕方なく桜ルートにまとめてぶちこまざるを得なかったんや。
桜ファンの方々、かんにんな。」(意訳)
という弁明を受け、一応理解はしたのですが、納得はしなかったわけで。

「邪魔をするな、ヤツら(型月)を討たせろ!」

などと当時の私は脳内で口走っていた模様。

それが、なんとなんとこの年にもなってまさかの映画化、しかも三部作とのこと。
流石は今やFGOでソニーの株価をも左右する型月様。
絶好調ですなあ。

それはそれとして。
これだけの舞台を用意できたのだ。
ここでしくじったら今度こそ承知しないぞ。
さあ、伏せている切り札を見せてみろ。
ハリー!ハリー!ハリー!

受付でしばし上映時間を待った後、前目中央あたりの席にどっかと陣取り、上映を待つ。
延々と他の映画の予告編を見せられるかと思いきや、すぐに終わって拍子抜け。

さて上映開始。
未見な方もおいでと思われるのでネタバレは避けますが、「これは第2部も見なければならないな」という出来ではありました。
第1章、という割にはサクサク話が進みますし。
戦闘アクションもガンガン動きまくりで楽しいし。
あと、桜ちゃんは可愛い(重要)

あーそれから、割りと重要そうなシーンがあっさり説明も無く進んでいくことが多々ありますので、Fate道有段者の方、できればゲーム本編で私のように悔し涙を流した方にオススメ致します…ってそういう人はもう見てますよねこの映画。
例えばFGOなんぞを軽く触って、型月の映画だから見に行こう、などという方にとっては、消化不良で終わる可能性が大かと。

なお上映後に辺りを見回したところ、半分ほど埋まっていた席の大半は後ろの方に固まっており、私のそばに居たのは斜め前方にいた男性1人のみ。
あれですか。
そんなあかんオーラ出してましたか私。
寄らば斬るぞ、みたいな。
悪いことしたかな、てへ(おい)

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# by mitsuboshi03 | 2018-01-08 11:21 | マンガ・アニメ | Comments(1)
明けましておめでとうございます。
本年も当blogをよろしくお願いします。

さて今回は、将棋ネタもないことですし、最後は悲しいシーズンオフを迎えることとなった、我が横浜F・マリノスのシーズン展望をしてみたいと思います。

予選リーグをギリギリ突破できなかったルヴァン杯。
最後までACL圏内を争いながら、ギリギリ圏外の5位に終わったリーグ戦。
そして、昨日惜しくもC大阪に敗れ準優勝に終わった天皇杯。
怪我人の多さも加味すればよくやった、と言ってよい成績とは思いますが。

残念ながら、何の、成果も、得られませんでした!

ことには変わりません(涙)
箱根駅伝じゃないですが、あのときあと1点取れていれば、とか、あと1cm間合いを詰めていれば、といったことの積み重ねがこうした悲劇を産んだのかと。
そもそもケガ人が多いというのも、途中でフィジカルコーチが離脱したりとか、貧弱と指摘されて久しいクラブハウスなどの環境面も大きく影響しているでしょうし。
ここは早急に手を入れて欲しいところですね。

さてまず監督ですが、3年間チームを率いたモンバエルツ監督が退任となり、新たに前オーストラリア代表監督のポステコグルー監督を招聘することに。
オーストラリア代表では繋ぐサッカーを志向していた監督さんと聞いておりますが、オーストラリア代表にも増してボールポゼッションには自信のない選手の多いウチのチームで、どのような手腕を発揮できるのかは正直未知数ではあります。
ここは、マンチェスター・シティから送り込まれたフロント陣の見立てが確かであることを、ただただ祈るばかり。
あとフィジカルコーチを含めたコーチ陣も、オーストラリアから何名か連れてくるようです。

なおオーストラリア代表では3バックを採用しておりましたが、本人曰くその辺は特にこだわりはないとのこと。
となると、現状のメンバーから考えると、フォーメーションは現状からあまりいじらず4-5-1、あるいは4-4-2(または4-4-1-1)にするのが妥当かな、と思います。
個人的には4-4-2を推奨したいなと。
理由については、FWとトップ下の選手解説で詳しく述べたいと思います。

まず昨年大鉈が振るわれたGK(ゴールキーパー)陣。
昨年は主軸として大活躍した飯倉ですが、1対1などのシュートストップはいいとして、ハイボールやミドルシュートには脆さを見せる一面もあり、Jリーグ全体では良いGKとは言えますが、リーグ制覇、少なくともACL出場や天皇杯かルヴァン杯は狙いたいチームのGKとしてはやや不安の残るところ。

思い切って外国人GKを入れる手もあるかと思いますが、他ポジションの状況からするとそんな贅沢は言っていられないようです。
今のところは飯倉でしのぎつつ、若手の杉本や原田の成長を待つといった状況が続きそう。

さて実は問題のCB(センターバック)陣。
かつては中澤・栗原の日本代表クラスを擁するチームの強みでしたが、両者とも特にスピード面での衰えが著しく、そのためズルズルとディフェンスラインが下がりシュート撃たれ放題、という羽目に陥りました。

その中澤も今年限りでの引退を表明していることから、個人的には心を鬼にして、ここに新外国人を入れてデゲネクと組ませる、というのが理想形。
補強候補だった岩波(元神戸)が浦和へ移籍したこともあり、即効性を求めるならこの手しかないかな、と思っております。

あと新井が名古屋へ去り、パクも移籍が濃厚とのこと。
ユースから西山、鹿児島高校界を代表するCBの生駒が新たに加入しますが、まずは主にカップ戦などでじっくり育てる必要があるでしょうね。
それでも、有望な若手CBを取ってくれたのはいい動きだったと思います。

そして特にケガに悩まされた左右のSB(サイドバック)陣。
一人復帰したと思えばまた一人ケガ、ということが続き、中々ベストメンバーを組めませんでした。
左の山中・下平、右の松原に両SBをこなせる金井が揃えば、特段問題のない布陣。
レンタル移籍で経験を積んだ高野も居ることですし、他ポジションのことを思えば、こちらも補強する余地はないでしょうね。

そして今やサッカーで重要ポジションと言われるBO(ボランチ)陣。
出遅れたとはいえ、昨年移籍してきた扇原が機能したのは大きい。
とはいえ天皇杯決勝でもケガで欠場と常時出場が難しい選手であることも確か。
この扇原に、運動量や守備力に定評のある喜田を組ませるのが去年のファーストオプションでしたが、監督が変わってどうなるか。
監督の考え方次第で必要な選手が大きく変わるだけに、序列も変わってくるかもしれません。

他には、守備重視で衰えが始まりつつある中町、トップ下から降りてくる天野や山田(ユース2種登録で出場経験あり、今期より昇格)。
またCBの西山も元々ここをやってたとのこと。

ちなみに若手の中島は契約満了による退団が決定。
監督が特に望めば補強がありえなくはないですが、人数的には多すぎるかな。

そして昨年のチームのストロングポイントであった左右のSH(サイドハーフ)
自陣深くで奪ったボールを斎藤・マルティノスの両翼へ大きく展開してのドリブル突破、というのがハマれば得点ガッポガッポ、というのが昨年の売りでしたが、まず斎藤がケガにより長期離脱(復帰は今年後半を予定)、そしてマルティノスが浦和への移籍が濃厚、とのこと。

とりあえず柏の大津を獲得する意向のようですが、外国帰りとはいえ過度の期待は禁物。
でも、こういうパターンで扇原みたいに当たることが最近多いので、ついつい期待しちゃうんですよねえ。

あとマルティノスが本当に移籍するのであれば、マンチェスター・シティ・グループ(以下CFC)の情報網をフル活用して新外国人を補強する必要があるでしょう。
むしろこれによって、マルティノスよりいい選手が入ってくる可能性も期待できなくもなかったり。
安心と信頼のCFCガチャ、今回も期待してます(おい)

続くのは、年代別代表入りした遠藤。
とはいえ、優勝チームのレギュラーとしては、もう一枚も二枚も成長が必要。
あとはトップ下が主戦場な前田に、昨年新加入の吉尾とイッペイ・シノヅカ(日本国籍)、そしてユースから昇格した掘、といった面々。
個人的には、天野をここに回す手もあるのかなと。

さて懸案のトップ下。
当初は新加入のバブンスキーが務めましたが、ズルズルと下がり続けるディフェンスラインとの相性が最悪で守備が崩壊。
守備もこなせる天野がレギュラーになってようやく少しは安定した、という印象が。
とはいえこの天野もプレーに軽さが見られがちな選手であり、セットプレーという大きな武器があるとはいえ、無理やりトップ下に据えるのもどうか、という意見も。

個人的には、あえてトップ下を置かずに2トップにするのをメインにし、相手によってはトップ下を置く4-5-1を使う、というのがよろしいんじゃないかと。
バブンスキーは、4番目の外国人選手(つまり控え)として使うか、高値が付けば売却、といった感じかなあ、と。
ただし、パスを繋ぐサッカーをやりたい監督さんになったので、彼をメインで使う可能性もあり。
他には、ここが本職の前田に、ユース上がりの山田もここをこなせます。

さて最後に控えるFW(フォワード)陣。
新加入のウーゴ・ヴィエイラはチームにフィットするのが遅れましたが、何だかんだと二桁得点は残す活躍は見せてくれました。
ただし点を取る以外のことがからっきしで、そのため相手によっては「点を取ること以外のすべてのFW仕事をこなせる」伊藤を使うことも多かったです。
んでもって問題だったのが、どちらも適正は2トップであり、彼らを1トップを張らせていたのはやはり彼らの長所を消していたのではないかと。
個人的には、この2人で2トップを組ませた方が機能するんじゃないかなあ、と思ってます。
タイプも違うので相性バッチリですし、天皇杯準決勝では途中から彼らの2トップが機能して勝利を収めていることもありますし。

ただそうなると、FWの層はちょいと薄め。
今期高校界最強FWの町野がやってくるとはいえ、富樫がFC東京への移籍が濃厚。
あとはレンタル移籍で経験を積んだ仲川しかいない、という状況。
一応斎藤やマルティノス(残れば)に大津(入れば)もここをこなせますが、できれば1人くらいは選手を足しておきたいところ。
とはいえ、争奪戦の末に獲得できた町野には超期待しております。
私が2トップを推しているのは、実は彼の存在も大きかったりしますw

チームのフロント陣によれば、モンバエルツ監督によるチームを育てる段階から、ポステコグルー監督による勝つチームへとステップアップさせたい、とのこと。
その言葉が、早くも試される2018年シーズンとなりそうです。

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# by mitsuboshi03 | 2018-01-02 22:07 | 横浜F・マリノス選手評 | Comments(2)
ちょいと昔の話になりますが、『ベイビーステップ』、ひとまず終わっちゃいましたね。
ただの高校生だったエーちゃんのプロ生活をもっと見てみたかったのですが、作者としてはとりあえず描きたいことは描けた、ということなんでしょう。
お疲れ様でした。
次回作が全くの新作になるか、続編になるかはまだわかりませんが、楽しみにしております。

さて今年最後の投稿になりますが、今日も今日とて将棋ネタ。
年末にかけての話題をざっくりと。

■黒沢最強伝説終結。永瀬七段が棋王戦挑戦決定

まずは棋王戦の挑戦者決定戦から。
途中から2敗失格方式のトーナメントとなる棋王戦ですが、挑戦者決定戦では既報の通り、敗者復活戦から這い上がってきた黒沢五段が、勝者組の永瀬七段を下して12月27日の最終決戦まで持ち込むことに成功しました。

さてその最終決戦ですが、黒沢五段の先手中飛車から両者穴熊に組むという、両者とも「絶対に負けられない」という意志をひしひしと感じる戦型となりました。
中盤まではプロ間でも見解の分かれる互角の形勢だったようですが、永瀬七段が4三に居た守りの金を4四から5五、そして5六と進出して中央を制圧した構想がうまく、さらにこの突出する金の働きを助けるために△9二角と端角を打ったのがまた好手で、以下は永瀬七段が終盤を上手くまとめて勝利を収め、渡辺棋王への挑戦権を獲得しました。

永瀬七段のタイトル挑戦は、昨年の羽生棋聖への挑戦以来2回目となります。
今年は菅井王位・中村王座と同世代のタイトルホルダーが誕生していることもあり、本人にも期するものがあることでしょう。
「練習将棋なら毎日でも指せます」と豪語する、将棋界でも努力の量では指折りの棋士。
相手は強敵渡辺棋王ですが、健闘に期待します。

また渡辺棋王も、ここでむざむざと無冠に陥ることは避けたいはず。
竜王戦では調子が上がる前にやられてしまった印象ですので、棋王戦では始めからエンジン全開での好勝負を望みます。
ご本人のブログにあった、旅行先で「『棋王 渡辺 明』のサインを書いてむしろ失冠を実感しました」という言葉が印象に残っています。
まだまだ若いんですから、頑張ってくださいよ、ホントに。

■きょうの藤井聡太(王座戦1次予選で豊川七段を下す)

さてきょうの藤井聡太。
12月28日に王座戦1次予選で対豊川七段戦を戦い、先手番で順当に勝利を収めております。
まだデビュー2年目だというのに、この年の瀬でも対局がつくというのは、やはり並の棋士ではないですなあ。

先日深浦九段に敗れて初代叡王の道を絶たれてしまいましたので、これからは予選と順位戦でコツコツと勝ちを拾っていく日々が続きます。
デビューからの29連勝時には鋭い攻め味が魅力でしたが、ここ最近ではしぶとい受けや、ベタ読みしないと浮かびにくい手をよく指して勝っている印象を受けます。
確実に実力をつけている感じですね。
いい傾向だと思います。
来年もその調子で頑張って欲しいですね。

■今年の将棋界を振り返って

昨年の今頃は竜王戦問題で大いに揺れた将棋界でしたが、今年は前半に藤井四段のデビューからの29連勝、後半に羽生永世七冠の誕生と、いい意味でここ数十年以来の話題の多い年となりました。
他にも二人の新タイトルホルダーの誕生や、加藤九段・森九段・森(信)七段らの引退、そして大内九段の逝去といった話題が個人的には印象に残っております。

今年みたいな年は中々ないでしょうが、来年も将棋界にとって良い一年でありますように。

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# by mitsuboshi03 | 2017-12-31 07:42 | 将棋 | Comments(3)
ある日のこと。
病院での問診を待っている間、神の啓示を受けた。

「みつぼし…貴方の心に直接語りかけています…
 スマホを買うのです…
 いいですか…今すぐスマホを買うのです…」

まあ今の携帯も長い付き合いですし、今どきガラケーだと色々と困る場面も出てきて困ってはおりましたし、神の啓示を受けたのなら致し方ないよね、というわけでgoogle大先生に色々聞いてみたところ、結局この機種に決めました。


1年落ちながら、そこそこのメーカーのフラッグシップ機がタダ同然で叩き売られているとあっては、お買い得なのではと。
そもそも、電話とメールくらいしか使う気ありませんし(おい)
あと、スマホ辞典さんのサイトの記事が非常に秀逸だったというのも大きかったです。


「本当に価格とのバランスが良い意味で壊れている格安機です。」
のコメントがキレ味バツグンで。

「もしこの記事が嘘っぱちだったらどうするんでえ?」
「笑ってごまかすさぁ!」(コブラ風味)

もう少しお金を足せば、iphone SEという選択肢もあったようですが、以前の職場でアップルに深い深い傷を負っている身としては、生理的に受け付けませんでした(おい)
あそこ、マジでえげつないんだもん…(以下略)

使い始めて1週間ちょいですが、まあまあ順調に使っております。
それにしても、スマホは使い方を色々と調べないと使えないのが辛いですな。
商品としては明らかにガラケーの方が優れてるんだけどなあ。
これくらいの機能を積んだ超低価格機なんての、どっかで作らないかしらん。
 ・電話
 ・メール
 ・LINE
 ・メモ帳
 ・カレンダー(兼スケジュール帳)
 ・おサイフケータイ
 ・カメラ2つ(自撮り対策)

あ、そうそう。
LINEも一応本名(ローマ字)で登録してます。
東ムラカム様は捕捉できましたが、ワークスLINEは未だ発見できず。
まあ、新年会のときにでも入れてもらいますか。

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# by mitsuboshi03 | 2017-12-27 21:07 | 日常 | Comments(2)
子供を遠くの小学校に通わせている関係で、毎朝6時過ぎに子供を起こし、着替えさせて朝ごはんを食べさせ、6時45分には嫁にバス停まで車で送ってもらうことにしております。
当然ながらこの時期だと、夜明け前にこれをこなさなければならず、起きるのもさることながら、とにかく朝ごはんを食べさせるのが難しい。

というわけで、私が一計を案じて、起き抜けに娘と二人でストレッチと体操をすることにしました。
ビートたけしの番組でイチローがやっていると言っていたストレッチの一部と、妹が寝ながらやってる体操を組み合わせてやってます。
体操をして、神棚に手を合わせた後、カレンダーにマジックで○をつけるのが娘にとっては楽しいようでなにより。
本来の目的である、朝ごはんもきちんと食べられるようになってホッとしております。
まだ始めて数日ですが、とにかく続けていきたいですね。

さて今回は「きょうの藤井聡太」の特別編として、昨日の12月23日に行われた、叡王戦本戦1回戦での対深浦九段戦について、ちょろっと書いてみることにします。
詳しい棋譜解析なんかは他でやっていると思うので、ちょっと別の角度からこの将棋について書いてみることにしますね。
なお、この後に書かれていることはあくまで私の仮説であり、真実であるとは限らないことは最初に述べておきます。
あと、この対局の棋譜は叡王戦公式サイトにありますので、よろしければそちらも一緒に見ながらこの記事を読んでいただけると、より分かりやすいかと思います。

深浦九段。
王位を3期獲得し、今なお順位戦A級で活躍を続ける超一流棋士である。
彼の将棋の本質は、何と言っても粘りと根性。
粘りと根性、と書いて深浦将棋と読む、と言っていいくらいのものである。
粘りと根性を出すには気力体力の充実が不可欠で、40代後半にもなってこれをやり続けるのは大変難しいのだが、未だにこれをやり続けているという稀有な棋士である。
また強豪棋士相手になればなるほど実力を発揮するのも特徴の一つで、あの羽生永世七冠相手にもそこそこの成果を上げているという数少ない棋士の一人でもある。
この叡王戦でも九段戦予選決勝で、羽生ファンの期待を裏切る勝利を収めて本戦入りを果たしている。

さて今回の対局の話に移ることにしよう。
将棋には二つの勝ち方がある。
盤面だけで勝負をつけるパターンと、相手の心をへし折って、悪手を指させて勝つパターンである。
現役A級棋士である深浦九段でも、盤面だけで藤井四段に勝つのは困難である。
対局前からそれを悟っていた深浦九段は、はなっから藤井四段の心をへし折ることに徹することにした。

まず序盤。
振り駒で後手番を引いた深浦九段は、最近得意にしている雁木ではなく、△3二金~△6二銀~△7四歩の形を選択する。
こうすると本譜の通り、序盤早々から先手に▲2四歩から飛車先を交換され、▲7四飛と1歩得を許す展開となるのだが、その分△7三銀から△6四銀と銀を早めに中央に繰り出して盤面を制圧することができ、おまけに先手は飛車しか動いていない上にその飛車の動きも制限できる、というのが後手の主張で、特に若手棋士の間では水面下で盛んに研究されている戦法とのことである。
まだ定跡が整備されていないこともあり、力戦調の将棋になるというのも魅力の一つで、この戦法自体は知っていても、まさか自分にぶつけてくるとは思わなかったであろう藤井四段へ、まずは軽くジャブを繰り出した格好となった。

こういう力戦調の将棋となると、王様の囲いが薄くなることもあり、序盤からどうしても時間も神経も使う将棋となる。
局面自体はジリジリと藤井四段がリードを広げていたものの、消費時間は藤井四段の方が1時間ほど多いという展開のまま終盤を迎えていく。

さて終盤戦。
深浦九段の飛車と角と金1枚は盤面の左上に押し込められた格好。
飛車と角と金1枚落として藤井四段に勝て、というのはかなりの無理ゲーであるが、そこは粘りとド根性が信条の深浦九段。
92手目の△3一歩などという平謝りの手を平然と指すという、私から見れば泣きそう展開ながら、とにかくノンストップで藤井四段の持ち時間を削りつつ、自分も持ち時間を使わずに、藤井四段に考えさせない展開を強いる。

盤面は、自玉さえ詰まなければそれでいい。
とにかく、藤井四段の心さえ折れればいいのだ。

すでに1分将棋の状態が続く藤井四段。
それでもここまで正確な指し回しを見せてはいたのだが、最終盤になって突如指し手が乱れ始める。
千日手や持将棋も視野に入る泥沼の展開となり、解説の中村王座や聞き手の塚田「えりぽん」恵梨花女流は完全にナチュラルハイに。
対局日がクリスマスイブイブなこともあり、ニコ生運営も、「メリー千日手ですか?」と終局が日付変更線を越えることを恐れだす。

これが、これこそが深浦ワールドだ。
深浦九段の執念は、ついに藤井四段を捉えたのだ。

局面自体は二転三転の状態となったのだが、こうなってしまうと、どうしてもキャリアと持ち味の差が出てしまう。
最後は深浦九段が、藤井四段の王様を鮮やかに即詰みへと追いやった。

とにかく、とにかく密度の濃い一戦でした。
終局時に涙を見せた藤井四段ですが、本気の深浦九段を相手にこういう将棋を指せたことは、将来のための貴重な財産となることでしょう。
ただ勝つだけなら終盤に時間を残すべきだったでしょうが、難解な力戦調の将棋でしたし、トップ棋士相手の対局の経験値が足りない若手だと、どうしても経験で読みの枝刈りをするのが難しいですから。

今回は藤井四段にとっては残念な結果となりましたが、強くなるためにはこういう将棋をどんどん指していくことが重要なこと。
とにかく、トップ棋士と戦えるように、勝ち続けていくしかないですね。

あと、深浦九段の粘りとド根性には改めて唸らされざるを得ませんでした。
あの将棋を逆転するとはねえ、驚きました。
脱帽。
タイトル戦としては初代叡王の座も、もしかして視界に入ってきたかも?

さて今日の叡王戦は佐藤名人(叡王)と金井六段戦ですか。
他にやらなきゃいけないこともあるから、ながら見程度でちょろっとコメント入れるくらいの気持ちでいきますか。
でないと明日の仕事に差し支えるので(切実)

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# by mitsuboshi03 | 2017-12-24 08:39 | 将棋 | Comments(0)
ああ忙しい忙しい。
残業三昧の合間を縫って、年賀状にスマホへの切り替えに忘年会に(?)
やっぱ年の瀬って、何かと忙しいですなあ。

さて今回も将棋ネタ。
日程は変則的ですが、最近やってなかった、ここんとこの棋戦情報を少し書いてみますね。

■黒沢怜生五段、百万馬券の大当たりとなるか(棋王戦 挑戦者決定戦)

まずはタイトル戦の動向ですが、挑戦者が決まる大詰めを迎えているのがこの棋王戦。
決勝の舞台に駆け上がったのは、すでに実績十分な若手筆頭格の永瀬「軍曹」七段なのはまだいいとして、そのお相手が何となんと大穴も大穴な黒沢怜生五段とは。

黒沢怜生五段、というとNHK杯戦の記録を長く務めたことで有名な棋士。
師匠は天下御免のオタク棋士、高橋道雄九段でございます。
それにしても、実績からすれば棋王戦本戦に出られただけでも僥倖、といった感じなのですが、こと今回の本戦トーナメントの成績を見てみますと。

○行方八段
○橋本八段
○鈴木大介九段
☓三浦九段→敗者復活戦へ
○佐藤天彦名人
○三浦九段
○永瀬七段

と、錚々たるメンツを軒並み薙ぎ倒し、ここまで勝ち上がっております。
もしこれがラスベガスで賭けの対象となった場合、エルビス・プレスリーの生存説(実は根強くある)より倍率は上だったことは確実でしょう(おい)
三浦九段に負けたタイミングもよく、棋王戦特有の敗者復活システムに救われているというのもこれまた運が良い。
この快進撃、どこまで続くのでしょうか。

2敗失格方式という、ソフトボールなど海外では結構なじみのあるスタイルなこの棋王戦決勝トーナメントですが、すでに上で結果を出した通り、第1局を黒沢五段が制しております。
ホントの最終決戦となる運命の第2局は、暮れも押し詰まった12月27日に行われます。

■きょうの藤井聡太(NHK杯戦で敗れるも、順位戦と朝日杯で結果を残す)

さてきょうの藤井聡太。
しばらく更新をさぼっている間に、続々と対局が行われております。

まずはNHK杯戦。
テレビで放映されました通り、稲葉八段に敗れております。
とはいえ、横歩取りで中盤不利となり、普通なら70手そこそこで終わりそうなところを、170手近くまで粘り抜いた二枚腰はさすが次世代の旗手、というところを見せてくれました。
とはいえ相手は今年の名人挑戦者であり、関西若手筆頭格の稲葉八段。
後々自分の地位を脅かすであろう新鋭にここで弱みは見せられない、と必死の指し回しで勝利を掴みました。

その前に行われたC級2組の順位戦では、高野智史四段と激戦を展開。
相手の高野智史四段も今期勝率6割を越す好調ぶりを示す通り、終盤までほぼ互角の戦いを展開しましたが、やはりそこは藤井四段の方が一枚上手だったようです。

ここまではいいとして、結果を知ってビックリしたのが12月15日の朝日杯。
屋敷九段、松尾八段という強豪をなぎ倒しての、堂々の本戦進出を決めました。

若くして棋聖となり、今もA級棋士として独自の道を切り開く屋敷九段。
竜王戦挑戦者決定戦での死闘は今でも語り草な松尾八段。
持ち時間が短い棋戦である朝日杯ということもあり、一発を叩き込みやすいとはいえ、この二人を破ったことは、藤井四段としても価値ある勝利だったのではないでしょうか。

次の対局は、今度の土曜日の12月23日。
叡王戦本戦で、深浦九段と激突します。
最近はニコ生中継での、軽妙な語り口からの鋭い手の指摘とのコンビネーションが絶妙な解説での活躍が目立つ深浦九段ですが、藤井四段のような、普通の将棋ファンが勝って欲しいと願う棋士を、容赦なく叩きのめすという空気の読まなさぶりはピカイチ(おい)
叡王戦九段予選決勝でも、羽生ファンの期待を木っ端微塵に打ち砕いております。
15時から(放送は14時半から)と遅い時間からの開幕ということもあり、ガッツリ貼り付いて生観戦したいと思います。

あと、叡王戦本戦は12月22日にも渡辺棋王vs佐藤秀司七段戦が行われます。
竜王戦では苦杯をなめたとはいえ、渡辺棋王の強さは言わずもがな。
叡王戦本戦出場者最年長、50歳理事な佐藤秀司七段がまたも叡王戦で一泡吹かせられるかどうか。
うう、見たいのは山々なのですが、仕事とムラの忘年会には勝てないのだよ(涙)
おとなしく、タイムシフトで視聴させていただきます。

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# by mitsuboshi03 | 2017-12-20 20:57 | 将棋 | Comments(0)
久々に母校が箱根駅伝にシード校として登場するんで、ついうっかり観戦ガイドまで購入。
しっかし、やっとこさシード校までなったのに、案の定表紙からハブられる我が母校ェ…。
まあ、達成すれば12年ぶりとなる連続シード入りを目指して、頑張って欲しいものです。

さて今回も将棋ネタ。
とんでもない大ネタが空から降ってきましたので、既報ではありますがそのネタを中心に、いつもながらざっくりと記事にしてみます。

そもそも永世七冠って、どのくらい凄いのか。

まず棋士になるために、奨励会に入らないといけない。
その試験がまず相当厳しくて、地元では負け知らずなアマ四~五段の小中学生が受験して、8割くらいが涙を飲むというありさま。
現役奨励会員相手に、五分以上の勝ち星を上げないといけない実技試験がとにかく鬼門。

んで、その選りすぐられた精鋭たちがふるい落とされるのが奨励会。
おおむね8~9割の奨励会員が、棋士になれないまま去っていくと聞きます。
ある年に奨励会に入った奨励会員が、全員棋士になれない、なんてこともありえない話しではないという、とてつもなく厳しい世界です。

やっとのことで棋士になれましたが、その中でタイトルを獲得できる棋士はほんの一握り。
1度でもタイトルに挑戦できれば超一流クラスで、実際にタイトルを獲得できた棋士は、歴史上でもたったの29人だけ(ウィキペディア調べ)
そのうち半分くらいが引退済みですので、現役棋士がだいたい150人居る中で、タイトル保持経験者はおおよそ1割、ということになります。

ここまでいって、遂に永世称号の話に入れます。

永世称号というのは、1つのタイトルをたくさん獲った棋士に与えられる称号。
たくさんってどのくらいや、というと、タイトル戦によって異なりますが、だいたい通算5期から10期、ひどいのになると棋王戦の連続5期、は取らないといけません。
世代を代表する棋士にとってもこれは限りなく無理ゲーに近く、1つでも永世称号を持っているのは、歴代でもたったの10名。
あの升田先生やひふみんほどの偉大な棋士でも、1つも永世称号を持っていない、ということでその難易度はお察し下さい。

ここまで踏まえた上で、永世七冠ってどうなのよと。

そんなバケモノなんて、この世に居るわけないじゃないですかハハハ。

と、去年までなら言えたのですが、できちゃったものは仕方がない。
羽生善治、あんたがナンバーワンだ。

それにしても、羽生二冠の今期は、最後に残っていた永世竜王を是が非でも取りたい、という強烈な意志をひしひしと感じました。
虎の子の王座と王位を失ってでも、とにかく渡辺永世竜王を破って永世七冠を取る、ということに賭けていたのかな、という一年だったと思います。

とはいえ、願うだけでタイトル獲れたら誰も苦労はしませんよ。
脱帽。
よくやった。感動した。

羽生永世七冠の強さについては以前私も記事にしていますが、とにかく24時間、365日将棋三昧、という生活を40年近くも続けてきている、ということと、新しいことを貪欲に取り入れる意欲が凄いな、と思っています。
また奥様のtwitterで書かれていた、

彼はどんなに遅く帰ってきても、二階の自室に篭って数時間研究してから眠りにつく。
時折、人間が発しているとは思えない、うめき声やため息が聞こえてくる。

といったような一文が大変印象に残っております。

10代や20代の頃に、羽生永世七冠並みの努力を重ねてきた棋士は山ほど居るだろう。
というか、そこまでやっても棋士にすらなれない者が大半だ。
しかし、40代後半になっても強くなろうという意志を貫く棋士が、羽生永世七冠以外にどれほど居るだろうか。

最後に。
当blogでは、割りと羽生永世七冠に厳し目なコメントをしていることが気になる、という方もいるかもしれませんので、私の羽生永世七冠に対するスタンスをここで書いておきますね。

かつて、私は虎だった。
虎であった私にとって、羽生善治や、森内俊之や、先崎学(小学生時代は最も高く才能を評価されていた)といった面々は、現実的な目標であり、倒すべき怨敵であって、決して憧れや夢などではなく、ましてや神などではなかった。
力量の差は明らかだったが、当時の私は、そういう気概だけは持っていたように思う。

今では借りてきた猫のような私だが、そういう時代があったことを、今でも懐かしく思っている。

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# by mitsuboshi03 | 2017-12-10 16:33 | 将棋 | Comments(0)
さて2本めの記事。
細川氏のblogで「藤井フィーバー」なる言葉を見つけてしまい、ついカッとなって、
「将棋界で藤井といえば、聡太だけじゃないんやで。今週記事にするやで。」
などとコメントしてしまった次第。
アーヤッチャッタヨー。

というわけで、今回は藤井は藤井でも、「てんてー」こと猛九段について書いてみますね。
といっても、詳しく書き出したらとても1回の記事には収まらないので、ざっくりと。

■「新手1秒、気づかない方が幸せ」

藤井猛九段といえば、その卓越した序盤戦術の数々がまず挙げられます。
なんといっても本人の名前を冠した「藤井システム」があまりにも有名ですが、他にも角交換振り飛車や、「藤井矢倉」とも呼ばれる矢倉早囲いでも確固たる地位を確立。
またこれは専門的な話しになりますが、大山将棋などで現れた対振り飛車急戦対策を体系的にまとめ上げ、
「振り飛車相手に急戦は無理ゲー」
と居飛車党に言わしめることとなった功労者の一人でもあります。
あと、昔さんざんやられた筋違い角対策にも絶対的な自信を持っており、
「筋違い角?こうしたら勝率9割ですよ。全然怖くない。」とも。

とはいえ、いわゆる事前研究一本、というタイプではなく、その場その場で絶えず細かい工夫を繰り返している、というのもポイント。
時にはそれが仇になることもあり、それが表題の言葉にもつながるのですが、そういうところを含め、とびきり魅力的な棋士であります。

■終盤のファンタジスタ…には理由があって

藤井猛九段を語る上で欠かせないのが、終盤のファンタジスタ、略して「ファンタ」。
たいていは、序盤中盤で山ほど築いたはずのリードをあっと言う間に食い尽くし、気がつくと敗れている、というパターン。

しかしそれには理由がある、と私は考えてます。
例えば毎回似たような序盤しか指さない棋士だと、中盤終盤も似たような形になって以前の経験が生きる場合がそれなりにあるのですが、藤井猛九段の場合は序盤が毎回不定形になるので、中盤終盤に以前の経験が生きずに読みに時間を使わざるを得ず、また序盤にも時間をかけて読みを入れるのでますます時間が足りなくなり、そうなると間違える確率は増えるよね、というのが私なりの仮説です。

ただ勝つだけならば、最近の若手みたいに序盤をぶっとばして中盤終盤に時間を残す、のが良いのですが。
「そんなの、てんてー(藤井猛九段)じゃない!」
ですからねえ。

■「絶品チーズバーガー」「かっぱ寿司」

藤井猛九段といえば、軽妙な語り口による「てんてー」解説でも有名。
表題はご本人のダジャレ、というかオヤジギャグ、ですね
(どっちで呼ぶべきか、悩む)

詳しくはニコ生やAmebaTVなんかの中継を見ていただいた方が早い(NHKだとトーン抑えめ)のですが、紙媒体だと『3月のライオン』の辻井九段が藤井猛九段ほぼそのまんまですので、そちらをオススメしておきます。
え、辻井九段はイケメンじゃないかって?
藤井猛九段の面構え、私は好きですよ?

細川氏、こんな感じでいかがでしょうか(汗)

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# by mitsuboshi03 | 2017-11-27 16:15 | 将棋 | Comments(0)
先週すでに二度ばかり降雪に見舞われ街中大騒ぎでした。
量自体はたいしたことなかったんですけど、まだ車がノーマルタイヤの方が多くて大変だったようです。
雪道でノーマルタイヤは軽く死ねます(物理)ので、これから雪道を走りそうな方はお早めに対策をば。

さて今日も将棋ネタ。
ここ1週間の将棋界の動きを。
今日は二本書く予定のため、ここはあっさり風味で。
その割に、ネタはたくさんあるんだよなあ…。

■羽生棋聖、渡辺竜王をカド番へ追い込む(竜王戦七番勝負 第4局)

さてまずはタイトル戦の動きから。
竜王戦七番勝負の第4局が11月23、24日に新潟県三条市で行われ、羽生棋聖が勝って対戦成績を3勝1敗とし、夢の永世七冠まであと1勝まで詰め寄ることとなりました。

今週は忙しくてニコ生などの観戦ができなかったため、ざっと棋譜だけ確認してみましたが、先手番の渡辺竜王が、最近は藤井矢倉とも呼ばれる矢倉早囲いを採用。
負ければカド番に追い込まれるということで、渡辺竜王も勝負に出たな、という戦法選択だったと思います。
あとの記事でも触れますが、一時流行った後廃れていたのを藤井猛九段が再び脚光を当てた、というこの戦法、後手が穏便に済ませてしまうと先手がガッチリ矢倉に囲っての先攻を許してしまうため、本局のようにお互いステゴロでの殴り合い、になることがほとんど。
緩急をつけた戦いが得意な羽生棋聖にとっては持ち味の出にくい展開か、と思ったのですが、81手目の▲3四銀という強手に構わず△6六歩から寄せに出た決断が見事。
渡辺竜王をして「▲3四銀は入らないのか」と嘆かせた、さすがの将棋星人…もとい羽生棋聖の鋭い踏み込みが光った一戦となりました。

これで3勝1敗と、いよいよ渡辺竜王を追い詰めた羽生棋聖。
しかし、この先の1勝が遠いことは羽生棋聖も重々承知と思われます。
開幕3連勝からの4連敗を喫し、渡辺竜王に初代永世竜王の名乗りを許したことは未だ記憶に新しいはず。
注目の第5局は、12月4、5日に鹿児島県指宿市で行われます。

■山崎八段、豊島八段を破り日本シリーズを制す(将棋日本シリーズ 決勝戦)

さて今度は将棋の日本シリーズ。
JTが長年主催している一般棋戦で、テレビ棋戦並の短い持ち時間でのスリリングな戦いを全国各地で公開対局で行い、並行して小学生の将棋大会も行われる、という特徴の多い棋戦であります。
タイトル保持者と、他棋戦成績上位者を含めた12名でのトーナメント戦というのも特徴の一つで、この棋戦に参加できるだけでも名誉といえます。

さて今年の決勝戦は、山崎八段vs豊島八段というノンタイトル勢同士の対決に。
将棋の方ですが、序盤早々に先手の山崎八段が3筋の歩を相手に取らせるという斬新な構想を披露。
いきなり山崎ワールド全開な力勝負に持ち込みます。
そうはいっても相手は現在瞬間最大風速全開中な豊島八段。中盤をしっかりまとめて、後は着地を決めるだけ、というところまで行ったのです。

だがしかし、そこで現れたのが秒読みの悪魔。
最後の最後で豊島八段がこの悪魔にとりつかれてしまい、165手で山崎八段が見事勝利し、初の将棋日本シリーズ優勝を決めました。

山崎八段は、今回を含めた7回の棋戦優勝のうち、2度の新人王を除く5回がいずれも持ち時間での棋戦。
こういう短時間の棋戦では、山崎八段のように独自の戦法を持った棋士がやはり強みを発揮しますねえ。
長い持ち時間だと修正もできますが、短い持ち時間だとこういう事故も起こりやすいですし。
とはいえ山崎八段、優勝おめでとうございます。
進境著しい関西の後輩相手に貫禄を示せたことも大きいでしょう。
将棋フォーカスのキャスター勢は、これで中村王座を含めて活躍ぶりが目覚ましいですなあ。

それにしても豊島八段。
決勝の顔合わせを見たときから、「これは豊島一択だろ」と思っていたのです、が。
某なんとかchで誰かが言ってましたが、
「豊島の中折れ力は侮れない」
という言葉がぴったりハマる展開に。

うう、豊島よ。
途中でいくら勝っても、ただただ通算勝率が上がるだけなんやで(涙)

■豊島八段、満を持してのタイトル挑戦(王将戦 挑戦者決定リーグ)

さてそんな豊島八段が、久々のタイトル挑戦に挑んだ王将戦の挑戦者決定リーグ。
開幕4連勝で早々と王将挑戦に王手を掛けたと思いきや、関西のライバル棋士である糸谷八段相手に敗北。
これはまたしても豊島の中折れ力発動か、と恐れていたのですが、なんとか最終戦の深浦九段戦に勝利し、5勝1敗で堂々のタイトル挑戦を決めました。

さて相手は久保王将。
ま た 関 西 か w (おい)
関西勢同士のタイトル戦というのもあまりないことですので、盛り上がるといいですねえ。

作戦ですが、久保王将が振り飛車党ということもあり、対抗型での戦いになることでしょう。
コンピュータ将棋をお手本にしている豊島八段のことですので、恐らく角道を中々開けずに左美濃を目指す最新流行型を多く採用すると思われますが、それ一本だと久保王将の牙城を崩すのは難しいでしょう。

何かひねりだすのか、あるいは自らの美学に殉じるのか。
冬の七番勝負、楽しみにしております。

■きょうの藤井聡太(王位戦で北浜八段を破る。銀河戦は残念ながら敗退)

さてきょうの藤井聡太。
先週は1局行われ、11月24日に王位戦予選で北浜八段を破って勝利を収めております。
この北浜八段、振り飛車党で詰将棋作家としても有名。
師匠の杉本七段と共通点の多い棋士ですね。

また銀河戦の放送も行われ、こちらは上村四段に敗北。
この上村四段、25歳という年齢制限ギリギリでプロ入りしたという苦労人で、将棋界初の慶応大学卒ということでも有名な人。
また藤井四段も参加している詰将棋解答選手権にもよく顔を出しているとのことです。

しばらくは各棋戦の予選を戦いつつ、順位戦と叡王戦に備える日々が続きそう。
あっ、高校編入の準備もありますね。

■里見女流五冠、倉敷藤花位を防衛

さて最後に女流棋士の話題を。

里見女流五冠に新進気鋭の伊藤沙恵女流二段が挑んだ今年の倉敷藤花戦ですが、里見女流五冠が2連勝して倉敷藤花位の防衛に成功しております。

里見女流五冠の牙城は厚かったようですが、まだ女流名人戦でも対戦があります。
伊藤沙恵女流二段の健闘に期待します。


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# by mitsuboshi03 | 2017-11-27 15:45 | 将棋 | Comments(0)

スポーツ、将棋、ミリタリー、オタクネタ、地元長野ネタなど節操なしに書きまくります


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